2011-08-01 E.Y.E:DivineCybermancyの巻
■[PCGAME]サイバーマンシーよっしゃよっしゃ
E.Y.E:Divine CyberMancy
一部で話題沸騰中、静かなブームのサイバーパンクFPSでRPGですよ。
ブームったらブームなんですよ。嘘じゃない。嘘だけど嘘じゃない。
全部英語ですが、キャラメイクとサイバーパーツの解説は弐瓶勉風味の超イカス
会話の選択肢に困ったらkill them allって書いてある方を選んで皆殺しにすればOKです。
嘘じゃない。嘘だけど嘘じゃない。
さて、舞台は
公式サイトの参考文献に力強く*1
Cyberpunk
Warhammer40000
Tsutomu Nihei
って書いてある潔すぎるどこかで見たことのあるサイバーパンク世界。
ウォーハンマー40kとBLAME!辺りの混沌成分をぶち込んだ感じの
おそらく10年後には生身の純正人類は滅びている系の救いようのないダークフューチャー。
主人公は良く分かんないけど、魔術結社とネットのカオスが結びついた系の質の悪い
結社のエージェントとしてロールアウトした強化エージェントですよ。
最初にスタイル、じゃなかった3種類の遺伝子を選んで混合し、自分のプレイスタイルにあった
力が強い遺伝子とか
反応速度が高い遺伝子とか
ハッキングに強い遺伝子とか
超能力方面に発達した遺伝子とかを組み合わせて
遺伝子をシェイクすると、ランダムでボーナスポイントが振られて愉快なエージェントが。
Wizardryファンのプレイ開始時間を遅らせるタチの悪いギミックもバッチリ搭載しており
能力値はサイバーウェアや武器の使用制限にも関わってくるので、ちょっと気を使うと良い感じざます。
熱光学迷彩(CyberCloak)ならHackとEndは30以上、スマートリンク(Targeting System)入れるなら
Hack:25、End:22、Acc;42 とかそんな具合ざます。
そしてサイバーウェアは超便利&スーパーカッコいい。
そこで眼球を強化するEye Visionをインストール。今夜は俺もチップイン。
超明るい!SUGOI級!
武器の方はSTR、AGI、End、PSI、Acc辺りに武器特性事に必要だったりしますのよ。
いつかはデッカード・ブラスター(名前違います)。赤い発光ダイオード2つ。憧れのPKDブランド。
どことなくセガ・サターンのヴァーチャガン、自航惑星ガデュリンのリュウが持ってたレーザーガンにも似ている…。
必要な装備は組織から支給されるものの、イカス装備やサイバーウェアを買うにはおぜぜが必要でありミッション遂行が必要でゴンス。
それ以外ならキャンペーンモードの進行に応じてアンロックされる通路を抜けると
いざミッション太郎。
だんだん行ける場所が増えるでゲート。
サイボーグとモヒカンパンクと殺人クリーチャーの渦巻く地獄シティーへ。
妙に視点が低いのはスクリーンショット撮るためのホットキーとしゃがみキーの設定が同じキーだったからです。
仕事の内容は大体、殺せとか壊せとか盗めとかそんなのばっかりです。
公式の参考ゲームには力強く「シンジケート」シリーズが明記してあります。
あ、シンジケートは悪の秘密結社を率い、強化エージェントを街に放って殺したりさらったり脅したり洗脳したりするゲームでした。
つまりろくでもない。
私はハッキング能力に特化したエージェントですので電脳空間と現実空間をフリップ・フロップ行ったり来たり
敵の視界とか。街中に設置してある殺人ターレットとか。あと銀行のATMとか。
ハッキング画面で敵の電脳防壁をぶち抜けば、奴らはわたくしの思いのまま。
いい気になってたら敵の攻性防壁に引っかかったの図。
あっ!見覚えのあるマーク…!
「俺の目を盗みやがったなあ!」
こんな台詞吐くチャンス滅多にないので、満面の笑みで叫びました。
(その後、敵に見つかって射殺)
死んだ場合はその場で復活できるのですが、死にすぎると謎の記憶領域にぶっとばされ、そこからステージに復帰する形になります。
破壊された代理構成体が基底現実に再構築されるまでの間、ネットスフィアに退避するんですね、わかります(BLAME!脳)
初めて見るのに見覚えのあるイカスゾーン。
ゲートを抜けると再び戦場へと復帰する。
夢と現の狭間でむせる戦場をウォークウォーク、時々走る&発砲。
ヘイチャマー、反応速度が0.002秒遅いぜ!(いい気に)
サイバーパンクのお約束、何が書いてあるんだかわからないまま流れる漢字フォント。KAKKOII!!
