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2016-11-11

今こそ世に問う!この『王ドロボウJING』の収録は是か非か!?

前回のブログ更新から10ヶ月が経ちました。

赤松健、これが究極の一手。・・・なぜ我々は「電子書籍版YouTube」を目指すか

今まで古書店や海賊版でしか読めなかったような作品が、安全な形で無料で読むことができ、しかも権利者の方には広告収益の100%が還元される夢のシステム。

その核となるのが、マンガ図書館Zの「新型アップロード機能」です。(マンガ図書館Zはコチラ

その後、作者本人だけがアップロードできるように改良された「新型アップロード機能」によって、マンガ図書館Zの「投稿無料作品」コーナーは運営を継続しています。

「投稿無料作品」コーナーには、プロ・アマ問わず多くのクリエイター達が、ご自身で描いた色々な作品をアップロードしています。

f:id:KenAkamatsu:20161109070821j:image:w100:right私も海賊版データを流用して、デビュー作を投稿しています。

『A・Iが止まらない!(新装版)』(全8巻)

海賊版サイトから自分の作品をダウンロードしてきて、それをそのままマンガ図書館Zにアップロードし、広告を付けて無料公開してしまう・・・という「乗っ取り」型の新手法です。(笑)


f:id:KenAkamatsu:20161109072650j:image:w200:right今、売出し中の作家さんの作品もあります。

『女装転校生ヒロ』

青空文庫のようにパブリックドメイン(著作権が切れた作品)になった作品もあり。

『黄金バット(永松健夫・明々社版)』


f:id:KenAkamatsu:20161109072651j:image:w200:right過去に単行本されなかった作品などは、特に貴重ですよね。

『機械婦のいた街』(月刊アフタヌーン94年12月号掲載短編)

「マンガ図書館Z」のオフィシャル作家さんでも、実は投稿が可能です。(R18)

『花酔い』


2016年初頭には、見本アップロードされた作品データに対して「権利者以外が公開許諾する」事態が何件か発生してしまい、本当の権利者からのクレームで私が平謝りしたこともありましたが、その後出版社から電子化が決まり、公式で手に入るようになった作品も存在します。作家さんには申し訳なかったですが、結果的に読者が正規に作品を読むことができるようになり、その点は嬉しかったですね。

また、作者さんのご厚意で、マンガ図書館Zでの公開が続行されることになった作品も100点以上ありました。(^^)


・・・ところで、この作品はどうでしょう。

f:id:KenAkamatsu:20161109072652j:image:w200:left『王ドロボウJING』

鬼才・熊倉裕一先生がコミックボンボンで描かれた名作です。

2002年にアニメ化され人気を博しました。


また、この作品。

f:id:KenAkamatsu:20161109072653j:image:w200:left『オレ通AtoZ』

恋緒みなと先生による、パソコン通信(niftyとか)時代のラブコメ。

恋緒先生は私(赤松)と同い年で、私同様パソコンに詳しく、美少女と美麗なカラーが売りです。


いずれも「投稿無料作品」コーナーにアップロードされています。

弊社の「絶版判定アルゴリズム」では、これらは「絶版である」という判定が出ました。確かに、どこからも電子化されていません。今ネットにあるのは海賊版だけです。

また、アップロードしたのは「規約に従った作者本人」と見られます。IPとメールアドレスも保存してあります。

しかし、メールで尋ねても返事が来ないため、広告収益はずっとプールされたままです。

f:id:KenAkamatsu:20161109075215g:image:w200:rightそこで私は、元々の版元である大手出版社へ向かいました。

そして重役4人と面会し、「作者が現れたら、すぐ連絡してほしい」と頼んだのです。

それはすぐに了承されました。この計画の意義(と隠された利点)が認められたのだと思います。

・・・というのも、もし熊倉先生からお返事が来さえすれば、『王ドロボウJING』はもうマンガ図書館Zをすっ飛ばして、むしろ出版社から電子化した方が良いでしょう。この有名タイトルなら、もしかしたら紙での再出版も可能かもしれませんからね。最近はコンビニ漫画という方法もありますし。

今はマンガ図書館Z(と海賊版)でしか読めませんが、もしそうなったら本当に素晴らしいことだと思います。

さあ、今こそ私は世に問いたい。

この『王ドロボウJING』の掲載は是か非か!?

