IRは構想(ビジョン)でなく虚構(フィクション)

国会でカジノ賭博の合法化を許さないと論陣を張ってる大門みきし参議院議員のFBからシェアさせていただきました。

 あさっては参院議員の糸数慶子さんといっしょに秋田市で開催される『カジノ誘致を考えるシンポジウム』に参加します。糸数慶子さんは沖縄でカジノ建設反対の運動にずっと取りくんで来られました。沖縄の経験を聞けると、秋田の人たちはとても楽しみにしています。
 誘致に熱心な秋田商工会議所が作成したプロモーションビデオ「秋田IR(カジノつき国際観光施設)構想」をみてびっくりしました。
 秋田県に世界中、日本中の人が会議や観光にやってくる。そのために大会議場と大ホテルを建設し、賭博場で遊んでもらう。空の便も船の便も新幹線も大幅拡充。経済効果5000億円以上、直接雇用15000人、これで秋田の人口減少にも歯止めがかかり、経済は持続的発展。未来はバラ色だ!…といった中身で、ここまでくると「構想(ビジョン)」というより「虚構(フィクション)」です。
>https://m.youtube.com/watch?v=9EFvyowYiow&feature=youtu.be
 いま、秋田にかぎらず、「IR・フィクション」は全国のあちこちで打ち出されています。フィクションだということはじつは当事者たちがいちばんよくわかっているのではないか。
 大きな嘘ほどひとは騙されやすい。ひとびとを賛同させておいて、実際にかれらが獲得したいものはなにか。建設、インフラ工事が受注できればいい、自分のホテル内で賭博場がオープンできればいい、賭博ゲーム機を売りたいだけ…などなど、あとは野となれ山となれのたぐいの話ではないのか。
 きのう取材にきたロイターの記者には、「カジノ問題の本質は、経済効果うんぬん、依存症対策うんぬん、という政策論争の次元ではなく、利権がらみの賭博場解禁をゆるすかどうかという点にある」といっておきました