キャンペーン、ミッション両モードとも協力プレイ可能で上限は32人まで。
え?それって収拾つかなくなりませんか?ってなりますが、お友達皆でプレイ出来るのはGoodなこと。
真夏の夜にサイバーマンシー。
いかがでしょうか。(散漫に終了)
*1:http://eye.streumon-studio.com/index.php?page=game_details&moreinfos=1#moreinfos これ眺めるだけでにっこり出来ます。
*2:KingdomeDeathのフィギュアに凄い似た人がいた気がする
2011-03-20 黒く燃えるボーン
■[TRPG][D&D][ラッパンアスクの思い出]その17
一行は言葉もなく立ち尽くした。
「プッチ神父ーッ!」
言葉もなかったがとりあえず仲間が死んだ時の叫び声をあげた。
「何故だーっ!何故こんな事をーっ!」
「いやあ、なんか新キャラ作りたくなって…回復ばっかだとつまんないし」
「ちょwwwww」
死者の恐るべき告発に慄然とする一同。
慄然としたのでとりあえずそのまま哀しみの茶番を続けることにする。
「私が…私が触れるべきだったのだ…あの球に!」
「代わりにお前が犠牲になっただけだ!落ち着くんだ!」
「あ、前衛のHP的には食らっても余裕で生きてましたサーセンwww」
「う、うわあ…」
「回復役なしでの戦闘って大丈夫なの?」
「アンタも本当に・・・あ」
パーティーのヘルスケアをおはようからお休みまで見守るプッチ神父は死んだ。
プレイヤーのブラフ先生は静かにサヴェッジスピーシーズとかを開き始めて新キャラ作成の構想に入った。
これが意味することは一つ。
「じゃ、じゃあ一旦帰るか!」
「そそそ、そうだね!」
「じゃ、テレポーターにのってミトリックに戻ります。ポーションとか買っとく?」
「・・・うっ!」
会話の流れで押し切って無事に帰国を果たそうとする一行の目論見は無慈悲に光る赤い目に蹴散らされた。
「これは最悪の事態を考えて行動したほうが良さそうな…」
「防御魔法やBuffの類を再確認してかけ直しておこう」
「私は移動力が生死を分けると思いますので、自分にフライをかけます」
「あっ!ずるい!」
「よっし、やっと戦闘だ!」
「アンタ情況理解してるのかよ!」
「じゃあ、振りますねー」
ざわめくパーティーをよそに何言っても無駄な日常業務ライクな無慈悲さでD20が振られる。
1回、2回、3回…
「あ、すみません。1回目ので遭遇してました」
「おいぃぃぃい!!」
「大丈夫ですよ。割としょぼいプレイヤーの時間と忍耐力を削るだけの遭遇もありますし」
「ネズミ6匹とか…?」
「じゃ・・・じゃあ、期待が持てるかな・・・!」
「でもそんなの僕が面白く無いんで弱い遭遇はまとめてあとで強いモンスターと両替して差し上げます」
DMから凍てつく波動が迸って愛と知恵と勇気が消し飛び、あとには極限状態で人間性のいちばん醜い部分を露呈させてパニックに陥る無力な一行が残された。
「ネズミこい・・・!ねずみ・・・!」
「ゾンビとかスケルトンみたいな雑魚アンデッドの群れでも…!」
「あ、スケルトンが4体ですね」
「よっしゃあー!!!」
喜ぶ一行。
だが。
死者の殿堂たるラッパンアスクでノーマルなアンデッドなんか出てくる訳がなかったのだ。
その骨は闇が染みこんだような漆黒に染まり、その眼窩には恨みを飲んで燃える夜より黒い地獄の炎。
「そう!こいつらの名前はブラックフレイム・スケルトン!古いモジュールにお馴染みの強化型アンデッド!おまけにラッパンアスク式にチューン済みの代物よ!!」
「げええーっ!」
無慈悲な戦闘ラウンドの開始である。
イニシアチヴ判定で先手を取る一行。
「これならば・・・!これならばいけるやも・・・!」
するとブラックフレイム・スケルトンの身体から恐怖の波動が迸った。
「初めてブラック・フレイム・スケルトンに遭遇したPCは恐怖のSTを行ってください。失敗すると恐怖状態になって全力で安全なところに逃走しようとします」
ファルメール、成功。
フォンハイ、失敗。1d6を振って4ラウンドの間全力で逃走することに。
「えー、ただいまの移動力から換算いたしますとフライで60フィート、全ラウンドアクションで疾走、直線上に4倍移動。
毎ラウンド240フィートずつ4ラウンドの間、遠ざかります。きゃー、こわいー」
「なんでそんな嬉しそうに報告するんだよォォ!!」
「フォッ!フォンハイーッッ!!!」
フォンハイはあっという間に飛び去った。
「フン!魔法使いなんざ信用するからだ!頼れるのは自分の運だけよ!」
爽やかにセーヴィングスローに失敗して6ラウンドの間恐怖状態に。
「え?何もできないの?」
「出来ません」
「6ラウンドも?」
「6ラウンドも」
「マジで?」
「マジです」
「おいいいい!!!いい度胸だな!!」
「あ、デッカーさんのハッキングが終わるまで俺タバコ吸ってきますねー^^」
「黙って座ってろよ!!」
醜いやりとりである。
「現状奴らは頼れん!二人でカタをつけるぞ!」
「え?あ、お、おう!」
「ちょっとぉー!」
フェルメールのスパイクト・チェインが突っ込んできたブラック・フレイム・スケルトンに炸裂する。
「砕け散れ!」
砕け散らなかった。
「おい!骨のくせになんだそれ!ふざけんな!」
ブラック・フレイム・スケルトンが燃え盛るシミターでフェルメールに斬りつけて1d8斬撃+1d6火ダメージで7点。
思ったより火力も高い。
「とにかくまず数を減らすんだ!」
