まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

まよチキ!6

まよチキ!6 (MF文庫J)

まよチキ!6 (MF文庫J)

  • ストーリー

体育祭を目前にしたある朝、いきなりジローの教室に殴りこんできた上級生の少女。
彼女はナクルの姉にして手芸部ランキング1位の存在・鳴海シュレーディンガーだった。
ナクルに手を出したと噂のジローに対し、彼女は勝負を吹っかけてくるが……。


相変わらずの読みやすさ。
いつも思うのですが、ギャグのやりとりから唐突にシリアスな流れに入るのが気になります。特にジローと奏の会話で顕著なのですけど。
いまいち会話に乗りきれないんですよね。ギャグのつもりで読んでいたのに急にシリアスになるので気持ちが入っていかない。
それでもスラスラと読めてしまうのが不思議と言えば不思議です。よっぽど読みやすさを追求しているのだろうな。


暴走系の新キャラ登場で体育祭のドタバタ展開に突入。
シュレ先輩のようなキャラは好きです。自分は主人公の恋愛対象にならず話をどんどん引っかき回していくタイプですね。
こういうキャラがいるとにぎやかになって楽しい。あまり無茶苦茶なのはまた考えものですが。
しかし、いくらコメディとはいえ、シュレーディンガーという名前には違和感を感じずにはいられません。
語呂がいいわけでもないし、なぜこんな名前に。まあいいんですけど。
ナクルがコンプレックスを持っていた姉とちゃんと向きあっていくのはなかなか素敵でした。
姉妹とか兄弟ものっていいですよね。あったかい気持ちになれます。
まあきょうだいでいうなら今回はむしろ、ジローと紅羽の兄妹の仲の良さにほっこりさせられました。
紅羽がちょっと可愛らしく見えてしまった。なんということだ。


意外にもストーリーが進展しました。まさか最初に彼女が打って出るとは思ってもみませんでしたけど。
いよいよ恋愛模様が混沌としてきたので、さらなるニヤニヤに期待。
個人的には最近空気気味のマサムネに頑張ってもらいたいところですね。
奏の狙いはよく分からなくなってきました。彼女がスバルを応援するのか、自分の恋を選ぶのかで展開は大きく変わってくると思います。
最後に大変な事態が起きて次巻へ。どうやら新章突入らしいので楽しみです。


ターン数は多いのにいまいち目立っていないスバルさんを思うと涙が。
「ジロぅ」でなんとか持ちこたえているけれど、そろそろアクションを起こさないとメインヒロインの座を持って行かれてしまうよ!