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2008-08-08

質より量に学ぶ

f:id:KZR:20080808235918j:image

Coding Horror - Quantity Always Trumps Quality

Art & Fear という芸術家向けの本の中に,こんなエピソードがある ― ある陶芸クラスでのこと,最初の授業において,教師は生徒をふたつのグループに分けた。一方のグループは作品の「量」によって評価を行うとし,もう一方のグループは作品の「質」によって評価を行うとした。

これはどういうことかというと,「量」グループの生徒たちは,提出した作品の量のみによって評価が下される。作品の総重量が50ポンドに達していたらA評価,40ポンド台ならB評価,というように。それに対して「質」グループの生徒たちは,たったひとつの最高の作品を提出すればいい。その作品の出来に対して評価が下される。

すべての授業が終わり,さて評価は,となったとき,少し奇妙な事実が判明した。提出された作品のうち,最も高い質を持つものは,すべて「量」グループから提出されたものだったのだ。

質を求められていたのは「質」グループのはずだったのに,なぜ質を求められていなかった「量」グループの生徒たちが,質で上回る結果になったんだろう?

理由は恐らく簡単なことで,「量」グループの生徒たちは,多くの作品を作り出す過程において失敗を繰り返し,その失敗から多くのことを学ぶことができた。それに対して「質」グループの生徒たちは,最高の作品を作り出すための理屈立てにばかり時間を費やしてしまい,結果的に質の高い作品を生み出すための技能を身に付けることができなかった。

まあ,当たり前のことと言えば当たり前なんだけどね。多くのことを学ばなくてはならない段階にある人が,まずやるべきことは,とにかく手を動かすことに違いない。でもそんな当たり前のことも,難しい理屈にまみれるうちに見失ってしまうことがある。そんなときには,陶芸クラスのエピソードでも思い出してみるといいよ。質で上回ることができたのは,何をどうした人たちだったんだっけ……ってね。

hiro-215hiro-215 2008/08/09 13:30 確かに沢山の中からいいものは生まれてくると思います。最高のものを生み出そうとする、意気込みはいいですが、求めるものの中にその人の「心」がなくなることもあるかも。
99パーセントの失敗と、1パーセントの「ひらめき」かも知れませんね!!何かに使わせてもらいます。ありがとうございました。

otoshimonootoshimono 2008/08/09 13:42 全く同感。星3000個付けたいです。

ABCboABCbo 2008/08/09 14:34 yyyyy

システム屋システム屋 2008/08/09 14:55 いるいるいるいるいるっ!。質にこだわって結局たいしたものが作れないアホがwごろごろいるよ。
質というものは、量をこなして、その先にある世界なんですよね。再認識しました。

aaaaaa 2008/08/09 14:55 陶芸の作品を作ることが、ほかの何かを作ることと同じであれば、
この結果は一般的に成立します。
問題は、ほかの何かと同じかどうかですね。

naotoyotanaotoyota 2008/08/09 15:55 このエピソード、しっかり頭にしまっておきます。

なまえなまえ 2008/08/09 18:49 質の八割は量
量の八割は質

習いの基礎

incubatorincubator 2008/08/10 03:12 モノ作りでも思考でも、
量をこなすことで熟達する、
ということはよくありますよね。
同感です。

aoshimakaoshimak 2008/08/10 10:40 これは民藝の話そのものではないかと。

sho1977sho1977 2008/08/10 10:43 これは頭でっかちの新人が入ってきたときに話すネタになりますね。同感します。

trshugutrshugu 2008/08/10 11:51 これはいい!
開眼したぉーーー!!!

