実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第620回】安座間と沢井とごった煮で、の巻



6月18日はバンダイ版ミュージカル三代目セーラームーン、神戸みゆきさんの御命日です。1984年5月7日生まれの2008年6月18日、行年24歳。



 お元気ならば30代に入り、女性として美しさのピークに向かう頃合い。そういう彼女が見たかった気もするし、今となっては、まだ表情から少女の幼さが消え去らないうちに逝ってしまったのもあの子らしい、とも思う。でも、セクシーな写真集も出していますけどね。



「どうしたらお芝居が面白くなるのか、いつも一生懸命考えていて,座長としてキャストを引っ張ってくれるパワーを持っていました。一緒に写真を撮ると、必ずと言っていいほど“ヘン顔”で写っていましたよ」(栗山絵美/セーラージュピター)。
 


 これは『仮面ライダー響鬼』第35話より渋江譲二とのツーショット。トドロキさんのうどんがうまい。

 


セーラームーンを卒業後、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!』に出て「芸能人社交ダンス部」に所属した。坂本ちゃんとペアを組んで大会に出場し、最初はひどかったんだけど、努力の結果クイン・ベリルに誉められるまでに成長した。実写版より前だから、杉本様はまだベリルになっていないけどな。




 というわけで神戸ちゃんでした。
 さていよいよ最終回。『人は見かけが100パーセント』第10話(2017年6月15日放送、脚本:相沢友子/撮影:五木田智・平田修久/演出:松山博昭)。断っておくが、前回のコメント欄にyamabosiさんが書かれている通り、安座間さんの出演もワンシーンしかない。だから本当はそこだけレビューすりゃいいんだけど、最終回ということもあり、いろいろ思うところもあり、前後の話も含め、長めに拾ってある。よろしければおつきあいください。




 まずはアバン・タイトル、前回のあらすじ。純(桐谷美玲)と榊(成田凌)の交際は順調かに思われたが、純はある日、榊が知らない女にキスしているところを目撃してしまう。



 純 「あの人は彼女ですか?」



 榊 「そうです」



 純 「じゃあ、私は?」



 榊 「彼女ですよ」


 キノコ頭も手伝って、ゲスっぷりも極まる爽やか笑顔だが、「二人とも好きだから二人とつき合う」なんてフタマタ、あるのかねえ。純に問われても悪びれた様子もなく「城之内さんのことも好きですよ。それじゃダメですか? ありのままの自分で付き合いたいんです。ありのままのあなたも受け入れます」なんて、ちょっと私にはわからない感性だ。もちろん純も大いに混乱する、さすがにこれじゃあ付き合えないよね。それで純の方から別れ話を切り出す。という感じで最終回が始まる。



 榊 「別れたいってことですか?」
 純 「はい」



 榊 「本当に?」



 榊 「いいですよ」



 純 「?」



 榊 「城之内さんがそういうならそういうことにしましょうか」



 純 「え?」
 榊 「じゃあ仕事に戻ります」



という、もう冒頭から、わけのわかんない展開である。失意の純を励ますために、満子(水川あさみ)や聖良(ブルゾンちえみ)は研究室で手巻き寿司パーティーを開いたり、焼肉パーティーを開いたり。そういうことに研究室を使っていいのか?







 まあ、それはともかく、実は榊も、言うほどあっさりと純をあきらめたわけではなかった。別れてしばらくしてまた登場する。思わずダッシュで逃げる純。追いかける榊。



 榊 「こんばんは」



 榊 「待ってください!」



 榊 「僕はまだ城之内さんのことが好きです。 城之内さんは?」



 榊 「あれからずっと城之内さんのことを考えていました。会いたかったです」



 榊 「城之内さんも同じ気持ちですよね」


 別の女とも付き合ってるけど、純のことも忘れられないっていうゲスな話。もちろん純だって、まだ榊への未練がないわけじゃない。でもやっぱり、自分も他の女も同時に好きになってしまうなんて受け入れられない。でもやっぱり……とか思いながら結局ずるずる付き合いを再開する。だからブティックで服を選んでもらっている間にも、もう一人の彼女から榊に電話がかかってきたりするんですね。



 当然、やっぱりやっていられないな、と思って別れようとするんだけど、惚れた弱みで榊の理不尽な説得に押し切られてしまう。




 純 「やっぱりもう……」
 榊 「どうしてですか?」



 純 「だって、全てを受け入れるなんて、そんなことやっぱり……」
 榊 「じゃあどうすればいいんですか。お互いの悪いところは直していこうとか、そういうことを望んでいるんですか? それって無理するってことですよね」




 榊 「人は変わらないものなんです。だったら最初から無理しないで受け入れる方がよっぽどお互いのためじゃないですか」


 で、近くやってくる会社の25周年パーティーに関しても「パーティーの靴とかバッグとかは、今度の撮影でも貰えることになったので用意しておきます。あと、ヘアメイクも僕がやりますからね」という榊に言われるがままにコーディネートされる。



