Hatena::ブログ(Diary)

Limnology 水から環境を考える

2018-04-22

[] 目指すはフルマラソン5時間切り

週末にキロ7分ペースで20キロ走る練習をしばらく続けたので、昨日は10kmをキロ6分ペースで走れるか試してみました。結果は1時間2分で、まずまずのペースでした。

この調子で7月くらいまでに20kmを2時間10分台で、9月くらいまでに30kmを3時間30分台で走れるようになれば、11月のつくばマラソンで念願の5時間切りを達成できるんじゃないかと思います。

ただ、これからの季節は暑さ対策が必須です。今日は午前の涼しい間に部屋に取り込んでいた鉢を外に出す作業があり、これまで通り午後に走るしかないのですが、熱中症になりそうなので15km程度にしておこうと思います。

2018-04-21

[] 昔は中海にもいたおいしい二枚貝

娘が1泊2日で帰省したので、昨夜は父と3人でなじみのお寿司屋さんで食事しました。

この季節は二枚貝が豊富で、8種類くらいいました。特においしそうに見えたトリガイ、ツブガイ、アオヤギ、アカガイ、それに滅多にみないホッキ貝を注文しました。

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ホッキ貝はアカガイに外見は似ていますが、中身は全く違いました。それを言えば、これらはいずれも二枚貝で殻の形は基本的にそっくりですけど、中身はとても多様で見ていても楽しいです。

テニスの錦織選手の発言で一時品薄が続いたノドグロも、出回るようになったようです。価格も落ち着いたようで、ノドグロは1貫400円、ホッキの600円より安くて驚きました。

その錦織選手の出身地の島根県には、中海という汽水の湖があります。1923年の状況を記した文献によれば、その頃の中海では深い泥底でアオヤギやトリガイが豊富に採れていたそうです。富栄養化が進むと二枚貝の餌になる植物プランクトンが増えるので、お隣の宍道湖では酸素が豊富な砂底に住むシジミが増えました。しかし中海では鉛直混合しにくい泥底は、おそらく昔もアマモがいたので酸欠になりにくかったのだと思いますが、アマモが消滅したことと富栄養化による有機物の増加で、おいしい貝がいた泥底は常時酸欠するようになり、それらの貝は消滅しました。

一時シジミが激減した宍道湖ですが、今では回復し、減ったり増えたりする原因も分かっています。中海も、おいしい貝が減った原因は酸欠と分かっていたのですから、干拓が中止になったときに堤防を切るという愚挙をせずに、干拓用に設置していたポンプを使って干拓予定地の水位を少し下げてアマモが生えやすくするなどしていたら、今頃はおいしい貝が復活していたかもしれません。千載一遇のチャンスだったのに、とても残念です。

干拓堤防を開削して昔の地形に近づければ環境も元に戻るなどと嘘八百を並べ立てた科学者達を、私は心から軽蔑しています(科学者とみなしてません。単なるアジテーターです)。

2018-04-20

[] 化学物質過敏症が怪しいと思われる一因

化学物質過敏症の方のツイッターで下記の写真が紹介されていました。

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出典は下記でした。

http://www.asyura2.com/09/health15/msg/621.html

電磁波過敏症化学物質過敏症が胡散臭いと思われる一因として、こういった科学的に問題のある記事を信じ込む方が皆無ではないこともありそうです。複雑な症状であるからこそ、ニセ科学かそうでないのか見極める素養が必要です。

2018-04-19

[] 新手の詐欺にご用心

昨日帰宅したら、下記の葉書が届いていました。日本語が相当怪しいし、住所が千代田区なのに消印は豊島区、また、官公庁が普通葉書で連絡などするはずもないでしょうと思い、即警察に電話して、詐欺かどうか確認してもらうことになりました(まず詐欺だと思いますけど念のため、ということでした)。

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似た手口は他でも行われているらしく、この葉書にあった「千代田区霞が関2-1-9」という住所でググったら、2番目に「不当請求を行っている事業者名を公表しています! - 愛知県」がヒットしました。その中で一番上に紹介されていた葉書が下記リンクです。私に届いたのとソックリです。

http://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/258903.pdf

愛知県では「上記のようなハガキ等が送られてきた場合には、決して電話連絡などせず無視してください。判断に悩んだり、対応に困った場合は、早めに最寄りの消費生活相談窓口へ御相談ください。」と、警察ではなく消費生活相談窓口へ相談するようにと書いてありましたが、昨夜私が電話した限りでは、つくば市では警察への連絡でよかったようです。

