ひきこもりじゃなくて、単なる痛い人

滝本竜彦大岩ケンヂNHKにようこそ! (5) (カドカワコミックスAエース)』読了。帯によると、明日からアニメ放映開始らしい。アニメの岬ちゃんは可愛くないなあ。

最早、原作小説のストーリィを消化し、パーピーに独自路線で帰省編。脳内展開が続き、少々エスカレート気味か。収束するなら良いけど。ファーマー山崎さらば。
原作、というか、滝本竜彦の物語というのは、良く言えばリアル青春だし、違う言い方をすれば痛い。
恐らくどの物語にも共通しているのが「明確な敵の不在」で、この『NHKにようこそ!』ではその見えない敵を陰謀と表現し、『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)』ではチェーンソー男として具現化した。
さらに、原作『NHKにようこそ!』で、凄い、と思ったのは、最後で佐藤と岬ちゃんが恋人同士にならず、それぞれの道を歩んで終わった、という所だった。それは漫画でも一応筋を通しているらしく、佐藤と岬ちゃんの関係を「共依存」としている。尤も、今は途中なので、最後はどうなるか分からないが。ラブラブはラブラブで、まあそれはそれで悪くないと思うが、普通の物語になっちゃう。
ハイパーセルフプレジャー

NHKにようこそ! (5) (カドカワコミックスAエース)

NHKにようこそ! (5) (カドカワコミックスAエース)