Hatena::ブログ(Diary)

Limnology 水から環境を考える

2016-06-30

[] 役に立たなかった内閣府の防災情報ページ

昨日のブログで書いた「どこが安全性の高い土地なのか」に関連して、内閣府の「防災情報のページ」に「防災まちづくり道具箱」というサイトを見つけました。

http://www.bousai.go.jp/kyoiku/minna/machidukuri/matidukuri/dougu/001.htm

その中の「街の危険な場所を調べたい、知りたい」という項目に

土砂災害に対する地域防災力の自己診断(内閣府)】

【水害に対する地域防災力の自己診断(内閣府)】

と、まさにこんなのがあれば便利というリンクがあったのでクリックしたら、どちらも「指定されたページまたはファイルは存在しません。」との表示が出ました。全く役立たずです。

担当者に確認するよう伝えようと思いましたが、代表電話しか書かれていません。メールなら気軽に指摘できるのですが、電話だと担当をたらい回しにされたりなど不快な対応をされる可能性もあるので、やめました。

他に「特定非営利活動法人 環境防災総合政策研究機構」のサイトも見つけました。

http://www.npo-cemi.com/index.html

「広く市民に対して、環境保全と防災に関する調査・研究や普及啓発事業を行い、社会教育の推進を図ることにより、地球環境問題の解決や地域防災力の向上に寄与することを目的としています」とあり、有益な情報がありそうだったのでチェックしたところ、書籍などの制作は2012年が最新、ニュースレターは2006年が最新、講演会は2015年が最新でした。小中学校を対象にした出前授業は2016年までありました。活動は継続されているものの、人手不足なのかなと思いました。

国と自治体、国研やNPOなどが連携して、人手不足を補えないものかと思いました。

2016-06-29

[] 自然災害が気になったら

九州では豪雨が続き、土砂崩れの被害が相次いでいます。

http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20160629-OYS1T50000.html

地質図や地形図、古い地名などを参照すると、その場所がどのような災害に遭いやすいか予測することができます。陸水研で地理の知見があるOBが災害地調査に関わったことがあるのですが、「そもそもあんな所になんで、一生に一度の買い物であるマイホームを建てたのか理解できない。」と、私が言いそうな感想を漏らしてました。

あいにく日本では地学を教えない高校がメジャーという、信じがたい状況になっています。今から家を建てるのだけど、どこが安全性の高い土地なのか分からないという方は、地学のプロに予め相談して調べてみるとよいと思います。

相談窓口としては、例えば下記「地質相談お問い合わせ窓口」などがあります。「地質」というと土の種類のことと考える人が多いと思いますが、地質調査総合センターでいう「地質」とは、防災、郷土の地史など、非常に広い範囲を指します。

https://www.gsj.jp/inquiries/consul.html

2016-06-28

[] リスク対策.COM

昨日からブログ右下にある「リンク集」に「リスク対策.COM」を加えました。身を守る上で大切な情報がいろいろ得られると思います。

都内にお住まいの方なら、とりあえず下記を読まれるとよいのではないかと思います。

http://www.risktaisaku.com/articles/-/1445

2016-06-27

[] 沈黙の夏

このブログで時々書いているように、1990年代以降、全国の富栄養化湖沼でユスリカの大発生が見られなくなった原因は、ネオニコチノイド系農薬ではないかと考えています。

バイカル湖断層崖になっていて周辺に人が住んでいない場所は農薬の影響は極めて少ないと考えられますが、そういう環境では虫が崖をおおっていました。

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虫の群を拡大したのが下の写真です。

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集落からの流入河川が流れ混むところでも、渚の礫をひっくり返すと虫が隠れていました。

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実家のあった寝屋川市でも、昔はハエや蚊やユスリカがわんさかいました。今の異様に虫がいない環境しか知らない子供達は、それが自然な状態だと思い込んでしまうのではないかと心配です。

2016-06-26

[] 2016年の査読付き論文、10を超えました

しばらく集計を怠っていたら、いつのまにか10を超えていました。和文誌3本はまだ受理段階ですが、この時期に受理になっているので、たぶん2016年の論文になると思います。この他に受理されたらすぐにオンラインになる投稿中論文が3本くらいあるので、2016年については目標達成としてよさそうです。