2018-04-18

[] 異次元のシクラメン

2012年に購入した鉢植えのシクラメンが、室内で育てていたらいつまで経っても休眠せず、7月に14本も花をつけてしまいました(2012年7月6日記事)。

これはシクラメンにとってよくないだろうと、より自然な状態で暮らせるよう地植えにしたのですが、昨年再び真夏に花をつけてしまいました。寒さに弱い(本当は暑さにも弱いはずの)シクラメンなので、夏に花つけて体力使ったら冬を越せないのではないかと心配してましたが、決して暖かくは無かった冬も元気に過ごし、4月になってますます旺盛に花をつけています。

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ミニシクラメン、もしくはガーデンシクラメンはみなこれほど旺盛に育つかと言えば、決してそうではないようです。たとえば「シクラメンの育て方.net」には、シクラメンを地植えで育てるのがいかに大変かいろいろ書かれています。

また開花も11月から4月であって、真夏に咲くとの情報はありませんでした(例えばヤサシイエンゲイ)。

このシクラメンの翌々年に買った赤と白の斑入りのミニシクラメンも、隣に植えたら同じように生長して開花しているので、門の前のこの場所の環境が、ミニシクラメンにはよほど合っているようです。園芸品種でさえこれほどの例外があるので、野生生物だと場所によって全く異なる様相を呈して当たり前なのかもしれません。同じ種類は同じ性質との思い込みは慎もうと思いました。

2018-04-17

[] 地質標本館 2018年度 春の特別展「関東平野筑波山関東平野の深い地質のお話―」

西の富士・東の筑波と並び称される筑波山は、なぜあんなにも目立つのか?。そういった筑波山の秘密を、関東平野の地下地質と関係付けながら解説する特別展示が地質標本館に設けられます。

また、4/21(土)にはこれに関連した科学技術週間特別講演会(「関東平野を作り上げた川と海」「縄文時代霞ヶ浦周辺の環境と貝塚」)も行われます。

詳しくは下記をご覧ください。

https://www.gsj.jp/Muse/exhibition/archives/2018/2018_spring.html

(追伸)

常陸国風土記には、筑波山富士山の関係について、こんな記載があるそうです。この頃は富士山は火山と認識されていたのでしょうか。いずれにしても、少なくとも常陸の人にとっては、我が筑波山こそが神様から守られた随一の山と、誇りに思っていたのでしょうね。

「神祖(みおや)の神が諸神のもとを巡る途中で、富士の山に着いた。宿を求めると、富士の神は新嘗(にいなめ)の物忌みを理由に断った。これを恨んで神祖は、この山は年中雪霜が降っていて寒く、それに登る人もなく供物もないとののしった。次に筑波の山に行くと、筑波の神は新嘗の夜にもかかわらず歓待してくれた。神祖の神は喜んで、歌を詠んで祝福した。それでいまでも、富士の山はいつも雪が降っていて人が登ることもなく、反対に筑波の山は人々が集まり歌舞飲食が絶えないのだという。」

https://kotobank.jp/word/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E7%AD%91%E6%B3%A2%E4%BC%9D%E8%AA%AC-1585946

2018-04-16

[] 歯の手術は高齢になる前に

昨日、3度目のインプラントの手術を受けました。最初は抜歯と新しい歯根をつくる材料の挿入、2度目はインプラント体の挿入、そして昨日は支台部の装着でした。90分かかりました。こういった手術を日曜にやってもらえる歯科が。徒歩数分のところにあって助かります。

今年88歳になる父親はずっと自分の歯を保ってきたのですが、昨年4月から半年入院している間に、それ以前から歯周病になっていた前歯4本がぐらぐらになってしまいました。退院してからは歯科に通院して、入れ歯を毎日自分で手入れするのはできそうもないので、ブリッジで何とかならないかとお願いしてきたのですが、引っかける歯が見当たらず難しいそうです。

「この年齢だと本格的なインプラントは大変でしょうから、上の方だけで埋め込むインプラントで何とかならないか検討してみます。」

確かに、昨日までの3回の手術を父親が我慢するのは難しそうです。私がインプラントを選択したのは、長期の海外出張中に痛みだしたら困るからだったのですが、父親の状況を見ていると、危なそうな歯はあまり高齢になる前に思い切った対処をしとくのがよいのかなと思います。