戦闘開始位置から人馬一体となったギリオンといさおしの主が3倍ダメージランスチャージで30点近いダメージをスケルトンBにぶち込んで
余った移動力でそのまま敵の攻撃の届かない後方40フィートまで突き抜ける。悪くない手応え。
「ヒット&アウェイで削り倒してやる!」
「あのー」
「はい?」
「ヒット&アウェイも結構なんですけどね」
「はい」
「僕一人敵のど真ん中なんですよー」
「あ」
「Tankさん、ちゃんと仕事してください^^;」
罵倒語を発した瞬間、残りのブラック・フレイム・スケルトンにフルボッコにされるファルメール。
Hpの25%を持って行かれる。
「ごめんねっ!お兄ちゃん騎乗パラディンだから!あとでレイ・オン・ハンズしてあげるからごめんねっ!!」
「うるせえええ!!!早くぶっ殺せよ!」
「ねー、まだ戦闘おわんないのー?」
「私これ、戦闘後に戻ってこれますかねえ」
突撃後に敵に隣接した状態でギリオンがターン・アンデッドを試したりもしたが
もちろんのことブラック・フレイム・スケルトンはターン・アンデッドに対する耐性を持っており
パラディンの貧弱なターンアンデッド能力では退散しきれなかった。
…ところでここまで書いてふと思い出したんですが、プッチ神父が木っ端微塵になって死んだのはこの遭遇の後のことであり、この戦闘時は
まだ生きてました。
わたくし、勘違いしてた。
つまり、ブラック・フレイム・スケルトンとの遭遇後にオティルークス・フリージングスフィアの部屋に行き当たったのであり
なので死んだはずのプッチ神父の手番になった。
「プッチ神父!生きていたのか!!」
「この後また死にますけどね!!」
なのでターンアンデッドも結構強い。
死から蘇ったアンデッド神父がうおおおー!って言いながらターンアンデッドしたらゴシャーンって音がして2体のブラック・フレイム・スケルトンが
恐怖状態に陥った。
「お返しだ!ざまをみろ!」
「黙って行けよおおお!!」
泥沼の戦場である。
回復、攻撃、突撃で行ったり来たり。
殴ったり殴られたりを3ラウンド繰り返して、一行はブラック・フレイム・スケルトンを撃退することに成功した。
戦闘終了後、フォンハイがまた空の向こうから飛んで戻ってきた。地下2階だけど。
さらにそれから12秒後、ガクブルしていたマーヴェリックが意識を取り戻した。
「たいしたことのない奴らだったな!」
「本当にたいしたことないですね^^」
お決まりの台詞に痛烈な皮肉の斬撃が浴びせられる。
「どうする?まだ探索の続行は可能か?」
「ああ、もう2、3遭遇なら十分耐えられる」
方針が決まり、先に進もうとしたところで時間が来たので◯のマークの書いてあるドアが現れて
プッチ神父が満足気な顔で球体に触れて木っ端微塵になった。
「プ、プッチ神父ーッッ!!」
「わ、私はなんということをーっ!」
当たり前のように遭遇が発生し、ブラック・フレイム・スケルトンが2体でた。
「またこいつか…!」
「だが、もう慣れている…!見ただけでは怖くない…!」
慣れた手つきで戦闘態勢に移行する一同。
だが、ファルメールの振り回すスパイクド・チェーンの防衛圏を迂回して、マーヴェリックに肉薄したブラック・フレイム・スケルトンが降り注ぐ矢を物ともせずに
手に持ったシミターではなく、爪でチョップしてきた。
「頑健STしてください」
「失敗しました」
「では麻痺して1d4ラウンド動けなくなります」
ダイスの目は4。
「え?なにもできなくなるの?」
「なにもできなくなります」
「4ラウンドも?」
「さっきより短くてよかったですね^^」
彼の放つ矢は、獲物を狙って急降下する鷹の嘴をも射ぬくという。
その目は1キロ先のネズミをも捉えるという。
その度胸といったらファイアージャイアントよりもでかい肝っ玉だという。
彼を称える歌が響き、雄々しく彫像のように立ち竦むマーヴェリックの前で戦闘は終了した。
一行は無事にテレポーターにたどり着き、1名の犠牲を出しながらもミトリックに帰還した。
再び底無しの悪意を剥き出しにしたラッパンアスク。
この迷宮はどこまでも深く、やってくる者の命を貪欲に飲み干そうと待ち構えている。
生き残り達はお互いの青ざめた顔を見つめつつ、苦い酒盃を干すのだった。
2011-03-19 しばれボール
■[TRPG][D&D][ラッパンアスクの思い出]その16
レンジャーのマーヴェリックを加えたラッパンアスク攻略隊は死者の殿堂の地下2階へと足を踏み入れた。
そこは北と西に向かって真っ直ぐで幅の広い通路が延々と続く石造りのフロアであった。
如何にも本格的にダンジョン攻略が始まった!って気持ちが盛り上がるダンジョンらしいダンジョンである。
「北と西、どちらに向かうかが問題だな」
「ネクロマンシーゲームズの設計思想的に定石は死を招くと思わないか」
「いやしかしその裏をかいて来る入り口のエレベーターの例もある」
「いやそう思わせておいてそのまた裏を…」
「もうめんどくさいから西な。今俺が決めた」
「古来、善き者は西風に乗ってやってくるという…」
「かっこいいこと言っても死ぬときは死ぬから」
「いいから早く戦闘しようぜ」
早くもgdgdであった。
ギリオンがひとりだけ馬に乗っててなんか三蔵法師っぽいから という理由で一行は進路を西にとった。
目指すは天竺。般若心経。敵は最強十傑衆。
自分を埋葬する念仏をとなえながら30メートルくらい進むと、道の左手にドアがあった。
白い金属で出来た大きめのドアである。
ドアのプレートにはシンプルな◯のマークだけが刻印されている。
