Hatena::ブログ(Diary)

Limnology 水から環境を考える

2016-12-03

[] 日露共同事業としてバイカル湖を救おう!

2週間後に迫った日露首脳会談。厳しい交渉になると見なされていますが、全く進展がないという結果にはしないでしょう。

日露ともに進展を印象づける種を用意していると思いますが、ロシア側の種のひとつに「バイカル異変の原因究明と対策案の検討」が入ったようです。日本の下水処理技術のノーハウがあればバイカル異変は救えるのに。。と思っていた私には朗報です。

数年前のダボス会議の報告書が水資源問題を取り上げていて、日本は近い将来水ストレスに襲われる危険が極めて高い地域に区分されていました。そんな日本が、世界の淡水湖沼水量の25%を占めるバイカル湖の水質保全に寄与することの意義については、水安全保障の観点も加味すべきと思います。

2016-12-02

[] ホームページにも掲載、地元の市民によるバイカル湖岸の保全活動ビデオ

11月5日記事で、富栄養化したバイカル湖でのクリーンアップ活動のビデオをYouTubeにアップしたことをお伝えしました。このYouTubeに掲載した英語の説明を和訳して、私のホームページに掲載しました。合わせて、ビデオそのものもホームページから見れるようにしました

http://webpark1489.sakura.ne.jp/docs/profile/video_images/video_11.html

おかげさまで9月9日にアップした動画は100アクセスを越えました。

今後も少しづつ状況を伝える動画をアップしていく予定です。アクセス数増加にご協力いただけましたら幸いです。

2016-12-01

[] 思考は現実化する

上記タイトルの本が存在すると知った時、何でそんな当たり前のことが本になるのかと思ったものでした。私はこれまで「これだけはかなってほしい」と思ったことは全てかなってきたので。例えば高校中退で東大合格とか、文科三類から理学部進学とか。二十歳から研究を続けている宍道湖についても淡水化が中止になり、低塩分がシジミ減少の原因だと信じてもらえなかった頃に「どうか1年でいいから高塩分になりますように。」と願ったらその通り高塩分になって資源が回復しました。本当にありがたいことだと思っています。

私は特殊能力を持つエスパーでも何でもないので、おそらくどんな人でも本当にかなってほしいと思っていることは必ずかなうのだけれど、かなうと思って行動していないからかなわないのじゃないかと思っています。

今日から師走、今年もあと1ヶ月です。ここに来て、かなってほしいことが次々かないだして、今年もやっぱり思考は現実化すると思いました。この調子でいけば、教育組織として非常に問題がある○○○○○○○が消滅するという思考も、あと数年で現実化してくれることでしょう。

(追伸)

同様に「嫌われる勇気」関係も、何で売れるのか理解できませんでした。例えば政治家にしても、サッチャーカストロが亡くなったときに、その生涯を賞賛する声と共に、死を喜ぶ声もありました。何かを成し遂げようと思った時に、その影響が大きければ大きいほど、大勢を敵に回すことになるのは仕方ないことで、嫌われることを恐れていてはやるべきこともできずに人生が終わってしまうと思います(とは言っても嫌われることで面倒が増えることもあるので、これだけは嫌われてもやらねば、ということに限定して発言するようにしています)。

2016-11-30

[] 肉食魚と○○魚の摂取は要注意

妊婦はマグロ摂取を週80g未満にした方がよいとかねてから公表されていましたが、この基準は守った方がよいことを示す研究結果が公表されていました。

毎日新聞2016年11月28日

「マグロ過食に注意 妊婦から胎児へ影響」

詳細は下記リンクをお読みください。

http://mainichi.jp/articles/20161128/k00/00m/040/119000c

マグロ類のメチル水銀が高いのは食物連鎖の高次に位置するために、生物濃縮されるためです。でも私の水圏環境学や水資源環境論の受講者は、これ以外にも魚が毒性物質を濃縮して取り込んでしまうメカニズムがあることを理解し、特に○○水域の○○食者は控えるようにしているはずです。