 いままでは3人でビューティー研究をしていたのに、そういうこともせず、ヘアメイクから何から彼まかせ。交際に反対していた水川あさみとブルゾンちえみの二人とも、なんか気まずいというか、仲違いというか、疎遠な関係になってしまう。



 そしてパーティーの当日。お待たせしました。安座間美優さんの登場です。出番はここだけ、しかもほんの一瞬ですのでお見逃しなきよう。
 見違えるように美しくなった(もともと桐谷美玲なんだが)に思わず声をかける景子(安座間美優)、そして近寄ってくるおしゃれ女子の香澄(足立梨花)と美憂(岡崎紗絵)。



景 子なんか今日、感じ違いますね」



香 澄「城之内さん可愛い!」



美 憂「うわぁ、すっごく素敵ですよ」



香 澄「やばい、髪の毛も可愛い」



美 憂「メイクも新鮮、可愛い」



 はいっ。安座間美憂の出番は以上で終わりです。
 珍しく誉められて視線のやり場に困った桐谷さんは、ちょっと離れた所にいる水川あさみとブルゾンちえみと目があって、なんとなく気まずい感じ。




 いつも仲が良いのに一人だけ離れているもんだから、研究員の丸尾(町田啓太)や三沢(堤下敦)も心配そう。実際にはインパルス堤下は他人の心配どころじゃない状況になっちゃっているが。



 で、私が観ていていちばん良かったのは研究員の矢部奈緒子(関めぐみ)。前回も良かったが、今回も美味しい場面を上手に演じて、とても印象的だったと思う。



矢 部「珍しいわね、いつも三人一緒なのに」




矢 部「いいトシして仲間割れ?」




矢 部「まあ私には関係ないけど」



矢 部「喧嘩できる友達がいるなんて羨ましいわね」






 いいね。10年前の映画『アヒルと鴨のコインロッカー』(2007年、中村義洋監督)で、動物虐待犯の車の前に毅然と立ちふさがっていたヒロイン関めぐみも、あの意志の強そうな美貌はそのまま、大人の女性になった。セリフなしの水川あさみとの絡みが味わい深いです。
 安座間美憂も、出番は少ないとはいえ、毎回そこそこなポジションの、一応セリフもある役なので、しっかり爪痕を残してやろうと貪欲になれば、もうちょっとインパクトのあるお芝居もできたように思う。まあいうまでもなく、そういうがっついたところがさっぱりないのが安座間美憂の魅力なのだが。



 さてそこへ、統括マネージャーの松浦栄子(室井滋)が登場。この人もすでにイジメ役ではなくなっている。



栄 子「ちょっといいかしら?」



 純 「はい」



栄 子「セルロースナノファイバーの初期の頃のデータが必要なんだけども、データ化されてなかったわよね」
 純 「はい、手書きのファイルになります」



栄 子「それじゃ、明日八王子製紙に取りに行ってちょうだい」



 純 「わかりました」



栄 子「二人の格好、見た? あなたのお友達の」
 純 「あ、はい」



栄 子「あれでお洒落してきたつもりなのかしら」



栄 子「あなた、なかなか良い服を着ているじゃない?」



 純 「えっ?」



栄 子「ロエヴェの新作でしょ? 素材の使い方に独創性があって上手だわ」



 純 「そうなんですか……すいません、人から頂いた服なので」



栄 子「ああそうなの、道理で……」



 純 「えっ?」



栄 子「そんなことかと思ってた……それじゃよろしくね」




 純 「あの、松浦さん……」



 純 「綺麗になるって、どういうことなんでしょうか?」



栄 子「そんなこと聞かなくても、もう分かっているんじゃない?」






 というわけで純は、古巣の八王子製紙に資料を取りに行く。私はこのドラマを最初から観ていないので分からないが、多分八王子製紙が登場するのは第一話以来のことだろう。



 出迎えてくれたのはかつての上司。演じているのは遠山俊也だが役名がわからない。「上司」で勘弁してください。その上司の言葉が、純には大きく響いた。




上 司「新しいファンデーション、いよいよ製品化されるんだって?」



 純 「はい。八月の半ばに大々的な商品発表会があります。その二週間後に発売を予定しています」



上 司「へええ……いやいや、すっかり見違えちゃったね。なんだか別人みたいだな」



 純 「そんなことは……」



上 司「自分じゃ分かんないかもしれないけど、ウチにいたころと雰囲気が、もう全然違うよ。今だから言えるけど、実は心配していたんだよ。城之内さん、引っ込み思案というか、派手な場所とか苦手だったから、いきなり丸の内の化粧品会社なんて、馴染めないんじゃないかなぁって」



