2009年12月8日
最近、寝床にいる時間の方が圧倒的に長くなったIRENEさんは自室で朝食をとることがほとんどです。 目が覚めるのはどうも私と同じころで結構早い時間のようですが、台所で私がドタバタを繰り広げている頃はまたベッドで再びうとうとしています。 今日はこんな朝食を運びました。
メニューはだいたいいつもこんなものです。
思った通り、サンタの機関車は気に入ってようで、フルーツを盛ったところ、「かわいい」とご満悦。
夜、買い物袋をぶら下げて仕事から戻るとIRENEさんはヘルパーさんがセッティングしてくれた夕食をとり、すでに自室でベッドに入っています。 毎日、たいていダイニングテーブルにメモがあります。
「ティッシュがあとひと箱です」とか「お米かってきて」とか「明日は寒いそうです。」などと他愛のない一言が書いてあります。
ところが今日のテーブルの上は
「どうせかなわないのに、なぜはじめたのかしらね?」
90歳の母にとって、当時はとても言えなかったはず。 子どもの私たちが成長してもこんなことは聞いたことはありませんでした。
「人には云えないけど、どうせ負けるのになーと思った」
戦前のアメリカを見て、その底力を肌で感じてきたIRENEさんが、そう思ったのは無理からぬこと・・・。 今日は当時のことをいろいろ思い出していたのでしょう。
そして私も、もしその頃生きていたら、当時の人たちとたいして変わりのない行動しかしていないのに違いありません。 身震いする思いがします。