いろいろあった1日でしたが・・・
NFL第9週日曜日の試合の感想を。
本日は、「GAORA」で放映していた、
デンバー・ブロンコス対ピッツバーグ・スティーラーズの試合も見ましたが、
この試合は、木曜夜にNHKのBS1で放映されるので、ここでは触れません。
で。
今週はまず、この試合を取り上げないわけにはいかないでしょう。
マイアミ・ドルフィンズがシカゴ・ベアーズに勝利!
いやぁ、やってくれました。
実は、個人的なことですが、この試合の「Play-By-Play」を見る前に、
「GAORA」のブロンコス対スティーラーズの試合の映像を見ていまして、
その中で、ドルフィンズ対ベアーズの試合結果が、割と大きく出ちゃったんですよね。
もちろん、結果は知りたくないですから、すぐに目をそらしたのですが、
一瞬見えたものが、頭にこびりついてしまいまして。
「ああ、やっぱりドルフィンズ惨敗か・・・」と。
・・・いや、何をどう勘違いしたのか、自分でも不明なのですが、
ともかく、そう「知って」しまったのでした。
で、まあ、その後、「Play-By-Play」を見ていて、
前半を「14対10」の4点差リードで折り返したときには、
「まあ、たった4点差じゃ、逆転されるよね・・・」と思っていましたし、
第4クォーター、残り時間約10分で「28対13」の15点差になったときでさえ、
「まず、2タッチダウンで追いつかれて、それから逆転かぁ・・・」と。
・・・どれだけマイナス思考なんだ、自分・・・。
そんなわけで、この試合、「Play-By-Play」を見ながらずっと考えていたのは、
「どのプレーが、ドルフィンズの敗因なんだろう」ということだったりします。
第2クォーター、インターセプトリターンタッチダウンで「14対3」とリードし、
その次のベアーズのオフェンスでも、サックからファンブルターンオーバーを奪い、
・・・と、ドルフィンズのディフェンス陣が非常に頑張っていたのに、
その折り返しのオフェンスが、敵陣5ヤード地点でインターセプト。
そして、その折り返しのベアーズのオフェンスがタッチダウンに結びつき、
4点差の「14対10」となったところで、
「ああ、このあたりが敗因なのかな・・・」と思ってました。
でも、ホント、この試合はドルフィンズのディフェンス陣が頑張りましたね。
3インターセプトに2ファンブルターンオーバー。
これだけディフェンスのビッグプレーがあれば、オフェンスも楽です。
(他に、スペシャルチーム(パント時)でのターンオーバーもありましたし)
ですが、QBジョーイ・ハリントンの出来は、そんなに褒められたものではなく。
2インターセプトを喫してしまっていることもありますし、
3タッチダウンしていますが、これは全て、敵陣奥深くからのドライブでのもの。
ディフェンスとスペシャルチームの「お膳立て」のおかげです。
インターセプトリターンタッチダウンと合わせれば、
ドルフィンズの31点中28点は、「オフェンス以外」が取ったようなもので。
(もちろん、「キッチリとタッチダウン出来た」ことは素晴らしいですが)
ドルフィンズが勝ったものの、ハリントンを応援している僕としては、
これは、ちょっと残念なところでした。
まあ、ただ、「結果」を残せたことは確か。
しかも、相手が全勝だったベアーズですから、インパクトは絶大です。
QBダンテ・カルペッパーが怪我から復帰して戻ってきたときに、
すぐにカルペッパーにスターターの座を明け渡すことになるのか、
それとも、ハリントンが居座ることができるかどうか。
そろそろ、気にしなければいけない時期になってきそうですので、
ハリントンには、今週の「結果」を糧に、更に頑張ってもらいたいものです。
さて、他の試合。
とんでもない結末の試合がありました。
それは、ダラス・カウボーイズ対ワシントン・レッドスキンズの試合。
いきなり話は、試合最後のツーミニッツオフェンスに飛びます。
このとき、得点は「19対19」の同点。
オフェンスをしていたのは、レッドスキンズ側。
時間をじわじわと使って、試合残り時間35秒。
敵陣31ヤード地点で、「決勝フィールドゴール」に挑みます。
登場したのは、Kニック・ノヴァク。
先月、正キッカーのジョン・ホールが怪我をしたことにより、
ノヴァクがレッドスキンズに「戻って」きていたことは、この日記でも触れていましたが、
実は、その後、先々週のインディアナポリス・コルツ戦に登場し、
フィールドゴール挑戦した2本全てを外していたのでした。
先週は試合がなく、ようやく、この試合で28ヤードフィールドゴールを成功したのが、
ノヴァクの「今シーズン初のフィールドゴール成功」。
ですので、「敵陣31ヤード地点」=「49ヤードフィールドゴール」は、
ちょっと不安が先立つ距離ではあります。
で、案の定。
フィールドゴール失敗。
そうなると、逆に、カウボーイズのチャンス。
自陣39ヤード地点という良い位置からのオフェンスです。
そして、QBトニー・ロモが、次の4プレーで3本のパスを成功させ、
敵陣17ヤード地点まで攻め込むことに成功します。
残り時間は6秒。
登場したのは、Kマイク・ヴァンダージャット。
この距離ならば、そんなに難しくないでしょう。
しかし・・・。
なんとこれを、レッドスキンズのSSトロイ・ヴィンセントがブロック!
