各チームのパンター状況



先日、各チームの「クォーターバック状況」を書いたときに、
タンパベイ・バッカニアーズの控えQBルーク・マカウンが、
「シーズン終了」かもしれない怪我をした、ということを書きましたが、
そのバッカニアーズが、元ニューヨーク・ジェッツのQBジェイ・フィードラーと契約しました。


QBティム・ラテイとQBブルース・グラドカウスキーでは、
控えを任せるには心配・・・ということなんでしょうかねぇ?


それから、同じく契約情報として、
サンフランシスコ・49ersPトム・マローンを解雇し、
シアトル・シーホークスPトム・ルーインと契約をした、
・・・というものがありました。


実は、昨シーズンのシーホークスパンタールーインは、
つい先週、シーホークスを解雇されていたんですよね。


なにやら、「パンター界」にも動きがあるようです。


というわけで、ちょうどいい機会なので、
ここで、各チームの「パンター状況」を、ちょっとまとめてみようと思います。


今シーズンは、パンターにも注目していく予定ですしね。


なお、昨シーズン終盤に、当時の「パンター交代事情」を書いてました。


 http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20051207


こちらも、あわせてご覧いただくと、
昨シーズンから今シーズンへの流れが分かりやすいかもしれません。


では、まず、昨シーズンの正パンター以外は現在チームに在籍していない、
つまり、「今シーズンも同じパンターでいくことがほぼ確定しているチーム」。
これは、以下の通り。



括弧内は、先日掲載した「パンターパワーヤード」の順位です。
参考までに。


この面々は、とりあえず現時点でチームの信頼を十分に勝ち得ている、
といって良いのでしょう。


他のポジションの契約との兼ね合いで、たまたま「対抗馬」を契約できていない、
・・・ということもあるのかもしれませんが、
逆に言えば、「今急いで手を入れるポジションではない」ということですしね。


次に、昨シーズンの正パンターは残っているけれども、
他にも、フリーエージェント選手と契約しているチーム。


これは、ちょっといくつかの「パターン」に分けて紹介します。



まず、これは、特に何かあるわけではない、
「普通のフリーエージェント」(というのもなんだけども)と契約している4チーム。


この中で、イーグルスだけはちょっと特殊で、
ホッジズは、昨シーズンにイーグルスパンターとして、
試合出場したこともある選手なんですよね。


そのあたりの経緯は、昨シーズン終盤の「パンター交代事情」をご覧頂くとして、
そのホッジズが、こうやってまたチームに戻ってきている、というのは、
解雇されたとはいえ、それなりにチーム関係者から評価もされていた、ということでしょう。


果たして、正パンタージョンソンを逆転できるか!?


さて、次に。



この5チームも、フリーエージェント選手との契約なのですが、
NFLヨーロッパに派遣した選手」という特徴があります。


「だからどう違うんだ?」という話ですが、
個人的な感触としては、「派遣するために契約した」という意味合いが強いように思え、
「普通のフリーエージェント」に比べて、
「対抗馬」として期待されていないのかなぁ、という気がしています。


いや、あくまでも「個人的な感触として」ですが。


パンターの「パンターパワーヤード」の順位も、
こちらの方が、軒並み良い感じですしねぇ。


さて、次。



ここは何が違うのかといいますと、
ライアンは、昨シーズンまでカナディアンフットボールリーグ(CFL)に所属していた選手で、
しかも、昨シーズンには、平均飛距離でCFL新記録を樹立しているという、
もう、バリバリに活躍している選手なんですよね。


ということは、これは、かなり有力な「対抗馬」として、
パンターの座を奪うことを期待されているわけです。


順位を見ても分かるとおり、サンダーは昨シーズン活躍できていなかったわけで、
ここは、入れ替わる可能性大のような気がします。



そして、本日、パンターの入れ替えがあった49ers


上記の他のチームとの違いは、「対抗馬」が昨シーズンの正パンター、というところ。
これも、正パンターの座を奪うことが期待されている、ということなんでしょうか。
(ちなみに、解雇されたマローンはルーキーでした)


ただ、まあ、リーも成績が良くないですが、
ルーイン自身も、そんなに成績が良くない(というか悪い)ですからねぇ。


果たして、この「正パンター争い」はどうなることやら。


さて、残りのチームでもっとも多い「パターン」はこちら。



以上8チームは、「対抗馬」がルーキーです。


と、いうことは、あんまり「対抗馬」として期待されていない、
・・・と見た方がいいんでしょうかね?


ただ、ベアーズ・ベンガルズレッドスキンズと他のチームで、
昨シーズンの成績(順位)が、きれいに分かれておりますので、
この3チームは、「即戦力」を手に入れている可能性もありそうです。


今後のトレーニングキャンプなど、ちょっと注目していきたいところですね。


さて、以上は、全て「昨シーズンの正パンターが残留しているチーム」でした。
残り4チームは、「正パンターがいなくなったチーム」。

                  →デイヴ・ザストゥディル×カイル・バスラー

                  →ゲイブ・リンドストロム×ライアン・プラックマイアー

                  →マット・ターク×アンディ・グルーム

                  →レオ・アラガス×サム・クック


この中で、ラムズだけは、2人ともフリーエージェント選手ですが、
他の3チームは、「フリーエージェント選手×ルーキー選手」という構図になっています。
更に言えば、シーホークスとレイヴンズの「ルーキー」は、ドラフト指名選手です。


ちなみに、今年のドラフト指名パンターはこの2人だけ。


ドラフトパンターを指名する、ということは稀なわけですが、
それは当然、「正パンターがいなくなる」とか、そういった事情があってのこと、
というのがよく分かりますね。


「前任者」は、全て今年の無制限フリーエージェント選手。
ただし、ルーインだけは、一旦再契約していた、という違いがあります。


・・・うーん、最近、何かあったんだろうか・・・?


なお、ルーインは、前述の通り49ersと契約し、
ザストゥディルはブラウンズでルーキーと争っているわけですが、
他の2人は、今のところ「フリーエージェント」のままです。


バーカーなんかは、どこかのチームに呼ばれてもよさそうなものですが、
さすがに大ベテランの42歳。(あ、一昨日が誕生日ですね)
どのチームも敬遠するところなのかなぁ。


・・・以上。


パンターは、最終的には各チーム1人に絞り込まれるポジションなので、
「ロースター争い」としては、なかなか分かりやすいものがあります。


今後、注目していきたいところですね。


本日は、こんなところで。