2018-04-15

[] これって水面?手賀沼のヨシ原

ドライブがてら、2月15日記事で紹介した手賀沼のヨシ原を見てきました。下の写真のように、少なくとも大堀川河口に面した部分は完全に陸地化しています。柳は大木になっています。一列に並んでいるので、この部分は自然にできたのではなく、人口的に作ったように見えます。だとしたら、河口になぜ、流れを止めるような構造物を作ったのか不思議です。

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上の写真の右側の枯れヨシが生えているところは、田植え前のおそらく一番水位が高いこの時期でも、少し冠水している程度で、魚が入れるような状況では絶対にありません。また下の写真の中央の緑の部分は、ヨシではなくて、イネ科の陸上植物でした(よく犬が食べようとするアレ)。

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これはどうみても手賀沼の「水域」ではないと思うのですが、手賀沼の管理者(土木サイド)はどう考えているのでしょうか。少なくとも、手賀沼の水環境を議論する委員としての私は、これを「水面」として検討せよと言われたら、そうじゃないでしょと言わざるを得ないと思います。

2018-04-13

[] 今年も季節が早くまわる

昨年は4月20日に咲き始めたボタンが今年は既に満開です。昨年の今頃は「ジャーマンアイリスが例年より10日以上早く咲いた」と書いていましたので(2017年4月15日記事)、2年続けて春が早まっているようです(2015,2016年は異常は記録されていませんでした)。

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このボタン、上の写真のは当時売り出されたばかりの赤と白の斑入り品種なのですが、下の写真のはもともとは赤一色の品種でした。それが斑入りの近くに植えて何年かするうちに、こちらも斑入りになってしまって、同じのを2本植えたみたいになってしまいました。ボタンも枝変わりするのでしょうか。

2018-04-12

[] 私自身も正直、読んでない書類に関して決裁の判子を押していることはありますから

国会関連の最近のニュースは聞いていて唖然とすることばかりですが、昨日の某大臣の表記発言には本当に驚きました。

読めないなら決裁する能力がないということですから、大臣やめるべきではないかと思うのは私だけでしょうか?

私自身、どうしても文書が読めなくなったときがありました。交通事故で脳脊髄液減少症になった初期の頃、当時はこの病気は知られておらず、なぜ文章を読んでも頭に入らないのかと悩んでいました。ちょうどその頃いわゆる「有明異変」があって、環境省有明海に関する委員に就任したのですが、会議のたびに電話帳くらい分厚い資料がでてきて、内容が全く読めませんでした(読んでもすぐに忘れて理解するのが大変でした)。これでは委員としての職務は果たせないと思い、任期途中で辞任しました。「当てにしていたのに裏切られたような気がしましたよ。」という感じのコメントを、その後つい最近まで、当時の委員長から言われました。事情を言わなかったので仕方ないかと思います。

国の為に務めるというのは、そういうことではないかと思います。大臣たる方がこのような発言をするようでは、国のためにと忙しい中を就任されている様々な委員の士気も下がるのではないでしょうか。それともこんな考え方はマイナーで、国の仕事というのはそんなもんと考える日本人が大多数なのでしょうか。

2018-04-11

[] 宍道湖を扱った国際誌論文リスト

昨年度で足かけ6年の宍道湖プロジェクトが完了、その間に国際誌論文も結構出したので、現時点での宍道湖に関連する国際誌論文リストを作ろうと思いつきました。

Web of ScienceのトピックにShinjiと入力し、ヒットした文献からArticle、Review、Noteを抽出。さらにその中からShinjiさんという方が命名した動物に関する論文を削除し、内容を取り寄せたら実は日本語の文献だったという文献も削除したところ、全部で54本でした。

おかしなことに、これらには私の国際誌論文4本が入っていませんでした。その4本をいれた計58本のリストが下記です。宍道湖研究を志す方のお役に立てればと思います。ほとんどの論文をPDFで持っていますので、どうしても読みたい論文を入手できない方はご連絡ください。

宍道湖国際誌論文リスト.docx 直

ちなみに、これら58本のうち21本は私の筆頭・共著論文です。近い将来、半分以上を私の筆頭・共著論文にして、宍道湖研究の国際誌論文の本数では永遠に誰にも抜かれないようにしたいと思っています。

2018-04-10

[] 世界最古の企業、大阪にあり!