「サヨナラ負け」を防ぎました。
それだけでも凄いことですが、
転がったボールをレッドスキンズFSショーン・テイラーが拾い、走ります。
で、敵陣44ヤード地点まで走りました。
走りましたが、残り時間は0秒。
オーバータイム突入です。
・・・かと思いきや。
なんと、カウボーイズのGカイル・コウジャーがフェイスマスクの反則をしていまして、
これで、15ヤードの罰退。
のみならず、ボールを持っていない側に反則があった場合には、
残り時間が0秒になっていても、もう1プレーだけ出来る、というルールがあります。
敵陣29ヤード地点。
再び登場したのは、もちろん、ノヴァク。
今度は、47ヤードのフィールドゴール挑戦です。
そして・・・。
成功!!
いやぁ、なんとも劇的な幕切れとなりました。
ノヴァクは、「復帰」以来、どうもいいところがなかっただけに、
この決勝フィールドゴール成功には、ホッと一息というところでしょう。
正直な話、最後の1本も失敗していたら、
解雇されていた可能性もあったかもしれません。
ギリギリ踏みとどまれた・・・かな?
そういえば、昨シーズン、ノヴァクが(キックじゃないけど)良いプレーを見せた、
例の「ニック・ノヴァク対ホセ・コルテス」の試合も、カウボーイズ戦でした。
ノヴァクは、カウボーイズ戦には、験がいいのかもしれませんね。
対して、ヴァンダージャットは、今シーズン、どうにも良くないですねぇ。
非常に心配になるところです。
こちらも、頑張ってもらいたいんですけどねぇ。
さて、次は、ヒューストン・テキサンズ対ニューヨーク・ジャイアンツの試合。
いやぁ、テキサンズ、決して負けてなかったですよ。
オフェンスは、テキサンズなりに出ていたし、
ディフェンスも、かなり頑張っていたように思います。
それだけに、勝てなかったのが残念。
第4クォーター、テキサンズの最後のオフェンスで、
敵陣38ヤード地点まで攻め込みながら、
テキサンズのFBジャミール・クックがファンブル。
ターンオーバーとなってしまったことが「敗因」。
ただそれだけのことでしょう。
テキサンズのQBデイヴィッド・カーは、先週、ファンブルしまくりで、
試合途中で下げられてしまいましたが、
今週は、とりあえず「及第点」だったのではないかと思います。
テキサンズは、オフェンスもディフェンスも、間違いなく「前進」しています。
早く結果が伴ってくることを、祈りたいところですね。
次は、クリーブランド・ブラウンズ対サンディエゴ・チャージャーズの試合。
いや、まあ、結果としては、チャージャーズ勝利で嬉しいのですが、
ブラウンズのQBチャーリー・フライも応援しているので、そちらについて。
この試合、最終結果は「25対32」でしたが、
その内訳は、チャージャーズが「3点+7点×3+8点」なのに対し、
ブラウンズは「3点×6+7点」。
決定力がないなぁ。
チャージャーズが「5回」得点しているのに対し、
ブラウンズは、「7回」も得点しているんですからねぇ。
「フライがサックされてフィールドゴール挑戦」ということが何回かありましたが、
それが、なぜブラウンズが勝てなかったのかを、非常によく表しているように思います。
フライが活躍できるようになるためには、
こういう「大事なところ」で良いプレーが出来るようにならないといけないですね。
頑張ってもらいたいです。
他の試合では、ニューオリンズ・セインツがQBドリュー・ブリーズの活躍で勝っていたり、
アトランタ・ファルコンズのQBマイケル・ヴィックが今週はいまいちだったりと、
嬉しかったこと、悲しかったこと、いろいろありましたが、
とりあえずはこんなところで。
さて、では最後に、NHKのBS1で放映していた、
インディアナポリス・コルツ対ニューイングランド・ペイトリオッツの試合について。
荒れましたねぇ。
いや、ペイトリオッツ側のミス・・・というか、
QBトム・ブレイディのインターセプトばかりが目立っていますが、
コルツ側も、ミスが多かったですからね。
ブレイディが4インターセプトも喫しているのに、結局7点差しかつけられていない、
というあたりからも、ミスが「拮抗」していたということは言えると思います。
じゃあ、どちらのチームもディフェンスが良かったかというと、
決してそんなことはなかったと思いますし、印象としては、
