各チームのパンター状況
先日、各チームの「クォーターバック状況」を書いたときに、
タンパベイ・バッカニアーズの控えQBルーク・マカウンが、
「シーズン終了」かもしれない怪我をした、ということを書きましたが、
そのバッカニアーズが、元ニューヨーク・ジェッツのQBジェイ・フィードラーと契約しました。
QBティム・ラテイとQBブルース・グラドカウスキーでは、
控えを任せるには心配・・・ということなんでしょうかねぇ?
それから、同じく契約情報として、
サンフランシスコ・49ersがPトム・マローンを解雇し、
元シアトル・シーホークスのPトム・ルーインと契約をした、
・・・というものがありました。
実は、昨シーズンのシーホークス正パンターのルーインは、
つい先週、シーホークスを解雇されていたんですよね。
なにやら、「パンター界」にも動きがあるようです。
というわけで、ちょうどいい機会なので、
ここで、各チームの「パンター状況」を、ちょっとまとめてみようと思います。
今シーズンは、パンターにも注目していく予定ですしね。
なお、昨シーズン終盤に、当時の「パンター交代事情」を書いてました。
http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20051207
こちらも、あわせてご覧いただくと、
昨シーズンから今シーズンへの流れが分かりやすいかもしれません。
では、まず、昨シーズンの正パンター以外は現在チームに在籍していない、
つまり、「今シーズンも同じパンターでいくことがほぼ確定しているチーム」。
これは、以下の通り。
- アトランタ・ファルコンズ ・・・ マイケル・ケイネン(9位)
- インディアナポリス・コルツ ・・・ ハンター・スミス(1位)
- カロライナ・パンサーズ ・・・ ジェイソン・ベイカー(16位)
- カンザスシティ・チーフス ・・・ ダスティン・コルキット(25位)
- サンディエゴ・チャージャーズ ・・・ マイク・シフレス(11位)
- ダラス・カウボーイズ ・・・ マット・マクブライアー(14位)
- テネシー・タイタンズ ・・・ クレイグ・ヘントリック(21位)
- ニューイングランド・ペイトリオッツ ・・・ ジョシュ・ミラー(6位)
- ニューヨーク・ジェッツ ・・・ ベン・グレアム(13位)
括弧内は、先日掲載した「パンターパワーヤード」の順位です。
参考までに。
この面々は、とりあえず現時点でチームの信頼を十分に勝ち得ている、
といって良いのでしょう。
他のポジションの契約との兼ね合いで、たまたま「対抗馬」を契約できていない、
・・・ということもあるのかもしれませんが、
逆に言えば、「今急いで手を入れるポジションではない」ということですしね。
次に、昨シーズンの正パンターは残っているけれども、
他にも、フリーエージェント選手と契約しているチーム。
これは、ちょっといくつかの「パターン」に分けて紹介します。
- アリゾナ・カーディナルズ ・・・ スコット・プレイヤー(14位)×フレッド・キャプショー
- ジャクソンビル・ジャガーズ ・・・ クリス・ハンソン(16位)×トビー・ゴーウィン
- ヒューストン・テキサンズ ・・・ チャド・スタンリー(28位)×フィリップ・フィリポビッチ
- フィラデルフィア・イーグルス ・・・ ダーク・ジョンソン(22位)×レジー・ホッジズ(33位)
まず、これは、特に何かあるわけではない、
「普通のフリーエージェント」(というのもなんだけども)と契約している4チーム。
この中で、イーグルスだけはちょっと特殊で、
ホッジズは、昨シーズンにイーグルスのパンターとして、
試合出場したこともある選手なんですよね。
そのあたりの経緯は、昨シーズン終盤の「パンター交代事情」をご覧頂くとして、
そのホッジズが、こうやってまたチームに戻ってきている、というのは、
解雇されたとはいえ、それなりにチーム関係者から評価もされていた、ということでしょう。
果たして、正パンターのジョンソンを逆転できるか!?