週刊ダイヤモンド最新号の特集「外国人投資家が熱視線 オーナー社長 最強烈伝」(烈は列の間違いではなく、本当にこう書いてました)では、オーナー社長はサラリーマン社長と比べてより先を見据えるので、長生きする会社が多いと解説していました。

その一例として紹介されていたのが「金剛組」。創業は何と西暦578年、世界最古の企業です。本社は大阪市天王寺区四天王寺一丁目にあるそうで、高2で中退するまで通っていた高校のすぐ近くです。四天王寺建立のため聖徳太子によって百済より招かれた3人の宮大工(金剛、早水、永路)のうちの1人である金剛重光氏により創業され、以来、1955年に株式会社化するまで金剛氏の個人企業だったそうです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%89%9B%E7%B5%84

京都には冷泉家など公家の末裔の家が残っていたりしますが、企業が延々残ってきたところが大阪らしくていいなと思います(大好き、大阪!)

2018-04-09

[] 会社を辞めずに朝晩30分からはじめる起業

3月13日付記事で「副業の教科書」を紹介したとき、

起業に関する新刊書を10冊くらいは目を通しましたが、このムックにあるような『助走段階で役立つ情報』は見つけられませんでした。」と書きました。

書いた後、Amazonのリンクを貼って、記事を確認したときに、Amazonのリンクで「この商品を買った人はこんな商品も買っています」と紹介されていたリストの中に、本書がありました。まさしく私が探していた、助走段階ですべきことを解説した本でした。

起業までのステップだけでなく、やってはいけないこと、陥りやすいミスにも言及されていて、親切なつくりなっています。起業セミナーなんて行かなくても、起業したいとか、今のままでは将来が不安と感じていたら、この本を読んでとにかく実行してみるのがよいと思います。

特に、お子様が中学くらいになった専業主婦の方は、これからまた働きたいと思っても割安なパートくらいしか見つからず、また50歳を過ぎたらそのパートも探しづらくなる可能性大です。雇われ先がないなら自分で雇用を作ろうくらいの気持ちでいた方が、長い目で見たらよいような気がします。

たとえば近所にお住まいの、息子のお友達のお母様は専業主婦でしたが、女性がITを活用して働くのを支援する会社を設立して活躍されています。

https://www.edl.co.jp/

私はあと8年で定年ですが、彼女は社長で定年もなく、やりたい仕事をずっとやっていけるわけです。身近にこういう例があると、私も定年なんか気にしないでやりたいことをやれる場を作らなきゃ!と思います。

会社を辞めずに朝晩30分からはじめる起業 (アスカビジネス)

会社を辞めずに朝晩30分からはじめる起業 (アスカビジネス)

2018-04-08

[] 花より団子

姫リンゴが咲きました。昨年購入したときは2つ実がついていたのですが、今年は何個つくか楽しみです。植えたところは壁際でブロックの基礎があり、土はほとんどありませんが、姫リンゴは盆栽にも使われるくらいだから根はそれほど深くなくても大丈夫だろうと思い、ここに植えました。庭のないご家庭では、鉢植えでも十分楽しめると思います。

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鉢植え果樹でお勧めなのはパッションフルーツです。昨年の今頃は高さ10cmもなかったのに、1年でツルの長さが2m近くまで成長しました。11月からは屋内に取りこんでいますが、春分を過ぎたら次々花が咲き始め、実もしっかり育っています。これだけ成長しても根はあまり張っていないらしく、直径18cmくらいの鉢に植えたままです。

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庭にはアケビ、イチゴ、金柑、スダチ、温州ミカン、夏みかん、ハッサク、びわ、キーウイ、レモン、いちじく、プルーン、プラム、ブルーベリーラズベリー、姫リンゴとこれ以上植えれないくらい植えてしまったので、今後はいかに鉢で育てられる果物を増やすかが課題です。現時点で鉢で育てているのはパッションフルーツ、ドラゴンフルーツ、バナナ、アボカド、パパイヤです。

2018-04-07

[] 国産傘の大きなメリット

気に入っていた折りたたみ傘の骨が、強風で折れてしまいました。購入した西武筑波店は閉店してしまい、しかたなくつくば市内で傘修理をしてくれるところをネット検索しましたが、皆無でした。ダメ押しで柏市で検索すると、「リアット!ららぽーと柏の葉店」で傘の修理可能とありました。念のため電話で確認したところ「やってます」とのことだったので現物を持って行ったところ、「これはダメです。部品の交換が必要な壊れ方ですから。」

店員さんによると、日本で売られている傘の大部分が海外の人件費が安いところで作られているので、部品の取り寄せが必要な壊れ方だと、日本のどこでも修理できないのだそうです。

