手作り核融合炉

アメリカの15歳の高校生が手作り核融合炉を作ったと騒がれている。高校生が手作り原子炉を作成! 核融合成功に近所はドン引き! - ライブドアニュース

で、これがその手作り核融合炉の動画だそうな。

何やら“かご状”の電極の中で光るプラズマが見える。

うーん・・・これってちょっと前にニュースで、「超小型の核融合炉を使って地雷を探す」とかやってたコレ、超小型放電型中性子源による地雷探知技術、の中で使われてた核融合炉と同じっぽい。


ちなみにこの技術で地雷を探す原理は、
・まず超小型の核融合炉を使ってD-D反応起こして中性子を作り、それを地面に向かって打ち込む。
・すると、もし地下に爆薬があれば、爆薬中に含まれる水素や窒素の原子核中性子を捕獲して、それぞれ2.22MeV, 10.83MeVの捕獲γ線を出す。
・この捕獲γ線を検出してやれば、金属探知機では検出が困難なプラスチック地雷も探し出せ、さらに地雷の種類まで判別できる。

・・・というスグレモノだそうな。


で。この超小型の核融合炉というのが“慣性静電閉じ込め(IEC:Inertial electrostatic confinement)核融合装置”ってものらしい。

このちらのサイト“´·À­ÀÅÅÅÊĤ¸¹þ¤á³ËÍ»¹ç¤òÍѤ¤¤¿ÊüÅÅ·¿Î³»ÒÀþ¸»”でも原理が説明されている。
概念は1950年代に提案されたもので、エネルギ源としては研究が中断されたものの、近年、安価な中性子源として再び注目されているそうな。

上記サイトから、核融合を起こす部分の原理の引用。

陰極と陽極間に数十kV以上の高電圧を印加し、グロー放電により燃料ガスをプラズマ化する。生成されたイオンは、印加した高電圧により陰極に向かって加速され、その多くは陰極グリッドを通過し、中心部の電位を上昇させる。また、イオンの一部は陰極グリッドに衝突し、2次電子を放出させる。この2次電子は陰極中心部のイオン電位により加速されるが、電子はイオンよりも収束性が良いことから中心部にポテンシャル井戸を形成する。そして、そのポテンシャル井戸にイオンが引き込まれることにより、イオン同士の衝突確率が飛躍的に増大し、核融合反応率が向上する、とされている。


うーん、よーわからん。


装置は比較的簡単な真空装置と高電圧装置を用いて作れるらしい。しかしいくら簡単とは言え、それは大学の研究レベルでの話だろうに、15歳の高校生がホームセンターやネットオークションだけから材料を手に入れてこれだけのモノを作ったってんだから呆れる・・・(笑)


こんな奴がいるんだから、やっぱ面白い国ですわ、アメリカって。