ベンガルズQBパーマーの退場に泣き、スティーラーズに敗れる!!
現地時間1月8日(日)、NFL ワイルドカードプレーオフの2試合が開催された。カロライナ・パンサーズ対ニューヨーク・ジャイアンツ戦は、パンサーズがジャイアンツを攻守に圧倒し23対0と完勝した。ピッツバーグ・スティーラーズ対シンシナティ・ベンガルズの試合は、ベンガルズのエースQBカーソン・パーマーが試合開始直後に相手のタックルを受け負傷退場するアクシデントに見舞われる。攻撃の中心を欠いたベンガルズは前半こそ17対14とリードを奪うが後半に入って攻撃陣が失速。後半だけを見ると17対0と一方的に攻めたスティーラーズが31対17で逆転勝利を収めた。
パンサーズは、守備陣がリーグ4位のジャイアンツ攻撃陣を132ヤードと封じ込め、相手QBイーライ・マニングから3インターセプトを奪った。また、RBデショーン・フォスターがラン27回151ヤード、WRスティーヴ・スミスがレシーブ10回84ヤード、1TDと攻撃陣も主力がしっかりと活躍した。ジャイアンツは、プレーオフでは1980年のタンパベイ・バッカニアーズ以来となるホームでの完封負けと不名誉な記録を樹立してしまった。また、リーグ2位のラン1,860ヤードをあげたRBティキ・バーバーも、シーズンワーストのラン41ヤードと精彩を欠いた。
スティーラーズは、QBベン・ロスリスバーガーのパス19回中14回成功、208ヤード、3TDに加え、ランでもチーム合計144ヤードを稼いだ。ベンガルズは、QBカーソン・パーマーがパス1投目でWRクリス・ヘンリーに66ヤードのパスを通すも左膝の十字靭帯を痛めていきなり退場してしまったが、2番手QBジョン・キトナの奮闘で前半は、3点リードで折り返した。しかし、後半に入ってスティーラーズ守備陣の強烈なパスラッシュを受けキトナが2インターセプトを献上。守備陣も試合を通してスティーラーズの攻撃陣を止めることができず、同地区ライバルに逆転負けを喫した。
ワイルドカードプレーオフ4試合でアウェイチームの3勝1敗となった。また、ベンガルズのカーソン・パーマーを含め、バッカニアーズのクリス・シムズ、ジャガーズのバイロン・レフトウィッチ、ジャイアンツのイーライ・マニングとプレーオフ初出場だった若手QBを擁するチームが全敗する結果となった。
現地時間1月14日(土)、15日(日)の2日間でディビジョナルプレーオフの4試合が行われる。14日はワシントン・レッドスキンズ対シアトル・シーホークス、ニューイングランド・ペイトリオッツ対デンバー・ブロンコス、15日はピッツバーグ・スティーラーズ対インディアナポリス・コルツ、カロライナ・パンサーズ対シカゴ・ベアーズの組み合わせとなっている。
ベアーズのスミスが最優秀コーチ賞に
シカゴ・ベアーズのラヴィ・スミスヘッドコーチ(HC)が、AP通信の選出する最優秀コーチ賞に輝いた。スミスは全50票の内24.5票を獲得、2位はインディアナポリス・コルツのトニー・ダンジーHCで20.5票だった。ベアーズの指揮を執って2年目のスミスは、今季チームを前年の5勝11敗から11勝5敗と劇的に向上させNFC北地区優勝に導いた。
タンパベイ・バッカニアーズ、セントルイス・ラムズに守備コーディネイターとして活躍したスミスは、ベアーズでも強力ディフェンスを構築。今季のベアーズは、リーグ1位の202失点(1試合12.6失点)を誇り、特にホーム8試合ではわずか61失点に抑えた。
ヴァイキングスの新HCにチルドレス
ミネソタ・ヴァイキングスの新ヘッドコーチ(HC)に、フィラデルフィア・イーグルスのブラッド・チルドレス攻撃コーディネイターの就任が決まった。今季9勝7敗を収めるもプレーオフ出場を逃したヴァイキングスは、レギュラーシーズン最終戦が終わった直後にマイク・タイスHCを解雇していた。
49歳のチルドレスは、1999年にQBコーチとしてイーグルスに加入。2002年からは攻撃コーディネイターを務め昨季のスーパーボウル進出に貢献していた。彼はヒューストン・テキサンズ、グリーンベイ・パッカーズの新HC候補とも噂され、今回が初めてのHCとなる。新HCにはチルドレスと、ワシントン・レッドスキンズのグレッグ・ウィリアムズが有力候補として挙げられていた。しかし、ウィリアムズがレッドスキンズと3年の契約延長を交わしたことで、ヴァイキングスはチルドレスに一本化していた。