etymology of Impedance mismatch
昨日のエントリで"インピーダンスミスマッチ"という用語に対してのコメントを頂いた。
インピーダンスミスマッチ」という言葉を最初に使った人はたぶん洒落だったのでしょうが
後から使う人は意味も無く使っている気がします。
コメントの返答にも書いたが、私としてはソフトウェアの世界でも既に広く使われている用語としての認識だ。ウィキペディアにもその記述がある。
Wikipedia - Impedance mismatch
電気工学としての言葉が元々の語源だが、そういえばソフトウェア、特にオブジェクト指向プログラミングの世界では何時から使い出した言葉だったのだろうと考えてみたが、以下のウィキペディアの一文が参考になる。
However, the term is even used to refer to the difficulties encountered when attempting to connect two systems which have very different conceptual bases. The typical example is the Object-Relational impedance mismatch, which occurs when trying to use a relational database management system from an object-oriented program.
ITマスコミで盛んに採り上げられるようになったのも、確かOO(DB)とRDBの比較、及びO-R Mappingの必要性とその問題が表面化してきた頃ではないだろうか。(EJB不要論が出てきたのも同時期か?)
Wikipedia - Object-relational impedance mismatch
従って、最も一般的に使われるのは「オブジェクト-リレーショナル」の対比だが、その後は「オブジェクト指向-非オブジェクト指向」の対比やその他方法論の対比等、「最新 - 以前」の矛盾や、主に「左から右」に移行する際の問題点を指す言葉として使う範囲が広がっているようだ。
他に使われているソフトウェアの世界での"インピーダンスミスマッチ"の例
いずれにせよ我々の間では一般的になりつつあるメタファだが、電気工学側から見るとソフトウェア相互にインピーダンス(の違い)など存在しないのに使うのはおかしい、ということになるのだろう。勉強になった。