11本のうち4本が修論を投稿したものです。

2017年も年間10本以上印刷(特にまだ投稿していない修論)を目指して、今から心して投稿しなければ。

現時点での2016年印刷論文リスト(受理論文を含む

1) 加茂川 優紀・山室 真澄 (2016) 霞ヶ浦アサザ植栽地において消波施設が底質に与えた影響, 陸水学雑誌, 77, 39-45, 2016年1月

2) T. Komuro, H. Sakayamai, H. Kamiya and M. Yamamuro (2016) Reconstruction of the charophyte community of Lake Shinji by oospore collection, Knowledge and Management of Aquatic Ecosystems 417, DOI: 10.1051/kmae/2015045, 2016年2月

3) 田林雄・堀内政誌・神谷宏・山室真澄(2016)炭素窒素・リンの存在比を指標とした森林における硝酸流出, 陸水研究, 3(1), 75-80,2016年2月

4) 堀内政誌・田林雄・神谷宏・山室真澄(2016)渓流域の表層土壌のC/N比と樹木葉のN/P比,陸水研究,3(1),67-74,2016年2月

5) Ali P. Yunus, Ram Avtar, Steven Kraines, Masumi Yamamuro, Fredrik Lindberg and C. S. B. Grimmond (2016) Uncertainties in tidally adjusted estimates of sea level rise flooding (Bathtub Model) for the Greater London, Remote Sensing, 8, 366, DOI:10.3390/rs8050366, 2016年4月

6) 山室真澄・神谷宏(2016)宍道湖におけるヤマトシジミ年間漁獲量と夏季の水温・塩分との関係, 陸水学雑誌,77:223-229,2016年5月

7) O.A. Timoshkin, D.P. Samsonov, M. Yamamuro, M.V. Moore, O.I. Belykh, V.V. Malnik, M.V. Sakirko, A.A. Shirokaya, N.A. Bondarenko, V.M. Domysheva, G.A. Fedorova, A.I. Kochetkov, A.V. Kuzmin, A.G. Lukhnev, O.V. Medvezhonkova, A.V. Nepokrytykh, E.M. Pasynkova, A.E. Poberezhnaya, N.V. Potapskaya, N.A. Rozhkova, N.G. Sheveleva, I.V. Tikhonova, E.M. Timoshkina, I.V. Tomberg, E.A. Volkova, E.P. Zaitseva, Yu.M. Zvereva, A.B. Kupchinsky, N.A. Bukshuk(2016)Rapid ecological change in the coastal zone of Lake Baikal (East Siberia): Is the site of the world's greatest freshwater biodiversity in danger?, Journal of Great Lakes Research, 42(3):487-497, doi:10.1016/j.jglr.2016.02.011, 2016年6月

8) Yukiko Tanabe, Saori Yasui, Takashi Osono, Masaki Uchida, Sakae Kudoh, Masumi Yamamuro(2016)Abundant deposits of nutrients inside lakebeds of Antarctic oligotrophic lakes, Polar Biology, DOI 10.1007/s00300-016-1983-1, 2016年6月

9) 管原庄吾・神谷 宏・山室真澄・鈴木 舞・勢村 均・千賀有希子・江川美千子・清家 泰:ガラスシリンジを用いたヤマトシジミ硫化水素耐性試験.水産増殖(受理)

10) Shogo SUGAHARA, Mai SUZUKI Hiroshi KAMIYA, Masumi YAMAMURO, Hitoshi SEMURA, Yukiko SENGA, Michiko EGAWA and Yasushi SEIKE:Colorimetric Determination of Sulfide in Microsamples. Geochemical Journal (受理)

11) 神谷 宏・江角敏明・中島結衣・大城 等・管原庄吾・田林 雄・山室真澄:森山堤防開削が夏季の中海本庄水域の水質に与えた影響.陸水学雑誌(受理)

2016-06-25

[] 東大首位転落

様々なネットニュースで「東大首位転落」が報じられています。イギリスの教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」による中東を含むアジア地域の大学のランキング・トップ100(2015年版)で、2013年の発表開始以来3年連続で首位だった東大が、7位に順位を下げたのです。

10年前に私が転職した東大の某専攻は、典型的なムラ社会でした。合理性とか多様性を重んじる気配は一切ありませんでした(たとえば下記ブログ参照)。これが天下の東大の専攻なのかと、暗澹とする日々でした。

http://d.hatena.ne.jp/Limnology/20160220

http://d.hatena.ne.jp/Limnology/20160130

3年連続首位を保っていた頃から、東大がこういう専攻の存在を許している限り、そのうち陥落するだろうと思っていました。案の定でした。実際、今回のランキングの発表でもランクを落とした原因として、国際性の希薄さが指摘されているようです。

