実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


最新記事〕 〔過去記事〕 〔サイト説明〕 〔管理人

【番外】増殖するサボリの巻



 広島の皆さん、おめでとな。
 すんません。昨日、法事で実家に帰省して、今日、名古屋に帰ります。昨夜は移動の疲れか、正体もなく寝てしまい、ブログを書き損ねました。歳だな。なのでまたまた本日も閉店。すまん。



 ところで「地方創生大臣」をやってる山本幸三という人が、インサイダー取引疑惑で話題になっている。友人といっしょに作った会社が証券取引監視委員会の強制調査を受けたっていうだけでも問題なのに、そのことに激昂して、国会質問で「調べてシロだったらどう責任をとるつもりだ!」とかドーカツまがいの抗議をしたというんだから馬鹿である。結果は真っ黒で友人は逮捕されたらしいから、さらに大馬鹿というべきか。
 この人、もと大蔵官僚で、リフレを推進してアベノミクスの仕掛け人と呼ばれた人である。「リフレ」というのはマクロ経済学の用語で「抑え気味のインフレ」みたいな意味だったと思う。
 物価を抑制しながら少しずつインフレさせれば、それに併せて給料も毎年ゆるやかに上がり、庶民の支出もそれに伴って地味に増え続けて、結果、経済は安定的に右肩上がりになる……という理屈は単純で分かりやすい。しかしそれだけにうさんくさい。



 だいたいインフレなんてものは、始まったらコントロールなんてできないと思う。たとえば福岡のアイドルグループ「Rev. from DVL」の橋本環奈が、「千年に一人の逸材」という呼称で広く知られるようになったのが2013年の後半、たった三年前である。



ふつうは「十年に一人」とか(「十年に一度の傑作」を毎年何本もあげる映画評論家がいるね)場合によっては「百年に一人」とか(すごいスポーツ選手が出てきた時に、ときどき使う人がいる)と言うところを、思い切って「千年に一人」とインフレさせてみたところが味噌で、要するに「清少納言以来」という意味だろう。



 しかし翌年には「drop」の滝口ひかりが『週刊プレイボーイ』のグラビアで読者投票の1位を獲得して「二千年に一人の美少女」と呼ばれた。さらに2015年にはファッション誌『CUTE』の単独表紙を飾った「乃木坂46」の齋藤飛鳥が「四千年を超えた神に愛されし美少女」と呼ばれ、さらに今年に入って「NMB48」の太田夢莉が、楽屋で「私は一万年に一人の美少女」と言っていたことをメンバーに暴露され、「万年ちゃん」の愛称で呼ばれたらしい(が本人は撤回を申し入れているという)。橋本環奈と鶴亀ユニットでも組みたかったのか。




 そして「AKB48」の小栗有以にいたっては「二万年に一人」らしい。今から二万年前というとウルム氷河期の最盛期で、これ以降、地球の海水の水位は上昇しっぱなしで、そのせいで今から一万二千年前に太平洋にあったムー大陸が沈んだって、大陸書房の『失われたムー大陸』という本で昔読んだことあるんだ。ムー大陸にもいなかった美少女だ。




 いやそんなことはどうでも良い。わずか三年の間に千年から二万年ですよ。これほどさように、インフレというのは、一度始まったらコントロールできずに暴走するものなのである。年配の方々の多くがリフレに疑惑的なのは、第二次大戦後のとんでもない物価上昇を記憶しておられるからだろう。それをコントロール可能だというような理論があって、山本幸三は「筋金入りのリフレ派」といわれていたんだと。
 その山本幸三が、先月の第二次安倍内閣で、地方創生大臣として念願の初入閣したんだが、いきなりインサイダー取引疑惑が……って、何の話だっけ。そうだ、それで最近しつこいことで有名な週刊センテンス・スプリングが、また新しいネタを見つけたらしいんだけど、これが(笑)。


 知人が絡むインサイダー取引事件について、証券取引等監視委員会(SESC)の強制調査を厳しく批判する国会“圧力質問”が小誌報道で明るみに出た山本幸三地方創生相(68)に新たな“公私混同疑惑”が浮上した。



 山本氏を知る関係者が明かす。
「山本氏は、イベントで同席した女優の杉本彩(48)に魅せられ、後日連絡し、彼女が主宰するダンス教室に週1回程度通うようになりました。その上、杉本の気をひくためか、法律改正に取り組むようになったのです」
 山本氏はブログでも、〈私の今年の大きな課題の一つは、動物愛護管理法の改正作業です。その契機となったのは、永年動物愛護活動に熱心に取り組んでこられた女優の杉本彩さんの切々たる訴えに大きく心を動かされたからです〉(2010年2月8日付)と公言していた。



