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まだまだペンキぬりたて

2015-12-31

[]2015年ライトノベル新作ベスト10【新人作家部門】

 いつの間にやら大晦日、ということで今年もこの記事を。去年のものはこちら→2014年ライトノベル新作ベスト10 - まだまだペンキぬりたて
 2015年に刊行された新作ライトノベルの中から、特に気に入った作品を10作……紹介するつもりだったのですが、今年は新人賞をたくさん読むことができたので、「新人作家部門」「既存作家部門」に分けてそれぞれ10作紹介することにしました。
 今回は新人作家部門ということで、新人賞や「なろう」の書籍化などで今年初めてライトノベルを出した作家さんの作品が対象。ライトノベルを初めて出したシナリオライターさん等もこちらに含みます……が、結局新人賞関連ばかりになってしまいましたね。
 ちなみに順番は1巻の刊行順です。ではどうぞ。



『エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜』(MF文庫J

 「MF文庫Jの新人賞拾い上げ作品。このライトノベルがすごい!」でも大健闘した、今年を代表する新作ですね。いや、まさかここまで頑張ってくれるとはさすがに予想以上でした。この1年はとにかくこの作品を推しまくるのに費やした気がします。
 とにかく圧巻のロボットアクションと、主人公の激アツなヒーローっぷりが最高に爽快。いわゆる「スーパーロボット」と「リアルロボット」、どちらも楽しめるところがまたニクいんですなあ。現在3巻まで刊行されていますが、全く面白さを落とすことなく毎回楽しませてくれるのが凄い。あとエルフィーナは今年有数のヒロインの1人、もとい1機。



『ハイスクール・ローレライ 運命のひと耳惚れ』(ファミ通文庫

 えんため大賞<優秀賞>受賞作品。耳の良さが特徴の主人公が、その長所を活かして学園のちょっとした謎を解決していく学園×謎解き風味×ラブコメディ。
 僕らの大好きな学園謎解きものですよ! ミステリーと言えるほど本格的ではないにしても、耳を武器にしてほんわかと謎を解いていくユニークなお話展開にワクワクさせられました。あと方言ヒロインの破壊力が半端なくて、ラブコメとしてもかなりの良作に仕上がっているのですが、なぜか続きが出なくて困惑しております……。



『運命に愛されてごめんなさい。』(電撃文庫
『いでおろーぐ!』(電撃文庫)

 電撃小説大賞から2作品。いやあ、今年の電撃は新人賞が熱かったですね。どれを読んでも面白かったです。<大賞>の『ひとつ海のパラスアテナ』あたりは、特に評価が高いですよね。海洋漂流サバイバルという難しい題材ながら、ちょっとSF要素なんかも入れつつ、ほんわか百合までも描いてみせる強力な作品でした。
 でも私は敢えて『運命に愛されて〜』をチョイス! <金賞>受賞作品ですね。「運命力」によって全てが決まる高校の生徒会長の座を巡って巻き起こる理不尽ギャグバトル! とにかくクズ全開の主人公が勢いとノリのままにどんどんやらかしていく展開が楽しくて仕方ない作品でした。突飛すぎる設定にツッコミを入れつつ読むのが本当に愉快。
 『いでおろーぐ!』は<銀賞>受賞作品。アンチ恋愛主義ヒロインのキレッキレな大演説が印象的な作品ですが、3巻で見事すぎるラブコメ展開を見せてくれました。くっつきそうなのにイデオロギーのせいでくっつかない(笑)、主人公とヒロインの恋模様にニヤニヤが止まらない傑作。
 


『路地裏バトルプリンセス』(GA文庫

 GA文庫大賞<優秀賞>受賞作品。街の路地裏で密やかに行われる徒手空拳バトル! かつて最強の座に立った主人公と、その主人公に憧れて《血闘》の世界に入ったヒロインとの師弟関係が熱い作品でした。バトル描写も細やかに描かれていて迫力があって、いいのですよ!
 12月に出た4巻で完結したとのことで、まさに今年1年で走り抜いた新作でした。実はまだ2巻までしか読めていないので、早いうちに読みます。



『たま高社交ダンス部へようこそ』(スニーカー文庫

 スニーカー大賞<特別賞>受賞作品。作者の三萩せんやさんは、GA文庫でも新人賞を受賞されていますね(『一刀両断のアンバー・キス』)。
 社交ダンスをテーマに取り上げて、とても分かりやすくその楽しさを伝えてくれる青春ダンス部活ストーリー。気になる女の子がいて、その子とダンスパートナーになって、だんだん仲良くなって、小憎たらしいライバルがいて、大会でぶつかって……と、ド直球な青春ラブコメなんだけれど、だからこそ面白い! 社交ダンスってエロいんだね……。