速やかにラシードによる罠の検知が行われ、ドアに鍵は掛かっていない事が確認された。
「戦闘隊列!」
「前衛は前に!」
「ギリオンさん、馬が大型でドア塞いで邪魔なんで降りてください^^;」
「馬に乗ってるほうが強いんでおりられません^^;」
押し合いへし合いしながら隊列を整える一行。
お互いの顔を無言で確認しあう緊迫した一瞬の後、ドアは蹴破られた(馬に)
開いたドアの中からはひんやりとした空気とドライアイスの煙が漂い出てくる。
そこは20×20フィートの小部屋であり、室内は冷気に満ちている。
静かな部屋の中央に、銀色にうっすらと光る大きな球形が、ただ一つ浮かんでいた。
「なんだこれ」
「イゼルローン要塞じゃない?」
「んなわけあるか馬鹿」
「いいから戦闘しようぜ」
「あんたもいい加減ちょっと黙れ」
「魔術学の判定していいですよ」
DMが静かな口調で告げる。
「ダメです」
「フォンハイ!頼む!」
口々にぐだぐだする一行が口を開くたびに、吐く息も白く煙る。
頼まれたフォンハイがダイスを振り、まあまあの目が出たが達成値宣言を聞いたDMは
輝く笑顔で「何もわかりません」って言った。
この部屋には浮かぶ球形の他に何も無い。
地の底で得体のしれない物に手を触れるなんてのは誰でも真っ平御免である。
「行こうぜ…」
手に入ったかもしれない財宝の存在に後ろ髪を引かれつつ、部屋を後にする一行。
だがただ一人、魅せられたように球を見つめ続ける影があった。
「気になる…」
「いや、やめときましょうよ。マジ危ないですよ」
「でも何が起こるか見てみたいし…」
「た…確かに…」
「ひょっとしたら何かのスイッチかもしれない…」
一見、絶対触りたくない物や危なそうな地形の先に隠し扉があり、そこを通り抜けないと延々ループ。
「じゃあ、触れてみるか…?」
「誰が?」
「セーヴィング・スローが高いパラディンさんがいいんじゃないですかね^^」
「あー、いいよ。いいけど、今日はいさおしの主が背中寒いって言ってるから馬から降りられないわー馬から降りられないと無理だわー」
「黙れ腰抜け」
「いいから早く戦闘しようぜ」
「お前も黙れ」
「いや、私が触れます…」
醜く騒ぐ一行を尻目に澄んだ目で宣言するプッチ神父。
静かに、だが断固として宣言する神父の表情に、一行はどこか気圧されるものを感じ、デストラップが発動した時に
効果範囲にいてたまるか!って本音を包み隠して暖かい励ましの言葉をかけると慌てて部屋から出た。
誰もいなくなった部屋の中で、プッチは静かに溜息をつくと、どこか満足そうな顔で銀色の球体に向き直った。
球体の発する穏やかな光に照らされたその目は、安らぎに満ちている。
■プッチ神父[TRPG][D&D][ラッパンアスクの思い出]
プッチはそこそこ裕福な商家の三男坊として生まれ、幼い頃からその頭の良さで両親を喜ばせた。
年の離れた長男は既に商家を継ぐために父親のもとで仕事を学び始めており
次男も長男を補佐する役目を期待されて勉学を続けていた。
三男であるプッチに期待されたのは、一家のマスコットとして一身に愛情を受けて育つことだけであった。
それが変わったのは11の歳の事だ。
知識欲旺盛なプッチは優秀な家庭教師を付けられ、欲した本は全て買い与えられる環境下で
すくすくと成長し、その利発さを見込まれてペイロア教団の見習いとして寺院に引き取られた。
既に商工会内でも成功し、財力、影響力を備えた一族の次なる飛躍の一手となるべく、静かな期待を背負った道行でもあった。
ペイロア教団内でもプッチはその知恵と卓越した判断力でみるみる頭角をあらわし、出世を続けた。
そしてついに、輝けるペイロアの使徒と呼ばれ尊敬を受ける高僧の地位を得たのである。
一族はその繁栄に喜びに沸いた。
だが、そんな中でもプッチ神父は変わらず、静かに日々を過ごしていた。
彼の求めたものは全て与えられた。
努力は必ず身を結び
常に満ち足りた人生を送ってきた。
何時の頃からだろうか。
そんな人生に退屈を覚え始めたのは。
本気で悲しんだことがない。
本気で怒ったことがない。
本気で喜んだこともなかった。
こんな自分は本当に生きていると言えるのだろうか。
そんな疑問が常に心の中にあったのだ。
静かな自問自答が続き、答えの出ないまま時間だけが過ぎていく。
真綿で包まれたままゆっくりと埋葬されるような感覚を覚え、自らの内に育ち始めた狂気に彼は静かに怯えた。
この恐怖は本物だろうか。私は怯えることでだけ本当の生を生きているのだろうか。
そんな時だった。ヴェルナのラオ教団から助力を請う使者が訪れたのは。
「愚かなことをしている」
この球体に触れることで何かが起こる。
それは致命的な結果をもたらすかもしれない。
だが、その逆に、彼とその仲間達を助ける事になるかもしれない。
自らの命を賭け金にした愚かな賭けであった。
なぜこんな事をしてみようという気持ちになったのか。
あの男。新しく仲間に加わったマーヴェリックという名のレンジャー。
彼はよく喋った。歩きながらも喋ることをやめなかった。
カードテーブルを囲んで過ごした数えきれない夜のこと。
ドラゴンの牙で造られたダイスが振られる山頂の大賭博場のこと。
自らの命をかけて行った賭け、その対価として手に入れた莫大な富や美女のこと。
そして一晩で全てを失い、身一つで逃げ出したこと。
マーヴェリックは身振り手振りを交え、さも嬉しそうにそれらを語った。
「あいつらは運がなかった」
死んだ仲間達の事に話が及んだ時、それまで饒舌だった彼が一瞬黙ると、ぽつりと呟いた。