 ただ、動物愛護管理法の改正に携わっていた議員が明かす。
「民主、自民、公明で議員立法のための実務者協議を続けていましたが、自民の責任者でもない山本氏が、私案を持って民主党の議連幹部などを回っていたので驚いた記憶があります。その後2012年に法改正がなされ、昨年には新たに『犬猫殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟』が出来たのですが、山本氏は役員にも入っていなかったので、熱心に活動していたのは一時期だけだったと思う」
 事実、杉本が事務所の副社長と再婚した2011年以降、山本氏の動物愛護活動の足跡はほとんど見当たらない。(「週刊文春デジタル」2016年9月8日号)


 アベノミクスの仕掛け人が、ベリル様の色香に迷って、気を引くために杉本さんのタンゴ教室に通ったり、動物愛護活動に走ったりって、なんか面白い。
 でも杉本彩が結婚したとたん、その手の活動をパッタリ止めたというのはいただけない。ジェダイトはベリル様の愛がエンディミオンにあることが分かっても、ベリルの「女王様ごっこ」にとことん殉じた。はっきり言うが地方創生大臣山本幸三、お前は男としてジェダイト以下だ(ってダシにされるジェダイト増尾って……)。



ジェダイト「私は、ベリル様を主と決めております」



ベリル「何……?」



ジェダイト「絶対にお側を離れません」



ベリル「……お前は、愚か者だな……」



ジェダイト「は」
 


 あと、北川景子主演『ヒポクラテスの誓い』の原作を読み終わって、WOWOWの予告編を観た。



 ヒロインは、不本意ながら医大の内科から法医学に所属替えになった研修医。医者の醍醐味は患者の生命を救うことにあると思っているので、死んだ遺体の解剖手術と死因確認を旨とする法医学教室に異動されたことが不服。ここには、ものすごく偏屈で傲岸不遜だが倫理的にブレがなくて天才的な老教授と、その教授を慕ってアメリカから留学してきた、ちょっと変な日本語をしゃべる屍体愛好家の准教授の女性がいる。あと教授を信頼して不審死、事故死の遺体をもちこむ熱血若手刑事。こういったおかしな人たちをレギュラーキャラクターとする連作短編ミステリである。少々グロい手術描写、天才教授の神がかり的なメスさばき、表向きは事故死とか病死にしか見えない遺体から発見される意外な死因(殺人だったり)の手がかり、といったあたりが見どころとなっていて、話が進むにつれ、ヒロインは少しずつ、死者が最後に伝えたかった「真実」を遺体解剖によって読み取ることの大切さを知っていく。



 というのが原作である。こっちは北川景子主演ドラマの原作として読んでいるものだから、読めば読むほど、遺体と向き合ってそのラストメッセージに耳を傾ける北川景子のイメージが浮かんできて、「こりゃモップガールじゃん」と思ってしまった。



 前半は、主人公が天才的ワガママ教授と変人のアメリカ人准教授に振り回されるライトミステリなんだけど、後半、肺炎で自宅療養していた親友や、内科で最初に担当した十歳の少女が容態急変で亡くなり、自分の愛した人々の遺体に、遺族に怨まれながらメスを入れなければならなくなるあたりから、話は俄然シリアスモードになる。そのへんの転調も面白く、最後に連作を通して明らかになる意外な真相もある。この人のものを読むのは初めてだけど、私は十分楽しめた。医学ミステリとしての評価はよくわからないが、これも私のようなシロウトには「チーム・バチスタ」のシリーズと同じぐらい面白かった。



 ただドラマの予告編を観ると、もう全面的にどシリアスで重い。私としては後半はともかく、前半は『モップガール』ふうのライトなノリを期待しているんだけどなぁ。ま、とにかく待ちましょう。



 そしてアジア圏でも絶賛放映中『家売るオンナ』(海外でのタイトルは「Your Home is MY BUSINESS」)は次回が最終回。こころ(臼田あさ美)のバー「ちちんぷいぷい」の運命は。そして前回、前半にちょろっと出て消えてった怪しい記者『週刊実話』の今泉(大西武志)のたくらみは何か?
 てなところで、今回は申し訳ない。これで