国際性の希薄さは、教員の多様性の無さの反映です。女性教授が少ないこともさることながら、外国人教授はいったい何人いることやら。さらには卒業生や関係者で固めてしまう傾向がとても強く、例えば某専攻某コースは、その専攻で学位を得た卒業生が准教授3名のうち2名を占めます。もうひとりは学内の他機関出身者です。公募しているのになぜそういう結果になるのか、あらかた予想できると思います。

教員の構成は一朝一夕に変わるものではありませんから、あと10年くらいは東大の没落が続くと思います。

2016-06-24

[] 幸せホルモン

ユリがきれいに咲いてくれました。記念撮影しようとしたら、めざとくクリが駆け寄ってきました。見なれない物があると興味津々で探りをいれに来ます。

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もうすぐ5歳のクリ。犬としては大人ですが、精神年齢は子供に例えると3歳くらいなんだそうです。子供達が小さかった時もそうだったのですが、好奇心満々であどけない生き物がそばにいると、物理的には相当疲れているはずなのに全く疲れを感じません。

最近、「飼い主とイヌが触れ合うことで互いにオキシトシンが分泌される」という論文がサイエンス誌に掲載されたそうです。幼い子供もそんな効果をもっていることと思います。

2016-06-23

[] 大型研究計画「集中豪雨に伴う生態系の撹乱とレジームシフト」

九州地方は記録的豪雨に見舞われていますが、IPCCの予測では、日本では今後、豪雨と干ばつの強度は増加する傾向にあるとされています。

5月24日に地球惑星連合大会では、陸水学会からの大型研究計画「集中豪雨に伴う生態系の撹乱とレジームシフト」を紹介しました。発表したセッションは「U-06 大型研究計画−マスタープラン2017とその先を見据えて」で、全部で13の大型研究計画が紹介されました。提案の概要は下記のリンクから見ることができます。

前半7計画

https://confit.atlas.jp/guide/event/jpgu2016/session/U06_24PM1/class

後半6計画

https://confit.atlas.jp/guide/event/jpgu2016/session/U06_24PM2/class

みな高額の大型機器を購入・製造したらこういったことができますという感じの発表で、機器購入でない提案は陸水学会の提案と、「Future Earth -持続可能な地球社会をめざして」という提案だけでした。このFuture Earthに対しては「何をしたいのか分からない」とコメントされていましたが、「機器があればこれができます」という比較的単純な説明で済むのと同列で考えるのはどうかと思いました。私達の発表についても「監視カメラ網を作ればよいことでは?」と言われました。物を買うこと=大型研究、との考え方がこのセッションの関係者では主流のようでした。また、他の提案はなぜか期間・金額が10年・180億円ばかりで、5年・50億円という陸水学会の提案は異色でした。

というわけで、陸水学会が考える重要な大型研究と、地球惑星連合の主流派が考える大型研究とはちょっとズレがあるようでしたが、発表後これまでに、マスコミから2件(全国ネットの報道番組と大手新聞社)、問い合わせがありました。「これは確かに重要だ。」と判断いただいたからだと思います。他の大型研究にはマスコミから問い合わせがあったのか、知りたいところです。

なお陸水学会の発表内容は、下記の学会ホームページリンクからダウンロードできます。

http://www.jslim.jp/wp-content/uploads/2016/02/0a023cb1ed1564e7a959aa5cb59d9a93.pdf

2016-06-22

[] ササギ

ネットで注文した菊苗を運送会社が倒してしまって、再発送となりました。

「大変申し訳ありませんでした。明日お届けいたします。」

「自宅にいついれるか分からないので、営業所に留め置きお願いできますか。つくば市で、あそこだと並木かササギだと思うのですが。」

「分かりました。こちらでお調べして、あらためてご連絡いたします。」

電話を切ってしまってから「しまった」と思ったのですが、案の定ややあって、

「お客様、並木配送センターが『オオスミズ』と言うところにはあるのですが、ササギでなくて大丈夫でしょうか。」

「それってもしかして『大』きい『角(かど)』の『豆』って漢字じゃないですか。それ(大角豆)でササギって読むんです。」

やっぱり!でした。10年以上住んでいると大角豆=ササギなのですが、初見だとまず読めませんよね(とはいえオオスミズという読み方もスゴイと思います)。

2016-06-21

[] 日本陸水学会沖縄大会11月3日〜6日

今年度の陸水学会は、学会初となる沖縄での開催です。

11月3日はどなたでも参加できる公開シンポジウム沖縄陸水環境の現状と課題(学術と市民生活の視点から)」が沖縄県立博物館・美術館講堂で開催されます。

http://conference.wdc-jp.com/jslim/81/symposium.html

同じ場所で淡水ベントス同定会も開かれます。

http://conference.wdc-jp.com/jslim/81/bentos.html

卒論・修論で採取したものの名前がわからないベントスがありましたら、お持ち込みください。専門家が同定いたします。小中学校の自由研究などでのサンプルも同定します。参加資格はありませんので、お気軽に来場ください。

