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カサハラテツロー ときどき日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-08-25 ことしのなつやすみえいが

[]ことしのなつやすみえいが

今年の夏は、「トイストーリー3」と「ヒックとドラゴン」と「天装戦隊ゴセイジャー+仮面ライダーダブル」を観に行った。いずれも3D映画。

順列をつけがたいほど、みんな素晴らしい映画だった。

備忘録的に、簡単な感想・レビューを。

(軽くネタバレを含んでるかも知れません)




「トイストーリー3」

ピクサー映画の代表作のパート3。

人間が見ていないところでは、玩具達が勝手に動き回って、遊んだり冒険をしたりしてるって話。

玩具好き人間には、ドストライクの映画。

シリーズ1も2も大好きなボクにとっては、期待と不安で劇場に足を運ぶのに、若干の躊躇があった。が、そんな不安は、すぐにこの宇宙から吹き飛んだ。

笑って泣いて、心底怖かった。そして笑って、号泣。

いや、超号泣。タオルで口をぎゅ〜っと押さえないと、嗚咽が響くのを押さえられないほどに。本当に、過呼吸か窒息か目からの洪水のような脱水状態か知らないけど、大袈裟ではなく泣き死ぬかと思った。

当初から三部作構成は想定してなかったと思うけど、この作品をもって、「トイストーリー」は見事に、サーガ級になったと思う。

…しかし、本当に恐ろしいのは、この作品の脚本も監督も、若手からの大抜擢で作られているという事。ピクサーのクリエイター層の厚さに感服。



「ヒックとドラゴン」

主人公ヒックと、ドラゴンにまつわる話。

問答無用の「素敵乗り物映画」。

素敵乗りもの映画とは、こちらの「アバター」のレビュー→(http://d.hatena.ne.jp/KasaharaTetsuro/20091227)でも言及したけれど、心を躍らせるような、素敵な未知の乗り物が登場する映画の事。映画に限らず、「素敵乗り物」作品は、ボクの大好物。

この映画は、素敵乗り物作品として、すべての要素がつまっていた。

例えば…

「乗り物そのものの、素敵デザイン」

「乗り手の主観の画面」

「乗り手の斜め後ろからのショット(=子どもがお父さんの車の運転や、電車の運転手さんを後ろから見ている時のような視線…これはすごく重要!)」

「その乗り物が存在する世界の風景ととけ込んでいる、物凄く引いた絵」

「簡単に乗りこなせない乗り物を、だんだん自分の手足のように乗りこなす過程」

「最終的に観客に『この乗り物に乗ってみたい!』『この乗り物がある世界に行ってみたい!』と思わせる、様々な仕掛け」

…等々。

勿論、この映画の魅力は、乗り物の素晴らしさだけではない。

主人公ヒックの表情の付け方は、本当に絶品だった。ミクロン単位の絶妙さ。完全に「名優」と呼べる域に達してると思う。

圧巻だったのは、すべてのものの重量感。ドッスン!ガシャァ!ズドン!…「CGは軽い」という常識が、どっかにいってしまう。

そして勿論、物語。

子として、父親として、さんざんやられまくってきた「父と子」モノに、またもやられまくってしまった。

そして劇場から出る時に「心に小さなトゲ」を残す、ラストの衝撃…。

ただ、ドリームワークス作品にしては、いつものブラックジョークは抑制されてた気がした。それを期待してる人には不満かもしれない。でもボクはこの映画に関しては、むしろ「よくぞ抑えてくれた!」と好感をもって受け止めている。

この映画が、ボクの心の映画になることは、ディスティニー。



「仮面ライダーダブル」

テレビ版仮面ライダーダブルの、劇場版。

テレビ版は、概ね2回の放送分で1話という、前後編構成の短編オムニバススタイルなので、映画もそれに準じ、短編として完結した作りになっている。

Podcast番組「そこあに(http://www.voiceblog.jp/himawarigumi/)」の特撮列伝出演時に、ボクがたわ言をほざきまくってたのを御存知の方はすでに御承知だと思うけど、ボクはこの仮面ライダーダブルを、愛している。

そしてこの映画は、ボクのこの愛に応えてくれた。

すべてが名シーン。

脚本、役者の皆さん、監督に、唇が擦り切れて血が出るほどのキスを、送りたい。



…以上。久し振りのブログ更新でした〜。

2010-05-09 まいまいしんこ

[]まいまいしんこ

マイマイ新子と千年の魔法』という映画を観てきました。

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昨年末に公開された映画で、ネットや口コミ等で評判を呼び、今でも各地で劇場公開され続けてる、ロングランのアニメ作品です。

ボクも評判は聴いていて「観に行きたいなあ」とは思ってたんですが、なかなかタイミングが合わず、行き遅れてしまってました。そこへ、ツイッター越しに知り合いになった、作家のさべあのまさんから「一緒に観に行きませんか?」というお誘いがあり、「そりゃもう、さべあさんからのお誘いでは、万難を排してでも!」と、釣られるように出掛けた次第です。


ちなみに、さべあさん(http://www.ne.jp/asahi/otasky/hp/)は、以前からボクが絵柄が大好きだった作家さんで、作品はどれも本当に素敵。『マイマイ新子〜』の大ファンで、商売抜きで応援活動をされてるとのこと。この機会に実際お会い出来て、本当に嬉しかったです。『マイマイ新子』と『ツイッター』に大感謝!(笑)


さて映画の感想はというと…ひと言で言うと「とにかく物凄い力作!!」です。


事前に聴いていたウワサや、すでに観た人の感想から、観る前は「特にスペクタクルも、派手さも無く、なんとなくほのぼのとしていて、心があったまる映画」というイメージでしたけど、ボクの印象は全然違いました。

今のアニメ界において、本物の実力を持ち合わせてる監督の一人、片渕須直監督の恐るべき執念の結晶と呼ぶべき、作品。ウワサで「なんとなくほのぼのな名作」という心構えだったボクは、この画面からにじみ出る執念に、終始圧倒されてしまいました。


   以下は、軽いネタバレを含む、詳細な感想です。

    (ネタバレ注意!)


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この作品は、以下の2点の「大きな誤解」を生み易い作品かも、と思いました。

その誤解をひもとく事で、ボクの感想も同時に語れるかと思います。


第一の誤解。

これは、『片渕須直監督による、マッドハウス作品』。


ジブリ作品ではないんです。(笑)

主人公は昭和30年代の小学生の活発な女子だし、田舎に引っ越して来る女の子が登場しますし、農村の緑満載の生活をしてますし、主人公には泣き声のうるさい妹がいますし、その妹がちょっと行方不明になったりしますし、平安時代のたたら場も出てきますが、ジブリ作品ではありません。いわんや宮崎駿作品でもない。そして、それらの作品へのオマージュとかアンチテーゼとかでもないんです。

活発な女の子も、転校生も、緑豊かな農村も、世話の焼ける妹も、過去のたたら場も、日本…いえ、ひょっとしたら世界のどこにでもある当たり前のものであり、ジブリ作品特有の「記号」ではないんです。

けれども、うっかりそれらをジブリ作品の「記号」と思ってそっちにかぶせちゃうと、いちいちつまらない肩すかしをあう事になります。ボクも気をつけてるつもりでしたが、何度かそれを味わってしまい、その度に自分の偏ったものの見方を恥じ入ることになりました。


よって、この映画を見る前には、解ってるつもりでも、

「これはジブリ作品ではない」と3回唱える事を、オススメします。


第二の誤解。

主人公は、『歴史好きの小学3年生、青木新子』。

            

これ、凄く大事!

