イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ドリフターズ 2

平野耕太少年画報社。ヒラノ版スーパー聖杯戦争の二巻目。戦キジルシ三人組が、エルフを率いて愉快な国盗りというのが主な内容。あと山口多聞が顔見せして、ジャンヌが襲ってきた。ジャンヌの全身にまとった「おっす、廃棄物一番槍です。これから死にます」と言わんばかりの噛ませオーラが異常。ていうか不憫。
偉人大戦な部分がクローズアップされがちなこの漫画ですが、個人的には「近代戦争映画×ファンタジー」な部分が好きです。ゴブリン・スペシャルフォースとか、ドラゴンボーンとか、戦争映画文法で描かれるデミヒューマンは、見ててすごくワクワクする。今回だとベトコンまんまなエルヴィッシュ・アーチャーどもがむっちゃハァハァする。鉄砲クローズアップとあいまって、エルヴィッシュ・マスケッターとエルヴィッシュ・スナイパーの描写に期待がかかります。あとホビットの特殊部隊とドワーフ工兵。
愉快な三人組は「死狂い武士道」という共通言語があるので、各々の領域でしっかり仕事&連携して、わりと順調な国取りの滑り出し。若くて真っ直ぐな首切りマシーンお豊、ツンデレ汚れ知恵袋ノヴ、天然系弓キジルシ余市と、三匹のバランスが非常に良くて、こいつらの掛け合いだけで相応に読める。メインのキャラが太いと、やっぱり安心して見れる。
あと、ヒロインとしてワーキャー言うだけだと思ってたおっぱいメガネが、お豊のピンチを救ったのはすごくいいシーンだった。「のび太劇場版」的な、ナードの逆襲シーンはやっぱりワクワクする。今後もワーキャー言いつつ、たまに気合を見せて欲しい。地味にサンジェルマンとかも登場して、この後どうなるのか非常に楽しみですな。