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2010年9月12日付でライブドアブログに引っ越しました。
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2007-08-06

『火垂るの墓』に対する最新の米Amazonレビュー

1988年に高畑勲監督によって映画化された『火垂るの墓』は、今でも金曜ロードショーで繰り返し放送される、日本を代表するアニメ映画である。キャッチコピーは

4歳と14歳で、生きようと思った

映画の本質を突いたすばらしいコピーだと言えるだろう。劇場公開時にはこの映画の中身に衝撃を受け、涙が止まらない、茫然自失で席から立ち上がれないという観客が続出したという。海外でも評価は総じて高く、Amazon.comのレビューでも556というAmazon最大数のレビューを集めている(注:2009年現在では既に最多ではない)。公開からまもなく20年が経とうとしている日本の映画にこれだけレビューが集まることも異例だが、現在もレビューの登録は続いている。最近のレビューを新しいものから順に紹介したい。こうしたメッセージ性の高い映画を作っていくことが、日本のソフトウェア産業を活性化させる一つの条件だと思う。

1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

f:id:LM-7:20070811010951g:image:left今まで見た映画の中でもっとも感動的なものの一つ、, 2007/7/29

By M. Yu

映画を見てどうしても涙が止まらなかったのは、私の人生の上でこれが2作目です。私は多くのレビューを読みました。中には主人公が意気地が無く、動くべき時に彼の妹のために何もしなかったと批判する人がいるようです。また、少女が生意気な態度のせいで人をイライラさせることも確かです。しかし、こうした批判をする人は、彼らがまだほんの子供であることを忘れている気がします。彼らはほんの子供なのです。

子供達、特に小さな少女は、目立ちたがり屋で、ほしいモノがすべて手に入る訳ではないことを理解していません。彼女たちはまだ我慢すると言うことを教えられていません。同じことは10代の少年にも言えます。彼の年代の子供達は人生の様々な状況下においてどう行動すればよいかわからないのです。ティーンエイジャーは彼らがいつも正しいと思う傾向があります。同じことは映画の中の少年にも当てはまります。彼は彼が正しいと信じたことだけをやり、数人の人や彼の小母とのやりとりによって彼が大人への不信感を募らせていったのは明らかです。

すなわち、少女は彼らの不安定な状況を理解しておらず、年相応の無邪気さに従って、食べ物のような本来彼女に与えられてしかるべきものをねだります。そして彼女の兄は彼らがおかれた状況を悲しみます。なぜなら彼は妹を愛しており、彼女が望むものを与えるべく最善を尽くそうとします。彼は彼女が病気に罹る可能性をその時点で理解できません。そして実際に彼女が病気になったとき、彼は彼女を大人にゆだねることをよしとしませんでした。彼の小母はすでに彼の多感な心に痛手を与えていたからです。そして彼は彼が正しいと思うことをし、彼女を彼の手で助けることに最善を尽くすのです。

一人の少年が若さと未熟な本能に打ち勝つよう奮闘する様子を描くこのすばらしい映画において、彼の妹を助ける方法を探す少年が意気地がないと言えるのでしょうか? 人生について学んでいる最中の若く罪のない少女を描くこのすばらしい映画において、どこに“あやまかされた子供”がいるのでしょうか?" 私は多くの点でこの映画を批判する人に同意できません。なぜなら、私は子供達が若さを克服し、彼らがどうすればいいかわかっていることだけを行う様子を見て、胸が張り裂けんばかりになったからです。中には過酷な状況下でも未熟さを克服することができるすばらしい子供達もいますが、多くの子供達にとっては無理なことなのです。この映画は、子供達が世界中が自分たちの敵だと認識したときにどうするかを示す良い例と言えます。

この映画は戦争を描いたものでは決してありません。これは災害の後にいかにして人々が生き残ったかを描いています。そしてこの場合、この映画は2人のどこにでもいる子供達、お互いだけを信じている兄妹を描いているのです。



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f:id:LM-7:20070811010951g:image:left火垂るの墓, 2007/7/17

By Suzanne Tueme "suesueisme" (Baton Rouge, La.USA)

『火垂るの墓』は日本における第二次世界大戦のリアルな物語である。日本の人々が被害を受けたところでどのように日々を送り、絶え間ないストレスにどう向き合ったかを描いている。『火垂るの墓』はある兄妹に焦点を当てている。彼らは戦争や爆撃によって孤児となり、二人で支え合って困難に立ち向かう。私はこの映画を数回見たが、あるところではとても可愛らしく、その他の箇所ではとてもシリアスだ。子供を持つ親たちへ:この映画はショッキングなシーンを含むため、子供たちに見せる前にこの映画を見るか、あるいは子供たちと一緒に見るべきです。



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f:id:LM-7:20070811011140g:image:left第二次世界大戦の影響に関するユニークな視点, 2007/6/7

By A. Nan Emyss "Emyss" (Appalachian Outskirts)

私が所属しているあるサークルの友人達が私に『火垂るの墓』を見るように勧めた。『火垂るの墓』は戦後日本をもっとも正確に描写したものの一つであると言われている。彼らはアニメコンベンションのパネルディスカッションでこのことを繰り返したのだが、この点に関しては私は彼らの言葉を信用せざるを得ない。なぜなら私はこの時代の日本の子供達に関する十分な情報を持ち合わせていないし、作者達はその時代の中で育ってきたのだから。