この最初の前提を見間違えて、本来のストーリーとは違う解釈をされてる方、結構いらっしゃるようです。

劇中で出て来る平安時代の風景は、この主人公・新子ちゃんの「おじいちゃん仕込みの歴史像」であって、マイマイ(=新子の前髪にあるつむじ)がみせる、「いわゆるハリーポッターみたいな魔法」…ではないんです。これは、素直に観ていれば、物語内できちんと説明されてる事なんですが、この「千年前=平安時代」の画面上での描き込みが、半端じゃなく力が入ってるので、つい「新子の想像の世界」ではなく、「新子の世界と同時並行に流れる、平安時代に本当にあった現実」に見えてしまい、物語全体の読み取りを間違えてしまうんじゃないかと思います。


そう。

実はこの作品は、ほのぼのと昔をなつかしむ”情感”の物語ではなく、はっきりと「考古学入門」の物語なんです。

ん〜たとえば、「恐竜の発掘現場で暮らす少年の話」みたいなものかな。

発掘現場を観て、大人の説明から恐竜などの化石に、筋肉をつけ、皮をかぶせ、大地を闊歩する恐竜の姿を、日常的に想像(妄想癖という特別なものじゃなく、ちょっと想像力が豊かな子どもだったら、普通に想い描くレベルの)している少年の話。

ただ、「マイマイ新子〜」は、少年ではなく女の子。

恐竜ではなく、平安時代の人々の暮らし。

発掘現場…も出てきますがそれだけではなく、麦畑のあぜ道や人工の水路、民家や山並みの風景などから想像を膨らましますのです。


基本的に「考古学入門」に猛烈な力点が置かれてるため、新子が生きる世界では、とりたてて大事件は起きませんし、デフォルメされたとんでもないキャラクターも出てきません。


じゃあ、魔法は出てこないかと言うと……出て来るんです。


…というか、観ているこちらが、魔法にかけられます。

ボクの場合は、映画館を出て、劇場から住み慣れた自分の家に向かう道すがら、傍らのお地蔵様の前を通ったとき、その魔法が発動しました。

その時ボクが立っていた道が、アスファルトから未舗装の土に変わり、辺りはうっそうとした森が茂り、畑仕事を終え、野良着姿の疲れたお父さんと、すれ違った気がしたんです。そのお父さんはお地蔵さんの顔をみて家で待つ子ども達の顔を想い、ふと笑顔を浮かべました。そして星を見上げ、さらに数百年〜千年前の世界に想いを馳せてたんです。


歴史が地続きで繋がる実感…。

まさしく考古学脳の初めの一歩!

この映画はそれをくどい説明無しに、ひたすら映像で思い知らせてくれる、まさに「魔法」の作品なんです。


なのでこの作品は映画館で観たら、帰り道の途中で、「ふと立ち止まってみる」のを強くオススメします!!


『マイマイ新子と千年の魔法』公式サイト…http://www.mai-mai.jp/index.html


※あぁ〜!この映画には、それこそ某ジブリ作品のような「特別なお地蔵様のシーン」はありません。念のため(笑) お地蔵様のみならず、歴史ある神社仏閣や、鳥居や、昔ながらの道や川や水路や、崖の地層や古い大木や、森や山並みや、季節の風や、夜空の星達…なども、魔法が発動するアイテムだと思います〜。

2009-12-27 あばたー

[]あばたー

「アバター」観てきました。

ボクが観たのは、3D吹替え版。

話題の映画ということもあり、場内は満席でした。

そうなると、ふだんあまり映画を見慣れない感じの

ヒドいマナーのお客さんも結構いたりして、

ちょっとイラッとしたりもしました。(笑)

以下は、多少のネタバレも含む、ボクの映画レビューです。

 

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   「ネタバレ注意!」

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映画「AVATER-アバター」レビュー



 先に、文句をつけます。

 さすがアメリカ映画だなと思ったところ。

 それは、「食事シーン」。

 こちら側の世界の食事シーンがいちいちマズそうなのは、

何度も描かれててよくわかりました。

 でも、せっかくそれを描いたんなら、あちら側の世界の、

おそらく「不思議」で「豊か」で「感動的」であろう食事シーンを描かなければ、

片手落ちでしょう?