がっかりして帰宅したところ、留め具のところにMADE IN JAPANとあるのに気づきました。

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一縷の希望を託して「TOKYO PRINT 傘」で検索したら、カネイという会社が製造していることが分かりました。その会社に電話したら修理もやっているということで、ちょっと高かったけど国産の傘を買ってよかったと思いました。

使用している分析装置も、国産だとすぐに修理に来てくれますが、海外のだと部品の取り寄せだけで2ヶ月くらいかかってしまい、仕事に支障がでることがあります。日本の多くの製造業が海外に拠点を移していますけど、いつかそのためにサービスが低下するのではないかと心配になりました。

2018-04-06

[] 縁起のいい研究室

陸水研OBのA君から、母校の大学に講師として着任したと挨拶電話がありました。既に任期なしの講師になっているH君やT君に続き3人目。残るは任期付特任助教やってるK君が任期なし講師になれば、大学院出身者は100%、大学にポストを得ることになります。またA君はまだ発表がないそうですが、T君は科研の萌芽、K君は若手をしっかりとってるのも、特筆すべきかと思います。

ポスドクとして陸水研に所属した方々も、任期なしの講師が2名、任期なしの助教が1名、残り1名は研究をやめてマスコミに就職されました。こちらも7割以上の確率で、陸水研を出て数年以内に任期なしの研究職ポストを得ています。

私は出身の東大地理の伝統を受け継ぎ完全な放任主義なので、これらの結果は私の指導ではなく、来られる学生さんの質が高くて、学生どうしのコミュニケーションでレベルを上げているのかなと思っています。

所属する自然環境学専攻では、学生の意志に反して私の学生の指導を他の教員に強制的に変更させるという暴挙を行い、これに対して未だ謝罪も「今後はしません」との誓約もいただいていないので、私はこの専攻で学生を指導するつもりは全くありません。ただし、そういった暴挙の被害を受ける可能性がないポスドクは受け入れますので、私の研究内容に加え、縁起のいい研究室だと思った方は、是非ご相談ください。

2018-04-05

[] 素敵な雑草

自宅の門から玄関までのアプローチを環境保全のため透水性アスファルトにしたところ、いったいどうやって突き破るのか雑草が生えてきて、そこかしこがボコボコになってます。

そのアスファルトに昨年、スミレの葉に見える雑草が生えてました。残しておいたらやっぱりスミレで、小さいながら園芸品種になりそうな素敵な色です。こんな華麗な姿のどこにアスファルトを突き破る力があるのか不思議です。

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2018-04-04

[] 東京には空がない

表記は智恵子抄のフレーズとして有名ですが、羽田から離陸する度に、私は別の意味でそう思ってしまいます。

初めて「空がない」ことに気づいたのは、1960年代半ば以降のある日、従姉妹の家がある奈良県の生駒から大阪の自宅に車で帰る際、生駒山の上から見た大阪は、灰色のスモッグで覆われて市街地が全く見えませんでした。

1980年代前後から東京で暮らすようになりましたが、この頃もまだ、空はかすんでいて、台風直後の空の青さに驚いたものでした。

改めて1941年に出版された智恵子抄を読むと、「どんよりけむる地平のぼかし」とあり、もしかしたら当時既に、これほどではないにしても、東京はスモッグにおおわれていたのかもしれません。

因みにこのスモッグには窒素酸化物が含まれていて、秩父あたりで硝酸の雨となって地上に降りてきます。なので秩父の山の上の小川の硝酸濃度は、霞ヶ浦以上です。花粉の季節に秩父に調査に行くと症状が劇的に悪化するのは、花粉の量もさることながら、このスモッグと混ざった空気のせいではないかと思ったりします。就職先は絶対に都内だけは避けたいと思って「つくば」にしたのは、「つくば」の魅力に加えて、地震が確実に来ることと、このスモッグの為です。

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智恵子は東京に空が無いといふ、

ほんとの空が見たいといふ。

私は驚いて空を見る。

桜若葉の間に在るのは、

切つても切れない

むかしなじみのきれいな空だ。

どんよりけむる地平のぼかしは

うすもも色の朝のしめりだ。

智恵子は遠くを見ながら言ふ。

阿多多羅山の山の上に

毎日出てゐる青い空が

智恵子のほんとの空だといふ。

あどけない空の話である。

高村光太郎 「智恵子抄」より

2018-04-03

[] 予算申請結果

昨年同様、今年も基盤Bは落選しました。基盤B海外でバイカル湖の研究をやっているので難しいだろうとは思ってましたが、ちょっと残念。

宍道湖水草対策を提案した河川基金は採択いただけました。もう水草は芽を出しているので、早速準備を始めなければ。

今年はこの他にバイカル湖研究が最終年度、科研費萌芽が2年目となります。

昨年度、OBのT君が科研費萌芽に採択されたのに続き、今年はOBのK君が科研費若手に採択されました。この調子で早くテニュアも取れますように!

