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2007-12-04 錯 乱 簿

Kow2007-12-04

底知れない不幸がそこにはあった。

どんな孤独憂鬱も悲しみも絶望も寂しさもそこにあった。

そんな哀しい虚空のような影を、足元に引きずりながら生きる一人の少女がいた。


少女には不思議な力があった。

関わる人すべてを不幸にさせるような、負の力があった。

それはまるであまりにも大きな不幸を背負うために、周囲の人々までもが

知らず知らずその不幸を与えられ、染められていくかのような力だった。


その力の自覚に目覚め、少女は人と関わることを恐れていた。

自分と関わる人間がつぎつぎと不幸に見舞われることを恐れたのだ。

信じた相手も、愛すべき人々も、みな、彼女の目の前で底果てぬ不幸に陥っていく。

だから彼女は、自分が信じる人々に心を許すことができなくなっていった。


ある日、一匹の黒猫少女の前に現れた。

バヤンバという名札を首輪からさげ、青い目をしたその黒猫

どこか神秘的な、非現実的な存在のように少女の目に映った。


翌日バヤンバは、一枚の手紙少女のもとへ運んできた。

手紙にはどこのものともつかぬ異国の言葉と、午前零時のディスカウントストアで待つ

というメッセージが書かれていた。


午前零時のディスカウントストア彼女を待っていたのは、

Zippoライターフィリップモリスの8mgに火をつけ、ゼロハリバートンジュラルミンケースを抱えた

一人の見知らぬ男だった。


かまぼこ太郎をさがしてる、と男は口火を切った。

お前は人の心を覗き見できると聞いてきた、とも男は言った。

「人違いよ」と少女は答えた。

踵を返そうとする少女に男はカギの形をしたブローチを見せた。

少女はそのブローチに見覚えが無かった。しかしそこに書かれた呪文のような文章が、

何か記憶にひっかかった。


「遠い昔に、君を知る人から預かった。その人が会いたがっている」

男は列車切符少女差し出した。

また大勢の人が自分のために不幸になるのだ、と少女は思った。

「きみは世界中の罪を着せられて、惨たらしく死ぬことになる」と男は言った。

やはりそうなんだ、と少女は思った。

彼女切符を受け取り、古い哀しみへ向かう列車に乗車した。


アルトネリコ2メモ

23:26 | アルトネリコ2メモ - AFTER★SE7EN を含むブックマーク アルトネリコ2メモ - AFTER★SE7EN のブックマークコメント

ついにクローシェがルカの妹であったことが判明。

ルカの目的は妹探しだったわけだが、目的を達成したわりには何かアッサリとイベントが収束。

今後ルカはどういう風に行動するのか注目してみたい。


ちょっと前から世界の一部分が瓦解しだしている。

ピザピースのように、あるいはパズルピースみたいに、あの世界は区画のブロックを継ぎ合わせてできているようだ。

それをささえる柱の揚力がなくなると、そのブロックが抜け落ちて下の空間に落下してしまうようである。


クロアたちが住んでいる世界は、フレリアという少女が歌によって紡いでいる世界なので、フレリアの精神が侵されると

世界が崩壊しだすらしい。クローシェやルカが歌によって魔大陸をつむいだように

アルトネリコ2では現実世界そのものもまた神が紡いだ歌なのだ。


その歌はヒュムノス語というIPD感染者と御子のみが理解できる言葉なのだそうである。

歌うことによって世界が紡がれ、その世界は積み木ブロックの塊のようにピースの集まりとして構成されている…。

そんなわけで私は、彼女らの歌は一種のプログラム言語なのだろうなと思う。

彼女らは歌うこと(プログラムすること)によって世界を構築しているのだ。

そのための言語が人工の形式言語ではなく、古代文字であるというのは、なんとも魅力的だ。

不完全な世界ではなく、緑の大陸を歌うことを目指すクローシェ。

生き別れた妹を捜し求めるルカ。

人々を精神体へと昇華させることによる救済を唱える某連中。


レーヴァテイルの心にダイヴすることによって彼女らの内的世界を救うというのは、

意味深で面白い。世界の救済=女の子の救済という、セカイ系的な構図に似ているが、

こちらは世界と言っても女の子の内面に構築されている精神世界の救済だ。


精神的に壊れていくドロドロした内面とオカルティックな展開という意味では

ゼノギアスイメージが重なってもくる。

女の子ヒステリーを起こして絶叫すると激しい大破壊が起こるとかそういうのは

別にありふれてるのかもしれないが。どこまでイッてしまうのか、

それ以上壊れた描写というものがどういうものになるのか、あるいは今まで誰も見たことも

ないようなショッキングなものが展開されてしまうのではないかという

焦りにも似た興味をかられて、セーブしてもついついもうちょっと進めたくなってしまう。

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