なんと愚かな。
なんと愚かで心踊る生き方なのか。
私は変わるだろう。
仲間と共に命を賭けて使命に挑み、一瞬の火花のように激しく燃える生き方。
時に愚かさを許容し、蛮勇をかざして大業を成す、そんな人間に。
死ぬか生きるか、二つに一つ。
子供のような笑い声をあげながら、プッチ神父はペイロアの名を呼び、右手を球体に伸ばした。
扉の前で固唾を飲んで神父を待つ一行の耳に、鋭い炸裂音が響いた。
同時にドアの隙間から猛烈な冷気が吹き出てくる。
慌ててドアを開いた一行が見たものは、部屋の中を轟々と吹き荒れる吹雪と、その中心で氷の彫像と化したプッチ神父の姿であった。
本来、瞬時に周囲を氷結させて消え失せる筈の高位攻撃呪文の魔力が、如何なる驚異か銀色の球体の形に固定され
部屋の中央に浮遊していたのだ。
生ける者の手がそれに触れた時、冷気は悪意を持って牙を剥き、プッチ神父に15d6(うろ覚え)の冷気ダメージを浴びせた。
DMが淡々と振ったダメージダイスは結構な数値をたたき出し、神父はひとたまりもなく、凍りついて命を落としたのだ。
愕然とする一行の目の前で、笑みを浮かべたままの神父はゆっくりと仰向けに倒れ
床に激突すると木っ端微塵に砕け散った。
2011-03-18 びくびくアローマン
■[TRPG][D&D][ラッパンアスクの思い出]その15
全ての良きものの幸いと
善と法の大義と
星々の運行を守る義務とを背負って
最初に出発した時は人類の敵に雄々しく立ち向かわんと打って出る国家の英雄であった。
次に出発した時は友を失い、悲壮な覚悟を胸に運命に立ち向かうサーガの主人公であった。
三度目に出発した時は、国中が難事業の進展に歓喜し、国威は発揚され、娘という娘が彼らに花をなげた。
しかし、民衆の熱狂は冷めやすいもの。
過ぎた期待は容易に失望に取って変わるものである。
ダンジョン1階に住んでいるスライムに腰を抜かして出発から3時間で逃げ帰ってきた彼らに、今国民は冷めた視線を向けていた。
何故彼らが選ばれたのか?
果てはギリオンの卒業文集、ファルメールに対する廃嫡論まで飛び出し、マスヒステリーの嵐が吹き荒れたが
とある夜、額に青筋を浮かべたファルゼン老師がかめはめ波使用時の亀仙人みたいな形相で出かけると
市街にはナナハンの排気音と阿鼻叫喚が入り交じったエマージェンシーノイズが響き渡り
バッシングは止んで、次の週からテレビではプロジェクトXが人気を博し、人々は失ってしまった誇りを取り戻そうと思い直した。
しかし、急激な祭り上げから魂を危険に晒す戦い、仲間の死、そして屈辱に続くバッシングとジェットコースターの様な日々に翻弄された一行は今
凪のような無関心の中に放置されてなんかもう、どうしたらいいのかわかんなくなっていた。
わかんないまま妙な開き直りに囚われていた。
「潜ればいいんだろ!潜れば!」
「オルクスぶっ殺して大門前の杭に首をぶっ刺したらあ!!」
だが地下1階のミュータントキラーミミックは財政的に恵まれているとは言いがたい攻略隊にとってはマジ鬼門である。
マジックウェポンをぶんどられた挙句に溶かされては、ダメージリダクション/魔法武器 の敵が出てきた際に手も足も出ずに乙る。
朝昼晩の1日3回、1回3時間に及ぶ密なミーティングとスタッフ間のコミュニケーションが図られ
「こっそり通り抜けて戦わずに済ませよう」
というベストな作戦が弾きだされた。
なので一行はまじビビリしながら白眼視の風を背に受け、真っ白な夢の帆をメインマストにあげると
名誉挽回のテレポーターに乗った。
■[TRPG][D&D][ラッパンアスクの思い出] その15-2 地下120メートルの伊達男
プレートメイルがガチャガチャなるくらいガクブルしながら溜息のように静かな歩みで地下一階を奥に進むと、下に続く階段が現れた。
現れたからには降りるしかない。グズグズしていると後ろから黄色い悪魔が突っ込んでくる可能性もある。
だが、ここはラッパンアスク。天下御免のデスダンジョンである。
階層を1つ降りた瞬間に敵のレベルが5くらい上がって、粉微塵に磨り潰されるかもしれない。
行きたくない。でも行かなきゃ。行くと死ぬ。でも行かなくても死ぬ。
ジレンマに挟まれた一行がペチャンコになりかけながら逡巡を繰り返していると
ラシードの鋭い耳が人の声を聞きつけた。
このラシードは大変なローグ名人であり、トラップのおよそ7割を発見してくれるとても優秀なヘンチマンである。
時々見つけてはいけないものも見つけるが、その眼識は大変なものであるから、一行は彼の知覚チェックに大きな信頼を寄せていた。
「おい、どうもこの脇道の先から合流したい新キャラみたいな人の声がするぜ?」
「なんと!ということはこの先はシナリオには載っていない新規参入プレイヤーの為の合流シーンということか!」
「いやまて!ここはラッパンアスク。合流シーンすらシナリオに書かれた罠かもしれない…」
「確かに…」
「すみません」
怒られたので素直に謝ると、一行は2秒に1回「罠チェックします!」って宣言してまたしても叱られながら脇道を奥に進んだ。
するとそこには無残にぶっ散らばった冒険者数名の死体と、彼らと争って命を落としたと思しき矢襖になったワーラットの死骸が
ゴロゴロしていた。
その死体絨毯の向こう側の壁に、仕事の出来る強キャラの顔をした男が一人、血の滲んだ包帯を全身に巻き付け、肩口にロングボウを抱くようにして
座り込んでいた。
彼の鋭い眼光と無精髭、火の付いていないくわえ煙草は、彼が特技スロットのためにファイターとマルチした由緒正しき弓レンジャーであること。