アサザやヨシが水質浄化するハズがないじゃない。」と主張するだけで敵が数知れず状態なので、これ以上増やさないように、身を守るコツとして講義でしか教えていないことは、数知れずあります。。。

2016-11-29

[] カゲロウの不思議

陸水ベントスに関する勉強会に行ってきました。

その分野の人なら当たり前のことが、分野外の人には驚愕という事例がままあります。今回の勉強会で、水生昆虫に関わっている方には周知で、私には初耳だったこと。それは、カゲロウは幼虫から成虫にならず、亜成虫になるということでした。この亜成虫が再び羽化して、ようやく成虫になるそうです。一度羽化した後、再び脱皮する昆虫はカゲロウだけです。

温暖化により南方種が北上している、外来種が次々入ってくるなど、陸水ベントスの同定を仕事にしている方々にはいろいろ頭の痛い問題があることも分かり、とても勉強になりました。

2016-11-28

[] バイカル湖危機のテレビ番組

先週金曜日午前は、ロシアのテレビ番組の取材対応でした。

バイカル湖の湖岸で緑藻が大量繁茂していて、湖岸での栄養塩濃度が増えていることは明白です。しかし「バイカル湖のような大きな湖沼で栄養塩濃度が増えるはずがない。」と、ロシアの大部分の研究者が栄養塩濃度の増加を否定しています。

「現場を見ないでよく言うよ。」と思いますし、そもそもどんなに大きな湖沼でも、湖岸の水が一瞬で湖水全体と混合するはずがありません。外洋とつながっている内湾が富栄養化するのと同じです。

現実に湖岸で緑藻が東京湾アオサのように堆積して腐敗している様子や、河口近くの湖水から高密度の大腸菌が出ているデータを公開しているロシア人のT先生が事実で説明しても、「研究費がほしくて危機を煽っている。」と批判されています。

このため、ロシアの科学アカデミーと利害関係がない日本人の私の証言が重要と、12月に放映予定のバイカル湖危機を伝える番組は私の出番が結構多くて、かつロシアでの撮影だけでは不足している分があるとのことで、今回の取材になったのでした。

水質浄化目的でのアサザやヨシの植栽にしても、このバイカル湖の問題にしても、あと50年もすれば「何で当時の科学者の多数派は、これほど馬鹿げた説を信じこんでいたのだろう?なぜ山室くらいしか『おかしい』と声を上げなかったのだろう?」と、全く理解できないでいるに違いありません。

2016-11-27

[] 山本太郎感染症と文明 −共生への道」

天然痘が根絶したとき、漠然と思いました。これは一概に、人類にとって好ましいことと言えるのだろうか?

そして最近の、民放を1時間くらい見ていたら必ず「除菌」という言葉を聞かざるを得ない風潮にも危険を感じて、本書を読んでみました。

著者は感染症の研究者ですが、やはり私と同じような感想を書いていました。

「病原体の根絶は、もしかすると、行きすぎた『適応』といえなくはないだろうか。感染症の根絶は、過去に、感染症に抵抗性を与えた遺伝子を、淘汰に対し中立化する。長期的に見れば、人類に与える影響は無視できないものになる可能性がある。」

この文章は193頁、エピローグに出てきます。ここまで本書を読んだら、この文章が言わんとしていることが納得できると思います。

私の出身の東大地理学教室では、在学当時、鈴木秀夫先生が気候学を教えておられました。宗教観や歴史の変動要因として気候を重視する独自の説が、当時は必ずしも十分に受け入れられていませんでした。同様に、社会制度が感染症に由来していたとの本書で紹介されている説も、異論も多いと想像できますが、私にはとても納得できる説明でした。たとえば、インドにおけるカースト制度は、浄不浄によって社会の構成員の交流を管理し、感染症流行を回避しようとした意図があったとする説です(50〜51頁)。