『二線級ラブストーリー』(講談社ラノベ文庫

 講談社ラノベチャレンジカップ<佳作>受賞作品。作者の持崎湯葉さんはダッシュエックス文庫でも新人賞を受賞(『モノノケグラデーション』)。キャラクターのかけあいが上手い作者さんですね。
 実は今朝読んだばかりなのですが、もっと早く読んでおけばよかったと後悔。主人公と、男装変態ヒロインと、清楚風悪魔系ヒロイン、3人が描き出すキレーなトライアングルラブコメディ。色々と真相と恋が明らかになっていく怒涛の展開に目が回りそうでした。いびつすぎるけれどもどこまでもまっすぐな3つの恋模様がどこまでも青春してます。



『宇宙人の村へようこそ 四之村農業高校探偵部は見た!』(電撃文庫)

 電撃文庫の新人賞拾い上げ作品。世間から隔絶された山奥にあったのは、科学が異様な発展を遂げたオカルト村だった! ナチュラルにおかしいSF事件が起こっているのに村人たちは平然としている……そんな村社会の空恐ろしさをまざまざと描き出してくれた怪作。探偵部なのに全然探偵できてない主人公とヒロイン……(笑)。
 いやしかし、こんな作品が新人賞拾い上げの中に埋もれているってんだから、油断なりませんわ。



『不器用な天使の取扱説明書』(HJ文庫

 HJ文庫大賞<大賞>受賞作品。今年のHJの新人賞は、『金属バットの女』『命がけのゲームに巻き込まれたので嫌いな奴をノリノリで片っ端から殺してやることにした』など、とんがりまくった作品が目立ちましたね。
 そんな中で大賞を取った今作はストレートな創作青春ストーリー。グロ系のイラストに情熱を燃やすヒロインと、そんな彼女を見てかつて諦めた創作の道を再び歩き始める主人公の、悩み苦しむ青春の姿が胸を打つお話でした。今後は主人公を巡る三角関係になってきそうで、恋愛方面にも期待の作品です。



『ダメ魔騎士の英雄煌路』(MF文庫J)

 MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>受賞作品。作者の藤木わしろさんはHJ文庫でも新人賞を受賞(『断罪官のデタラメな使い魔』)。『天牢都市<セフィロト>』もそうでしたが、MFの佳作は妙に完成度が高い印象があります。改稿を積み重ねた成果なんでしょうか。
 ぐうたらでサボり魔、私生活では妹から介護され、とダメダメな「魔騎士」の主人公が、あるきっかけで一念発起! でも頑張った結果、卑怯でクズな戦い方になっちゃいました! という、わりと本気でダメな主人公が面白いバトルファンタジー。周囲から軽蔑されながらも、目的のために自分でできるやり方で強くなろうとする姿は、ダメながらもちょっとかっこいい。幼なじみにして姫君というヒロインの世話焼きっぷりが可愛くてGOOD!



 以上、10作品でした。最初に書いたとおり、新人賞関連ばかりになってしまいました……。まあ、今年は新人賞を優先的に読んだので、その影響は大きいかと思います。
 新人賞で強さを感じたのはやはり電撃大賞。でもMF文庫Jの新人賞も軒並み良かったです。大賞の『ギルド<白き盾>の夜明譚』は読み応えがあったし、『ざるそば(かわいい)』は12月新刊の話題を全部かっさらっていった感がありますね……。他に新人賞だと、『飽くなき欲の秘蹟ガガガ文庫)や『紅霞後宮物語』(富士見L文庫)、『雛菊こころのブレイクタイム』(講談社ラノベ文庫)あたりが特に好きでした。
 なろう系は結局ほとんど読めなかったのですが、『迷宮都市のアンティークショップ』(ファミ通文庫)は嬉しい発見でしたね。3巻で終わってしまったのが残念です。なろうで読むしかないのか……。
 あと、シナリオライターのるーすぼーいさんがライトノベルデビューを果たした『白蝶記』(ダッシュエックス文庫)も良かったです。ゲームの有名シナリオライターがラノベを書くことについては、正直色々と思うところもあるんですが、こんな面白いもんを読ませてくれるなら文句のつけようもありません……。



 さて、本当は一つの記事で全部書こうと思っていたのですが、長くなってしまったのと、時間もないのでとりあえずこちらだけ。既存作家部門は年が明けてから上げるので、よかったらそちらもどうぞ!(追記:上げました→2015年ライトノベル新作ベスト10【既存作家部門】 - まだまだペンキぬりたて

 ではみなさま、よいお年を!

あむどあむど 2015/12/31 23:41 ブログ更新される度に見させていただいていました!お疲れ様です!良いお年を。

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