PC用スピーカー手配

 私の東京の単身社宅にはテレビは無く、PCでテレビを見ているほか、音楽などもPCで聴いています。そのPC用のスピーカーは結婚した直後くらいに購入した、Roland MA-12Cというアンプ内蔵スピーカーを2本使っています。結婚直後とするともうかれこれ30年くらい使っている事になりますが、最近突然音量が大きくなったり小さくなったり、ボリュームを回しても音量調節が上手くいかなかったりするようになってしまいました。症状からすると完全にボリューム自体の問題だと思うので、同じスペックの可変抵抗を探して付け変える事で修復はできそうに思っていたのですが、全く新しいコンセプトの商品を見つけてしまったので、そちらを予約してみました。
 標題に「手配」と書いたのは、まだ手元に届いていない事によるもので、先の完全ワイヤレスイヤホンと同様クラウドファンディングで投資してみました。入手は6月頃になるようです。その商品は「OVO」という商品です。一般的にスピーカーというものはアナログの電気信号をコイルに流してこれによって動く芯でコーンを振動させて音を出します。しかしながら最近の音源はCDなども含めてほとんどがデジタルですので、どこかでデジタルのデータをアナログの電気信号に変換して音にしているわけですが、この「OVO」はスピーカー自体を駆動する信号もデジタルという事で、アナログ変換しないで音を出しているという事になります。ま、厳密にはアナログに変換しないと人間の耳にはちゃんとした音として聞こえないわけで、昔からPCを使っていた方で音響カプラでパソコン通信をしていた方は、デジタルでの通信音を聞いた事がある方もいらっしゃるでしょうし、もっと古い方はPCのデータの保存にカセットテープを使っていた時代があり、それを普通のカセットプレーヤーで再生してみた事がある方もおられかもしれませんが、ピー・ガー・ピピピピー・ガーガガガアといった雑音しかしないわけです。ですので、そのままデジタル信号でスピーカーを駆動してもちゃんとした音にはならないのですが、この製品はデジタル信号で駆動できる特殊なスピーカーを使っているとの事で、いわばスピーカー自体でDA変換を行っている事になります。また、PCとの接続はUSBケーブル1本で電源不要(バスパワーで動作する)との事で、一般的にバスパワーだと音量的な不安がありますが、この製品はその点も「Dnote」という半導体で解決されているようです。このDnoteは既にオーディオテクニカなどのヘッドフォンに採用されるなど、十分実績がある半導体との事です。
 アンプ内蔵のアナログのPC用スピーカーなら数千円程度で買えますが、コアキシャルや光のデジタル入力があるスピーカーだと軽く1万円は超えますので、そう思えば出資額の11,800円はむしろ安価と言えるかも知れません(音が当たりならですが)。ちゃんとしたレポートは製品が届いてからまた行いますが、まずは出資したという事をご報告しておきます。