2018-04-02

[] アケビは単一種で育てた方が無難

せっかく庭があるのだからスーパーなどで買えないものを育てようと、棚にミツバアケビを植え込みました。10年経って幹も太くなり、毎年棚一面赤色に花が咲くのですが、実は10個未満でした。園芸書を立ち読みしたら、異なる種類を植えると実がよくなるとあったので、一昨年新たに五葉アケビを植えたところ、昨年は2つしかならず、かえって減ってしまいました。

なぜだろうと思っていたところ、春に芽が出てようやく分かりました。この頃はミツバアケビが赤色、五葉アケビが緑と区別でき、いつのまにか五葉アケビが優勢になっていました。慌てて庭師さんに来て貰い、五葉アケビを切り詰めていただきました。

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庭師さんによると、大きい棚ならともかく、狭いところに隣り合うと、どちらかが優勢になってしまうとのことでした。

下記のNHKの解説のようにアケビは2種類植えた方がよいとされていますけど、隣り合ってしまうようなら1種類にした方が無難です。

https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-567

2018-04-01

[] 松江城の桜

月末は松江に出張してました。宍道湖漁協青年部での講演の為で、当日は60分の予定を30分も超過してしまいました。ここまで時間オーバーしたのは初めてですが、皆様、最後まで熱心に聴いて下さいました。

青年部の会でしたが役員の方々も来られていて、その後のお食事会や二次会にもつきあっていただきました。この方々は私が20歳で宍道湖調査を始めた頃をご存知で、「昔はかわいかったがね。」とか言われてしまいました。ハイ、今は60歳間近のバアサンです。

今回の講演は、その40年近く研究してきた内容をほぼ全部つめこんだので、理解していただくのは大変だろうと思っていましたが、お食事会などで「よく分かった」と言われ、安心しました。同時に、やり残した課題(塩分調節、水草問題、シオグサ問題など)があるのだけれど、当てにしていた公募に落選して来年度からは宍道湖研究の予算が無いとお話したところ、「先生が今後もこれるように、こちらで何とかしたい。」と言われました。すごく嬉しかったです。

翌朝はいつものように、朝ジョグで松江城に行きました。例年の3月末は梅がまだ残ってるかなという感じですが、今回は七分咲きくらいの桜を楽しむことができました。これで宍道湖の実態解明を主にした研究は卒業、次に機会があれば技術開発を主にするんだと、桜を見ながら思いました。

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2018-03-31

[] 汽水域研究委員会

日本水環境学会に平成30年度付で汽水域研究委員会ができます。下記リンクに概要説明があります。

https://www.jswe.or.jp/aboutus/research/research_24/index.html

第1回のシンポジウムセッションは9月5日午後、島根大学で行われる予定です。

水環境学会正会員の方は「会員専用ページ」から入会申し込みができます。汽水域に関心をお持ちの方のご入会をお待ち申し上げます。

2018-03-30

[] 公文書書き換えが意味すること

財務省公文書書き換え問題について、私と似た観点の解説をネットで見つけました。

http://honz.jp/articles/-/44676

「今回の一件は、内閣が責任をとって総辞職すればそれですむような話ではない。またリベラルや保守といった政治的スタンスの違いによって見解が分かれるような類の話でもない。なぜなら財務省が手を染めた行為は、私たちの社会の基盤を脅かす危険性を孕んでいるからだ。」

この記事によると、重要な文書を収蔵する施設の設置を規定する公文書館法ができたのは1987年で、これはOECD加盟国の中でもっとも遅かったそうです。

ただし日本は、古くは正倉院文書にはじまる現存する古文書の量は世界最大級なんだそうです。その流れが変わったのは明治時代で、行政組織が急拡大して文書管理が追いつかなくなってしまったことに加え、明治期の公務員は「天皇官吏」で、国民に対する説明責任の意識などなく、それがそのまま、太平洋戦争終結時に軍部を中心に大量の公文書が焼却されることにもつながっていったとしています。