この歳になると目から鱗的な記載には滅多に出会わないのですが、本書は久しぶりに目から鱗刺激をたくさん受けて、楽しく一気読みできました。文章もとても読みやすく、かつ著者の思いの熱さが伝わってくるような気がしました。

感染症と文明――共生への道 (岩波新書)

感染症と文明――共生への道 (岩波新書)

2016-11-26

[] つくばの紅葉

いつもジョギングしている公園の今日の紅葉です。

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2003年10月に放映された「フジ子・ヘミングの軌跡」で海外の郊外でのシーンはこの公園を使ったそうです。

学園都市内は大通りに電柱を立てさせない規制があり、公共施設も地下ケーブルが多いので電線が目立ちません。さらには高い建物もほとんど無いので、下の写真のように都会の真ん中の公園には見えないのです。

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保育園や病院に困らない、おいしいパン屋さんやケーキ屋さんが多い、土地の値段がリーゾナブル、図書館には主要な国の言葉の絵本があるなど、ちょっと日本離れしているつくばは、景色もヨーロッパで通ってしまうようなところです。

研究もして、子育ても楽しんで、子育て後の生活も豊かに過ごしたい方にはピッタリの街だと思います。

2016-11-25

[] 沈水植物も繁茂すればよいというものではない

「第2回 諏訪湖の環境改善に係る専門家による検討の場」の議事録が公開されました。

http://www.pref.nagano.lg.jp/mizutaiki/kurashi/shizen/suishitsu/suwakosenmonnka/dai1kai.html

浮葉植物はおろか、沈水植物もただ復活すればよいというものではないと、地元の研究者が発言しています(16ページ)。

この方も私同様、化学分析で研究しています。

私が知っている範囲では、浮葉植物や沈水植物が水質浄化につながると主張しているのは、水質を語るに必須である化学分析が専門ではない、生態学関係者です。水質に関する化学的な素養がないのにどうして水質浄化だと主張できるのか、とても不思議です。

2016-11-23

[] シャコバサボテン2016

今年は育てやすい品種をまとめた大鉢は綺麗に咲いてくれたのですが、「天使の舞」などのレア物の状態は収集始めてから最悪で、大ショックでした。

一方で白花(亡くなった母が大阪から持ってきた為、品種は不明)は初めて、ピンクっぽくならずに咲かすことができました。

白花は寒さに当てるとピンクがかってしまうのですが、かといってあまり早く室内に取り込むと別の弊害がでてきます。これまでずっと取り込むタイミングが遅くてピンクがかった白だったのですが、今年は見事な白で咲いてくれました。

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この成功が無ければ、レア物の失敗で相当落ち込んでいたと思います。

ということで、今年もクリスマスツリー代わりにシャコバサボテンを玄関に飾りました。シャコバサボテンは中学までやっていた皐の盆栽ほどよくできた指導書が見つからないので(ネット情報も全然)、まだまだ手探りで育てる日々が続きそうです。

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2016-11-22

[] セッションチェアーは辛いよ

2月末からホノルルで開催される「ASLO 2017 Aquatic Sciences Meeting」。

https://www.sgmeet.com/aslo/honolulu2017/default.asp

今月中に私がチェアを務めるセッションのプログラムを提出しなければならないのですが、口頭発表を希望した方中から4演題をポスターに移さねばならず、頭が痛いところです。

ちょっとLarge Lakeから外れてるかな?と思われる発表をポスターに回そうと著者にメールでお願いしたら、「この年齢になったらポスターで発表するわけにはいかない。口頭の枠がないなら、他のセッションに移すよう組織委員会に頼むつもりだ。」との返事が届きました。

おかしいなぁ、Brian Fryなんかあの年齢、あの大御所でも、「ポスターの方がじっくり議論ができるから、僕はポスターの方が好き」とポスターで発表していたのに。。。