なまえなまえ 2008/08/10 22:22 思わずコメントしたいです。
目からうろことはこのことや

なつみなつみ 2008/08/11 00:47 問題は前提となっている
> 多くのことを学ばなくてはならない段階にある
ことですね。
とにかく沢山手を動かすべき時期を見極めるのが難しいので。
質にも注意するべき段階に入ってそれに気づかないでいると変な癖がついてあとで何倍も苦労しますので。

無名無名 2008/08/11 07:43 以前プロ棋士の方が、じっくり考えながら将棋をする人より、
多くの人と対戦しようとする人の方が上達が早いと言ってました。
この事だったんでしょうか。

なまえなまえ 2008/08/11 12:12 この話の前提として、「量」グループの人たちが、ただたくさん作ることだけに集中していたのではなく、質についても自己評価し、改善しながら作っていた、という点がありますね。
当たり前だけど、何も考えずに量をこなしても時間のムダ。
しかし、実践に基づかない思考はただの空想。
「学びて思わざるは即ち暗し、思いて学ばざるは即ち危うし。」

はぁはぁ 2008/08/11 12:25 「量だけ」といわれても質を保とうとする一部の人がだした結果。
そのへんにゴロゴロいる人は量だけと言われたらダラダラ残業する人ばかりなのに、こんな事いいきっていいのかなぁ。
万人に対する金科玉条ではないですよね。

なまなま 2008/08/11 12:44 誰がどう見て「最高」と判断したんだ?
芸術品に上も下も無いと思うけどなぁ。

なまえなまえ 2008/08/11 14:41 プライドが高くて自己顕示欲が強い奴が当てはまるね。
引き出しが無いくせに人の真似は嫌がって自分のオリジナルばかり追求する。
音楽でいうならコピバンを嫌がる人とか。
人のを真似したりして気づく事って凄く大事だと思う。

9a6ccd9a6ccd 2008/08/12 00:15 話としてはとてもおもしろいけれど、上の「はぁ氏」が正解ですね。
無条件に飛びついている人は、質を上げる努力をした方がいいかもです。

なまえなまえ 2008/08/12 00:29 「算数の単純計算は電卓でやれるから
もっと創造的なことに授業時間を費やすべき」

なんて議論がゆとり教育黎明期にあったそうですが
そのままあてはまりそうですね。

aaaa 2008/08/12 02:23 基本的に人は質を上げたいとは思ってると思う。
いきなり質の高い物を考えて作るより、作っては壊しを繰り返して、
ちょっとずつ改善するほうが自分のレベルを上げやすいし、
結果的に質が高くなるということでしょ

TheTocotonistTheTocotonist 2008/08/13 14:17 エジソン的な話ですね.
理論が大事な分野か,実践が大事な分野かということかと?
例えば宇宙物理の実験や宇宙飛行の実践は量をこなすのが難しいです.
ただ今まで理論が大事だったところが,実践する敷居が低くなった範囲が急激に広がっている.

ダークエルデダークエルデ 2008/08/13 23:47 三峯徹はA評価ですね、分かります

ななしななし 2008/08/14 15:21 でも仕事って何回も失敗を繰り返してたら倒産するんだよな〜。
ある程度の質を考えないといけないのよね〜。

ずんずん 2008/08/17 00:30 時と場合によるのであってだな
みな一様に初心者だったらこういうことも起こるかもしれないよ
でも、いずれも腕に自信のある名人が競ったら、こうはならないだろ?

なつみなつみ 2008/08/17 06:07 とっても興味深いお話でした!

あかいあかい 2008/11/18 20:56 芸術と仕事とを結びつけている人がいるけれど、それってたぶん違うと思うんだよね。
何が?って言われると困るんだけど、一つの前提と考えて欲しいのだけど、芸術って自分がやりたいからやってるわけで、仕事って「やらされている」って感じる人のが多数だと思うんだけど。
そう考えると、「量」の方が質で上回るって言うのは理解できるんだよね。

かいかい 2008/12/09 23:21 ここで言いたい事は、質の良い物を作る為には、量をこなした方が、出てくると言うか、出てきたと言うことですよね。逆に考えれば、質を追求した方が出てたかも知れないということですよねw これは、ケースバイケースって言うこともあるのでは?。物事によっては。

なななな 2012/12/22 16:35 質グループの人は、ひとつ巧くできたのがあったら
そこで満足しちゃったんじゃなかろうか。
量グループの人は、満足できる出来のものがあっても、
更にそこから発展させようという人が多くなったんじゃなかろうか。

まあ単に『数だけ』こなす人も居るかもだけどね

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