手を伸ばしてもわずかに届かない場所で

多忙ないちにち。
当初の予定は、中野でケッケコーポレーションのミュージカルコメディ「【645】改・TAIKA」→荻窪で劇団東京スピカの「こいびとしばい」。
という予定だったのですが、「サブちゃん一家のやっぱりアニメはやめられない」を聴いてたら、サブ家の9女宇田川紫衣那さんが出演されるライブ「Dream Catch +Plus」があるとのこと。
最後まではいられないけど、紫衣那さんライブ部分だけは聴けるかなーと思って、「645」の前に行くことに決定したのでした。
そんなわけで早起きして池袋は「RUIDO K3」。新宿「RUIDO K4」よりもちょっと手狭なのかな?お客さんはそれなりにいらっしゃいました。
1番手は竹葉佑実子さん。「Fine colorday」良かった。「そばかす」も良かった。他の歌も聴いたことあったんだけど、曲名失念。ライブでカバー曲歌われるときに「当然知ってるでしょ」みたいな体で曲名言わないことがよくありますが、一応曲名言っていただいた方が聴いてる方としては嬉しい。レポートも書きやすい。
2番手「みにみに♪ぎゃんぐ」身長がちっちゃいオンナノコ3人組。子供を演じてるので素が見えてこないのがもどかしい。可愛いし、そういうコンセプトでやってるんでしょうけど。
で、3番手、宇田川紫衣那さん。「645」の役作りのために金髪にしていて、それは「やぱアニ」の動画配信で知ってはいたのですが、見慣れた写真では黒髪なので度肝を抜かれる。女性は髪形と化粧で印象が随分と変わります。
なお、大変に緊張されていたようです。そして最前列でビデオ撮影をするサブちゃん。
歌は2曲で、「やぱアニ」の5月、6月のテーマソング。毎月歌が作られるなんてすごいよね。ゆりしーみたいだね。いやCDリリースは今のところないようですが。桜カンナさんの「虹色めろでぃ」と「終点」も音源欲しい。配信とかしないの?しないの?
この時点で12時15分くらい。次の「645」が13時開演なので、泣く泣く会場を後にしたのでした。宮永麻衣さんの歌聴きたかった。
そんなワケで、結構急いで池袋→中野。無事に間に合いました。
会場の「中野ザ・ポケット」への道順を前日に頭に入れていたのが大きかった。下釜千昌さんのブログに道順が写真つきで載せられていて助かりました。
そう、何でこの「645」を見に行ったかというと、下釜さんがお目当てでした。チケットの手配が比較的早くできて最前列だったのですが、演劇鑑賞において最前列が良いかというとそうでもねぇなぁというのが結論。
キャストさんはすごい近くで見られたんですけどね。
お話は大化の改新を元ネタにしたもので、中臣鎌足蘇我蝦夷、入鹿親子を暗殺しようと企むストーリーと、蘇我親子が永遠に実権を握り続けるための時を統べる装置である「時計」の所有を巡るストーリーが絡むもの。
中臣鎌足蘇我入鹿が同じ顔をしていることから起こる勘違いやら取り違えやらが物語のキモでした。
下釜さんは「偽聖徳太子」という役で、どんな役なんだろうなぁと思っていたらまさかのランドセルを背負った小学生男子の格好をした役でした。たて笛を吹きながら登場。
さらに鎌足側の味方かと思ったら、蘇我側のスパイという。序盤にうっかり殺しちゃったおばちゃんの死体を蹴るシーンがあったような気がするんだけど、あれは悪役であることの伏線だったのかな?
ミュージカルというだけあって、要所で出演者が歌う歌う。素敵な歌が多く、物販で「映像付きミュージカルナンバー」のDVDが売っていたので買ってしまいました。特に蘇我蝦夷役の伊藤栄次さんの男前な声にメロメロ。永澤菜教さんの演歌風の歌も良かった。ケッケコーポレーションには個性的な方がたくさんいらっしゃいますね。
終わって外を伺うとすげぇ雨。近くのコンビニで傘を買おうと思ったら小降りになってきたので中野駅まで早足で。
中野駅荻窪に行く電車を待っていると、また雨が降ってきて、これがまあ記憶にないくらいの尋常じゃない降り。これがゲリラ豪雨ってやつかーと思ったのでした。
さて、荻窪。今度は荻窪小劇場というところで東京スピカの「こいびとしばい」。開場17時、開演17時30分。なお主宰の後藤啓介さんは今回は裏方でご出演はされないとのこと。残念。
内容は、喫茶店を舞台に、結婚したくない男、小田原くんが両親からお見合いを勧められ、気乗りしないから友人の秋田くんに恋人を演じてくれる女性を紹介してもらうのだが、バイトの面接に来た女の子をその女性を勘違いしてしまい…というもの。
出演者のすべてが、どこかで何かを勘違いしている状況で、だけど観客はすべてを把握しているという神の視点の優越感。こういう仕掛けもひとつの手法なのかな。ぜんぜん深刻なところがなくて、面白いばっかりで3つ目のイベントで疲れている脳に負担がかからなくて大変よかった。
最後に高柳かおりさんのメイド服がたいへんグッと来たことを申し添えておきます。
さて、宇田川紫衣那さん、大宮三郎さん、下釜千昌さん、後藤啓介さん、この4人から連想される人はー?というと、まあ桜咲千依さんなワケですが、ご本人が出演されないなか縁の深い人のイベントをハシゴするという不思議なことをしてしまいました。
忙しかったけど回せてよかった。行かないと後悔するからなー。