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2007-10-01 イチから仕切り直します

[][][] 美女なのに高脂血症なモナ・リザ☆彡美女なのに水虫なミロのヴィーナス☆彡

大学で薬物治療の講義を担当している教授が教えて下さった本です。

まず、タイトルから目を引きますね。モナリザが高脂血症〜?!美女を捕まえて高脂血症は無いよ!しかしタイトルに負けず内容もとってもおもしろくて二日で一気に読んでしまった。これは、医者や薬剤師看護師など医療従事者を志す学生に読んでもらいたい本かも。

この本は、肖像画を医学的見地から推理する というテーマで、整形外科医師にして時代小説家・篠田達明先生が書いたエッセイ。名医は患者の様子を見るだけで、病気の内容があらかた分かる(西洋医学では視診、漢方では望診という)そうですが、篠田先生は世界中の名画や像などの芸術作品から、歴史上の人物の罹患していたであろう病気を推理したのです。

目のつけどころが違うというか発想がおもしろいなー。しかも篠田先生の博識っぷりに感動。医者でありながら歴史おたく(笑)とても他人とは思えないなー・・(私も大学では医療勉強してるけど本当は歴史大好きの超文系人間だから。)

以下、本書の内容からいくつかの症例を抜粋する。

  • 宮本武蔵 《巨人症》 根拠: 眼球突出、脊柱の後方彎曲、猫背の巨体 晩年は下垂体機能不全による心身の急速な衰え、健忘、体力が無くなる等 脳下垂体前葉から分泌される成長ホルモン過剰
  • ヴィーナスボッティチェリの絵) 《外反母趾/水虫(汗疱状白癬)併発のおそれ》 根拠:右足の母子と第二足指の重なり、母子のつけ根の出っ張り(バニオンという腫れ物で、中には「粘液嚢」というねっとりした液体の入った袋までできる)
  • 菩薩像(数点) 《(脊柱)側彎症》 根拠: 背面水平差(肋骨のねじれによる左右の肩甲骨の高さの差)、あるいはハンプ(肋骨隆起)
  • 豊臣秀吉 《多指症》 根拠: 片方の手の指が六本 血の濃い結婚を繰り返すと多指症になり易い。「(秀吉の)片手には六本の指(seis dedos)があった」 BYフロイス   「太閤さまは、右の手おや指一つ多く六つ御座候」 BY『国祖遺言』…前田利家が晩年語った回顧談 など 数点の文献。晩年は精神不安定(息子の鶴松が三才で夭折)、くわえて老人期痴呆(寝小便など)
  • 井原西鶴 《高血圧/脳卒中の既往/左半身麻痺(ウェルニッケ-マンの拘縮)》 根拠: 肥満体、右手でやや肉のおちた左手を抑える肢位、癇癪持ちらしい顔つき、表情に左右差、「いまほど目を病み、筆も覚え申さず候」←眼性疲労による眼痛や高血圧による眼症状
  • 織田信長 《本態性高血圧》 根拠:比叡山焼きうち、長島一向一揆二万人の焼殺・・・すぐかっとなる性癖(幼児期に親にうとまれた子供は長じて粗暴かつ奇矯な行動を示すことがおおい)、短時間睡眠、塩気の多い食事、戦争というストレス
  • 徳川家重 《脳性麻痺によるアテトーゼ(付随意運動)》 根拠:歩行障害、たえず首を左右にふるなど不随意運動(アテトーゼ)、言語障害、遺体には歯列の咬面にいちじるしい磨耗(アテトーゼによる歯ぎしり
  • ドラキュラ伯爵 《ポルフィリン症》 根拠:なんらかの原因によって血中のポルフィリン(赤血球に含まれるヘモグロビンに関与する色素)が異常に蓄積した状態。歯牙・皮膚・骨格に色素沈着、光過敏(日光にあたると光線過敏性皮膚炎)、光線にあたると赤血球が溶血することによる貧血(青白い顔)、発作的に頭痛、、全身倦怠感、不眠、不安、ヒステリー状態、ニラ・ニンニク臭では胃腸が刺激され消化器症状(悪心、腹痛、下痢)が悪化

こういった疾病推理のほか、

内視鏡CTMRIなどの検査機器を、時代を先取りして描いた浮世絵師や作家がいたことまで紹介されてます。

学校の勉強の復習にもなりましたよ☆彡薬物治療の教授、おもしろい本を紹介してくれて有難うございました!(^^)

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