でも気がついたらファイターレベルばかり上昇させて実のところファイターであること。
後方火力はフォンハイに頼りっきりのラッパンアスク攻略隊にとっては福音というべき遠距離支援攻撃を得意としていることが見て取れる。
男は信じられない、という表情でしばらく一行を見つめると、存外陽気な声で話しかけてきた。
「よう、あんたら。アンタらがくたばり損ないの見てる幻影でないんなら、ちょいと火を貸しちゃくれないか?」
・マーヴェリック ヒューマン レンジャー/ファイター 属性:真なる中立 PL:中村やにお
蛇の目すらも射ぬく弓の腕と、3回続けて6のゾロ目に賭ける糞度胸、盗賊神オリダマラの神官相手にイカサマを仕掛ける面の皮の厚さを持っている。
彼はなんかポーカーの大会に出て大儲けするための資金稼ぎに仲間と一緒に昔ながらの冒険者をやっていた。
とある村を襲ったコボルト軍団を殲滅する為に近場の洞窟に潜ったらゴゴゴゴッて音がして大地が鳴動し
チュートリアルダンジョンだった筈のコボルト穴はラッパンアスクに吸い寄せられた。
攻略隊がヒーヒー言いながらラッパンアスクの入り口を探している間、マーヴェリックと仲間たちは
モリアの坑道で孤立したドワーフ張りのマジ勘弁籠城戦を繰り広げており
ついに最後の生き残りとなり深手を負った彼が人生最後のタバコに火をつけようとし、火口箱を無くした事に気がついて
キュアライトウーンズよりも効率がいい事から攻略隊の治療キットに選定されたヴィゴーワンドがブンブン振られ
マーヴェリックの傷は癒された。
「この呪われた穴蔵にはもうウンザリだが、仲間達の仇もとってやりたい」
「無理をするな。ここは挑む者の心を蝕む瘴気に満ちている」
「オルクスの呪われた鼻面に俺様の矢を…こう…バキューンって撃ちこんでやりたいしな…あともうロールプレイとか別にいいから俺戦闘したい」
「いきなりバランスを崩したな」
かくて5人目の英雄(ヘンチマン除く)を仲間に加えた一行は、ついにラッパンアスクの地下2階へと足を踏み入れる勇気を得た。
別に一人が食われている間に残りの4人は逃げられるとかそういう事を考えていたわけではない。
皆はひとりのために、ひとりは皆のために。
お前の死は無駄じゃない。それを通して俺達が精神的に大きな成長を遂げてやる。だから安心して階段を降りるんだ。
心の中に醜い争いの種を抱えたまま、勇壮な行進は続く。
2010-05-20 ダンジョンズ&ドラゴンズ&トロル狩り太郎
■[TRPG][D&D]
気がついたら全然日記書いてなかったので久しぶりに書きます。
なんかもう狂ったように延々D&D4thばっかりやってました。
山羊さんDMでシャドウフェル城から続いて今、影のピラミッド2階の公式モジュールキャンペーンでは
ハーフリング・ウィザード/アーケイン・ウェイフェアラーのウィルコックス教授。
新しい太陽の書に出てきた博士が超カッコ良かったのでそのままパクリました。
「考えても見たまえ、この困難な探索を果たした暁には我々の前にどのような名誉と富が積まれることか!」とか煽るのが好き。
でも僕以外の皆は次々に新キャラを作っては入れ替えるので、ウィルコックス教授のキャラシートにある旅の仲間欄は最早12人を超えてあふれた。
教授と一緒に冒険に出た仲間たちは冒険途中で新キャラと入れ替わって大抵戻ってこないので前述の言動と相まって人買いみたいな生命体に見えます。
冒険初期は適当なパワーチョイスもあって泣きたくなるほど辛かったウィザード道ですが、7レベル超えて敵をテレポートさせたり自分がテレポートしたり
しだす辺りから俄然面白くなり、無限回パワーをマジックミサイルとサンダーウェイヴにしてアーケイン・ウェイフェアラーになってからは
戦場を引っ掻き回すのが楽しくてしょうがありません。
マジックミサイルの射程20は完璧に安全な場所からの嫌らしい狙撃を可能とし、寄ってきた敵には非難声明を読み上げながらサンダーウェイヴで退去を要求して国際世論を味方につけます。
あとウェブ強い、超強い。何が強いって耐火性能があがりました。
3.5e時代はファイアボールで焼け落ちていたウェブですが、4thへの版上げに伴って原材料を耐火性のあるものに変更。
国の安全基準もやすやすとクリアです。
消防署の方から来たウィザードがウェブを出し、絡め取られて動けなくなったクリーチャーにアクションポイントを消費しての追加行動から
ウォール・オブ・ファイアでアメリカンスタイルのバーベキューが執り行われ、ワイルドなアウトドアを演出します。
フライパンから飛び出てきたソーセージやマシュマロやトログロダイトなんかは再びサンダーウェイヴの国際非難決議で炎の中に投げ落とされるので
掃除の大変なコンロまわりもいつもピカピカウィッカーマンです。
でもこの間は調子に乗ってたら敵と自分の出したバーベキューコンロの間で挟み撃ちになって危うくセルフ火葬のエマージェンシーだった。
並行して4本くらいキャンペーンで遊んでるんですが、今回は柳田さんDMの『穴鬼ヶ原の百鬼王』でございました。
どういう話かと言うとこういう話だ。
http://d.hatena.ne.jp/D16/20100118
http://d.hatena.ne.jp/tentana/20100113
今回は吉井さんと天さんが究極の護身を完成させて参加出来なかったため、PCは3人です。
名前:ファンギー 種族:シフター
強い! でかい! 音が出る!