「オフェンスがよく進んでいたけど、雑なところがあったかなぁ」という感じで。
いや、「オフェンスに雑なプレーをさせた」のはディフェンスの功績だと考えれば、
「ディフェンスが良かった」ということになるのかもしれませんが・・・。
パントが、両チーム1回ずつしかなかった・・・というのも凄いですが、
それなのに、「27点と20点しか入っていない」というあたりも、
なんとなく、「うーん・・・?」という感じがします。
いや、キッカーのミスもお互いありましたが、それは割と些細な問題という気が。
この試合、「素晴らしかった」と言えるのは、
コルツのWRマーヴィン・ハリソンくらいかなぁ。
ハリソンは、凄かった。
得点経過的には、一進一退で非常に面白いものでしたが、
なんとなく、興奮を覚えなかったなぁ、
・・・というのが、この試合の僕の感想になります。
まあ、コルツが勝ったので、それは嬉しいんですけどね。
以上、第9週日曜日の試合の感想でした。
残り1ヶ月時点の状況
では、カレッジフットボール、最新の「BCSランキング」をチェックしてみます。
1位(1位→) オハイオ州立大(Big Ten) 10勝0敗 <注目>
2位(2位→) ミシガン大(Big Ten) 10勝0敗
3位(5位↑) ルイビル大(Big East) 8勝0敗
4位(4位→) フロリダ大(SEC) 8勝1敗 <注目>
5位(7位↑) テキサス大(Big 12) 9勝1敗
6位(6位→) オーバーン大(SEC) 9勝1敗
7位(8位↑) USC(Pac-10) 7勝1敗 <注目>
8位(10位↑) カリフォルニア大(Pac-10) 8勝1敗
9位(9位→) ノートルダム大(独立校) 8勝1敗 <注目>
10位(3位↓) 西バージニア大(Big East) 7勝1敗 <注目>
全勝対決に敗れた西バージニア大が、10位にまで落ちました。
そして、その対決に勝利したルイビル大が、代わりに3位に。
・・・と、まあ、そのあたりは予想通りというか、当然のところでしょうが、
細かく見ると、テキサス大とオーバーン大の順位が入れ替わっていたり、
カリファルニア大とノートルダム大の順位が入れ替わっていたり、ということがあります。
ノートルダム大は、9位に張り付いてしまってますねぇ。
オーバーン大は、アーカンソー州立大を相手に「27対0でしか」勝てなかったことが、
嫌われたりしたのでしょうか・・・?
さて、11位以下は、主要な動きだけピックアップ。
12位(17位↑) LSU(SEC) 7勝2敗
14位(14位→) ボイジー州立大(WAC) 9勝0敗 <非>
16位(11位↓) テネシー大(SEC) 7勝2敗
17位(18位↑) オクラホマ大(Big 12) 7勝2敗 <注目>
19位(24位↑) ウェイクフォレスト大(ACC) 8勝1敗
22位(15位↓) ボストンカレッジ(ACC) 7勝2敗
23位(圏外↑) メリーランド大(ACC) 7勝2敗
24位(圏外↑) オレゴン州立大(Pac-10) 6勝3敗
圏外(19位↓) クレムソン大(ACC) 7勝3敗
圏外(23位↓) ワシントン州立大(Pac-10) 6勝4敗
まず、激戦区「SEC」カンファレンス内の対決で、LSUがテネシー大に勝ち、
順位的にも、ちょうど入れ替わったような形に。
同じように、「ACC」カンファレンス内対決で、
ウェイクフォレスト大がボストンカレッジに勝ち、順位も入れ替わり。
「ACC」カンファレンスでは、圏外ギリギリあたりでも入れ替わりがあって、
メリーランド大がクレムソン大に勝ってランキング入り。
そして、クレムソン大がランキング外へ。
クレムソン大は、先週、12位から19位に落ちてきていたのですが、
あっという間に去っていってしまいましたねぇ。
もう1つの「圏外」入れ替わりは、直接対決ではなかったのですが、
ちょうど「Pac-10」カンファレンスの2校が入れ替わった形になりました。
ランキング内唯一の「非BCSカンファレンス」所属校ボイジー州立大は、
今週も勝って、全勝をキープしています。
では次に、各カンファレンスの状況。
今週は、改めて、全カンファレンスの1位を見てみます。
・ACC
ATLANTIC
ウェイクフォレスト大 4勝1敗(8勝1敗)
COASTAL
ジョージア工科大 5勝1敗(7勝2敗)
