モノクロ ノンフィクション
今日で北九州での暮らしを終えました。
今まで住んでいた場所は院生になってから移り住んだ場所で、すごく景色のいい場所だった。
学部時代に住んでいた場所もすごくいい場所だったけど
この家も玄関を出てすぐ見える団地のある風景や、そこから見える夕日がかなり綺麗で気に入っていた場所だっただけに
名残惜しい気持ちでいっぱいです。
場所に対する愛着は単にそこで過ごした量としての時間には比例せずに、
大切なのは、過ごした時間の密度であり、
その密度は楽しい時間やのんびりした時間も含めて様々なシーンによって輪郭が形成されていると思う。
今まではそんな事はあまり感じたことはなかったけど、
6年間過ごした場所は間違いなく僕の中の第二の故郷であり
これからも忘れる事のできない場所に違いない。
これから先ここに住むことはないかもしれない。
引っ越しの手続きをしながら様々な事を回想し、無意識のうちに色んな場面が思い出されて来た。
もうあれから約6年経過したのだと思うと、随分昔話のように思えてしまう。
小学校6年生が自分達の過ごした母校を卒業するときの感覚に近いのかもしれない。
この街で本当に色々な事を学べたと思う。
様々な事を考えながら、帰路についた。
今までは自分の中でフィクションだと思っていた事が最近、もの凄いスピードでリアリティを持ち始めてきている。
このなんとも言えない気持ちは何と言ったらいいのだろう。
まだはっきりとした言葉にはできないけど
何か声に出して言うならば
ありがとう。
それしか言葉が思いつかない。
ここで生まれた数々の思い出は僕の大切な財産であることは間違いない。