石川賢マントを翻しながら両手に巻きつけたスカージをゴッド・オブ・ウォー張りに振り回して敵をミンチにする。
男子三日会わざれば刮目して見よというが、ファンギーは1ターン目を離すともう敵を肉塊にしている。
でもムカつかないNPCとかには割と優しいから身の内には優しい心を隠しているのだ。多分。
PLは古河さん
強い!光る!音が出る!
武林、江湖にその名も高き“千手豹客”ワイルド無宿。
PHB3方面の山から全米を震撼させつつ嫁を探して降りてきた00年代最後のエルフ武侠。
男子三日会わざれば刮目して見よというが、ヤンは1ターン目を離すともう20マスくらい先の敵を3匹は血祭りにあげている。
ずっと山に篭っていた関係で浮世の習いにはやや疎いが、正しくストレートな心を持つ好男子なのだ。
PLはRebisさん
クラス/伝説の道:アーティフィサー/アルケミスト・サヴァーント
砂漠の国からやってきた目玉ぐるぐる技師。
自ら考案した戦争機械でブイブイ言わせていたら大量殺戮兵器開発の罪でブッ殺されそうになったので第三国へ亡命してきた。
戦場に橋をかけたり、足元に油をまいたり、スーパーマリオばりにジャンプ台で土管を飛び越えたりするのが得意。
+3ハンドクロスボウを入手してこれでマジックウェポン攻撃が当たるようになるぜ!って思ったけどそんなことはなかった。
PLはおいどんです
さて、前回 交易都市「月のきざはし」に攻め寄せたトロル王スカルマドの軍勢を血みどろの籠城戦を繰り広げてどうにか退けた一行。
だが都市の受けた傷は案外大きく、徹夜自慢の声と慌ただしい復旧作業の槌音響く都市の門に珍妙な一団がやってきた。
トログロダイト4匹をお供に連れたブラックドラゴンワームリングである。
本来ならば小賢しい爬虫類など捻り潰して経験値の足しにするのであるが、ホバリングしながらキーキー声で外交使節を名乗っている。爬虫類の癖に。
EQの街張りにアライメントの違う生命体をぶっ殺してバラ撒きたい衝動を抑えつつ、みんなで丁寧に対応してみるフェイズにうつった。
「んー、僕らね、前からね、この辺りに住んでるものなんですけどォ」
「オヤジとね、兄貴とね、超強いしドラゴンだから気高いんすよ」
「本来なら低能な人間と下等なトロルの戦いなんてどうでもいいんだけど、スカルマド君がね?あ、トロルの親玉の。知ってる?」
「彼がさァ、『金貨の山を献上するから生意気な都市を空から焼き払ってくださいませんか』?って言ってきてさあ」
「僕は感心したねえ、彼、若いのに礼儀ってモンをわかってるよねえ」
「でもまあ、片方の言い分ばっかり聞くのもよくないからね?一応君らの話も聞いておこうかなって」
「君らの誠意の形をね、教えてくれたら向こうの話は断ってもいいと。まあ、そう思ってるんだけれどもね?」
一同はいっせいにピキピキ来たが、ここはスパルタではない。いきなり使者を殺すのも文明人のやることではない。
なので
「お心遣いありがとうございます。ただ、余りに重大な事なので決断にどうか一晩だけお時間を頂けますか?」って言った。
使節に対する最上級の敬意の表れとしてロバが一頭屠られ、お付きのトログロダイトにも老いたラバの肉が与えられた。
一番いいドンペリを開けて出すように部下達に指示するなり、ダッシュで都市の裏門を目指すトロールブッ殺し隊。
静かに城壁の外に出ると速やかに儀式魔術を使用してファントムスティードを召喚。
影から生まれたこの馬は、水の上でも大地と同じように駆けることが出来る魔法の馬である。速度は徒歩の15倍くらい。
出てきた馬に速攻またがると今度はシャドウウォークの儀式を使用した。
シャドウフェルの影の世界を通り抜けることによって、通常の5倍の速度で移動する魔法なのだ。
頭の上に「!?」「!!??」「!!!!」って怒りマークを浮かべまくりながら、通常の75倍の速度で使節が口走ったドラゴンの洞窟にカチコミをかける3人。
入り口にいた呪術師率いるトログロダイトの群れとマンティコアを一息に片付ける。
飛んできた酸と刺でバラザールがひどい目にあった。
洞窟の奥へと続く空洞にいたボーンナーガをヤンが100フィート下の奈落の底に投げ落とし
ファンギーがワイヴァーンをずたずたに引き裂き
闇に堕とされて呪縛されたリレンドがヤンの暖かな優しさで昇天してマジックアイテムをくれた。
ワイヴァーンに毒液を吐きかけられてバラザールが重症状態になった。
普段のセッション時、5名揃ったトロルブッ殺し部隊は5人パーティーならではの格別の安定感を示し
天さんや吉井さんなどは「おやおや、その程度ですか」とか「小指だけで戦ってやろう」とか言いたい放題にDMのヘイトを煽るのでわたくしは常に
お礼参り村からの刺客に怯えているのですが、その二人がこられなくなって回線落ちしたのでパーティーに対するヘイトを溜め込んだ敵がバラザールにはねた。
AC26のバラザールはオリジナル新呪文”バラザールズ・インヴィジブルフォートレス”を使用し、ACが100万上昇したと宣言したが
敵の攻撃命中ロールの結果は27だったので普通に攻撃が当たり、インヴィジブルフォートレスは木っ端微塵に砕け散った。
飛んできたヤンとファンギーが助けてくれなかったら危うく悶死するピンチであった。
