2010-01-17
■[SSD]Samsung PB-22J 新ファームウェアのベンチマーク

前回の記事で述べたとおり、Samsung社製コントローラ搭載SSD(PB-22Jシリーズ相当)のファームウェアがアップデートされました。正確なリリースノートは公開されていないようですが、Trimに対応したことが目玉となっています。今回は、MasterDrive SX(PB-22Jシリーズ相当)の64GB版を最新ファームウェアにアップデートし、ベンチマークを行ってみました。
まずはCrystalDiskMakr 3.0 Beta2から。これらのテスト結果には再現性があり、何度やってもほぼ同等の結果が得られます。
- テストサイズを1000MBにするとランダムライトの結果が落ち込む
- ランダムライト4Kの結果は、いずれも最初の1回目のもの。2回目以降はQD32のテストと同程度の性能しか出ない
- NCQが全く効いていない
1つめの特徴は、JMF602やMTRONといった旧世代のSSDと同じです。すなわち、SSD内の予備領域の一部をあたかもキャッシュのように用いているため、そこからデータが溢れるとパフォーマンスが下がってしまうというものです(詳細はこちら)。おそらく、その領域の大きさが1GBより小さいのでしょう。
2つめの特徴は、おそらくDRAMキャッシュのためでしょう。4Kの書き込みにしか効いていないのは、大きな書き込みをキャッシュするとあっという間にバッファが埋まってしまうため、ある程度のサイズ以上の書き込みはキャッシュを通さずに直接NANDに書き込むような仕組みがあるからだと思われます。
3つめはもう残念ですとしかいいようがありません…
次に、Iometerを用い、ランダムライトによって性能低下が引き起こされるかどうかを計測してみました。1分の1MBシーケンシャルライト→30分の4KBランダムライト(正確には1分x30回)→1分の1MBシーケンシャルライトというテストパターンによる計測です。
結果は、最初のシーケンシャルライトが140.16MB/s、2回目のシーケンシャルライトが134.72MB/sと、ほとんど性能低下が発生しませんでした。
まとめと考察
CrystalDiskMarkの結果を見る限り、このシリーズは、旧世代のSSDにDRAMキャッシュを乗せただけのように感じられます。これならMTRONやJMF602のように、性能低下はあまり起こらないのではないかと予想されます。実際に、Iometerのテストではほとんど性能低下が発生していません。このIometerのテストではTrimが送信されることはないため、Trimによる性能回復が起こっているわけではありません。
しかし、例えばPC Perspectiveの記事やAnandTechの記事では性能低下が報告されているので、もしかすると新ファームウェアでは挙動が変化したのかもしれません。
なお、こちらの環境では、HD TuneやIometerでパーティションの無い状態でのテストを行うと、シーケンシャルライトの結果が50〜70MB/s程度しか出ず、正確な測定ができません。HD Tuneの方は4.0で導入された"Full Test"のオプションを有効にしているので完全なシーケンシャルライトになっている筈なんですが… しかもHD TachはWindows 7では動きません。
いずれにしても、このSSDはパフォーマンス面であまり期待できないのは間違いありません。ノートPCに搭載された実績が多いという面で多少安心感はありますが、それなら東芝を選んだ方がいいような予感もします。
SMARTモニタリングについて
実は結構前からSamsungのSSDのSMARTの内容は公開されていたそうです(こちらの26ページ)。すでにCrystalDiskInfo 3.3.0ではSamsungのSSDをサポートしています。
しかし、残念なことにAverage Erase Countなどは公開されていないため、SamsungのSSDの寿命推定を行うのは無理そうです。B1の"ウェアレベリング回数"や仕様が公開されていないE8,E9について、シーケンシャルライトを行いながら変化を調べるプログラムを書いてみたのですが、いずれの値も書き込み量そのものとは相関がないようでした。


また、上記サイトにはPM800シリーズで型番がMMxxxxxG5"DXP"-0VBというのがリリース予定になってますね。3xnmのNANDを使用した製品なのかな・・・
こちらがこの製品のデータシートなんですが、SMARTのIDの説明は6項目しか掲載されていません(本文のリンク先のデータシートでは15項目)。
見えているIDは一致しているので、おそらく仕様は同じな予感です。
新製品はもうすでに2010年になってるのに見かけませんね…
OEMでは供給が始まってるんでしょうか?
新製品はA社かどこかに返却されたという話の3bit MLCのものだったりするのかも・・・
そういえばSamsungの3bit MLCは先月から量産が始まったそうですね。まずはMicroSDからみたいです。
>cuttingedgeさん
>また、上記サイトにはPM800シリーズで型番がMMxxxxxG5"DXP"-0VBというのがリリース予定になってますね。
ThinkPadのオプションとして売られてる、43N3417 / ThinkPad 256GB FDE 暗号化SSDのドライブとして、
東芝 THNS256GG8BAの他に
SAMSUNG MMDPE56G8DXP-0VBL7
が使用されています
どうもそれが追加されたのが11月下旬出荷分からみたいですね
噂の30nm世代なのかもしれません
へー、そうなんですね。Samsungのサイトでその1.8インチ256GBのモデルだけcustomer sampleの項が「NOW」になってました。43N3417でオーダーした場合、どちらのモデルかは指定できるんでしょうか?
>43N3417でオーダーした場合、どちらのモデルかは指定できるんでしょうか?
いいえ、できないようです。
某所ではそれが原因でおみくじの一喜一憂が繰り広げられてましたから(笑)
(もちろん東芝が当たり)
HDDの場合はどれでもそんなに大差ないのでいいと思うのですが、SSDはそれぞれ性格が違うんだし、おみくじは困りものですね。
在庫があれば外箱でサムスンか東芝かはわかるんですけどね
「CONTAINS MERCHANDISE FROM:KOREA&CHINA」がサムスン、
「CONTAINS MERCHANDISE FROM:KOREA&PHILIPPINES」が東芝です
>テストサイズを 1000GBにするとランダムライトの結果が落ち込む
細かくて申し訳ありませんが、1000MBかと・・・
ついでですので、ここでCFDのSSD CSSD-SM???NJ2 のJSMonitor対応をリクエストしておきまね。
JMicron製コントローラのはず。。。ですね。
あとこのドライブのディレクトリにNTFSにより他HDDをマウントした上で、Defragglerでデフラグしたところ
I/OエラーによるBSODで落ちました。
そのあとWDの0埋めツールを使いましたら、あるエリアが書き込みエラーを吐いて交換して貰いました・・・
他ドライブのマウントが原因なのか、偶然なのかは分かりませんが怖いので再現はしておりませんw
そんな過去の私はすっかり東芝信者となりました(´・ω・`)
あら本当ですね…
直しておきました。ありがとうございます。
>CFDのSSD CSSD-SM???NJ2 のJSMonitor対応
JMF612は、JMF601/602とはSMARTの仕様が全く異なっているようです。
というわけで、対応はメーカからの情報公開がない限り難しいです。またTranscendあたりが公開してくれるといいんですけどね。