まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

這いよれ! ニャル子さん11

這いよれ! ニャル子さん 11 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 11 (GA文庫)

ストーリー
残酷過ぎるニャル子の戦い方を変えるため、「ニャル子魔法少女化計画」を提案する真尋。
ルーヒーを講師として特訓に励み、ニャル子は魔法少女として覚醒する。
しかし一見うまく行ったように思えた魔法少女化には思わぬ裏があって……。



ちょっと特殊な短編2本+本編の構成。短編集ではなくて回想で振り返るこういう形、ときどき見かけますが私は結構好きです。
恐ろしいことに短編2本の事件が同日に起こったことになっていて、相変わらず真尋さんの日常濃密すぎる。なんですか、まだ作中ではニャル子と出会ってから3週間しか経ってないんですか。嘘だろ。


第1章はニャル子が魔法少女になっちゃうお話。
個人的には特撮ヒーローよりも魔法少女の方がおいしいので大歓迎、かと思いきや。まあこうなりますよね。だいたい分かってた。
あとなんだかんだで魔法少女にこだわり満点なルーヒーさん職業意識高い。
第2章は懐かしの幻夢境で新型蕃神とバトルなお話。
正直もう幻夢境あたりのストーリーを忘れかけてましたが、そういえばニャル子たちが地球に留まっていられる理由でしたね……。
シャンタッ君のサービスイラストがどの層に向けられたものなのか謎すぎる。


3章以降が本編。ここにきての珠緒回でした。最初はもっぱらサブキャラ的立ち位置でしたが、いざヒロインのひとりになってみるとなかなかどうして可愛いものです。しかし真尋さんほんとに鈍いですね。他のヒロインの求愛が分かりやすすぎるからというのもありますか。
真尋がようやくニャル子のことを意識しだした(?)ところでこれですよ。いやはや、簡単にはいかないものです。
人間だからママの邪魔も入りそうにないし、ニャル子にとっては過去最強のライバルになっていくかもしれません。ニャル子が知ったときの反応が楽しみ。
ママといえば、今回はやたらと出番が多かったように思いますが気のせいでしょうか。すっかりレギュラーの一員になってしまっている感じ。
戦力にもなるし、格好良いっちゃ格好良いんですけど、ニャル子たちのアクションシーンを奪っちゃうってどうなんでしょうね。ただただ発情しているだけのヒロインになっちゃうよ。……元からそうだけど。


真尋をめぐる恋の戦いが複雑になってきましたが、そんな彼らを尻目に順調に恋を育んでいる様子のハス太とルーヒーにほっこりしました。このふたりはもう安定ですね。幸せになっていただきたい。
ノリはいつも通りでしたが大きな動きもあったので、もしかしたらそろそろ新たな展開があるのかも。次巻も楽しみです。


アニメ2期も順調でなにより。\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!