他のCo-chairと相談して対策を考えないと。

2016-11-21

[] イチョウの紅葉

え?どうしてイチョウが紅葉するの?と一瞬驚いたのですが、

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赤信号を反射していたのでした。青信号だと黄葉でした。

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2016-11-20

[] 小学生と中学生に水質浄化を説く

今日は出雲科学館で午前2時間小学生、午後2時間中学生を対象に、宍道湖の水質浄化に関する講義を行いました。中学生は教育実習で1ヶ月教えていたのでまぁ慣れていたのですが、小学生は10年以上前につくば市の小学5年生全員を対象にした1時間弱の講義を1度しただけで、2時間どうやって持たせようと、数ヶ月間考えて内容を決めました。

まず宿題として

「あなたは宍道湖の岸、水、生き物がどのような状態だときれいな状態だと思いますか。」

を書いてきてもらいました。案の定ありました。

「きれいなところにいる虫(カワゲラ、ヒラタカゲロウ)がいる。」

講義が終わるころには、水は透明でない方がよい、きれいなところにいる虫がいたら宍道湖としてはかえって変、ということを納得してくれたようでした。

元気な小学生ばかりで、積極的に手をあげて自説を披露してくれて、とても楽しいひとときでした。

中学生達がおとなしかったのは、かつて小学生の行事としてやっていたヨシ植栽が実は水質を汚濁させていたとの写真が出てきたり、アサザを植えたら水質が浄化するとの中学3年の理科の教科書の記載は、植物が有機物であることや光合成を行うことも忘れた大人が書いたデタラメだとか、驚きの内容を出し過ぎたからかもしれません。先生の言うことを鵜呑みにしていてはまともな科学者にはなれないと、ガッテンしてくれたかな(笑)。

2016-11-19

[] 出雲ウナギを全国ブランドに

昨夜の夕食は秋鹿町の「福吉」で。ここでは宍道湖産天然ウナギが必ず食べられます(要、予約)。いざとなったらご主人が必ずウナギが釣れる場所で釣ってくるそうで、昨夜はご主人から、子供の頃にやっていたウナギ釣りの様子や、餌の蜂の子を買いにいったことなどお話をうかがっていました。

知る人ぞ知るの有名店になってしまい、今では東京からの常連さんもいて、どうしても来れない場合は宅急便で送ってほしいとのリクエストも来るそうです。そりゃそうでしょ、宍道湖・中海の天然ウナギを一度でも食べたら、他のウナギは食べれなくなります。

今でこそウナギと言えば浜名湖ですが、それは養殖ウナギが普及してからのこと。関西ではウナギと言えば宍道湖・中海産で、だから出雲屋というウナギ屋が多かったとの説もあるほどです(例えば下記)。

http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000080873

宍道湖ヤマトシジミ資源量復活が確実となった今、次に私が目指しているのが出雲ウナギの復活です。多くのウナギ専門家が淡水河川に着目している中、実は汽水湖ウナギメッカだったことは盲点になっています。私は水産の専門家ではありませんが、宍道湖シジミがなぜ減ったのか、どうなれば増えるのか、科学的に解明することができました。ウナギについても同様に、いわゆる専門家には無い視点をいかして、地元の方々とともに出雲ウナギ復活を目指したいと思います。

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宍道湖産天然ウナギの白焼き

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小さいウナギウナギの肝を連ねて串にした「カラコロ」

2016-11-18

[] またぎりぎりセーフ

2泊3日の予定で松江出雲に出張してます。

2ヶ月前の9月中旬にフライトの早割と同時にホテルも予約しようとしたら、11月19日がどこも満杯。米子松江出雲と3カ所でネットで調べ、JTBさんにも探してもらったのですが空きなし。

昨日、再度ネットで松江出雲を探しましたがやはりどこも満室。しかし、11月5日の那覇の宿泊が直前に出てきて野宿しないで済んだ経験があるので、諦めずに本日の機内でJALの無料Wifiサービスにつないで再度検索をかけたら、今夜の宿泊をいれていたホテルで1室禁煙で空き室があり、即、予約しました。