留学生など、英語での発表や議論をご希望の方には、英語のみでの課題講演にエントリーしてください。

http://www.jslim.jp/wp-content/uploads/2016/06/Internationalizing-Limnology1.pdf

巡検も企画されています。本州・北海道の方はまず見たことがないであろう地下ダムもコースに入っています。学生さんの早期登録だと参加費は500円(昼食つき)という破格の価格設定です。この機会に学生会員に登録して、是非参加してください。

以下は巡検の日程とルートです。

2016年11月4日(金)8:30〜17:30(予定)

・座喜未城(琉球王国のグスクと関連遺産群)

・億首川流域億首ダムと下流マングローブ林(水資源開発と陸水環境)

・万座海岸(亜熱帯地域海岸と陸水環境)

沖縄本島南部地下ダム流域(地下水と陸水環境)など

詳細は

http://conference.wdc-jp.com/jslim/81/excursion.html

をごらんください。

多くの方のご来場をお待ち申し上げます。

2016-06-20

[] バラの灰色かび病

昨年はとてもきれいに咲いてくれたノバーリスという紫色のバラ。

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今年もアブラムシを見つけ次第つぶすなどこまめに世話していたのですが、開花直後から枯れたような感じになってしまいます。

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施肥を間違えたのかと購入したタキイ種苗に写真を送って原因を尋ねたところ、灰色かび病の可能性が高いとのことでした。バラって、虫だけでなくカビにも弱いのですね。日本の気候には合わないだろうと、日当たりと風通しがよいところに植えて、水やりも控えていたのですが。

来年はカビに負けない強い株に育つよう気をつけようと思います。

2016-06-19

[] 道ばたのアツモリソウ

湖岸は惨憺たる状況だったバイカル湖南部ですが、こと花については日本だとすぐに盗掘されそうな希少種がそこかしこに咲いていて、満喫できました。

中でもアツモリソウの仲間の群落には、T教授も「これほどたくさんかたまっているのは初めて見た」と驚いていました。山奥でも何でも無く、ダンプが行き交う道ばたで見つけました。

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2016-06-18

[] バイカル湖間隙水、アンモニアが1000mg/L?

バイカル湖東岸の河口付近の湖岸で間隙水の栄養塩濃度を測ったところ、アンモニアが一瞬で明るいオレンジ色になった地点がありました。鉄でも入っていたのかとその場ではNDにしたのですが、後で解説を見ると1000mg/Lを超えたら褐色になると書かれていました。下の写真がその場所です。堆積物は、まるでアサザが植栽されてしまった霞ヶ浦湖岸のように、還元的になっていました。間隙水がそこまで高いとすると貧栄養湖であるバイカル湖に与える影響は大きいと考えられるので、8月にまた行って測ろうと考えています。

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その川は河口から500mくらいのところに下水処理場の排水が流入しています。処理場水もパックテストで測ったところ、硝酸・アンモニアとも10mg/Lを超え、リンも1mg/L超えでした。アンモニアが出ているので、曝気を十分していないと考えられます。日本でも、法律上、下水はTNで120mg/Lまで許容されているのでこれくらいの排水を出しているところはあるのかもしれませんが、何といっても行き着く先がバイカル湖ですから、もう少し善処してもらいたいところです。

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2016-06-17

[] バイカル湖南部の現況

2014年7月に私がサンプリングした直後から、次々と共生海綿が死にだしたバイカル湖。今回、南部の数地点を回って、異変は人為起源の可能性が高いと思いました。

この何の変哲もない河川、バイカル湖に注ぐ直前で採水したところ、アンモニアが10mg/Lありました。

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間隙水の硝酸濃度も高く、おそらくそのことで付着緑藻が増えたのだと思います。下の写真では打ち上げられた緑藻が湖岸に沿って堆積しています(黄色い枠内が拡大写真です)。

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こういった栄養塩の増加だけでなく、有機塩素化合物の影響も懸念されます。下の写真は湖岸に隣接する廃パルプ工場です。ソ連時代は排水などもきちんと管理されていたそうですが、ロシアになってから民有化され管理が杜撰になり、バイカル湖への影響を懸念する声に押されて数年前にプーチン大統領が閉鎖を命じたそうです。ただし解体工事はされず、原料や排水などもそのまま放置されているとのことです。

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数千万年かけて貧栄養な淡水に適応してきた生物達にとって、こうした人為的負荷は致死的なのではないかと危惧されます。

2016-06-16

[] 二度と行くものか!北京空港

昨日は2時イルクーツク発で、4時45分に北京空港に着きました。7時40分の羽田行き搭乗開始まで搭乗口近くでゆっくり休もうと思っていたら、乗り継ぎ搭乗券の発券場が閉鎖されていて、何も無いカウンター前で1時間も待たされました。

そもそも中華航空そのものが結構ストレスフルで、順番を待っていたら堂々と割り込まれることしばしば。どうも「うちら仲間だから」と言ってるようなのですが、中国語でまくしたてるので、何を言っているのか全く分かりません。スチュワーデスまで中国語で話しかけてくるのには参りました(羽田行きでも日本人乗務員ゼロ)。

極めつけは手荷物。イルクーツクで預けたスーツケースが北京で足止めになってしまいました。日本人の家族連れも羽田で荷物が出てこず、私同様、手続きをしていました。日本航空担当者によると、最近の中国では荷物検査が厳格化して、単3電池ひとつでも検査のため搭乗便に間に合わないことがしばしばあるそうです(私も単3電池、ひとつ入ってました。。。^^;)。今日の便で戻り、明日夜には自宅に届けてくれるそうです。生ものを何も買って無くてよかったです。

空港でメールチェックしようにもGmailはつながらないなど、不愉快なことばかりだった北京空港。もうこりごりです。

2016-06-15

[] 6月のバイカル湖

北京空港に戻ってきました。この空港はフライト番号と座席番号などを入力するとつながらうWifiがあります。ただしGmailはつながりません。Googleもダメです。サンダーバード(メーラー)は約1週間分のメールを一生懸命ダウンロードしています。何通たまっているやら。。。

バイカル湖周辺は6月が暑すぎず、寒すぎずで、一番過ごしやすいそうです。7月は少し暑すぎ、8月は既に秋の気配が漂うのだとか。

その6月は2年前に行った7月同様、様々な花が咲き乱れていました。

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花だけでなく蝶が乱舞していたのも前回同様。今回撮ったこの蝶は、ロシアのレッドデータに記載されている種類なんだそうです。

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2016-06-09

[] ロシアのドキュメンタリー番組に出演

共同研究者のT先生のご尽力でバイカル湖の異変はロシアでも周知されるようになり、かつその原因は必ずしも地球温暖化ではないことも受け入れられつつあるようです。

そのような背景のもと、今回のバイカル湖調査ではT先生と共同研究を展開している日本人研究者として、私のイルクーツク空港到着から調査、出国までをドキュメンタリーに録りたいと、テレビ局スタッフから取材依頼が届きました。わざわざモスクワから来るそうです。

文科三類ロシア語クラスの同期が駐在員でモスクワにいるので、下手な英語をしゃべっているのを見られたら恥ずかしいなぁとか思いましたが、バイカル湖を守るのに役立ちそうなのでOKしました。さて、どんな番組がロシアで放映されるやら。。。

というわけで、これからバイカル湖調査に出かけます。調査中はネット不可の研究船に泊まる予定なので、ブログはしばらくお休みになりそうです。

2016-06-08

[] 伊奈峡のミヤマシジミ

長野県環境アセスメントの視察で、伊奈峡近辺に行きました。嵐山みたいな素敵な光景でした。

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ミヤマシジミも見ることができました。ひらひら舞っていて写真を撮れなかったのですが、下の写真の右側のように、オスはとてもきれいな色です。

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餌となるコマツナギは石組みの間に根を下ろしていました。不思議なことに、同じような堤防が付近にはあるのに、コンクリートブロックの隙間には生えていません。コマツナギが減ったことがミヤマシジミ減少の原因ということですから、堤防が外来植物ではなくコマツナギが優占するようになれば、ミヤマシジミが舞う素敵な堤防が復活できそうです。

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2016-06-06

[] 学生さんからのお礼状

フィリピンミンダナオ島の私の知人の教授から頼まれていて卒論指導していた女子学生さん、みごと最優秀卒論賞を獲得し、希望していた環境保護部門に就職できたそうです。お礼メールが届きました。

彼女は海草のブルーカーボンを計算していたのですが、たまたま私が現地で海草の炭素窒素・リン濃度を測っていたので、それを使っての推定を指導していました。卒論提出間際やプレゼン間際は、1日に10回以上ものメールのやりとりでそれなりに大変でしたが、よかったです。

私が主査として博士の学位を出した学生は二人とも任期なしのポストを大学で得ていて、うち一人はフィリピン大学です。こっちからも「先生に学生指導のアドバイスお願いするかもしれない。」と言われています。

最近はジェノバ大学フォーレル研究所の修士学生さんとも、バイカル海綿の金属濃集について活発にメールのやり取りをしています。今週末にはロシアの学生さんと一緒に、バイカル湖の調査です。

私にはどうやら学生を指導する能力がそれなりにあるようで、また学生さんも積極的に議論してくれて楽しいです。一方、東京大学自然環境学専攻の私の研究室には、毎年、水環境研究を志す学生が多数志望していたのに、専攻は私に学生の指導も講義もさせないイヤガラセを3年も続けています。この専攻の教授達にとって、水環境などどうでもよいのだとしか思えません。同じ分野のもうひとりの教員も、2013年度から学生指導していないので、なおさらです。

そもそも、懲戒も何も受けてない教員に対して、教授達の多数決で講義をさせないとか、私を志望して合格した学生に対して修論のテーマを強制的に変更させてまで指導教員を変えるなどという非常識な蛮行を強行した時点で、この専攻は文部科学省から承認を受けて設置したはずの自然環境構造学分野(水環境を担当している分野)をないがしろにしたことになると思います。大学のコンプライアンスからは「それは専攻の自治の範囲です」と言われましたが、非常識なことまで黙認するのは、最高学府としていかがなものでしょうか。

2016-06-05

[] つくば地形教室「第42回 石ころセミナー

池田宏先生の地形教室のご案内です。

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★ 第3回 鬼怒川セミナー

日 時:2016年6月18日(土)午前10時〜12時(午前9時半開場)   

最終氷期の石川化に伴う鬼怒川上流の山川の地形変化を小型水路実験で学びます。

  

土浦市小野の新治段々ジオツアー

日 時:セミナー後の午後1時〜午後5時(雨天中止)

1962年から2012年までの採石場の跡地をNPO法人新治段々の高田正澄さんたちに案内していただいて、岩盤を観察します。参加希望者は昼食をお持ちください。飲み物と野菜サラダは用意します。

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午前のセミナーと午後のジオツアー、片方だけの参加も歓迎です。

参加希望の方は6月16日(木)までにお知らせいただければ幸いです。

参加申し込み・お問い合わせは

tsrfh511アットybb.ne.jp

2016-06-04

[] 就活終了

昨日、短大2年の娘からLINEで電話があり、就職内定したとのことでした。娘が就活を始めたのが3月末なので、実質2ヶ月。陸水研の女子学生さん達の中には就活が長期にわたって苦労していた方もいたので、ましてや娘が。。。と心配していましたが、取り越し苦労だったようです。

下記のニュースを見ても、今年は6月前半で内定が出るようで、卒論・修論の進捗を考えるとよいことだと思います。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160601-00050060-yom-soci

これで子供達二人とも、何事も無ければ来年から社会人。子育て期は25年、人生75年として、3分の1を使ったことになります。

2016-06-03

[] どうする?特定外来生物(ナガエツルノゲイトウ)今 手賀沼で出来ることは?みんなで考えて、みんなでやっつけよう!

ナガエツルノゲイトウは1年で数倍にも増えると言われています。手賀沼では大堀川河口から大津川河口にかけて繁茂している数十mにも及ぶ群落が風と波で流され、手賀沼公園付近へ漂着しボートが出せなくなる被害が増加しています。

美しい手賀沼を取り戻すために私達に何ができるのか、美しい手賀沼を愛する市民の連合会では、総会記念講演会でこの問題を取り上げます。関心をお持ちの方は是非ご参加ください。

日時 2016年6月11日(土) 午後2時15分〜4時20分(開場 午後1時45分)

場所 手賀沼親水広場 3F研修室

定員 100名 無料(当日先着順)

(内容)

手賀沼からの報告】

中野一宇 さん(美しい手賀沼を愛する市民の連合会)

印旛沼からの報告】

桑納川におけるナガエツルノゲイトウ協働駆除作戦」

松本光正 さん(印旛沼流域水循環健全化会議事務局)

「土地改良区の役割とナガエツルノゲイトウの堆肥化」

高橋 修 さん(印旛沼土地改良区 水土里ネット印旛沼

印旛沼流域におけるナガエツルノゲイトウ分布状況」

鈴木広美 さん(東邦大学地理生態学研究室)

手賀沼のナガエツルノゲイトウ情報は下記をご覧ください。

http://www.biteren.com/philoxeroides.html

総会講演会.pdf 直

2016-06-02

[] 初挑戦の大根

4月9日に種まきした大根、5月30日に最初の収穫をしました。大根の部分は約20cm。初めての割にはよくできたと思います。

葉は青虫に食べられて中央の葉脈しか残っていないものが5本以上ありました。葉が残っているものでも、食べられた跡がいたるところにありました。小売店で買っている大根は葉に農薬をまいているのだろうと、改めて思いました。

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2016-06-01

[] 青大豆のピクルス

晩酌する父親が「これはいいつまみや」と久々に喜んでくれました。洗った青大豆を瓶にいれてたっぷりの千鳥酢に浸し、冷蔵庫で2日間放置しただけ。火を通してないのに、全く芯が残ってないのに驚きました。野菜サラダやポテトサラダの彩りに混ぜてもよいかもしれません。

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2016-05-31

[] 参考書26:「理系のための文章技術入門」

学生さんの中には時々、論文を書く以前に、そもそも日本語の文章としておかしい場合があります。

本書はそういった、そもそも日本語の文章はどう書くか(例えば修飾語は原則修飾される語句の直近に置くとか)も触れていて、理系に限らず、就職して初めてレポート提出、というフレッシュマンにも役立つと思います。

下記は「推敲の観点10箇条」です。私に見せる前にこれだけでもやってもらえると、変な日本語にいらいらする度合いがだいぶ減りそうです。

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文字と文に関して

1.誤字脱字はないか

2.用語は適切か

3.主語は適切か、述語と対応しているか

4.1文1義か

5.言葉足らずはないか

6.冗長な文はないか

論理展開に関して

7.文章の論理構成は適切か

8.パラグラフの最初に主題・結論を置いたか

9.図表と図解は適切か

10.引用文献は適切か

2016-05-30

[] 今度はバナナ

庭にはサクランボ、プルーン、プラム、キンカンスダチラズベリーブルーベリーアケビ、イチゴがぎゅう詰めで、これ以上植えるのは無理!と最近はドラゴンフルーツ、アボカドと鉢植えを増やしたら、こちらも冬に南側の縁側に取り込める限界に達してしまいました。それでもど〜しても欲しくて買ってしまったのがバナナ。頼んどいてよかった、完売して今年のカタログには載ってませんでした。

https://shop.takii.co.jp/CGI/shop/search/detail.cgi?item_code=NTF049

こうなるのを見越して、妹にハイビスカスシンビジウムを引き取ってくれるよう昨年から依頼していて、実現すればこのバナナに加えて、知人に挿し木をお願いしているパッションフルーツが来てもぎりぎり何とかなるハズ。届いたばかりの下の写真の状態から収穫までの目安は2年とありますが、さてどうなるやら。

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(追伸)

ある程度のお金がほしいと思って色々工夫しているのは私でしかできない環境研究を続けるためが一番大きいのですが、好きな植物を一通り植えられる土地と温室を維持するお金も、贅沢を言っていいならほしいところです。

2016-05-29

[] 犬はアレルギーで毛が抜ける

クリ(4歳の柴犬)の尻尾の付け根の毛が、ある日突然無くなって地肌が露出していました。

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よく尻尾をかむ仕草をしていたので、誤って抜いたのかとも思いましたが、念のため獣医さんに見てもらったら、これはアレルギー反応ですとのことでした。柴犬はアレルギーが出やすく、ひどい場合には全身の毛が抜けてしまうそうです。

前回(4月21日記事)同様、塗り薬と抗ヒスタミン薬を処方してもらい、再びオムツをつけての生活になりました。知恵がついたのか好物のヨーグルトに混ぜた薬を錠剤のままだとはき出してしまうので、乳鉢で砕いてから混ぜています。