さて、次に。
- オークランド・レイダーズ ・・・ シェイン・レクラー(4位)×グレン・パクラーク
- タンパベイ・バッカニアーズ ・・・ ジョシュ・ビドウェル(3位)×ブライアン・シンヤノフスキー
- デトロイト・ライオンズ ・・・ ニック・ハリス(7位)×アダム・アンダーソン
- ニューヨーク・ジャイアンツ ・・・ ジェフ・フィーグルズ(20位)×トラヴィス・ドーシュ
- ピッツバーグ・スティーラーズ ・・・ クリス・ガードッキ(16位)×マイク・バー
この5チームも、フリーエージェント選手との契約なのですが、
「NFLヨーロッパに派遣した選手」という特徴があります。
「だからどう違うんだ?」という話ですが、
個人的な感触としては、「派遣するために契約した」という意味合いが強いように思え、
「普通のフリーエージェント」に比べて、
「対抗馬」として期待されていないのかなぁ、という気がしています。
いや、あくまでも「個人的な感触として」ですが。
正パンターの「パンターパワーヤード」の順位も、
こちらの方が、軒並み良い感じですしねぇ。
さて、次。
- グリーンベイ・パッカーズ ・・・ B・J・サンダー(32位)×ジョン・ライアン
ここは何が違うのかといいますと、
ライアンは、昨シーズンまでカナディアンフットボールリーグ(CFL)に所属していた選手で、
しかも、昨シーズンには、平均飛距離でCFL新記録を樹立しているという、
もう、バリバリに活躍している選手なんですよね。
ということは、これは、かなり有力な「対抗馬」として、
正パンターの座を奪うことを期待されているわけです。
順位を見ても分かるとおり、サンダーは昨シーズン活躍できていなかったわけで、
ここは、入れ替わる可能性大のような気がします。
- サンフランシスコ・49ers ・・・ アンディ・リー(31位)×トム・ルーイン(26位)
そして、本日、パンターの入れ替えがあった49ers。
上記の他のチームとの違いは、「対抗馬」が昨シーズンの正パンター、というところ。
これも、正パンターの座を奪うことが期待されている、ということなんでしょうか。
(ちなみに、解雇されたマローンはルーキーでした)
ただ、まあ、リーも成績が良くないですが、
ルーイン自身も、そんなに成績が良くない(というか悪い)ですからねぇ。
果たして、この「正パンター争い」はどうなることやら。
さて、残りのチームでもっとも多い「パターン」はこちら。
- シカゴ・ベアーズ ・・・ ブラッド・メイナード(28位)×ジョエル・ステリー
- シンシナティ・ベンガルズ ・・・ カイル・ラーソン(24位)×ダニー・ボッガー
- デンバー・ブロンコス ・・・ トッド・サウワーブラン(8位)×ジェフ・ウィリアムズ
- ニューオリンズ・セインツ ・・・ ミッチ・バーガー(5位)×スティーヴ・ウェザーフォード
- バッファロー・ビルズ ・・・ ブライアン・ムーアマン(1位)×ジョシュ・ブレイズン
- マイアミ・ドルフィンズ ・・・ ドニー・ジョーンズ(11位)×トーマス・オルムステッド
- ミネソタ・ヴァイキングス ・・・ クリス・クラウ(9位)×ジョン・トープ
- ワシントン・レッドスキンズ ・・・ デリック・フロスト(27位)×デイヴィッド・ロニー
以上8チームは、「対抗馬」がルーキーです。
と、いうことは、あんまり「対抗馬」として期待されていない、
・・・と見た方がいいんでしょうかね?
ただ、ベアーズ・ベンガルズ・レッドスキンズと他のチームで、
昨シーズンの成績(順位)が、きれいに分かれておりますので、
この3チームは、「即戦力」を手に入れている可能性もありそうです。
今後のトレーニングキャンプなど、ちょっと注目していきたいところですね。
さて、以上は、全て「昨シーズンの正パンターが残留しているチーム」でした。
残り4チームは、「正パンターがいなくなったチーム」。
- クリーブランド・ブラウンズ ・・・ カイル・リチャードソン(30位)
- シアトル・シーホークス ・・・ トム・ルーイン(26位)
- セントルイス・ラムズ ・・・ ブライアン・バーカー(16位)
- ボルチモア・レイヴンズ ・・・ デイヴ・ザストゥディル(23位)
→レオ・アラガス×サム・クック
この中で、ラムズだけは、2人ともフリーエージェント選手ですが、
他の3チームは、「フリーエージェント選手×ルーキー選手」という構図になっています。
更に言えば、シーホークスとレイヴンズの「ルーキー」は、ドラフト指名選手です。
ちなみに、今年のドラフト指名パンターはこの2人だけ。
ドラフトでパンターを指名する、ということは稀なわけですが、
それは当然、「正パンターがいなくなる」とか、そういった事情があってのこと、
というのがよく分かりますね。
「前任者」は、全て今年の無制限フリーエージェント選手。
ただし、ルーインだけは、一旦再契約していた、という違いがあります。
・・・うーん、最近、何かあったんだろうか・・・?
なお、ルーインは、前述の通り49ersと契約し、
ザストゥディルはブラウンズでルーキーと争っているわけですが、
他の2人は、今のところ「フリーエージェント」のままです。
バーカーなんかは、どこかのチームに呼ばれてもよさそうなものですが、
さすがに大ベテランの42歳。(あ、一昨日が誕生日ですね)
どのチームも敬遠するところなのかなぁ。
・・・以上。
パンターは、最終的には各チーム1人に絞り込まれるポジションなので、
「ロースター争い」としては、なかなか分かりやすいものがあります。
今後、注目していきたいところですね。
本日は、こんなところで。