新編成の「週刊ニュース深読み」第1回(NHK地上波)で、小野文恵さんナイス♪

 NHK総合(地上波)で、今日から「週刊ニュース深読み」って“新番組”がスタートしました。朝の8時15分から8時台いっぱいの45分枠。
 これ、“新番組”と言っても、前からやってた「週刊ニュース」と、今年の1月からやってた「ニュース深読み」を再編成した編成代え番組。

 どうなることか、と思ってたけど、今日の第1回は悪くなかったわ。むしろ好感。

 福島の事故原発について、NHKの女子アナ小野文恵さんが、同じNHKの科学文化部の人に「復旧作業って言いますけど、元通り発電ができるようになるとは思えないんですけど。何を目指しているんですか?(何を復旧しようとしているんですか?)」って聞いてた。

 こーゆー質問はいいわよね♪

 科学文化部の人は、冷却機能と、放射性物質封じ込め機能の復旧を目指してるんです、って意味の答えをして、台本に沿った進行だろうなーって思うけど(笑)。番組の趣旨を考えても、このやりとりは悪くなかったのだわ。


 アタシは、こないだまでの「週刊ニュース」って番組、出来がよくないって思うことが多くて。前も、時間が限られてるのに、つまんない駄洒落とか言って報道時間を圧迫してくれてとか、不満を書いたこともあります。

 けれど、さっき書いた今日の放送でのやりとりは、少なくない視聴者が勘違いし易いとこを、小野文恵さんが率直に聞く形で、好感持てました。別に、ウケ狙いとかではないし。


 「週刊ニュース」って番組は、報道番組って言っても、時事解説の色合いが濃い構成で。純然たる報道よりも、NHKの評価も交えたコメントが多い。多分、新編成の「週刊ニュース深読み」もそうした路線みたいです。
 そこんとこでは、アタシには個人的な不満はあって。もっと視聴者に、事件の評価や最終判断を委ねるような報道の方が、公共放送としてはいいのに、とは思ってます。
 報道番組って、変に話をまとめたり、最終的な評価を下さなくていいのにね。

 「NHKの解釈を交えた時事解説」であっても、最終判断(評価)は視聴者に委ねる形には、できるはずと思うんです。
 BBC WORLDの番組とか観てると、なんでNHKではこれができないかな? と悔しいような感じを覚えることがちょくちょくあるんだわ。

 けれど、今日の小野文恵アナの、率直な質問は押しなべてよかったと思います。
 さっき書いた「事故原発復旧」の話題は、番組最初のコーナーでのやりとりだったんですけど。他のコーナーでも、2、3、目立たない感じでナイスな「率直な質問」あったかな。


 小野アナの「率直な質問」は大事にして、マンネリになんないように活かしていってほしいです。
 NHKに属す人同士のやりとりだけでなくて、外部からスタジオに招かれる人にも、「率直な質問」で大事なことを聞き出すようなやりとりを期待してます。

 特に今週からの新構成で、一連の番組枠内に収められた「深読み」のコーナーで、小野さんには頑張ってほしい。
 民放のワイドショー的番組にあるような、妙な馴れ合いムードの井戸端雑談にならなうように。折り目をつけて、かつ、率直な質問で、視聴者が「そこを聞きたかった」と思えるような質問をしてほしいものです。
 質問自体がめだたなくてもいいんです。相手の人から、何を聞き出せるかが、大事。