 非常にもったいないと思います。

 なんでアメリカ映画って、「おいしそうな食事シーン」を描けないのかなあ?


 あと、「くっそ!やられた〜〜〜!」です。

 このレビューは、主にその「やられた〜〜〜〜!」についての考察です。


 ボクは映像作品や漫画などを鑑賞する時、

そこに登場する「未知の乗り物」に注目します。

 もちろん、「未知の乗り物」の存在が映画の善し悪しを決定する

絶対条件ではありませんが、

それでも、例えば良い映画には、映画でしか体験出来ない「未知の世界」があり、

「未知の世界」に行く為には当然「未知の乗り物」を描く必要がある。

と、信じているからです。

 解り易い例で言えば、ハリーポッター。

 一般人には行く事の出来ない魔法の学校「ホグワーツ」に行くために、

秘密の機関車「ホグワーツ特急」に乗る必要があるという設定です。



 「未知の乗り物」は必ずしも、「架空の乗り物」ではありません。

 日常にある乗り物でも、日常運転しない人に寄る運転や、

普段は走らないような場所を走行することにより、

当たり前の乗り物が「未知の乗り物」に変身するわけです。

 クレヨンしんちゃんの「大人帝国の逆襲」の幼稚園バスは代表例です。



 時として、その乗り物そのものが、主役になる事さえあります。

 例えば、こないだ簡単にレビューした「カールじいさんの空飛ぶ家」。

 最高傑作はヴォルフガング・ピーターゼン監督の「Uボート」。

 そして、実はマジンガーZ以降のボク達が大好きな「ロボットアニメ」は、

まさに、「主役化した未知の乗り物」そのものなのです。




 あと、良く誤解されるのが「乗り物」=「メカ」。

 これ、違います。

 生物だって、乗り物です。

 むしろ、自律して動いたり、スイッチやハンドルではないものによる制御が必要とされる分、

「魅力的な乗り物」としては、格上と言えます。

 代表的なのは「ヤックル」。

 もののけ姫にも登場しますが、

アニメージュ文庫の「シュナの旅」のヤックルも素晴らしいです。



 とにかく、「未知の乗り物」は人を引きつける力のある、

素晴らしい要素です。

 遊園地が楽しいのは、みんな実のところ潜在的に

「未知の乗り物」が大好きな証拠と、ボクは認識しています。




 しかし、「未知の乗り物」はただ出せばいいというワケではありません。

 素晴らしい外見を誇っても、中身がまったく解らない、

ハリボテ型「なんちゃって未知の乗り物」が、残念ながら横行しています。

 重要なのは、その乗り物の乗り心地、手触り、そしてなにより、

その乗り物への作り手の愛情です。

 逆に、「愛情あふれる乗り物」の登場により、

ちょっとイマイチかなと思うような幼稚なストーリー展開でも、

ものすごく人を引きつけて、大ヒットになる場合もあると思います。

 例えば、スターウォー・・・いや、この具体例は、

ファンの方々に殺されたくないのでやめておきましょう。



 この「乗り物への愛情」を、作品に昇華するレベルまで注ぎ込める人は、

実はそれほど多くありません。

 たまにそれが描かれた作品があっても、たいていは偶然の産物によるもので、

その作家が常に乗り物視点で作品を作り続けているかというと、

案外そうでもないことが、多いです。

 しかしながら、やはり物語を乗り物を中心に据えて表現出来る希有な作家は、

確実に存在しています。

 その中でも、「素晴らしい乗り物を描ける作り手」のボクの考える二大巨匠は、

言わずもがなの宮崎駿監督。

 そしてこの「アバター」を作り上げた、ジェームズ・キャメロン監督なのです。




 この超人的なまでに「未知の乗り物」に愛情を注げる人達が描く乗り物には、

3つの重要な要素があります。

   1 危険であること。

   2 不便であること。

   3 不快であること。

 この3つの要素は一見すると、前述の「素晴らしい〜」と矛盾してるようですが、

その真逆を考えれば、納得出来ます。

 つまり、「安全」で「便利」で「快適」な乗り物。