連続ドラマで松江が舞台になった頃からホテルがとりにくくなってきた松江出雲松江城が国宝になって、さらにホテル難が激化しています。行きの機内はリタイアされた年頃のご夫婦が3割以上を占めていて、この地方をゆったり旅行したい方が増えていることを実感しました。

松江出雲に、特に夏休みとか行楽シーズンに行く予定の方は、3ヶ月くらい前からホテルを予約しておくのが無難です。

2016-11-17

[] 紅葉

今週・来週がつくば学園都市内の紅葉の見頃です。

住宅街の道路でも4階くらいまでに達する大きな楓類が街路樹として植えられていて、至るところで紅葉を楽しむことができます。

つくばに来るなら、桜の頃と今がベストです。

あいにく今週末は島根に出張なのが、ちょっと残念。

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2016-11-16

[] アメリカ主力紙がバイカル湖の汚染を紹介

11月14日のニューヨークタイムズ紙で、バイカル湖の汚染が取り上げられました。タイトルは「Vast and Pristine, Russia’s Lake Baikal Is Invaded by Toxic Algae」

全文は下記で読めます。

http://nyti.ms/2fsATFu

どこをどう間違ったのか、日本の琵琶湖でも藻が増えたように書かれていました。南湖の水草を藻と勘違いしたのかもしれません。該当箇所は下記です。

Algal blooms threaten iconic freshwater bodies around the world, including the Great Lakes, Lake Geneva, and Lake Biwa in Japan. But Lake Baikal is especially precious: a World Heritage site home to more than 3,700 species, more than half found nowhere else.

2016-11-15

[] 世界一危険な都市

渋谷駅近くのビル39階から撮った東京です。

これだけの人口に空梅雨でも給水しようと思ったら、ダムを造らざるを得ないでしょう。

温暖化ヒートアイランドも加わり、熱中症が多発するでしょう。

地震で火災が複数発生したら、どこに避難するのでしょう?

目に見えるだけでも、海外の保険会社が世界一危険な都市にランクづけたのは、もっともだと思います。

ましてや地盤の軟弱さを考えると、高校(大教附天王寺)の地学の先生が東京出張は極力辞退し、やむを得ず出かけても泊まらずに日帰りしていた気持ちがよく分かります。

私も東大に来ないかとの話があったとき、本郷だったら断ってました。

健康に気をつかう人はすごく多いのに、一瞬で死ぬか大けがを負うかもしれない地学リスクには無頓着なのは、義務教育で何を国民に教えるべきかを俯瞰的に検討する機関が無いか、怠慢してるのでしょうね。

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2016-11-14

[] 特製ローストビーフサンド

11月に入ってからは陸水学会関係の仕事で忙殺され、昨日は久しぶりにゆったりした時間を過ごしました。

午前はジョギング、犬の散歩、ジムに行ってウエイトトレーニングとストレッチ。午後はたまった庭仕事を予定していたので、しっかり腹ごしらえをしようと、昼食にローストビーフサンドを作りました。

ローストビーフは作り置きを切るだけ。最近は「得する人、損する人」で紹介されていたアルミホイルで包んでトースターで焼く方法を、さらに手抜きして作ってます。最近レタスが高いので、花壇で咲いてるナスタチウムの葉と花をレタス代わりに使ってみました。ピリッとした辛みがローストビーフに合うような気がして。

パンは軽く焼き、ローストビーフはソースをかけるとパンがべたべたになるので肉1切れに醤油1滴だけかけ、ナスタチウムを挟んでできあがり。

狙った通り、今回ちょっと脂分が多かったローストビーフをさっぱりとした味に変えてくれました。見た目も綺麗で大満足でした。

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2016-11-13

[] ミンダナオからの贈り物

トランプ次期大統領同様、過激な発言がしばしば取り上げられるフィリピンドゥテルテ大統領。その彼が知事を務めていたミンダナオ島の太平洋に面したダヒカン海岸ではジュゴンウミガメ・イルカが常時見られ、ジンベエザメも毎年訪れます。集落の目の前の海岸で、稀少な大型動物がこれほど集う場所は、私はここ以外知りません。

