京都鉄道博物館が開館 初日に1万4千人

 京都鉄道博物館が4月29日にオープンした。初日の来館者数は約1万4300人(同日17時、JR西日本発表)を記録。開館前に約2千人が列を作り、一番乗りは前々日の27日から並んでいたという。
 初日は開館予定の9時より10分早くゲートが開かれ、待ちわびていた人々がいっせいに館内に駆け込んだ。運転士になりきれる運転シミュレータ体験は抽選で、日本最大級の面積を誇る鉄道模型ジオラマ運転の見学は入場制限が行われた。ミュージアムショップ(売店)では公式ガイドブックや限定の鉄道グッズが飛ぶように売れ、購入までに最大2時間待ちとなり、閉店時間を早めた。SL体験乗車ができる「SLスチーム号」も10時から15分間隔の特別ダイヤで運行した。

転車台を回る生きた蒸気機関車「C62-2」
初日の来館者で賑わうトワイライトプラザ
 京都鉄道博物館は、旧梅小路蒸気機関車館京都市下京区)と旧交通科学博物館大阪市港区)を統合して開設された、国内最大級の鉄道ミュージアム。初代新幹線0系や実際に館内を走行する蒸気機関車など実物車両53両を展示・収蔵している。鉄道ファンの新たな聖地としてだけではなく、京都水族館などが隣接していることから、一帯が京都観光の新スポットとしても期待されている。
 オープン前日に行われた開業記念式典には、JR西日本の真鍋精志社長や京都市門川大作市長ら関係者200人以上が集まった。真鍋社長はあいさつで「子どもから大人まで楽しんで体験していただける博物館を目指します」と話した。