 うんざりするほど、退屈でつまらないですね。

 さらに見せ方の演出方法にも特徴があります。

   1 搭乗者視点。

(パイロット、搭乗員の。良い作品では必ず乗ってる人の斜め背後からの絵。

つまり窓の外の風景や計器類を描き、さらにその人達の視線の動きを追っている。)

   2 運転方法。

(誰が?どこで?は勿論、ざっくりした操縦法も。)

   3 外回り。

(特に大きな乗り物の場合、乗り物の外側の表面を這い回ったり走り回ったりして、

その乗り物のディティールを見せるとともに、大きさを対比表現する。)

 



 さて、その点を踏まえた上で、「アバター」のレビューにかかるわけですが、

結論から言えば、

「ものすごく素晴らしい!本当にものすごく素晴らしい乗り物映画!」

でした。

 まず、乗り物の数々。どのデザイン(外見と内装とコクピット)も、見事!

 もちろん、そもそも主人公操るアバターそのものが乗り物なわけですし。

 そしてその登場乗り物すべてにおいて、

上述の「ステキ乗り物・3要素」つまり、

「危険」「不便」「不快」が見事に反映されてました。

 そしてそれらを乗り越えてなお、「乗ってみたい!」と思える爽快感にまでも、

辿り着いてました。

 さらに「素敵乗り物・3演出」もバッチリ!

 簡単そうにやってますが、このストーリーとはたいして関係のない、

手間に対してそれに見合う効果があるかどうか、はなはだ疑問な手順を、

あえて、いちいち、わざわざ踏んでました。

 これは、作り手が本物の「乗り物フェチ」でなければ、絶対になし得ないことと

断言します。


 もはや細かいところを、すべてあげつらうことはないでしょう。


 「未知の乗り物」を観て、主人公達と一緒に乗って、素直に楽しむ。

 見終えて、乗り心地の余韻を楽しみ、

 「自分も乗ってみたいなあ。乗ってこんな景色を見てみたいなあ。」と

イメージを膨らませる。

 それこそ、正しい「乗り物映画」=「アバター」の楽しみ方でしょう。


 ただ、あえて言わせてもらえば、AMPスーツ。

 このエイリアン2に登場するパワーローダーよろしく

マスタースレイヴでそうじゅうする、ロボには、もう本当に声を出して

「くっそ!やられた〜〜〜〜!」でした。

 以前から予告で観てたときから、こりゃ、やられそうだと思ってましたが、

よもや、ここまでやられるとは。

 未来少年コナンのロボノイド、装甲騎兵ボトムズのATは、

きっとこの存在感、この乗り心地なんだろうなと、

圧倒的パワーで見せつけられた気分です。

 ジュラシックパーク以降、恐竜感が固定されちゃって、

恐竜ものが一気に下火になってしまったのと同様に、

リアル系ロボ物がこれで決定打みたいにならないことを、切に祈るばかりです。

 それほどまでの素晴らしさでした。

 そのうえ、この素晴らしいマシンの見せ場を、

本当に素晴らしい箇所に持ってきてくれてました。

 「ああ!このマシンを、ここでこうやって見せてくれるんだ!この監督は!

有り難う!そしてこんちくしょう!」

 気がつくとボクは3Dレンズ越しに、涙していました。


 いうまでもなく、3Dで見れる人は3Dでの御鑑賞がオススメです。



・・・・まあ、ただ、食事シーンがなあ〜〜〜〜。

良い食事シーンに関する、ボクが結論を得ている「重要な要素」も

あるんですけど、それはまた別の機会に。

2008-08-15

[]ちゃんとしたえすえふ

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「何故ボクが、手放しで崖の上のポニョを大絶賛か」という理由が、判明しました。


それはつまり、

「ボクの大好きな宮崎駿メソッドが、帰ってきた!」

から。


ボクの想う「宮崎駿メソッド」とは、

「まず徹底して理屈でがんじがらめにした設定というカードを、正しい順序で一枚一枚並べていく手法。」

です。

簡単に言えば、「設定重視のSF」ってこと・・・かな?