マイアミ大(フロリダ) 2勝3敗(5勝4敗) <注目>
・Big 12
NORTH
ネブラスカ大 4勝2敗(7勝3敗)
SOUTH
テキサス大 6勝0敗(9勝1敗)
オクラホマ大 4勝1敗(7勝2敗) <注目>
・Big East
ラトガース大 3勝0敗(8勝0敗)
ルイビル大 3勝0敗(8勝0敗)
西バージニア大 2勝1敗(7勝1敗) <注目>
・Big Ten
オハイオ州立大 6勝0敗(10勝0敗) <注目>
ミシガン大 6勝0敗(10勝0敗)
・C-USA
EAST
東カロライナ大 4勝2敗(5勝4敗)
UCF 1勝4敗(2勝7敗) <注目>
WEST
ヒューストン大 5勝1敗(7勝3敗)
・MAC
EAST
オハイオ大 5勝1敗(7勝3敗)
アクロン大 2勝3敗(4勝5敗) <注目>
WEST
中央ミシガン大 5勝0敗(6勝3敗)
・MWC
BYU 5勝0敗(7勝2敗)
ユタ大 3勝2敗(5勝4敗) <注目>
・Pac-10
カリフォルニア大 6勝0敗(8勝1敗)
USC 5勝1敗(7勝1敗) <注目>
・SEC
EAST
フロリダ大 6勝1敗(8勝1敗) <注目>
WEST
アーカンソー大 5勝0敗(8勝1敗)
・Sun Belt
中央テネシー州立大 5勝0敗(6勝3敗)
アーカンソー州立大 3勝1敗(5勝4敗) <注目>
・WAC
ボイジー州立大 5勝0敗(9勝0敗)
ネバダ大 3勝2敗(6勝3敗) <注目>
注目しているノートルダム大+「11校」を中心に、状況をまとめます。
(・・・って、ここではノートルダム大は関係ないですが)
まず、現時点で「カンファレンス優勝できそう」なのは、
「Big Ten」カンファレンスのオハイオ州立大、
「Pac-10」カンファレンスのUSC、
「SEC」カンファレンスのフロリダ大、
「Sun Belt」カンファレンスのアーカンソー州立大、
・・・と、そのあたり。
もちろん、今後、勝ち続けることが出来れば、ということになります。
オハイオ州立大は、2週間後のミシガン大戦、
USCも、2週間後のカリフォルニア大戦、
そして、アーカンソー州立大は、来週の中央テネシー州立大戦が、
それぞれ、「大一番」ということになりますね。
フロリダ大の「SEC」カンファレンスは2つのディビジョンに分かれていますが、
まず、「EAST」ディビジョンを制することは問題なさそうですので、
その後の、「優勝決定戦」に勝つことが出来るかどうか、ですね。
次に、「もしかしたら優勝のチャンスはあるかも」というのが、
「Big 12」カンファレンスのオクラホマ大、
「Big East」カンファレンスの西バージニア大、
「MWC」カンファレンスのユタ大、
「WAC」カンファレンスのネバダ大、
というあたり。
ただ、それぞれに状況は非常に厳しいです。
まず、オクラホマ大は、既にテキサス大に敗れていますので、
今後、テキサス大が2敗してくれないとダメです。
西バージニア大については、今週、ルイビル大に負けましたが、
来週、もし、ラトガース大がルイビル大に勝つようなことがあれば、
最終週に西バージニア大がラトガース大に勝つことによって、
3チームが「1敗」で並ぶことになります。
その場合の「順位決定方法」は分からないのですが、
ともかく、チャンスがあるとすれば、そういう展開になった場合のみでしょう。
ユタ大とネバダ大は、どちらも既にカンファレンス内で2敗してしまっていますが、
ユタ大はBYUと、ネバダ大はボイジー州立大と、
それぞれ3週間後に対決することになります。
となると、来週か再来週に1敗してもらえれば、
直接対決に勝つことで、優勝の可能性が出てくるわけです。
もちろん、たとえそうなったとしても、他のチームとの兼ね合いもありますし、
状況が厳しいことに違いはありませんが・・・。
とはいえ、まだ「チャンスがある」と言えるだけ、状況は良いです。
残りの3チーム、
「ACC」カンファレンスのマイアミ大(フロリダ)、
「C-USA」カンファレンスのUCF、
「MAC」カンファレンスのアクロン大、
・・・は、残念ながら、優勝の可能性はなさそうです。
さてさて、この中から、何校が優勝してくれることか。
楽しみに見ていきたいと思います。
以上、カレッジフットボール、第10週終了時点の状況でした。