::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 モダーン今夜 “青空とマント” (2004)



なんかタワレコでいっぱい置かれてたから聴いてみた。
11人編成のビッグバンド。女性ボーカル。バンド名から想起される通りの、ジャズ風味で昭和指向な歌謡曲といったところ。
M-1、M-2に掴まれた。対極にあるような二曲。


M-1 “名犬ジョディ”
これは名曲。M-1、M-2以外は正直そんなによくもなかったが、M-1だけでも買う価値あり。
始めは音に惹かれたけど、歌詞もかなりよかった。最近聴いたもののなかではいちばんせつない。
犬視点な歌詞なんて、なかなかないんじゃない? わかんないけど。自分が知ってるかぎりでは初めて。(童謡とかにはありそう。)
何も知らないけど純粋な視点、っていう犬に与えられる典型キャラクターが、最大限に活かされてる。
でもよく考えるとよくわからないシチュエーション。視点が、限定されているはずの思考範囲をはみ出たりするし。一見して単純そうな歌詞なのに、読み込むといろいろ考えさせられる。
“君はくさりを切った
 僕に行き先はない
 涙流せる君は
 僕を抱きしめた”
その他も一語一句が染みる。もう歌詞をコピーして部屋の壁にでも貼っておきたいぐらい。(そんなことは絶対しないけど。)
音、ボーカル、歌詞のバランスが、ポップスとして完璧。
“走れジョディ 行き先なんか見えなくたって”









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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell