相変わらずコメント欄でいろいろ出演情報を教えていただいているが、今回は2024年4月9日火曜日夜10時に放送されたさ沢井美優の出演作品『くるり〜誰が私と恋をした?〜』(TBS・大映テレビ)第1話を取り上げる。主演は稲沢出身の生見愛瑠。めるるのお芝居を、私は『セクシー田中さん』で初めて観たのだが、けっこう良かった。
今回のドラマはオリジナル脚本。冒頭、主人公のまこと(生見愛瑠)は、花見で賑わう夜の神社を、誰かに追われて逃げまどう。
そして階段から転がり落ちて頭部を強く打ち、意識を失う。病院で目覚めたときには、記憶がすっかり失われていた。
そんな彼女の前に三人の男が登場。自称元カレの広太郎(瀬戸康史)、職場の同期、朝日(神尾楓珠)、第1話の最後の方に出てくる謎の年下男子、板垣(宮世琉弥)。
みんな、まことに近づいたのには何かしら別な狙いがあるようにも見える。ひょっとしたら冒頭で彼女を公園の階段から突き落とした犯人がこのなかにいるのかも。なんて、ビジュアルは韓流ドラマっぽいが、命を狙われるだの記憶喪失だの犯人探しだのを絡めた展開は、やっぱり大映テレビである。
プロデューサーが大映テレビの八木亜未、脚本が吉澤智子、演出が松木彩と主要スタッフを女子で固めており、いちおう今ふうの女性の職場ものという装いはしていても、片平なぎさが意味あり気に出演している時点で、やっぱり大映テレビだね。
あとDream5のアキラくんも出ているよ。
さて、退院したまことは社会復帰するが、職場(飲料会社「モンドビバレッジ」営業部)に戻っても、仕事内容がまったく記憶から飛んでしまっている。
派遣社員の松永(菊池亜希子)に一から仕事を教えてもらっていると、お昼が近づいたところで、同僚の波多野(沢井美優)、滝(高瀬英璃)、田中(青島心)がいつものようにまことを食事に誘う。ここで沢井様ご出演。でも、めるるには、この同僚たちの記憶もない。
波多野「緒方さん、一緒にお昼行かない?」
まこと「あっ、えっと」松 永「私はお弁当を持ってきているので気にしないでください」
まこと「はい。じゃあ行ってきます」波多野「行こ行こ」
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店 員「お待たせしました」滝 「ありがとうございます。で、これが生春巻きね」
滝 「生春巻きはこのソースつけて食べるの」
滝 「あ、手でもお箸でも大丈夫」
まこと「あ、ありがとうございます」
波多野「そういうの憶えているのよね。前に記憶喪失の映画で見たけど」
右が沢井さん。左の美形(青島心)は見覚えがあると思ったら『仮面ライダーギーツ』のツムリだって。めるる22歳、青島心24歳、高瀬英璃28歳、沢井美優36歳。あっぱれ。食事をしているお店はニューウエーブバリ料理の「バリラックス新宿」です。
まこと「ん〜、みたいで……」
滝 「難しいね。何憶えていて、何忘れてるのか」
まこと「あの、仲良かったんですよね。私ってどんな感じでした?」
田 中「あぁ……仕事はけっこうソツなくこなしてて、後は、取引先の評判もけっこう悪くなくて、後は……」
まこと「後は?」田 中「後は……」
滝 「あ、最近マシンピラティス始めたって言ったら、『私も始めた』って言ってた」
まこと「私もピラティスを?」
まこと(……やってなさそうだなぁ……)
波多野「そうだ、私めっちゃ寒がりなのね」
波多野「そしたら緒方さんが『私も』って」
まこと(薄っ。私のエピソード、うっす〜)
田 中「肌がきれいだから『エステ行ってます?』って聞いたら『ぜんぜん』って、もう羨ましいぃ!」
まこと(エステのカードあったなぁ)
田 中「あとは……」
田 中「温泉が好きだって!」
波多野「浴衣レンタルできるところだっけ?」
まこと(絞り出している。一人ぐらい本当に仲の良い女子いなかったの? 作らなかったの? どうなの私?)
そして夕方、仕事も終り、彼氏だったかもしれない候補の一人の朝日さん(神尾楓珠)に手伝ってもらって片づけをしているまことの耳に、準備中の会議室から、さっき一緒にランチをしていた三人の会話が聞こえてきてしまった。
波多野「超焦ったよね」滝 「焦った」
田 中「よく考えたらうちら、緒方さんのこと何も知らなくないですか?」
滝 「あの子ニコニコ相槌打って、うちらの話聞いているだけだったかも」
波多野「『父に似てますぅ』って、部長にも白井さんにも言っててさあ。お父さんどんな顔なんだよ、って」
田 中「たしかに、ね」
滝 「彼氏とかいるのかな」
田 中「でもあのタイプは、なんか何か幼馴染みにずうっとしつこく片思いかとかしてそ」
まこと(……なんだそれ?)
