撮影写真より

今回は少し古いネタ。撮影したのは4年前の大阪駅、まだ駅舎や横のうめだ阪急の建て替え工事も始まっておらず、仮駅舎がない市バス乗り場はすっきりしていて撮りやすかった。


大阪市営にいた、日野のハイブリッドバス・HIMRの試作車両(92年式)。基本的には一般大型車・HUベースのため、後に発売され大阪市営にも導入された正式仕様(KC-RU1JLCH型)とはエンジンなどが違う。大阪市営はこの年より、前後のライトを丸形から角形に変え、後扉下の明かり窓をなくした仕様に変わったが、何故かこの1台だけは両方採り入れた合いの子仕様。外装ラインは青いのに座席が緑なのは元々一般車と同じ緑のラインだった証。
この試作HIMR、都営バスと全国各政令都市の市バス、そして民間では唯一奈良交通に導入された。都営バスの車両(X516)は、当時交通局が絶対入れないはずだったメーカー名がリヤに入っていたり、廃車後しばらくしてバスコレになったりして有名になった。どの都市でも既に廃車され、更に維持費が高いから中古車市場にも出回らず、現在は奈良交通奈良営業所に最後の生き残りがいるだけ。HIMRとしてはレアな3扉車でもある。