雁の寺

3日ほど前から朝のウォーキング時にスマホ
水上勉原作の「雁の寺」の朗読小説をききながら歩いている。


この雁の寺は1961年の作と言うから今から50年以上も前の作品だが
当時、松本清張と並んで推理小説界を横臥した作家だけに
夢中になって読破した作品の一つである。


あらすじは割愛するが、京都地方の禅寺の修行僧と老師およびこの愛人との
相関関係を物語にしたものである。


朗読小説では池畑慎之介が語っているのだが、中々迫力あるセリフ回しをしている。


この小説が映画にもなっている事を思い出し、YouTubeで検索してみると
1962年に三島雅夫若尾文子の主演で映画化されていた。

修行僧には高見国一という無名な俳優が演じているが
その後、活躍したという話は聞いていない。


1時間32分の作品に編集されているものの、
若尾文子の妖艶の演技が中々のものであった。


朗読と映画とは展開に若干の違いはあるものの、
日本映画にも素晴らしい作品があることを思い知らされた。