ボクには、とくに「もののけ姫」以降の作品において、そういう設定主義を「小うるさい、小理屈」として、否定的かつ意図的に排除されてる感じだったのが、ひそかな不満でした。

人間嫌いのオオカミが人間語をしゃべったり、サンがかわいい服やアクセサリを身につけてたり、動く城にもの凄そうな砲塔がついてるのに、全然使用されなかったり、テクノロジーバランスが崩壊してたり・・・等々。

それを面白い!と思うのは、本当に人それぞれの自由ですけど、ボクは設定が大好きなので、物語のために設定がないがしろにされてる事が、なんとも歯がゆく感じてしまうのです。

(いや、ボクの話の中でも、設定破綻がしばしばおきます。でもそれはたいてい意図的ではなく「うっかり」なのです。すみません。)


まあ要するに、「崖の上のポニョ」という作品は、久しぶりの論理の塊の作品!

つじつまの合わない事が皆無。

一見「5歳の子レベルにまで常識をかなぐり捨てて、感覚で観ないと、楽しめない。」という作品のようでいて、実は、

「隅々まで徹底的に、精密な設定でがんじがらめな、大変理屈っぽい作品」というのがボクの感想。

ピュアだ。



  (以下、激しくネタバレにつき、要注意!)


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●宗介が母親を「りさ」と呼び捨てにしている理由。

親同士が、「りさ」「こういち」と呼び合ってるから。

ラブラブですね。

人が人を呼ぶとき、一番耳にする固有名詞で呼ぶのは必然的だし、理にかなってます。4〜5歳の子が、自然に親を「パパママ」「お父さんお母さん」と呼び合うと思うのは間違った考え。実際うちの子の幼稚園でも、お互いを名前で呼び合ってる親の子は、親を名前で呼んでます。

そしてこの設定は、以降の設定にも、大きく絡んでいます。


●りさが朝からクルマをぶっ飛ばしたり、しょぼんとしてる宗介をよそに、嬉々としてスーパーの荷物を抱えながら、スタスタ歩く理由。

夫・こういちが帰ってくるから。

なにしろりさの気分はハイテンション。心ここにあらず。

ラブラブですから。

それは同時に、りさの中の優先順位の高さも示しています。


●人の制止を振り切ってまで、崖の上に帰る訳。

プライオリティー最高位のこういちに、どうしても連絡がとりたかったから。

(最後の会話が「BAKABAKABAKA」でしたし。)



●なぜあの高台まで及ぶ大洪水になったか。

当然その高さに宗介がいたから。

だから、仮に警備員の言う事をきき、もっと高台まで避難してたら、もっと多くの地域が水没してたかも。



●あの洪水の災害規模。

宗介が住んでいる周辺地域だけ。

(海面が盛り上がっている描写)

しかもその海水は、通常の海水ではない。

草一本・土くれひと粒巻き上げず、おそらく、その中の生命を奪う事も無い、魔法の海水。


●宗介が自家発電機の故障箇所をすぐに見抜いた訳。

そう遠くない以前に、同様な状態を目撃したから。

(その当時、発電機をいじったのは、おそらく父・こういち。)