子供達にはアレルギーが出ないよう色々実行してきたのですが、犬の場合は予防できるほどの知見を持っていなかったのが歯がゆいところです。

2016-05-28

[] 毒を盛られた可能性の検討実験結果

2016年1月30日付記事で、2015年5月の毛髪検査で、有害金属のうちヒ素・水銀だけが1年前より急増し、かつ水銀は日本人の通常範囲よりも高かったこと、曝露したとしたら東京大学自然環境学専攻の自室としか考えられなかったことから、大学の自室で飲むインスタントコーヒーは瓶ではなく1杯づつのスティックに変え、どこかに小さな穴がないか(=毒物を混入されてないか)確認しては飲むようにしたことを紹介しました。それだけでなく、ポットのお湯は、たとえ前日のものでも朝来たら必ず捨てて、新しい水に入れ替えました。また監視カメラを設置し、かつ専攻教員にそのことが分かるようにしました。

今年の5月に再度検査してもらったところ、ヒ素は1年前の45ppbが22ppbと半減しました。水銀も1年前の6520ppbから4108ppbに減り、日本人の通常範囲内に戻りました。

仮説(=大学の自室でヒ素・水銀に曝露した)と実験の結果が見事に一致したわけですが、これだけではおそらく物証不足とされるので、次は何とかして立件できる方法を考えます。

2016-05-26

[] 一毛打尽

何かの番組でペットの毛を根こそぎ掃除できるグッズと紹介されていて、半信半疑でネット通販で1つだけ買ったのが、下の写真にある商品です。掃除機でもころころ(粘着テープ)でも、どうしてもソファに残ってしまったクリ(4歳の柴犬)の毛が、軽くなでるだけでみるみる掻き出されて来ました。

材料は「発泡ゴム」としか書かれておらず、実際、そんな特殊な素材にも見えません。こんな物質でなでるだけでペットの毛が根こそぎにできるなんて、その発想力にあやかりたいところです。

「一毛打尽」というネーミングのセンスもすごいと思います。「一網打尽」は「一度に一味を全部捕らえること」ですから、10年後にはこれを使って毛を全部捕らえることとして「一毛打尽」の方が主流になってしまうかもしれません。

服についてしまった毛取り用、リビング用、車用と3つ配置していたころころの代わりにと、早速あと2個注文しました。

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2016-05-25

[] 女性が大学でワーク・ライフ・バランスを保つのは困難 〜東京大学自然環境学専攻での経験から

産総研のネット掲示版に「第9回ワーク・ライフ・バランスセミナー認知症に関する知識とその対応』のご案内」が掲載されていました。平成19年以来開催してきた「介護に関する勉強会」等を発展させ、ワーク・ライフ・バランスセミナーを開催しているそうです。

介護に関するセミナーを行うことからも分かるように、産総研は女性にとって本当に働きやすい職場だと思います。例えば産総研構内にある保育園では、子供が病気になって普段通っている保育園に預かってもらえない時に緊急に預かってくれたり、奥様が病気になったご家庭のお子様を預かってくれます。東大でこういった機能を果たしているのは、唯一医学部保育園だけと聞いています。

また東大では、公的な会議は原則として17時以降は行わないとしているのに、所属している自然環境学専攻(私以外の教授は皆男性)では全く配慮せず、18時以降からの会議なんてザラでした。産総研では17時以降の会議(懇親会を除く)なんて、全く経験しませんでした。さらには自然環境学専攻では土日の試験監督について「土日はヘルパーが確保できないので、できません。」と平日を希望したら、「調査には土日でも行くくせに、試験監督はなぜできない?」などと、もはやパワハラとしか言えないレベルのプライバシーまで、専攻長から執拗に追求されました。「平日」17時以降の会議さえ原則行わないと宣言されているのに、です。東大だけかもしれませんが、大学では全体で決めたことを個別の部局が無視してよいようです。

ですので大学の場合、働きやすそうな謳い文句が本当に自分が志望する専攻で守られているかは、保証の限りではないと思うべきです。

その点産総研ワークライフバランスに関わることだけでなく、採用にしても昇格にしても、透明性の高いルールに基づいて行われるので、女性故の不利益は大学よりはるかに少ないと感じています。産総研にいたときには女性だから不利益と感じたことは皆無でしたが、東京大学自然環境学専攻に所属して初めて、なるほど、これがセクハラかと理解しました。

教員でさえそう感じるのですから、学生さんはなおさらかもしれませんね。志望専攻を検討するときには、そういった裏情報(=過去にその専攻で教員による女子学生に対するセクハラ事件が発生していないか)も調べるべきでしょう。

自然環境学専攻についてでしたら、私に連絡してくださったら個別に情報提供いたします(複数ありました)。

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