DomainModel

PofEAAのドメインレイヤに関するパターンの一つ

そりゃあここ10年でオブジェクト指向を信奉して来た人、そのような人ばかりが集まった会社(例えばソウトワークスとか(笑))であれば殆どはDomainModelを使うだろうし使いたいに決まっているのだろうけれど、少なくとも私の会社やその周りで受けている仕事(比較的大規模)で常時使うのはまず無理だなぁと私が敗北を感じるパターンの一つです。

日本の比較的大規模なシステム開発ではDomainModelを使用するメリットがTransactionScriptを上まわることはないし逆にデメリットさえ発生することが殆どではないでしょうか。まるで理想論と現実論のような話だけれど本当そのまま当てはまると思っています。(いや、そうでは無いぞよという方は相当環境に恵まれているのだと思います)

その点折衷案のような位置づけとして紹介されているTableModuleですがまだこちらは受け入れられているように見えます。大多数のSEやプログラマは「class Employ」よりも「社員テーブルの投影」のほうが明らかにイメージしやすいようです。メンテナンスする人もこれなら解る。同レイヤにTableModuleを多用する.NETがJavaに比べてより「業務的」「現実的」と評されることが多いのはこの辺も理由の一つなのでしょうね。