余りにも危険な悶死しそうなピンチに皆の悲しみが極限を超えた。
悲しみのあまりオーラロードが開かれ、創界山から虹の橋がかかって20年くらい前のアニソンがいっぱい流れた。
爆音で鳴り響く懐メロの中、飛ぶようにして一日毎パワーが連続使用され、なんかヤンが敵を6マスぶん投げた後にピシュインッ!って音と共に
8マステレポートしてその背後に回り込んだりし、洞窟最深部にいた強大なるブラックドラゴンの親子は
抹殺された。
翌朝の日の出の時間である。
ワームリングの使節が上機嫌でロバの骨をしゃぶっている天幕に、頭を垂れ、丁重極まる態度でヤンとファンギーとバラザールが入って来た。
「大変おまたせをして申し訳ありませんでした」
「まあね、肉と酒はね、まあまあだったけどね、勿論良い返事を聞かせてくれるんだよね?」
「は、勿論でございまするがまずは心尽くしの朝餉をお召し上がりください」
なんとなく気の乗らない顔で立つヤン、表情から心の読めないファンギーとは対照的に満面の笑みを浮かべるバラザール。
屠られたばかりの血の滴る肉塊が次々と運び込まれ、使節の前に置かれる。
「特別な肉でございます」
ファンギーが手を打つと、続いて兵士たちが重そうな長持を天幕内部へ運び込む。
「これが我ら月のきざはしからの貴く偉大なる竜神への捧げ物でございます」
今にも叩頭せんばかりの恭しさで一礼するバラザール。
「んー、じゃあね、中身をね、見せてもらおうかね、ちゃんとね、数えないとね親父と兄貴がね、怒るから」
「怒るとマジやべえから」
トログロダイト達がゆっくりと箱を開けると黄金色の光が辺りを眩く照らし出し、血に塗れた金貨に埋まった黒竜の首が二つ転がり出てきた。
PLは「一度やってみたかった!!」と犯行を供述しており、ワームリングは腰を抜かすとビロードのクッションの上に転がった。
「衛兵」
ファンギーの鋭い一声でこの数セッションに渡って鍛え上げられ、無駄一つない動きになった兵士たちが使節一行を取り押さえる。
「あまり人型クリーチャーを舐めるな、低級な長虫が」
「この者らの首を跳ねよ」
ぐるぐるした目で処刑が宣言され、ブラックドラゴンの血筋が一つ絶えた。
ヤンは「あ…」って手を上げかけたが
「何も殺すことないと思うけど、自分はこういう事詳しくないから専門家のやり方を見ておこう…」って思った。
ファンギーは表情一つ変えず、哲学的ですらある肉食獣の目でそれを眺めていた。
そういえばこの街の町長はバラザールが小さい頃から知っているコネなので振り向いて
町長は「ヒストリエごっことかしちゃう男の人って…^^;」ってドン引きでした。
そんなD&D。
漆妖
一週間待ってください。俺が本当のブラックドラゴン料理を食べさせてあげますよ。
Kurono42
からすみとかイワシ、そんな特別な餌をやっているのではないのか?
mrmri
お願いです。ワームリングに「ばぁ〜かじゃねぇの?」とか言わせたり食わせた相手に嘔吐物かけさせてください。
しかし、ヘイトは嫌なものです。
自分まだTPRG処女だった頃、キツメのバランスでぶち切れ肉体言語でロールプレイした事があります。リアルもTRPGも優しさが必要ですね。
その意味合いでは、このリプレイには愛が溢れていると思います。
Kurono42
サムソナイト金剛です。1000ドルもしたシルクのシャツが汚れると困るので即応・割込アクションでエチケット袋を差し出します。
さり気ない気遣いと優しさに彼女もうっかりワンモアゴハンタイム。愛ゆえに人はアナバシスセノポン。




















電車内で
今回も非常に面白かったです。
ラッパンアスクが更新され、うれしさのあまりコメントしました。
あいもかわらずの鬼ダンジョンに七転八倒の態、読んでてずっと笑いっぱなしでした。「フレイヤの坩堝」もそうですが、ネクロの人たちテストプレイしたのかどうか不思議でなりません。
続きも楽しみにしております。
ツイッターのSF書評もおもしろいですよ!
笑顔は心身の抵抗力をアップさせると申します。
若干の社会性と引換えに健康になって頂ければ幸いです。
怪しげな健康法です。ハハハハハ!ヒヒヒヒヒ!(表情筋トレーニング)
>caneさん
おありがとうございます!
時系列が前後したりうろ覚えだったりで足元おぼつきませんが
探索は続きます。フフフフフ!(1日2セット)
>しゃおさん
ご丁寧にありがとうございます。
読んで頂けて嬉しゅうございます。
書評っていうか感想文なんでお恥ずかしい限りでございます。
ございますございますって何回言えば気が済むのよッ!
成功するまでだ!かっこいい!
テストプレイが行われたとすると、あの気の違ったギミックを満遍なく味わったプレイヤー達がいた筈で、その地獄を考えるに
テストプレイは行われなかった。
病気の子どもはいなかったのだ。
と考えたい所存です。
前回のそれっぽい死に様はなんだったというのか(笑)
そしてお役目を果たすと、また去って行かれたのです。
まっことサンシャイン聖でございます。
マーヴェリック、登場して合計10ラウンド麻痺してるだけとかストレスたまっただろうなぁ……(笑)。
手に何も持っていないマーヴェリックがハーフアクションで矢を放つ動作をしたら飛ぶ鳥は落ち、月は欠けました。それはもう大変な騒ぎです。