まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ゴミ箱から失礼いたします4

ゴミ箱から失礼いたします 4 (MF文庫J)

ゴミ箱から失礼いたします 4 (MF文庫J)

  • ストーリー

『水無氷柱誘拐事件』以来、萌太と氷柱の関係は少しギクシャク気味。
そんなある日、萌太は氷柱の父である校長に呼び出される。
コンプレックスを解消できたら氷柱と旅行に行く権利をくれるらしいが、その方法は予想外のもので……?


序盤から氷柱の可愛さが大爆発。
頬が緩んで仕方がありませんでした。やっぱりメインヒロインはこうでないと!
相手の気持ちにうっすら気付きつつ、あと一歩がなかなか踏み出せない状況がとても楽しい。
ちょっとバレそうになると慌てて隠そうとする氷柱の不器用さがまたたまりません。
照れている女の子ってどうしてこんなに可愛いのかな。神秘ですね。


一方の萌太。よく頑張りました。
自分の気持ちを素直に伝えることのできる主人公、格好良いです。
氷柱に対してもそうだし、彩音に対してもそうですよね。
きちんと自分の恋に決着をつけた萌太には心から拍手を贈りたい。


他のキャラ、沙紀さんや校長もなかなかいい味を出していましたが、妹・紅子とのやりとりは特に良かったなあ。
やっていることはとてもバカバカしいんですけど、少年少女のみずみずしさやエネルギーを感じました。
この言葉はあまり使いたくないのですが、これが青春ってやつじゃないのかな。


さて、あらすじやあとがきから考えるにこれで最終巻、なのでしょうか。
巻を追うごとにどんどん好きになっていった作品だけに、とても残念です。
続きがあるのならばぜひ読みたいのですが、今回の終わり方がとてもすっきりしていたのでもはや何も言うことはありません。満足。
楽しい作品をありがとうございました。次回作も楽しみに待っています。