 純 (笑)



上 司「でも、安心したよ。すごいなあ。人って頑張れば変われるものなんだね」




上 司「よかった。本当よかった」


 交際するにあたっても、榊は変わろうとしなかったし、純にも変わることを求めなかった。「お互いの悪いところは直していこうとか、そういうことを望んでいるんですか? それって無理するってことですよね」「人は変わらないものなんです。だったら最初から無理しないで受け入れる方がよっぽどお互いのためじゃないですか」。でも久しぶりに会ったかつての上司は「人って頑張れば変われるものなんだね」と純の変化を喜んでくれた。



 人は変われるし、綺麗になるということは、変わってゆくことなんだ。そういうことに気づいて、純はようやく、榊に本当の意味で別れを告げることができる心の踏ん切りがついた。。




 榊 「どうしてそんなに変わりたいんですか?」



 純 「榊さんは、どうしてそんなに変わりたくないんですか?」






 榊 「どうしてだろうね」


 「どうしてだろうね」と言葉を濁したけど、榊の涙目が答えを語っている。変わりたくないのは、変わることが怖いからだ。でも純は変わることを恐れない勇気を持った。だからもう、榊を振り返らず進んでいける。
 あと疎遠になっていた水川あさみ、ブルゾンちえみと仲直りする場面が続くが、このくらいで終わりにする。私が不思議だったのは、最後に話が「友情か恋愛か」の二択に落ちていったことである。主人公たち三人が三様に、恋愛や職場での出会いをきっかけに、プロとして女性として変わっていく話でも良かったと思うんだけど、なんか最後の最後に、男をとるか友情をとるかという二者択一になっちゃったような気がする。その前提には、男をとると男の支配下に入って、友情よりも男が優先せざるをえない、という古い価値観があると思うんだが、できればそんなのひっくり返して欲しかったな。
 てことで、何だかここのところ毎回、ちょっとブログの枕に使うつもりで結局、本編になってしまっている『人は見た目が100パーセント』のレビューもこれで終了。毎回ちょこっとずつだけど安座間さんの御芝居が観られたし、主人公三人のアンサンブル、関めぐみの好演、鈴木浩介の怪演、さすがの室井滋等々、全体的に楽しかったです。


【おまけ】で、コメント欄でプリンセス沢井美優が『警視庁捜査一課9係』の第9話に出演されるという情報を聞いて、見逃し配信を観たわけよ。この番組の見逃し配信は有料で1話300円ね。でお金を払って観ていたんだけど、沢井さんが全然出てこない。



 あれ、と思ってよく確認してみたら『警視庁捜査一課9係』ではなくて内藤剛志の『警視庁捜査一課長』だったよトホホ。で、もう一回300円を課金して『警視庁捜査一課長』の第9話を視聴しましたよ。そしたら、お金払った後で気づいたが、このドラマは最新話はオンエア後一週間は無料で視聴できたらしい。それならチャージする前に「これはタダで観られますよ」とか言ってほしいよね。結局あわせて600円損しちゃったよトホホ。まあ沢井美優のために慌てた自分の無知だから仕方ない。それに総選挙のために沖縄まで行った方々に比べれば損失とも言えない損失だが。



 プリンセス、また被害者かなあと思ったら被害者は清水由紀だった。『ガチバカ!』で安座間美優のクラスメイトで夏菜とかとつるんでいた子である。巣鴨の総合商社で働くバリバリのキャリアウーマンで、副社長の婚約者なんだけど、なぜか「梅こんぶ」を握って殺されていた。



 じゃあ沢井美憂はどこなんだよ、と思っていたら、被害者の清水由紀はブログやツイッターにいろいろ投稿している「キラキラ女子」(ってドラマの中で言っていた)で、友達と食事に行って出されたメニューが可愛いければすぐにネットにあげちゃう子でした……みたいな説明が捜査本部でされている場面で、その「一緒に食事をしている友達」っていうの、これ沢井さんじゃないか?





 てことは、被害者の関係者でもう少し出番があるかな、と思ったら出てきた。テイコー不動産の八戸こと天笠巡査(鈴木裕樹)の聞き込み捜査に、被害者の友人として答えている。役名も分からないが、もちろん拾っておく。



「丸山副社長と曉美さん、理想のお似合いカップルではあったんですけど」



「二人ともモテたし、暮らしぶりも派手で奔放だったから」



「結婚するにあたっては、いろんな問題があったみたいですよ」


 と、ここまで書いたところで、そろそろ晩御飯の支度をする時間が来た。もうちょっと先に沢井さんの出番が(これで終わりっぽいけど)ひょっとしたらあるかもしれないが、日曜日も夕方になってきたのでこの辺にしておく。もしこの先にもプリンセスが出ていたら、また報告するね。それでは。