Java on Vista

.NET関連の報告はしたが、私のもうひとつの開発環境であるJava環境の幾つかをWindows Vista(x86) RTM Japanese上で動かしてみた。(ちなみに、UAC周りではなくアプリケーションそのものの互換性を見ているため、断りが無い限りはUACはOffにしたままで、管理者権限でソフトウェアを実行している)

・JSDK1.4.2_13


私は未だにJ2SE1.4ベースを使っているが、後述するJFC/Swing以外は全く問題無く動作した。アプリケーションサーバも幾つか動かしてみたが、HTMLベースのコンソールに乱れが出るものの、サーバ自体は問題なく動作する。

心配なのはネィティブとのリンクがあるJNI系、データベース系、デバイス系だが、試す環境が無いので判らない。


・JFC/Swing



予想はしていたが、JSDK1.4.xのJFC/SwingはAeroGlassに対応していないようだ。
スクリーンショットは、JSDK1.4.11に添付されてくる"SwingSet2.jar"を実行した結果だが、実行後スクリーンがフラッシュして、Aero->Basicへのフォールダウンが発生した。(実際にBasic表示になっているのが解るだろう)

JFC/Swingは過去のJSDKで継続的に改善されており、J2SE1.4.xに至っては応答性がかなり良くなって(J2SE1.5(5.0)では更に良くなった)おり、Windows XP上でも応答性だけならば、ネィティブのGUIに比べても遜色が無いレベルに達していたが、Windows Vista Basicへのフォールダウン状態では、GUIの応答性がWindows XP上で動作させた時に比べて非常に悪くなってしまった。Direct3Dが使えなくなった上に問題が発生しているのだろうか。
いずれにせよ、SwingをGUIに使用しているアプリケーションには非常に厳しい結果になった。

J2SE1.4.2_13ではこの結果だったが、J2SE5.0(1.5)ではアクセラレータを活用している事が改善点のひとつだったはずなので、近いうちに追試してみたい。


Eclipse(3.2)


全く問題無い。EclipseGUIはJFCではなくSWTだが、SWTは基本的にはO/SのネィティブGUIを使用するため、現在のデスクトップがAeroであれば、そのままAeroで動作する。動作も非常に軽快だ。

問題というか、リソースナビゲータ等のツリービューの表示が定期的にチカチカとフラッシュするのが気になった。もっとも、これはEclipseだけの問題ではなく、Visual Studio 2005のソリューションエクスプローラ上のツリービューでも同様に発生していたので、Aeroの問題だと思う。

ということでJ2SE1.4.2_13のJava環境では、JFC/SwingでAeroが使えないことを気をつければその他は普通に使えている。また何か問題が出たら、ここで報告しようと思う。

追記:
artonさんからコメント頂いたが、NetBeans5.5 + J2SE1.5ではAeroで動作しているとのこと。
なのでJ2SDKのバージョン番号を明確にした。

追記:
せっかくなので、私もJ2SE1.5をインストールしてもう一度"SwingSet2.jar"を実行してみた。

見事にAeroで動作している。すごく軽いし。