(株)Jコミックテラスの中の人

マンガ図書館Zに関する実験や報告をするブログです。

(4) 絶版マンガが70万円に?!

さて、いざ広告を入れようと思っても、私のような一般人が広告を集められるはずもありません。

そこはやはり、ネット広告のプロに頼むしかないでしょう。


で、実際に打ち合わせを申し込んでみたら、「おお、ラブひなの赤松先生じゃないですか(笑)」と言って、快く会って下さいました。(ちょっと名前が売れてて良かった・・・)


すると、ネット広告のプロいわく、

「これまで、このようなサービスの前例が無い」ので、まずは

  • どれくらいダウンロードされるのか
  • どれくらいの広告クリック率になりそうか

を調べてみないと、何とも言えないとのこと。


・・・まあ、それはそうですよね。



■ 赤松「もし、10万ダウンロードくらい行ったらどうなるんですか?」

「10万ダウンロードですと、つまり最低でも10万インプレッション(広告閲覧回数)の可能性があり、クリック無しでも数万円程度はお支払いできると思います。しかし、クリック保証の方が有利だと思いますよ。」

■ 赤松「広告を1回クリックしたら、何円くらい入るんですか?」

「この、表紙ページ隣の広告枠でしたら、仲介料を差し引いて、1クリック数十円くらいは行くと思います。」

■ 赤松「え・・・?! すると、1クリック例えば30円として、冒頭ページの広告が5000クリックされたら?」

「上限はありますが、1クリック30円計算ですと、15万円になりますね。」

■ 赤松「なっ・・・・じゃあ、他ページに広告枠が計6つあったら?」

「他のページは若干安くなって、合計70万円程度ではないでしょうか。もちろん、全枠で5000クリックされたと仮定した場合ですが・・・。」


■ 赤松 「ええええぇ〜〜っ!!??」

「まあ、全てのマンガが同じ条件ではないと思います。漫画の内容によっては、広告が付かないこともあり得ますし。」

■ 赤松「な、なるほど。広告主は有限だし、広告資金だって限られていますからね。しかし・・・凄い金額だなぁ。」

「ええ。」



・・・もし、全ての広告ページが5000クリックあるのなら、広告1ページに対し、10〜30万円くらいで販売できるかもしれないそうです。

そうなると、1作品(1巻)約70〜80万円くらいに!!!
(一応、複数の会社に聞いたのですが、どこも似たような額を提示してきました。)



い、い・・・


良いじゃないですか!!!


市場的には”無価値”の絶版本から、こんな高額の金が生まれるのか?!



・・・漫画家、始まったな。(笑)


これは、本気で調べる価値があるかも。
みんな協力して!


っていうか、「クリックされる分、作者に利益が行く」と分かったら、その漫画を愛好する人はみんな・・・・。
これって凄いシステムじゃないですか?