鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

ラベビタEX

ものすごーくいまさらですけど、3月から4月にかけて田中さんを除くLoVendoЯメンバー3人とBitter & Sweetによっておこなわれたツアー『ラベビタEX』について書いておこうと思います。


私は、3月6日F.A.D YOKOHAMAでの昼公演という、まさにツアー一番最初の公演を観てきました。
端的に書くと、すっごい楽しいライブでした! 今回のツアーはLoVendoЯの岡田さんとBitter & Sweetの田﨑さん、長谷川さんという3人のボーカリストがいるわけですが、その3人が曲によってさまざまな組み合わせを見せてくれます。もちろん3人揃って歌うこともあるし、曲によっては岡田+田﨑、岡田+長谷川という普段は見られないデュオになったり、LoVendoЯの曲をBitter & Sweetのふたりが歌ったり、Bitter & Sweetの曲をLoVendoЯで歌ったり。普段と違うボーカルになることで新鮮に感じる曲も多かったです。
特に私が観たのは最初の公演で予備知識もまったくないため、なにが出てくるかわからないワクワク感がライブを通してありました。
文句なしに、ここ1年くらいで観た音楽ライブの中で指折りに楽しいものでした。
その楽しさの一端は、YouTubeの配信番組『アプカミ』でのライブ映像でも伝わると思います(第8回、11回、13回、14回で『ラベビタEX』のライブ映像を配信)。



と同時に、これは観客をある程度限定しているからできる楽しさだなとも思いました。
観ている途中で「これって、バンドのファンクラブイベントっぽさがあるな」って思ったんですね。たとえば普段の公演で演奏しないカバー曲をやったりとかメンバーがパートチェンジをしたりとか、熱心なファンの方が集まるファンクラブ向けのイベントではそういうお遊びっぽい要素を入れるバンドを見たことあって、それを思い出したのです。
『ラベビタEX』はチケットを一般発売した通常の公演ではありますけど、やはりLoVendoЯの田中さんが欠席ということで、動員に変化はあったと思うんですね。正直、普段のLoVendoЯの公演と入場者数に差はあるのははっきり感じました。
そういう中で、より熱心で、メンバーひとりひとりについてよく知っているファンが来ることを想定して『ラベビタEX』は構成されていたと思います。
よく知っている人向けだから、普段のライブ以上にメンバーの「キャラ」を出してみたり、メンバー全員がギターを弾いて歌うというまだご愛嬌の部分を入れる余地もあったり。
普段のLoVendoЯのライブって、LoVendoЯをまったく知らない人が初めて観ても、もちろん好みはあると思いますけど楽しめるライブだと思います。『ラベビタEX』が、なにも知らない人が観て楽しいライブかというと、そうではなかったと思う。『ラベビタEX』は内側に向くことで楽しさを生んでいたライブで、なので普段のLoVendoЯのライブと比べてどうか、というものではないというのが私の考えです。


そんな中『ラベビタEX』で一番印象に残ったのは、LoVendoЯの3人で演奏したBitter & Sweetのカバーの『月蝕』でした。基本的に『ラベビタEX』は音源に合わせて生のギターが入るというスタイルでアレンジは原曲と大きく違ってはいないのですが、それでもLoVendoЯの『月蝕』は原曲とは違った世界を見せてくれた気がしました。岡田さんのボーカリストとしての力量を改めて感じさせられましたし、ギター隊の入れるコーラスもきれいにハマっていて、これはLoVendoЯとしての活動にフィードバックされるものではないかなと思っています。

というわけで、5月から始まるLoVendoЯの次のツアーも楽しみです!!