この場所もフィリピンの他地域同様、養殖池の造成や違法なジェットスキー、下水処理施設のないホテルの建設など、ごく近い将来に生態系が激変するかもしれない人為的影響が日に日に増大しています。

写真のTシャツを作ったamihanは、そんな脅威からダヒカン海岸を守ろうと集まったグループで、私のここでの調査は彼らの協力無しではやっていけません。

その彼らがこのたびTシャツを作り、共同研究者のH教授を通じて私に送ってくれました。

今年度はミンダナオに使える予算を取得できず何も貢献できなかったのに、彼らにとっては必ずしも安くは無い国際郵便で送ってくれて、本当にありがたく思いました。

おりしもこのTシャツが届いたのは、昨年落選した助成に再度申請したその日でした。今回はどうか採択されますように!

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2016-11-12

[] 水資源環境の持続的利用と生態系の保全

今年から単著・共著いずれかで毎年1冊は出そうと決めていたのですが、今年は表題の文章を含む共著が12月中旬に東大出版会から販売される予定で、何とか目標を達成できそうです。

昨夜はその2校を投函し、ちょっとした達成感に浸っていました。我が国の水環境問題の中で私にとって最大の問題は「人と生態系との持続的関係」「飲用水の塩素消毒」です。その2つを正面から取り上げ、かつ一般にも分かりやすい口語体で解説しました。

出版になりましたらまたご報告いたします。

2016-11-11

[] 2年半ぶりの講義

自然環境学専攻の教室を使って、2年半ぶりに講義を行いました。水資源環境論。9月28日まで専攻によって学生さんがシラバスにアクセスできないようにされていたので、受講生ゼロかと思っていたら、4名も登録。うち2名は駒場キャンパスの学生さんです。水環境に関する俯瞰的な講義が、東大のように教員が多い大学でもあまり無いということなのでしょう。

今日は13時から16時半まで講義、その後30分、質問に答えていました。

水環境について学びたいと熱心な学生さんと話すのは、やはり楽しいものです。

2016-11-10

[] 陸水学会那覇大会一般講演から

会長なんてなるものではなく、会期中は大会・学会運営の諸事に忙殺され、一般講演はほとんど聴きに行けませんでした。

なので要旨を読んだだけなのですが、「2A07京都大学総合博物館京都市左京区)に収蔵されている膨大な未整理の陸水生物標本(大正〜戦前)について」は貴重な報告だと思いました。

標本瓶・管瓶に封入された小・中型動植物の標本が少なくとも9000点。採取地は旧満州内蒙古、関東州、朝鮮台湾樺太、千島などの湖沼だそうです。また1935年沖縄本島、井平屋島久米島で行われた調査で採取し、上野益三氏に同定を依頼したサンプル約30点もあるそうです。

私は、生態系の保全多様性の議論において、標本は不可欠だと信じています。標本や、少なくとも記録に基づかない議論は砂上の楼閣でしょう(霞ヶ浦アサザ保全騒動のように。なぜ「騒動」としたかは、「アサザ基金の欺瞞」カテゴリーの記事で解説しています)。

戦前の状態を記録する貴重な標本も含め、標本を残すのは次世代に日本の自然を伝える義務の一環という位置づけで、一大学だけでなく、国をあげてのプロジェクトとして対応してもらいたいと思います。

2016-11-09

[] いよいよアメリカ大統領選→案の定トランプが勝ちました

0:10

始まりました。

高校生の頃、ホームステイしていたベドフォードはハーバードやMITの教授達が住む街で、当然ながら民主党支持者が多数派でした。

当時の地元マサチューセッツ州の有力候補はデュカキス知事。深い知性を感じさせる眼差しの人でした。

ヒラリーって、その頃のような知性(インテリには違いないのですが)を全然感じさせないのが、嫌われる理由のひとつではないかと思ったりします。せめて民主党候補がサンダーズ氏だったら良かったのに。

トランプが選ばれてしまうような、すごっくいやな予感が外れますように!

