映画「この世界の片隅に」を見てきました。

作品そのものについては、書くかもしれないし、書かないかもしれません。
今日は、視聴後の印象についてだけ。
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劇場を出ると、目の前はショッピングモールのゲームコーナーで、電飾と音響が五感に刺さってきた。
なんだか場違いな所に出てきてしまったような、居心地の悪さを覚えた。
あの人たちと自分との間に横たわる、断絶を感じた。
で、一階に降りてきたらクリスマスソングが聞こえてきた。
「そういえば劇中、広島にサンタがいたなあ」と思い出し、少し、心が落ち着いた。
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帰宅すると、同居している母が、夕飯を作ってくれていた。
「今日は水炊き」とのこと。地元のスーパーで、鶏肉が全品値引きされていたそうだ。
私の住む新潟では、いま鳥インフルエンザが脅威となっている。地元にある「白鳥の湖」も、今朝方に立ち入り制限がかけられた。
この値引きも、その影響なのだろう。
「でもコレ、『津軽とり』なんだよ。おかしいねえ」と、母は笑っていた。
「店の人にすりゃ大変なんだろうが、ちょっとなあ」と、父も笑っていた。
「おいしいね」「おいしいね」そう言って、水炊きを家族みんなで食べた。
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すずさん。
あなたは、あなたたちは、きっと私たちとつながっている。
いいところも、わるいところも。