  • 広告収益は現状100%プールされています。*1
  • 「権利者だけがアップロードできる」という規約にチェックしてもらっています。
  • 元々の版元である大手出版社に行き、作者が現れたら連絡してもらう約束を取り付けました。(他にも何社か出版社を回りまして、いずれも約束を取り付けています)
  • 『王ドロボウJING』は、マンガ図書館Zから削除されれば、再び海賊版サイトでしか読めない作品に戻ります。*2

今回のアップロード者は、作者本人ではないのでしょうか。本人のアップロードを無断で削除するには、それなりの理由が必要です。「本人ではないという証明」が欲しいところです。その証明は、誰がしてくれるのでしょう。

・・・ぜひ、皆さんのご意見を伺いたいと思います。

「どんなに Win-Win であっても、完全にホワイトと決定していないのであれば、掲載するべきではない」というご意見が多ければ、私はこれを削除したいと思います。

そして、これを最後にこういったマンガ共有システムからは手を引きます。


f:id:KenAkamatsu:20161109080953j:image:w100:rightちなみにもう一つ、文化庁の「裁定制度」を使った実証実験も同時に行います。

2007年に亡くなった柴山薫先生の作品群を、著作権法の利用制度に従って利用する実証実験です。

そちらの記事もぜひご覧下さい。


*1:口座登録等の手続きがない場合は、規約に基づいて一定期間の留保となります。

*2:まあブックオフやオークションでも紙版が手に入りますが、それらは作者には1円も手に入りません。

みきじみきじ 2016/11/12 03:37  私はこの王ドロボウJINGという私が最も愛している漫画が、海賊版などのブラックなサイトでしか読めない事を大変心苦しく思っていました。
今回このような機会を経て、グレーではあるもののクリーンな場へこの作品が昇華された事は
個人的な感情ですが大変嬉しく思えてならないです。

水谷由司水谷由司 2016/11/12 17:29 是に一票です。
他の方もおっしゃっていますがグラックがグレーになったことは進展と言えますし、完全なホワイトを望むと結局は停滞する事例というのは多くあると、個人的に考えるからです。
また、完全なる白、整然とした規律は正しいものですが、それを全てに求めるのも難しいですし、窮屈でしょう。
少しでも、良い方向に進むなら、グレーにも大いに価値はあると個人的には考えます。

福耳福耳 2016/11/12 19:53 王ドロボウJING、大好きでした。
現状の権利者確認システムについてはちょっと危うい面もあると思っているんですが、作品が本来得られたはずの利益を、それを受け取るべき人が現れたときに「待ったました!どうぞ!」とがぱっと渡せるのは、読者としてもとてもうれしいです。
現行の文化庁の裁定制度の煩雑さ?についてあまり実感がわかない(手引きを読んでむしろ「思ったよりフレキシブルなんだな」と思いました。ややこしいのは広告収益のせいなんでしょうか?)ため、ぜひ実験を通して双方のメリット・デメリットなどを教えていただければと思います。

あきあき 2016/11/12 22:12 私は「是」とします。
この作品は元々ある程度の認知度は持ってはいますが、知らない人は全く知りません。
この作品を知らない人にJINGを紹介するにはやはり原作を読んでもらい、その良さを知ってもらうのが一番です。現に私は学生時代、友人にこの作品を紹介する時は学校に漫画を持って行きました。
近年は交友関係がネットにまで広がっていますから、この様にネットでの閲覧が可能となるとその良さを知ってもらうための読書が容易くなります。
私は王ドロボウJINGは手元に持っていたくなる漫画だと思っていますし、欲しいという需要が高まれば、講談社もなにかしら考えてくれるのでは!?と期待しています。
それに、プールされた金額はJINGを望む人の声でもあるため、熊倉先生が受け取ってくださるならきっとその気持ちが伝わるのではないかと思っています。

TaiTai 2016/11/14 00:51 公開に賛成します。
王ドロボウJINGは漫画本で持っていますが、現状埋もれているのが惜しまれてなりません。
公開することでより多くの方が、適正に、作品に触れ、魅力を知って欲しいと思います。
公開して人気を集めたら、当時のカラーイラスト等で差別化した書籍&電子書籍が出れば万々歳ですね。
マンガ図書館Zと書籍、電子書籍は共存可能だと思うのです。閉じる方向ではなく、広がる方向に歩みを進めてほしいと切に思います。

村上 愛知県村上 愛知県 2016/11/14 10:43 王ドロボウJINGの公開に賛成です。作品の公開に異を唱えることが出来るのは、
作者の方だけだからです。誰かが勝手に代弁してNOという事は良いことではないと思います。
作者の方がNOと主張する場合以外には、
作品は公開されたほうが社会に、文化に良いことだと思います。

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