ゴアがブッシュに負けたときも、暗澹としました。

私が好きだったアメリカの一面が、こうやって崩れていくのかと。。。

19:10

嫌な予感が的中し、トランプが大統領に選ばれました。

10月21日付ブログで書いたように、典型的な共和党支持者は実はトランプを支持しているらしいことに気づき、「下手したらトランプが勝つかも」と書きました。

その後FBIが私用メール問題を再燃させたこと、ヒラリーが自分の集会に音楽やスポーツのスーパースター(=大金持ち)を多数招き、彼らに「私達はボランティアで来た」などと明言させていないように見えたこと(多くの貧しい有権者からすれば、そのギャラを貧困層に配ってほしいでしょう)から、昨日はトランプが相当の確率で勝つと思い、夜の間にFXで1ドル99円のドル買いを建てました。

しかしイギリスのEU離脱の時には驚きのあまり(?)一瞬1ドル99円になったのに、今回はならなかったようです。私のように「ヒラリーよりはトランプだろう」と10月下旬頃から思っていた人は、意外に多かったのかもしれません。だとしたらそれほど混乱はないのでしょう(と願いたい気持ち半分)。

2016-11-08

[] 好評でした!陸水学会那覇大会

80年以上もの陸水学会の歴史の中で、初めて沖縄県で開かれた今年の大会。11月3日に一般公開にした底生動物(ベントス)同定会は、80人前後の参加者があったそうです。米軍の子供達も動物を持ち込んで参加してくれました。

公開シンポジウム沖縄陸水環境の現状と課題(学術と市民生活の視点から)」も好評で、マスコミからも取材がありました。琉球新報沖縄タイムスに掲載され、沖縄テレビでも放映されるそうです。下の写真は沖縄タイムスの記事です。

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ベントス同定会はこれで3回目ですが、過去最大の参加者でした。また私の記憶では、陸水学会のシンポジウムの内容がここまでマスコミに取り上げられたことは、近年無かったように思います。

会員限定の巡検も、「自然科学だけでなく、風土や文化なども含め陸水環境を総合的に案内いただけてよかった」と学生さんには大変好評でした。英語だけの課題講演など、学術プログラムにも意欲的な挑戦が見られた大会でした。

会員の貢献もさることながら、陸水学会会員がいなかった沖縄県で会員になってくださり、大会実行委員会を組織してくださった地元沖縄のN先生、M様初め、関係者の方々に厚くお礼申し上げます。

2016-11-07

[] 辺野古マングローブ

大浦湾巡検で、マングローブ林を見てきました。

手前がメヒルギ、奥がオヒルギです。どちらも他地域よりはかなり低く、特にメヒルギの樹冠がまるで刈ったように低い位置で揃っているのが不思議です。世界の様々な地域でマングローブ林を見てきましたが、こんなのは初めてです。

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マングローブ林のそこかしこにトビハゼがいました。地上を跳ねるのはともかく、水面でも跳ねていました。下の写真はそのトビハゼの巣で、U字のようになっているそうです。

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U字を言えば普通はスナモグリの巣ですが、ここではスナモグリの巣はまるで蟻塚のようでした。こんなスナモグリ塚が林のあちこちにありました。この塚の下にある土を現在進行形で堀り出しているようで、上部の土だけが湿って黒みを帯びていました。きっとこの巣はシロアリの巣のように部屋ができているのだろう、などと参加者で話していました。

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3mを越えるナマコなど、未記載種や絶滅危惧種がいる海岸は、今では立ち入り禁止です。

