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2009-05-19

LOiD's LOGiC

LOiD-01-LOiD’s LOGiC-

LOiD-01-LOiD’s LOGiC-

LOiD レーベルコンピレーションアルバムに参加させていただきました。主な担当は平均年齢を押し上げる係。10歳近く年齢差のある人達と音楽について語り合うとか,そんな機会が自分に巡ってくるとは……

制作スタイルもバックグラウンドもそれぞれ全く異なる10人の個性が集まって構成された,とても濃ゆいアルバム。基本コンセプトはクラブミュージックだけど,このメンバーが集まって単に「踊れる音楽」というだけの枠組みに収まるはずがない。踊れるうえに,どこか懐かしかったり,未来を感じたり,可愛さを感じたり,シビれる衝撃を覚えたり……いろんなプラスアルファを受け取ってもらえると思う。その中から,何か新しい好きなものを見つけてもらえれば嬉しい。

まあ,よかったら参加メンバーのページを順に見ていってよ。

Tr.10 - cosMo/アカツキアシタ

cosMo さんの曲に魅力を感じるのは,曲の中に cosMo さんの世界観を感じることができるからなのではないかなと思う。それはたとえインスト曲であっても,四つ打ち曲であっても変わらない魅力となっている。ピアノの爽やかなフレーズでアルバムの最後を締めくくります。

Tr.02 - k-shi/srtn building

けしスタジオの k-shi 先生の曲は力強いシンセリフが印象的なディスコミュージック。艶のある音作りの好きな人ならイントロ一発で好きになるに違いない逸品。むしろ僕はこういう曲を作りたかったんだよなあ,と,聴いた後に思った。

Ableton Live 8

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今回の楽曲の制作には,発売されたばかりの Ableton Live 8 を全面的に使用した。音源としては Live の内蔵プラグインである Operator を多用している。数えてみたら1曲の中で合計26個使っていた。実のところ,ボコーダー以外の全ての音は,この Operator で作成している。

Operator

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Operator は FM 合成方式のシンセサイザーで,いわゆる FM 音源と呼ばれる類のもの。ただ,Live 8 の Operator には,単に FM 音源と呼ぶにはためらいを感じるほどの,多くの機能が搭載されている。

例えば,上図中央にあるスペアナ風のグラフは基本波形を編集するためのインターフェースで,これを使って波形に対して自在に倍音成分を加えていくことができる。つまり,この部分だけ見ると加算式のシンセサイザーを積んでいるようなものと言っていい。この他にも,減算式シンセサイザーばりに多種のフィルターを搭載していたり,ウェーブシェイパーを使って多彩な歪みを加えることができたり,とにかく様々なシンセサイザーのおいしい所だけをどっさり集めたような構成になっている。

こうして見ると,やたら機能が多くて複雑なプラグインのように感じられるかもしれないけれど,そこはあくまでも扱いやすい設計にまとめられている。実際これだけの機能がこの面積の中に整理されて詰め込まれているというのは驚くべきことだと思う。そのおかげもあって,この Operator では自分のイメージする音に近づけるまでの手数がとても少なくて済むようになっていると感じた。

DTMポータビリティ

今回敢えて Operator を多用したのは,単に Operator が素敵な音源だったという他に,楽曲データにポータビリティを与えたかったという理由がある。つまり,楽曲データをあらゆる環境へ持ち運び可能なものにしたかった,ということ。

楽曲を制作するのに外部の機材を使ってしまうと,その機材が存在する場所……つまり端的に言えば自分の家でしか作業することができなくなってしまう。これは外部プラグインの類も同じで,特定の外部プラグインを使ってしまうと,そのプラグインがインストールされたマシン上でしか作業することができなくなってしまう。これを Live の内蔵プラグインだけに絞れば,いつどこであろうとも Live のインストールされたマシンさえ存在すれば作業可能な状態が実現される。

実際,この楽曲を制作するにあたって Live 8 をインストールした MacBook を持ち歩いて,様々な外出先で作業するということを試してみた。ファミレスの中で,スタバの中で,新幹線の中で,高速バスの中で……あらゆる場所で,膝上のスペースさえあれば作業することが可能だった。ひとつだけ問題点を挙げるとすれば,MacBook の内蔵オーディオインターフェースの音質が想像以上に悪くて困るということぐらいだと思う。

まとめ

そんな感じで,妙なことを試してみたり,こだわってみたりしながら作ったこの楽曲,制作の過程はとても楽しい経験になった。今後もこの作業スタイルを続けるかどうかは分からないけれど,ここで得た沢山のインスピレーションを何らかの形で活かしていきたいと思う。

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