仕事を振られたときの正しいステータスコードの返しかた、読みかた

告白されたときのステータスコードの返しかたに関するエントリが話題になっている。告白なんてそんな希有な事象には縁遠いが、仕事は良く振られるなあなんて思ったので便乗エントリ。思いついて即UPなのであまり練られてません。

100系レスポンス

100 Continue
「詳細について聞かせてください」
101 Switching Protocols
「聞くから、このメールだけ送らせて」いやここで割り込まれるとメールを送るのを忘れてしまうので。
102 Processing
「今やってます」なお、そば屋の出前の応答と同じく、本当にやっているかどうかは不明である。

200系レスポンス

200 OK
「了解しました」
201 Created
「タスクカードを新たに作ります」タスクカードはあまり長続きしないなあ。
202 Accepted
「あー、そのうちやっときます」とりあえず、新たな仕事が振られたことは理解したが、アクションはまだ。大抵忘れられる。
203 Non-Authoritative Information
信用できない情報。「それ本当?」
204 No Content
「特に何もしなくていいよね」平和。
205 Reset Content
逃避。「とりあえずその件は置いときましょう」
206 Partial Content
暫定対応。「とりあえず前の資料送りますのでそれを読んでみてください。正式な資料は後日お送りします」

300系レスポンス

300 Multiple Choices
「納期を守るため要求仕様を落とすか、納期を延ばして要求仕様を満足するか、どちらがいいですか?」この質問への回答は常にひとつ。「納期を守り、要求仕様を満足せよ」
301 Moved Permanently
「あー、彼は異動しましたよ」
302 Found
見つかった。「今出張中です。携帯に電話してみてください。番号は……」せっかく職場から逃げていたのに心ない同僚に告げ口される。
303 See Other
別人に振る。「あーそれなら○○君が分かると思うので、彼に訊いてください」筆者が最も多用するステータスコードである。
304 Not Modified
進捗無し。「だから、まだできてませんってばっ!」無闇に頻繁な催促に対して活用される。
305 Use Proxy
「上司を通して正式な依頼を投げてください」
307 Temporary Redirect
「今日彼、体調不良でお休みなので、とりあえずこちらで伺います」

400系レスポンス

400 Bad Request
依頼内容が不正確/不明確/不確定/理不尽である場合に利用される。「何言っているのかわかりません」「結局、私は一体何をすれば良いんですか?」情報欠落を有する伝言ゲームの結果、元の依頼とは全く異なる回答が寄せられる場合がある。



University of London Computer Center Newsletter, No.53, March 1973の改変。改変者は不明。

401 Unauthorized
認証が必要である。「それは上司の許可とってますか?」
402 Payment Required
時間外労働が必要である。「休出すれば可能ですが、宜しいですか?」
403 Forbidden
「嫌だ」「そのような仕事はやりたくありません」なお、本ステータスコードを利用できる社員は一部に限られる。
404 Not Found
「いません」逃亡中。休暇中。出張中。
405 Method Not Allowed
理不尽な仕事の投げ方に対して使う。「こちらに何の相談も無しに勝手に約束したことなんて知りませんよ。そちらでなんとかしてください」
406 Not Acceptable
別の対応なら可能だが、その要求は受理できない。「日本語資料でいいならすぐ出せますが、英語は無理です」
408 Request Timeout
時間切れ。「あ、今から会議に出ないといけないのでまた今度伺います」
409 Conflict
依頼内容に矛盾有り。「さっき言ったことと違うじゃないですか!」「あれ? ○○さんはこれでいいって言ってましたよ」
410 Gone
退職/死亡した。404 Not Foundと似ているが、こちらは二度と復活しない場合に示される。
411 Length Required
より詳細な説明が求められる。「例の件はその方向で」えーっと例の件とは何で、その方向とはどの方向? 訊いてみると本人も答えられなかったりする(嘆息)。
413 Request Entity Too Large
説明が長すぎる。「メールは冒頭に要点をまとめて書いて。最後まで読んでようやく意味が分かるメールなんて誰も読まないよ。君の思考過程を相手に最初からトレースしてもらう必要なんてどこにもないよね。そこはもう君が考えたんだから結果から書いて、必要があればその理由が分かるように、理由は後ろに書いておけばいい」考える技術・書く技術は古典的名書で翻訳がちょっとアレで冗長と思える部分もあるが、一度は読む価値があると思う。新人には読んでもらいたい。
415 Unsupported Media Type
サポートされていないタイプの仕事。雑用に対し、多くの人が最初は415を返そうとするが、その内、パッチが当てられていつの間にか本来業務を侵蝕していく。
416 Requested Range Not Satisfiable
要求された仕事は本来その人の仕事ではない。「それ、僕がやらないといけないんですか?」「それは本来○○部の仕事でしょう?」まあ、それでもやらないといけない場合多数有り。
417 Expectation Failed
超能力者なら解決できるかもね。「そんなこと頼まれても困ります」「これを一体どうしろと?」
418 I'm a teapot
精神的に不安定。解離性同一性障害の恐れ有り。
423 Locked
会議などで拘束されている場合に利用する。「今偉い人につかまっちゃって、しばらく開放されそうにないですね」
426 Upgrade Required
昇給を要求する。国内ではほとんど使われることのないステータスコードである。

500系レスポンス

500 Internal Server Error
肉体的/精神的不具合発生。「ちょっと今日具合が悪いので休ませていただきます」 うちの職場はメールを一通投げれば良いので楽だが、世間的には電話が必須?
501 Not Implemented
対応できない。「これは私ではどうしようもありません」
503 Service Unavailable
「テンパっていてとても手が回りません」過負荷で仕事が溢れているときに返す。
504 Gateway Timeout
上司の許可待ち。「上司に確認するようお願いしているんですが、まだ返事が無いので何とも……」
509 Bandwidth Limit Exceeded
「そんなに一度に言われても困ります!」一度に対処できる事以上のことを一気に頼まれた場合に使う。

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