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絶滅が危惧されているジュゴンは、これまで湾外の海草を食べているとされていましたが、大浦湾内の海草も食べに来ていることが分かったそうです。日本でここしかいない動物も含めて、沖縄で最も多様性が高い沿岸域をなぜ基地でつぶさねばならないのか。ジュゴン絶滅危惧種や未記載種の保全対策に万全を期しているならともかく、何もしないで工事が先行するのは、理解できない愚挙だと思いました。

2016-11-06

[] 沖縄とミンダナオ

マニラはともかくミンダナオに行くと、特に食べ物が日本そっくりでビックリします。私の過去ブログに書いただけでも、ワラビのおひたし、イカ焼き、マグロのカマ焼き等々。ミンダナオの共同研究者達は「これは昔からのフィリピン料理だ」と言うのですが、きっと第二次世界大戦中に日本の軍人が伝えたのだろうと思っていました。

陸水学会一般公開プログラムを11月3日に沖縄県立博物館の施設をお借りして開催したのですが、この日は文化の日ということで博物館に無料入館でき、30分だけ抜け出して展示を見てきました。その展示で沖縄からはハワイにつぐ人数が移民としてミンダナオに行っていたことが分かり、なるほど、だから食文化が伝わったのだと思いました。

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上の写真には、孤児となって取り残された日本人も多かったとあります。実際、ミンダナオの方々の名前には、これは日本人起源だろうと感じるものが多々あり、軍人が占領しただけでここまでになるかと不思議に思っていました。

謎が氷解したような気がした大会となりました。

2016-11-05

[] 富栄養化したバイカル湖でのクリーンアップ活動

世界の全淡水湖沼の水量の4分の1を占める世界遺産バイカル湖。その北部沿岸では、温暖期に沿岸部で異常増殖した緑藻類が腐敗し、湖岸に打ち寄せられて腐敗している状況を9月9日付ブログで紹介しました。

この緑藻類を腐敗するがままにしておくとさらに環境が悪化するとT先生が住民に伝え、クリーンアップ活動が始まりました。その様子は下記のYouTubeでご覧になれます。

https://youtu.be/vUD8HBApS5A

しかしながら、完全には除去することはできず、バイカル湖沿岸の富栄養化を加速する原因になります。

このような事態になった原因は、市街地からの排水が適切に処理されずにバイカル湖流入したからだと考えられます。

多くの方にこの現状を知ってもらいたいと思いますので、ご覧になりましたら是非、高評価ボタン(指が上を向いているアイコン)をクリックしてください。また上記URLをお知り合いにお伝えください。

2016-11-04

[] ハブに注意するキャンパス

11月3日は陸水学会那覇大会の一般向け公開イベントで駆け回り、今日は各種委員会で終わりました。

昨日の公開イベントは市民のアクセスがよい博物館だったのに対して、今日の各種委員会は琉球大学の50周年館。バスで琉球大学に着いて守衛さんに場所を聞いて「歩いて行くのですか?10分以上はかかると思いますよ。」と言われたときから嫌な予感はしたのですが。。。

てくてく歩いても標識もなし、それらしき建物も全くなく、これは本当に大学構内の道路なんだろうか???

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しかも、こんな恐ろしい看板までありました。蛇って、平気で道路に出てくることもあるし、とか思うとますます不安。

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それでも何とか会場にたどり着きました。バス停から会場までこれほどかかると予想していなかったのは私だけでは無かったらしく、定刻を過ぎてもたどりつけなかった委員数名。

それにしても、陸水学会でこれほど危険を感じた看板は、大阪教育大の「イノシシ注意」以来です。自然豊かなキャンパスということなのでしょう。

2016-11-02

[] 島野菜

那覇おもろまちに泊まっています。

周辺はこんな感じ。東京湾の埋め立て地の街みたいです。

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でもスーパーで売られていたのは、しっかり沖縄風でした。

ヘチマ

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パパイヤ

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これらは石垣島での調査で民宿に泊まっていたとき、野菜料理としてよく出していただきました。

そしてゴーヤですが、沖縄では2種類あること、初めて知りました。石垣では分けてうられていなかったような気がするのですが。。。

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