だとすると現状は戦前と全く変わっていない、ということでしょうか。

事実を書き残すってすごい事だなぁと初めて思ったのは、司馬遷の「史記」の現代語訳を読んだ中学生の頃だったと思います。権力者に逆らうとどんな非人道的な被害を被るかわからない状況が今も続いているあの国で、この文書は、時の権力を超える何かを意識していなければ書けなかっただろうと感じました。ネットの記事では、明治の公務員は天皇の管理で国民に対する説明責任は感じていなかったとありましたが、明治以前にも「国民」なんて意識はなかったはずです。事実を文書として残そうとする意識があったとしたら、それは人間を超えた何か、古来「天」と表されてきたものに対する態度ではないかと思います。

日本ではお茶を飲むとか、お花を飾るとか、そんな日常の営みも茶道とか華道とか「道」で表されて、その「道」においても「天」は意識されていました。天に恥じない行為をするということは、常に必ずできることではないとしても、意識され続けてきたのではないかと思います。

昨年頻発した大企業でのデータ改竄、有名大学での不正論文、身近なところでは私が東大で体験した組織的なハラスメントの隠蔽2016年10月14日記事)に加え、今回のあってはならない公文書改竄などから、日本にはもはや「天に恥じない」ことを規範とする意識は無くなっているのではないかと思っています。それは即ち日本人らしさの重要な側面の崩壊で、それほど遠くない将来に、この、縄文時代から独自の文化を維持してきた集団が崩壊することにつながる可能性もあると考えています。さて、どうしたものか。

2018-03-29

[] 日本の大学はコンピューターサイエンスで世界91位

アメリカで編集されている世界の大学ランキングに「コンピューターサイエンス」のランキングがあります。

https://www.usnews.com/education/best-global-universities/computer-science

トップ10のうち5大学がアメリカなのはさもありなんですが、中国が3大学入っている上にトップも中国の清華大学、残り2大学がシンガポール。アジア勢、スゴイ!

かたや日本の大学はどうかと言えば、東大が91位でやっと現れるという不甲斐なさ。90位までに台湾マレーシアの大学も入っているというのに。

これからの社会ではAIも含め、コンピューターサイエンスが世界を変えていく大きな柱であることに異論はないと思います。大学では役に立つ研究だけされているわけではありませんが、人間の在り方までも変えるかもしれない事象を扱う部署がトップクラスではないというのは、日本の大学人が全体として、世界の先を読もうとする気風を失っているからではないかとも思われます。

今回の記事で、日本の大学の風土に染まっていたら世界では勝負できないと、改めて思いました(2018年1月14日記事参照)。

2018-03-28

[] シラスウナギだけでなく、ただのシラスも大不漁?

父親が昨年春に背骨を圧迫骨折したのはカルシウム不足が原因と考え、朝食には必ずシラスをつけています。値段もそこそこするので、試しにふるさと納税静岡県高知県自治体から購入したところ、冷蔵で届いた後者のがダントツにおいしくて、保存の為に冷凍にしても十分楽しめました。

そこで今年になってすぐにまた頼んだところ、本日、「釜揚げシラスの商品配送遅延のお詫び」との文書が届きました。

「水温、潮の流れ等々条件が悪化しており、鮮魚や生シラスの漁獲高が例年より異常に少なく、また全国的にみても大不漁に陥っている」とありました。品物の入荷は最長5月になると判断しているが、さらに待たせる可能性もあるとのことでした。

長らく研究している宍道湖ヤマトシジミも、温暖化が進むと今異常にラン藻類が優占しやすくなって資源量が激減するかもと不安に思っているのですが、太平洋側の沿岸漁業では、既に「大不漁」状態が一部の魚種で起こっているのですね。

一方で、多くの国が経済発展と共に沖合や遠洋の魚を漁獲し出していますから、日本人がこれからも健康によい魚類を食糧として確保する上で、内水面や沿岸の漁業資源は、他国に取られないで済む、貴重なものです。気候変動によってどのような影響が出るのか、影響を多少とも緩和する方法はあるのか、総力をあげて解明すべきだと思います。

2018-03-27

[] なるか、ヨシ信仰撲滅

このブログで数回紹介した手賀沼大堀川河口に広がったヨシ原について、OBがざっと調べてくれたところ、1979年頃から急速に拡大したようです。急速に拡大した当時に問題にならなかったのか千葉県の環境担当の方にお尋ねしたところ、当時を知る職員の方のお話として、当時の手賀沼についてはヘドロや悪臭の問題への関心が大きく、その辺りの議論が大半を占めていたとのことでした。

