2012-01-22 宮古島エコハウス
宮古島エコハウス
宮古島エコハウスを見学しました。これは環境省の「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」によるモデルハウスで、宮古島の市街地と郊外に2棟建てられています。地域の気候風土や敷地条件にあわせて自然エネルギーを活用するように設計された住宅で、設計は地元の建築家伊志嶺敏子さんです。沖縄は、省エネルギー地域区分は6地域(蒸暑地)で、気候区分としては4地域(温暖地)の東京とはだいぶ違うので、断熱性能等の要件はだいぶ違ってきますが、住まいのつくり方やしつらえの仕方には共感できる部分が多くありました。
沖縄の島々は、サンゴ礁、砂浜、防風防潮林というように段階的に外海から守られています。さらに台風の強風を弱める防風林が家の廻りを囲み、「アマハジ」と呼ばれる犬走り、深い庇に覆われた縁側というように、島の外側から家の内部にいたる段階的な調節帯があり、過酷な自然環境から住環境を担保する知恵がいくつも重なっています。伊志嶺さんは、このような沖縄の住まい方の一つとして、外部環境からの「緩衝帯」を積極的にプランニングに取り入れて設計されています。花ブロックと呼ばれる沖縄で多く見られる穴あきブロックでサービスコートをつくり、日射を遮蔽したり、風を弱めながら内部に取り入れられるようにしたり、大きな庇の下で雨をよけながら半外部の生活を楽しむことができるような仕組みづくりが魅力的な仕掛けとなっていました。東京の夏もどんどん過酷になってきている昨今では、こういった「緩衝空間」を設けることは有効で、日射を遮ったり、視線や多少の雨を遮りながら通風を促すといった半外部空間を取り入れる工夫は積極的に取り組む課題だと思いました。
(写真上)郊外型エコハウスの軒下のテラス
(写真下)市街地型エコハウスのリビングから玄関をみたところ。玄関扉の外側の格子引き戸で視線をさえぎりながら玄関引き戸を開けて通風を促す。
(MK)
2012-01-03 あけましておめでとうございます。
デザインの女子力
あけましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくおねがいします。
昨年はいろいろあって大変な年でしたが、是非今年は良い年にしたいですね。
KMKaも1月より、オープン・スタジオを始めました。(予約申し込み制・無料。詳しくはHPをご覧下さい。)
お話をしていく中でも、住まいや周りの環境をより楽しく豊かにするお手伝いができればと願っております。
年末には「住宅・インテリアの解剖図鑑」という本を上梓しました。この本は住環境の中の家具やしつらえを見直すことで、住みやすく居心地のよいインテリアができます、と紹介する本なのですが、紹介している作品は11人の女性デザイナーの作品です。裏テーマは「デザインの女子力」。今まであまり知られていない、モダニズムの女性デザイナーのデザインを掘り起こし、現在の生活にもあてはまるように見直そう、という試みです。
私たちもデザインの女子力を発揮できるよう、頑張りたいと思います!(KM)
- 作者: 松下希和(まつしたきわ)
- 出版社/メーカー: エクスナレッジ
- 発売日: 2011/12/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2011-12-17 キッチン・リフォーム完成
2011-11-28 キッチン・リフォーム
ガスオーブン
現在、30年前のシステムキッチンのリフォーム計画をしています。
まだ結構きれいなのですが、消費税が上がる前に(!)思い切ってリフォームしたいということ。
食洗機、ガス・オーブンなど海外メーカーのものを使われているのですが、やはり三十年前の状況と今では随分変わってしまっています。
まず、食洗機はドイツのBOSCH社のものだったのですが、もう随分前に日本から撤退しています。
最近は海外の機器でも省エネがよく考えられているようで、節水で評判のいいスウェーデン製のASCOなども検討したのですが、幅450mmのものが良いというお施主さんの意見で、AEG(これもドイツ製)のものを導入することになりました。
問題はガス・オーブン。現在は電気オーブンが主流らしく、メジャーなメーカーの製品を探しても見つかりません。日本製のものはあるのですが、サイズが小さいのが難点。諦めかけたときに、やっとアメリカ製のものが見つかりました。ただ、ヨーロッパのものと違いデザインが洗練されていないのが難点・・・。
工事は来月から始まります。
2011-11-23 住育ワークショップ
住育ワークショップ
先日、武蔵野市の小学校で行われた空間ワークショップに参加しました。このワークショップは、小学生に自分たちの住んでいる家や街のことを身近に考えるきっかけを与え、また建築家という職業を知ってもらうワークショップです。日本建築家協会の建築家の方が中心となって、今回が6回目の開催となるということで、小学校の教育の一環としてしっかりと根づいたものになっていました。
ワークショップでは何をするかというと、90センチと180センチの木の棒を2種類と太めの輪ゴムを使って、自分たちの住みたい家を建てる、というものでした。プレ授業で、建築家の高田典夫さんが、形と力の流れについての基本をご指導されており、三角形を作って支える、というシンプルかつ根本的な原理の理解のもと、制作がはじまりました。小学生が6〜7人のチームとなり、そこに建築家が二人サポートにつく、という体制です。当日は雨が降り、学校の教室、ピロティ、講堂などに分かれて作業が始まりました。
私の参加した班は、ドームの家をつくる、というテーマで、そのドームをどう作るか、というのが最大のポイントでした。木の棒で丸いドームをどう作るか、という問題には、短い棒を何段階かに分割してドームのような天井をつくる、ということにし、六角形の天井部を壁から持ち上げる、という仕組みで作ることにしました。作り始めてから2時間ほどでほぼ形は出来上がり、出来上がったものは、モンゴルのパオ(包)のような空間でした。とにかく考えるより先に手足を動かしてどんどん形を作っていく小学生のパワーと自由さに圧倒されっぱなしだったのですが、作りながら、ここを止めないと倒れる、とか、ここをつなげばいいんだ、など、力の流れをその場で体感しながら家を支える軸組みというものを何となく理解する、ということの意味を感じました。また、私の参加したチームは、家が出来上がった後、残った材で池や犬小屋を作り始めたり、布で部分的に装飾をつけたり、その場全体の環境を楽しく仕上げようという感覚が自然に生まれていました。
ワークショップが終わった後は、すべて解体し、使用した木材、輪ゴムはリサイクルし、来年も使います。解体も片づけもすべて小学生がやるのですが、解体するときに「壊したくない」「この家に泊まりたい」など小学生がつぶやいていたのがとても印象的でした。このような体験がきっかけとなって、小さいころから自分の住む家や街のことを自然に考え、観察するような感覚が身につけることは、住空間を豊かにするにはとても重要な体験だと思いました。(MK)