同じスタジオで並行して制作された『となりのトトロ』のDVD特典によれば、プロデューサ達は日本の歴史のこの部分を描く映画を作る準備ができておらず、日本人の観客もまたそれを見る準備ができていなかったという。プロデューサー達はトトロの脚本ができたときにこの時代を正確に描写することを追い求め、結果として2つの脚本が一緒に見られることになった。

『となりのトトロ』は家族向けの映画で、戦後の混乱した状況をほとんど扱っていない。唯一のサインは、母親が療養所に入院していることと、ススの妖精(爆弾の影響?)ぐらいだ。『となりのトトロ』は戦争でもその影響でもなく、彼女たちが生き延びた時代のあらゆることにもかかわらず、純真さと天真爛漫さを失わない様子を描いている。

一方、『火垂るの墓』は死と悲劇を非常にリアルに描く。この映画の主人公達は戦争と爆撃によって孤児となり、少年は彼の妹の純真さと今日を生き延びるたびに彼のベストを尽くす。彼は大人の役割を押しつけられることになるが、しばしば未熟であることを思い知らされる。彼は食料を入手しなくてはならず、食料を買ったり妹を医者に診せるために金が必要だった。兄妹は空襲からコミュニティを守った地下シェルターの中に彼らの家を造る。

また、この映画はその時代背景に対して多くの手がかりを与えてくれる。たとえば、人々が海水から塩を作っていたり、音楽を流す年代物のラジオだったり、着物とかその当時の世相を描く。この時代を生きた人ならこの映画にノスタルジーを感じるかもしれない(私自身はそういうことは無いので、それらについて正確に話すことはできない)。おそらく専門家がきっちりとした時代考証を行っていると思われる。この映画を家族で見ることは、年配者から構成される家族をのぞき、全くお勧めしかねる。人の死や病状がリアルに描かれ、直視できないほどだからだ。



2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

f:id:LM-7:20070811011140g:image:left胸を打ち、とても落ち込みます, 2007/6/7

By S. Schindler

私はこの映画を手放しで推薦することはできません。幼い子供たちに限らないでしょうが、私の9歳の息子は部屋を離れ、こんな悲しい話は見たくないと言いました。私の15歳の息子でさえとても打ちのめされていました。とはいうものの、この映画は考えられる限り最悪の状況に置かれた兄妹のラブストーリーです。

『火垂るの墓』はどうしようもなく胸が締め付けられるような映画です。傷つくこと、痛み、そして恐れが、楽しく幸せな瞬間に混じって挿入されます。私は、映画の大部分において、清太と節子は一緒にうまく乗り越えると信じていました。もちろん、この映画は清太の死から始まるので、私は私の願いが間違いであることは知ってはいたのですが、それでも私は彼らが生き延びると信じたかったのです。彼らが共有した愛、そして彼らがお互いから得た喜びを見て、彼らを応援したくなったのです。

フルーツドロップ*1は、私にとって二度と同じように見えることは無いでしょう。



3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

f:id:LM-7:20070811010951g:image:leftすばらしい映画, 2007/6/4

By Curious Kevin (Hampton Roads, VA)

これは戦争に巻き込まれた市民たちの心を打つ記録です。ただし年長の子供か大人向け。あまりに感情を揺さぶるので、幼い子供には不向きでしょう。



2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

f:id:LM-7:20070811011140g:image:leftすばらしい, 2007/5/21

D. Semo "gruntcrust" (Candor, NY USA)

実際には4.5★をつけたかったのだが、これは極めて激しい映画だ。私はこの映画が好きだが、これを見た後2日ほど私の心をとらえて放さなかった(良い本に出会ったときはいつもこうだ)。私はこの映画を大変楽しんだが、あるいは奇妙に思われるかもしれないが、私は二度とこの映画を見直すことができるとは思わない。

『火垂るの墓』を見終わった後、私は疲れ切ってしまった。まるですべての空気が私の周りから離れていったようで、気分が重くなった。これは美しく描かれた映画だ。そして驚くべきことに、この映画は2つの相反する感情を一度に呼び起こす。私の9歳になる息子はとてもこの映画に没頭していたが、私は事前にこの映画で何が起こるか知っていたら、息子に果たしてこの映画を見せたかどうかわからない。彼は嫌いだと言ったが、私は映画で描かれた出来事が嫌いだと言ったのだと思う。間違いなく、誰もが見なければならない映画だ。

Amazon.com: Customer reviews: Grave of the Fireflies (Two-Disc Collector's Edition)
火垂るの墓 完全保存版 [DVD]

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火垂(ほた)るの墓 [DVD]

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*1:指摘を受け誤訳修正。

名無し名無し 2012/09/19 01:05 最後にコメントしていた人と同じく、自分も二度とこの映画を見返すことは出来ないだろう。
なぜなら、感情を揺さぶられすぎてとても怖い映画だから。
それは戦争によって、死というものが至極当たり前にもたらされるという怖さ。

今の日本は、いつ戦争になってもおかしくないような緊迫した領土問題を抱えている。
最早清太と節子は、この作品の中だけの存在ではない。
もう二度と、このような思いをしてはならない。させてはならない。

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