まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

緋弾のアリアⅦ 火と風の演舞

  • ストーリー

重症のレキを京都に残し、新幹線で東京への帰路についた一行。
ところがその列車には、3分ごとに加速しなければ爆発する爆弾が仕掛けられていた。
車内に乗り込んでいたココに対し、リベンジマッチを挑むキンジとアリアだったが……。


今回も恐ろしいほどのスピード感と吸引力を体感させられました。
ページから手が離れないんですよ! 何を差し置いても一気に読まないと気が済まないんですよ!
朝に駅で読んでいたら危うく遅刻しそうになりました。
ダイ◯ンの掃除機みたいな作品だなあと勝手に思っています。


とにかくバトルアクションが凄い。これぞハイスピードバトル。
キンジのヒステリアモードもずいぶん進化したものですね。
もはや「常人には不可能」を超えて「物理的に無理じゃないのか」というレベルにまで達してきていますが、それがいいんだ。


アクションだけではなく、キャラ同士の熱い人間関係も魅力。
仲違いをしていたアリアとレキが強敵を前に力をあわせ、レキが次第に心を開いて行くさまにはじんとしました。
レキだけではありません。白雪、ジャンヌ、武藤など、それぞれのキャラにきちんと見せ場が用意されています。
中でも個人的に格好良いと思ったのは平賀さんです。出番はほんの少しですが、あの一言には痺れましたね。
理子ですか? 彼女はラブコメ方面で頑張ってくれているのでいいんですよ。


そしてアリアです。ああ、やっぱりヒロインは違うなあ。
アリアのちっこかわいさときたらあまりに圧倒的すぎて困ってしまいます。ニヤニヤが止まりません。
今まではこういうシーンには大抵邪魔が入ってきたので、ちょっとビクビクしながら読んでいたのですが、キンジが遂にやりきってくれました!
まあ、本人が何をしたのかよく分かっていないところが大問題なのですが……。
キンジの鈍さは通常のラブコメ主人公さえも凌駕していると思うのは僕だけでしょうか。


今回のイラストは印象的なものが何枚かありましたね。
レキの歌のイラストなんか特に。素敵な一枚でした。


読み終わったあとに改めて副題を見たら鳥肌が。言葉のセンスがたまらなく好みなんですよね。