●住民がこの大災害でも動揺しない訳。

この地域はもともと津波などの自然災害が多い。

上記のように自宅に発電機があること、5歳の宗介がその発電機の稼働を知ってる事。

非常用電灯がすぐ取り出せるところに常備してある事、などからもこの地域の災害意識が垣間見える。


●フジモト

パンフにも一応設定は書いてありましたけど、それは置いといて劇中のみから読みとれる事。

元人間。今、人間じゃないひと。

命のスープをためる部屋に「1907」と書いてあった事から、100年以上前からあそこにいる。

だから、「デボン紀の海を蘇らせる」云々など、彼の発する言葉に、今の常識を当てはめない方が良い。

例えば「月の衝突」は、数千年〜数万年単位での心配事でしょうね。


●ポニョ

人造生物。

グランマンマーレに近い存在として、天才元人間の科学者・フジモトによって作られた生き物。

金魚ではないし、人魚ですら無い。

しいていうなら、キューティーハニーとかアラレちゃんに近いもの。


・・・・等々。

まだいろいろ相当ありそう。

・・・って、こんな誰でもすぐ気付く様なことを、「読み解いたぞ!」みたいにいちいち書き連ねるのも恥ずかしい話ですけどね。

とにかくまあ、何から何まで非常に丁寧かつ緻密に設定されていて、ポニョらが使うちょっとした魔法以外は、全部きちんと論理的に説明がつきそうで、まさしくちゃんとしたSF!

わーーーーい!

そのあたり、まさに、心からワクワクさせられました。

もっともっと繰り返し観たい!

DVD発売が、本当に待ち遠しいです。

2008-08-13

[]ぽにょとかくろらとか

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あいかわらず、かなりきゅうきゅうなんだけど、それを押して無理矢理「崖の上のポニョ」を観てきました。

いやあ、良かったです。

まさか、ディズニーの「ピノキオ」を超えるアニメ映画に出会える日がくるなんて!という、嬉しさと感動で、涙があふれました。


想像力や作画や演出の素晴らしさはもちろん、物語も大好きです。

説明不足という意見もあるようですが、ボクにはむしろ説明過剰なくらいな気が。

その辺は、さじ加減の難しいところなんですね。


ポニョ評では、絶賛公開中の「スカイ・クロラ」の監督の押井守さんと、ジブリの鈴木プロデューサーとの対談が、面白かったです。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol45.mp3

(iTunesのPodcastで、鈴木敏夫の「ジブリ汗まみれ」という番組の8月5日配信分)


ああ、押井監督に、アニメ版ライドバックを観て頂きたい!!!

完成した「RIDEBACK」という作品の本当の価値を、最も的確に理解してくれるのは、もしかすると、押井監督をおいて他にいないと思います!


そんなこんなでして、まあ、アニメ版ライドバックは、色々あってなかなか情報が書きにくいけど、とにかくしっかり猛烈なテンションを保ったまま、目下順調に鋭意製作進行中なのですよ〜。

2008-07-16

[]すぴーどれーさー

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「スピードレーサー」を観に行った。

日本のアニメ「マッハGoGoGo」の実写版。

素晴らしかった。

いろいろ目からウロコが落ちた。

是非ともこの映画で得た刺激を漫画にフィードバックしたいけど、それを具体的にどういう形に取り入れるか、とても悩ましい。


ポニョの主題歌は、とても耳に残る。

iTunes ミュージックストアで売っていたので、購入。

かわいい。

だけど歌詞の中の

「ふくらんだ、まんまるおなかの女の子」

というのが、申し訳ないけどどうしても、まあなんというか、不健康そうというか、痛々しいというか、言い方は悪いけどグロテスクな感じと言うか、そんなネガティブなイメージを想像してしまう。(本当にスミマセン)

2008-07-03 ぼうけんかつげき

[]ぼうけんかつげき

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シェルツ君のことを誤解してる人がいるようだ。

一応書いておくが、シェルツ君はボクよりだいぶ年下だけど、立場はある意味でボクよりずっと上だ。

そして、シェルツ君の言うことは、たいてい正しい。


そのシェルツ君のススメで、久しぶりに映画館に行ってきた。

「ナルニア国物語 第2章〜カスピアン王子の角笛〜」

なるほど!

さすがにシェルツ君のオススメ映画だ!