まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか5

ストーリー
鍛冶師のヴェルフをパーティに加えダンジョン中層へと進んだベル達。
しかし他パーティからモンスターを押し付けられ、ダンジョン内で遭難、孤立してしまう。
ヘスティアはベルを救うため、仲間を集めてダンジョン侵入を試みるが……。



面白かったあ! 本当にお話の盛り上げ方が上手い作品だと思います!
前巻がちょっと物足りなかった分だけ、ベル君をはじめとした面々のバトルを思いっきり楽しめる巻になっていました。
あと何より、今回は待ちに待ったリューさんの活躍を見られたのが嬉しかったです。能ある鷹は爪を隠す系のキャラクターは大好きなのです。


新たな仲間も加えて快進撃を続けていた一同に襲いかかるいきなりの災難。初めてのダンジョンで孤立するという絶望感。そしてそんな極限状況でこそ発揮されるベル君の本気!
いくら注目の新人といえど、普通なら到底生き残れない状況で、ボロボロになりながらも窮地を切り開いていくベル君。普段はどうにもへなちょこ(女性関係も含めて)だからこそ、オンになったときの彼は本当に格好良く見えますね。
一番燃えたのはやっぱりあの因縁のモンスターとの戦いでしょうか。このモンスターを相手取ったときのベル君には、どこか鬼気迫るものを感じます。ヴェルフに格の違いを感じさせるほどの戦いぶりはただただ圧巻でした。いやあ、ベル君かっけえなあ!
もちろん、そんなヴェルフやリリだってそれぞれ頑張ってます。特にリリの機転は、パーティの命運を大きく左右しましたね。ヴェルフはまさかの魔法での活躍がありましたし、いやはや、偶然集まったメンバーながら、三者三様、意外とバランスの取れたパーティになっているのではないでしょうか。


後半はアイズ達や神ヘスティア達とも合流し、一気に賑やかになりました。
それにしても、ああ、アイズさんが可愛い。最強の冒険者なのに、当たり前のようにベル君の隣にくっついてくるのが可愛い。
今回はなんとサービスシーンまであって(!)、バトル以外の面で大盤振る舞いを見せてくれました。ありがとうございまーす!
さて、そんな彼女以上にサービスしてくれたのは、謎の酒場店員エルフことリューさん。ずっと強者っぷりを匂わせていた彼女の戦いを、ようやく見ることができました。
二つ名の通り、風のような速さでもって強大な敵を翻弄するリューさんには惚れぼれ。速さって力よりももっとロマンだよな、とつくづく思います。
リューさんや、居合わせたパーティメンバー達、そして他の冒険者達と協力して、大ボスに立ち向かう終盤は、たいへんに熱かったです。
しかし、ベル君のここぞという場面での強さは留まるところを知りませんね! 迫力の見開きイラストも込みで、最高に格好良かったです。何度でも言っちゃいます。超格好良かったです!


今回も一気に飛躍を遂げたベル君。次回はどんな姿を見せてくれるのでしょうか。楽しみで仕方がありません。
アイズとのあれこれも見たいな。色々と期待しちゃってもいいでしょうか。わくわく。


ヒロインたちの裸に次々遭遇する……それもまた主人公力……!