つい最近まで
「フランボワーズ」と「ビシソワーズ」
の違いが分かりませんでした、Kidです、こんばんわ。

どちらかがジャガイモの冷製スープのようです。





これは俺と「奴」との壮絶な闘いの物語。





奴の名は、そう、


「黒い弾丸」



久しぶりだな、まさかこんなところで出会うなんて。
どれくらいぶりだろうな、ふっ、懐かしいぜ。


お前と最後に戦ったのは…
そうだな、だいたい1年ほど前になるのか。


あのときからすでにお前は「最速」の称号を手にし、
世の嫌われ役になって地べたを這いずりまわるような、
そんな生活を送っていたよな。


相変わらずなのか?
以前よりもまして輝いて見えるぜ。
そのツヤ、調子がよさそうだな。


前回の死闘を思い出す。
壮絶なバトルだったな。
あのときは、そう、
かろうじて俺の攻撃がお前をとらえ、
そしてトドメをさした…


…はずだったが?


まさかまた出会うなんてな。


いいだろう、
今回は確実にあの世へ葬ってやるぜ。
もう会うことはないだろう。


これが…


そう、これが、最後の戦いだ。


お前のスピードが勝つか、


俺の攻撃が当たるのが先か、いずれにせよ勝負は一瞬だ。




いくぜ。




……

………




『シューーーーーーーーーーーーーーッ!』


「うあぁっ!!!もうホント嫌だっ!!まだ動いてる!」


『シューーーーーーーーーーーーーーッ!!』


「もう!!そろそろいいでしょ?早くくたばってっ!!」


『シューーーーーーーーーーーーーーッ!!!』


「…ん?死んだかな??…よし、でも念のため…」


『シューーーーーーーーーーーーーーッ!!!!』




こうしてキンチョールを右手に握り締める僕は、
体長およそ4センチはあろうかと思われる、
「黒い弾丸」
に対し、必要以上に殺虫剤を大盤振る舞いし、
見事始末することに成功いたしました。


ラストバトルにふさわしい死闘を演じた、
これが「黒い弾丸」との最後の戦いであることを願う、
そんなKidでした。


仕事から帰ってすぐの戦いはドッと疲れました。
基本的に虫は嫌いです。はぁ。