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2011-11-27

ツァラトゥストラはかく語りき

男二人でツァラトゥストラの音読会をやった。

ウホッ

ツァラトゥストラ (中公文庫)

ツァラトゥストラ (中公文庫)

4時間ぶっとおしで第一章をひたすら声に出して読む。


時を経て、声に出して読むツァラトゥストラの言葉は、珠玉の宝庫であった。

見よ、わたしはいまわたしの知恵の過剰に飽きた、蜜蜂があまりに多くの蜜を集めたように。わたしはわたしにさし伸べられるもろもろの手を必要とする。

小児は無垢である、忘却である。新しい開始、遊戯、おのれの力で回る車輪、始原の運動、「然り」という聖なる発語である。

君が言っているようなものはすべて存在しないのだ、悪魔地獄も。君の霊魂は君の肉体よりも早く死に就くだろう。それゆえもう何も恐れることはない。

わたしは君たちの道を行かない。君たち、肉体の軽侮者よ。君たちはわたしにとって、超人への橋ではない。

血と寸鉄の言で書く者は、読まれることを欲しない。そらんじられることを欲する。

君は君の友のために、自分をどんなに美しく装っても、装いすぎるということはないのだ。なぜなら、君は友にとって、超人を目指して飛ぶ一本の矢、憧れの熱意であるべきだからだ。

そして、栄誉を得ようとする者はすべて、適正な時期に名誉と別れ、適正な時期にーー去るという困難な技術を習得しなければならない。

いつまでもただ弟子でいるのは、師に報いる道ではない。なぜ君たちはわたしの花冠をむしり取ろうとしないのか。

すべての神々は死んだ。いまやわれわれは超人が栄えんことを欲する。

2010-11-06

読書会

今月も2名で読書会

テーマは特に決めずに、お互い読んできた本を紹介しつつ議論。


読んできた本はお互いまるで異なるのだけど、遺伝子組み換え

政治、生と死についてなど、共通のテーマが浮き上がってきて

話が出来たのは面白かった。


こう言うスタイルも悪くない。

2008-09-30

【告知】第9回 読書会

下記の通り、第9回読書会を開催します。

■場所

京都祇園、ゲストハウス一円相

■日時

2008年10月19日(日) 13:00〜16:00

■課題図書

死に至る病 (キルケゴール)

死に至る病 (岩波文庫)

死に至る病 (岩波文庫)


■趣旨

明治大学教授、齋藤孝先生の「読書力」と言う本をベースに、質の高い読書を通じて

  • コミュニケーション力の向上
  • 客観的理解力の向上
  • 人間理解力の向上
  • 自己形成
  • 自己鍛錬
  • 思考力の鍛錬

を目指します。

読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)

■コンテンツ

  • 二分間プレゼン

 二分間で課題図書以外の本をコンパクトに紹介してもらいます。

  • 名文音読「五重塔」

 明治時代までごく当たり前の光景だった音読を通じて、テキストを身体に染み込ませます。

  • 課題図書議論

 課題図書を読んできて、印象深かった箇所を各自3箇所取り上げ、それらに付いて議論します。

 テキストを多角的に深く読む鍛錬につながります。

■参加について

  • 参加費用:無料
  • 参加資格:上記「読書力」を読んで、何か思うところがある方。

2008-08-24

【 告知 】第8回読書会

第8回読書会を以下の日程でやります。


■日時

9月21日(日) 13:00〜


■場所

京都祇園 一円相


■課題図書

学問のすすめ (福澤諭吉)

学問のすゝめ (岩波文庫)

学問のすゝめ (岩波文庫)

一万円札の人は誰でも知っているのに、どんなことを考え何をやってきたのかと言うことはまるで知らない。それって、やっぱりマズいです。

近代日本の礎を築いた人とその思想は、やっぱり知っておくべき。

と言うことで福澤先生の代表的著書を勉強し直します。


■基本テキスト

この読書会は明治大学教授、齋藤孝先生の「読書力」と言う本の趣旨を実践する会です。

参加にあたり、「読書力」を一読することを強く推奨します。

読書で自己を鍛錬する。それがこの会の目的です。

読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)


また、より深く本を読むための技術として、以下の「本を読む本」(英題:How to Read a book)も読んでくることをおすすめします。

2008-08-18

【 報告 】第7回読書会 -「東邦の理想」 岡倉覚三 -

8月17日(日) 13:00〜

京都祇園のゲストハウス、一円相さんにて読書会をやりました。


■課題本

「東邦の理想」(岡倉覚/岩波文庫)

東邦の理想 (岩波文庫)

東邦の理想 (岩波文庫)

■参加者

id:Karappo

id:sorahi

エイコンハウスさん(急用のため欠席、まとめの紙だけ頂きました)


■一分プレゼンで紹介した本

id:Karappo

ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 (中公新書 (252))

ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 (中公新書 (252))