まだ伝聞段階ですが、非常に興味深いと思いました。

まず、水質浄化効果があると今でも信じられていて手賀沼などで植栽されているヨシが、見渡す限り広がっても水質浄化どころか、ヘドロや悪臭がひどかったこと。もしかしたらヨシが広がって大堀川からの通水が悪くなったためにヘドロや悪臭が激化したかもしれないこと。枯れたヨシが腐った効果もあったかもしれません。

最近ではさすがにアサザに水質浄化効果があると新たに植栽されているという話は聞きませんが、ヨシ信仰はまだまだ根強く、ヨシなど植えるととんでもないことになると納得しているのは宍道湖周辺だけかもしれません。手賀沼のヨシ原がヨシ信仰撲滅の一助になるか、ますます興味がわいてきました。

2018-03-26

[]「香害」という名の新しい「公害」、被害児童の実態ルポ

下記で「香害」により症状が悪化するため、屋外で特別授業を受けざるを得なくなったり、不登校になったりなど、被害児童の実態ルポをお読みいただけます。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180322-00164198-diamond-soci&p=1

こういった子供達は、いわば炭鉱カナリアではないかと思います。

2018-03-25

[] ニンジンをビニール袋で育てる

お天気に恵まれた今日は、草採りと種まきで過ごしました。まいたのはパクチー、ナスタチウム、ミズナ、大根、ニンジン。ミズナ以外は、暖かくなってウヨウヨ出てくる虫にも食べられにくい野菜です。

ニンジンと大根はまだ庭に植わっているのですが、非力な私では深くまで耕せないので、庭植えのニンジンの長さは10cm強くらい、地上部はこんな感じで小さくまとまっています。

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そこで昨年後半から大根とニンジンは庭だけでなく、肥料などが入っていた袋に土をつめて鉢代わりに使ってみました。同じ長さの鉢より軽くてタダ。下の写真は植えの写真のニンジンより後にまいたのですが、葉の育ち方が全く違っています。

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今日まいたニンジンは、畝を作ってまいてみました。ニンジンは料理の彩りに欠かせないので、今シーズンもいろいろ試して、絶対失敗しない育て方を確立したいところです。

2018-03-24

[] カリフラワーの葉はほとんどキャベツ

大阪で両親が育てていた時は1月頃が食べ頃だった芽キャベツ、つくばでの2度めの挑戦の今年は何とか育ったものの、なかなか食べ頃になりませんでした。土が合わなかったのかもと思っていたら、3月になってようやく、小ぶりながら食べられる大きさになりました。それが下旬になると一気に大きくなり、出張中に菜の花になってしまったのも出てきたので、今日は慌てて全て収穫しました。どうやらある程度の気温に達しないと大きくならないようです。

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10月28日と遅くに植えたカリフラワーは、2苗のうち1つが収穫サイズまで達しました。写真のように葉がとてもやわらかそうだったので千切りにして食べてみたら、ほとんどキャベツでした。残しておいた花が着かなかったカリフラワーは、キャベツとして使うことにします。

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今年はキャベツがまだまだ高く、来年もそうなるかもしれません。つくばの鳥たちはホウレンソウやブロッコリー、芽キャベツは食べるのに、なぜかカリフラワーには目もくれないので、来年は花をつけなくても葉を食べるつもりで、カリフラワーを多く植えようと思いました。

2018-03-23

[] 汽水域の研究会を作りました

私は20歳からずっと、汽水域の研究をしてきました。汽水域に関心を持ったのは、幼い頃から夏休みに父の実家に帰省する度に、一族総出で長良川汽水域でシジミを取っていたからだと思います。

Wikipediaの英語版では、汽水域(brackish water habitat)としてestuaries, mangroves, brackish marsh, brackish sea, brackish water lakes, lochs, coastal lagoons, deltasが挙げられています。日本では馴染みが少ない汽水域ですが、大陸の河口近くの国では汽水域がほとんどという場合もあります。

日本では馴染みの無さが災いして、汽水域の環境について間違った思い込みで発言する研究者が少なくありません。それで、定量的なセンスを有する物理系や化学系の汽水域研究者を中心に情報交換し、ゆくゆくは世界の汽水域も手がける研究会を作りたいと常々思っていました。

幸い、陸水学会会長の任期が昨年末で終了したので、すぐに準備を始め、4月に発足できる運びとなりました。

先述のように物理系・化学系中心の研究会にしたかったので、生物系、特に生態学系の研究者が非常に少ない某学会の中の研究会という形にしました。このため、その学会の会員でないと会費を払う必要がありますが、その学会の会員であれば、いまのところ会費ゼロでやっていけると考えています。

関心のある方はご連絡ください。

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