まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

この中に1人、妹がいる!

この中に1人、妹がいる! (MF文庫J)

この中に1人、妹がいる! (MF文庫J)

  • ストーリー

大企業の御曹司・帝野将悟は、父の遺言に従い、お嬢様たちが多く通う深流院学園に編入した。
その遺言とは、在学中に結婚相手となる女性を見つけることだった。
ところが深流院学園には、顔も知らない腹違いの妹がいるらしいことが判明し……?


前作「三流木萌花は名担当!」で登場した作中作から人気のあったタイトルを実際に書いてみた、という特殊な経緯で生まれたらしいこの作品。
前作は読んでいないのですが、田口一先生の作品にはちょっとした愛着があるので試しに手に取ってみました。


とにかくヒロイン、ヒロイン、ヒロイン!
出るわ出るわのヒロイン乱立、そして驚きの即デレ。
主人公に恋するまでの過程を全部すっ飛ばしてるんじゃないかとさえ思えるこのデレの速さ、「魔女ルミカの赤い糸」を思い出す……。
もはやこれが田口先生の持ち味っていうことでいいんじゃないかな。これはこれで結構好きなんですよね。
ヒロイン側はもう完全に落ちているのに、その中の誰かが血のつながった妹なんじゃないかという後ろめたさから、なかなか手が出せずに悶々とする将悟の様子がとても愉快。
単なるハーレムものとはまた違った面白さがあります。
もうそんなこと気にせずに行けるとこまで行っちゃえよと思わないでもないですけど。


えっちい描写がとても好みでした。
かなりエロいんですけど突き抜けてない。妄想する余地を残したエロさと言いますか。
しかしこのヒロイン陣、初めから全開もいいところです。将悟の卓越した理性には素直に拍手を送りたい。
今回は主に心乃枝、雅、衣楠あたりがサービス要員でしたが、次からは他のヒロインも参入してくるのでしょうか。楽しみですね。


イラストはCUTEGさん。どのイラストもヒロインの可愛らしさが全面に出ていてとても良かったです。
特に雅! 喋る前にイラストで好きになってしまいましたよ! どうしてくれるんですか!