 「私塾のすすめ」の中で齋藤孝先生が座右の書として挙げられていたので、僕も手に取りました。

 柴五郎のその時代が、どれほど壮絶な時代であったのか読んでいるだけでも身震いするほどです。

 朝敵の汚名を着せられ島流しさせられ、しかし何としても雪辱を晴らすために、ひたすら生き抜く。氷点下15度の極寒の地で、ろくな防寒具もなく食料もなく、並の人間ならとっくに死んでしまってもおかしくない状況をひたすら耐え生き抜く。

 そして、陸軍の最高峰まで上り詰め必死で近代日本の礎を築き上げたものの、愚かなる後輩たちが全てをぶち壊した第二次世界大戦の終戦の年に痛恨の永眠。

 柴五郎のような聡明で人徳のある人たちが、道を誤らずに日本を率いることが出来ていたなら、現代に続くこの骨抜きにされた日本にはならなかったのではないかと、涙せずにはおれないのです。


id:sorahi

退屈力 (文春新書 628)

退屈力 (文春新書 628)

 齋藤孝先生の著書、「退屈力」。

 現代は情報過多でありとあらゆる刺激にあふれているが、刺激に晒されすぎて感覚が麻痺してきている。退屈を紛らわすために刺激をひたすら消費していくのが現代。しかしそれでは、有意義な生を感じることが出来ない。

 結局のところ、有意義な生にするには勉強が一番で、勉強のおもしろさが分かるまでには地道な努力が必要だが、その退屈さを乗り越えてこそ得られるものである。

 その退屈さを乗り越えられる「退屈力」をつけるのが本書の目的。


■音読 「五重塔」

 其の七を音読。

 十兵衛が上人様に五重塔の雛形を見せ、上人様が感歎する場面。


■議論「東邦の理想」

 これはまた別エントリーで書きたいことがたくさんあるのですが、ひとまず読んできての認識など。


 まず、テキストに選んだ岩波文庫の「東邦の理想」ですが、最近復刻されたもので、昔の紙型をそのまま使っているため、漢字が全て旧字体であったことから、id:sorahi さんやエイコンハウスさんは、まず読むこと自体に相当苦労をされていました。僕はだいぶ旧字体には慣れたので大丈夫でした。


 内容自体も、日本美術史を中心軸に宗教史や思想史、人物史などかなり幅の広い背景があり、岡倉天心と言う人への興味があることはもちろん、宗教史や思想史の知識が無いと、把握することは難しいものでした。

 また、元々外国人に向けて、英語で書かれたものを邦訳し直したと言う背景もあります。


 エイコンハウスさんがまとめた紙にあったコメントが、このような、当人にとって興味が薄くて、読むのにいろいろな知識が必要な本を読む時に有用な見解でした。

 即ち、「著者が、何故その本を著すことになったのか」と言うところに着目し、全体的な内容を俯瞰しながら読むと言うやり方です。

 細部の内容はひとまず置いて、どういう思いで著者がこの本を書いたのかと言うことを考えながら読むと、思想の背景も徐々に見えてきます。

 それが、著者と対話すると言うことになっていきます。


 さて、この本が書かれた時代背景を考えて見ると、維新は成り、西洋を取り入れ独立を成し遂げた近代日本に於いて、その強烈な西洋崇拝から正しい価値を見いだす視力があまりにも低下していた、と言うのが岡倉覚三の認識でしょう。

 序文の中で、ラマクリシュナ・ヴィヴェカナンダ女史から寄せられた言葉には、こうあります。

我が英國の地方教會に就てもほんの最近まで同様であったのだが、無智のため即ち「射利的欧羅巴の無意識な藝術破壊」によって不幸にも多大の「譱檗廚班埣良埃韻淋迷擦鬚覆垢忙蠅辰


 廃仏毀釈運動で、多くの日本の美術品が破壊され海外に流出して行ったのもこの時代。あまりに価値が低くみられていた日本美術を、「そうではない、日本にはこれだけのインド、中国の思想を受け継ぎ、発展させてきた歴史があり、それは物質的な西洋文明とは相対する精神文明の宝である。」と言うことを西洋人に分からせたかったのです。


 世の中がある価値観に盲目的になり、いとも簡単に今まで信じていたものを投げ出してしまう狂気の渦中で、卓越した見識で異を唱えるその視野の広さは、あらゆるものが消費物として使い捨てにされている現代に於いて、僕たちにとっても重要な意識付けです。






■次回予定

9月21日(日)

13:00〜

課題図書

「学問のすすめ」 (福澤諭吉 / 岩波文庫)

学問のすゝめ (岩波文庫)

学問のすゝめ (岩波文庫)

id:sorahi さんの提案で、「学問のすすめ」をやります。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言う言葉は知っていますが、その後をまるで知らない。それって、やっぱりマズいのでは、と言うことで上記著書となりました。


他の方の参加も歓迎です。