滝 「でもさっき見た? 朝日君に」波多野「見たぁ。見たことない笑顔だったんだけど」
田 中「でも朝日さん優しいから。全てを包み込むブランケット男子、みたいな」滝 「けっこうライバル多いですね」
波多野「でも『記憶喪失なの』ってされたら、落ちるかもよ」田 中「落ちますね」
滝 「やめてよ。いいよね彼氏持ちは余裕で」
波多野「今日もデートなんだよね」田 中「ごめんなさぁい」
いや思っていたよりも沢井さんがしっかり出演している。ひょっとして第2話以降にも期待して良いのかな。
そんなところで、今回はいよいよ地上波版『セーラー戦士 20年目の同窓会』(2023年12月25日、CBC)レビュー、正真正銘の完結編でございます。以前、沢井が仕事でめちゃくちゃへこんだとき、戦士会のラインのフォローで救われたという話を受けて。
北 川「そうだね。だから20年だからさ、20年だからさ、みんなの中にもこう絶対、人生の波は、ねえ、あったと思うけど、いつも一緒にいたからね」沢 井「うん。何でも」
北 川「何でも話してるよ」小 松「何でも話してる」
北 川「知らないことない気がする。体質とかもね」小 松「はははは。確かに」
北 川「ああそろそろ、この子が厳しい季節になってきたな、とか」一 同(笑)
泉 「でもこうやって5人揃って、カメラの前でいるの、20年ぶりってこと?」
小 松「だよね」安座間「すご」
北 川「だから、ね、ファンの方が喜んでくれたらいいいよね、っていうのは絶対言ってたよね。みんな言ってたそれは」
そりゃ、あなたたちからすれば、しょっちゅうやっている戦士会を公共の場で流してどうなんだって思うかも知れないが、こっちからすれば、それだけでありがたいんだって。それにしても期待以上のものを見せていただけた。ありがとう。では沢井さん、北川さん、締めに入ってください。
北 川「みんながこの世界にいられるのもね、特撮のときからのファンのみなさんがね、ずっと応援してくださって」小 松「いやもう本当にね」北 川「ここにいる、という……なんかそれはすごい、再認識した」
北 川「5人はもう、いつも通りだけど」沢 井「いつも通り(笑)」
北 川「この作品のもつ力みたいなね、再認識した気がする」小 松「いまだに言われるもんね」北 川「そう」
沢 井「もうみんなのファンみたいな感じで応援してくれてるから」
北 川「なんかね、成長を見守って」沢 井「ね〜ほんとに」
小 松「ほんとに、うん」沢 井「ファンの方も親みたいな」
小 松「そうそう」
沢 井「こうなると、またなんか作品とか、一緒にやったら楽しい」北 川「やりたくなるよね」沢 井「やりたくなるよね」
北 川「変身する?」沢 井「変身する」
安座間「大人のやつを書いてもらって」小 松「大人バージョンをね」北 川「20年後のストーリー、書いてくれるかな」
前回紹介したCM明けの画面に出ていた「5人が20年ぶりに再び変身!?」というテロップはこれのことだったんですね。ビデオリリースの「Special Act」で(たぶん移籍して間もない事務所の方針で)変身できなかった北川景子が「変身する?」なんて言っているのが泣かせます。ともかく、5人が再結集するドラマは、本当に観たいですよね。脚本:小林靖子、監督:舞原賢三、制作:NHK、全3話くらいで実現してくれないものか。
北 川「いやほんとにね、あったかい番組だったなって思うよ」
沢 井「出会えて良かった」
泉 「出会えて良かった。本当に思う。出会わせてもらえて本当に」
沢 井「あ、OKです」小 松「OKなんだ」
沢 井「こんな感じで、ふぁ〜っと」北 川「じゃもう、続きはちょっと」
沢 井「続きはじゃあ、また」
北 川「戦士会で(笑)」沢 井「戦士会でね」
一 同「ありがとうございました」
ということで、話題はまだまだ尽きないが、続きは我々が見たり聞いたりできない、彼女たちだけの戦士会で……ということで良いのだと思う。すてきな夢を見させていただきました。私もこのブログを続けてまいりますが、『セーラー戦士 20年目の同窓会』レビューはひとまずこれで終了。ありがとうございました。
『セーラー戦士 20年目の同窓会』(2023年12月25日23時10分~23時40分、CBC、東海ローカル)
<出演>沢井美優・泉 里香・北川景子・安座間美優・小松彩夏
<ナレーター>加藤由香
<スタッフ>カメラ:廣瀬竜吾・橋口和利/音声:葛生美紀/照明:石川尚正/編集:植田純平/MA:杉浦昌弥/音響効果:高津浩史/ディレクター:安倍裕菜/AP:河田奈都美/演出:高野裕樹/プロデューサー:平松莉央・鎗水貴史/企画:岡﨑剛之