Hatena::ブログ(Diary)

Limnology 水から環境を考える

2017-07-22

[] 交通事故死の解剖率の低さがあなたの将来を奪うかも

老人ホームに勤務する准看護師が同僚に睡眠導入剤を飲ませて殺害しようとした事件に関連して、知人が書いた記事がYahooニュースに掲載されていました。

警察庁の2016年の統計によれば、警察が扱った死因不明の死体のうち、解剖に回されたのは12.64%しかありません。イギリスの解剖率は40%、スウェーデンでは95%(いずれも2014年)で、日本の解剖率は先進国では最低レベルだと指摘されているそうです。 上記事件も、以前に起こった交通事故で解剖していれば、次の被害は防げたハズだと指摘しています。

さらに恐ろしいのは、交通事故の解剖率が都道府県によってばらつきが大きいこと。昨年、各警察の交通課が取り扱った死体のうち、大分県司法解剖件数は0体(死体取扱数・51)、石川県1体(同56)、山梨県1体(同42)でした。解剖されなかった死者の死因が本当は病気だったのに、ドライバーの一方的な過失が事故の原因と認定されてしまうと、加害者側の遺族には被害者への謝罪や賠償義務がのしかかり、その後の人生は過酷なものになってしまうのです。実際、昨年2月、大阪・梅田で起こった乗用車の暴走事故では、大勢の目撃者の前で歩行者が2名犠牲となり、乗用車を運転していた男性(51)も死亡したのですが、 司法解剖の結果、男性は「大動脈解離」の発作に襲われ、事故の前にはすでに意識を失っていた、つまり、事故は男性の不法行為ではなく、突然の病が原因であることが証明できたのです。

逆に、交通事故を装った殺人も見逃すことになります。

専門家は「「一見、交通事故であっても殺人や病気の可能性がある、だからこそ他国では解剖した上にさらに薬物検査も実施するのです。ところが、日本の警察にはなぜか『交通事故は殺人事件ではない』という特殊な先入観があるようです。」と語っています。

昨年行われた調査法解剖は2605件でしたが、このうち交通部で行われた解剖は0件。その理由は、この解剖の予算が刑事部だけに充てられ、交通課にはまったく予算化されていないからだそうです。

交通事故の多さを考えると、個人的にはテロ等防止法ができてそれに回す予算よりも、こちらに回して欲しいと思ったりします。

知人の記事「睡眠導入剤混入事件で浮かび上がる日本の『解剖率』の低さ  法医学者も警鐘」は下記で読むことができます。

https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagiharamika/20170720-00073518/

2017-07-21

[] 結婚と認知症

日野原重明氏が105歳で亡くなりました。

いろいろ賛辞されるべき方ではありますが、一点、不審に思っていたことがありました。

医師であり、自らあれほど健康に気を遣っておられたのに、なぜ奥様が重度の認知症になってしまわれたのか?

よく知られているように、認知症は軽度のうちに気づいて対処すれば、ある程度進行を遅らせることができます。妻の異変に気づいたときには、もう手遅れだったのでしょうか。

かなり以前に見たドキュメント番組では、奥様は非常にしっかりして、細やかに気遣われる方だったようです。多才で仕事熱心な夫に心配をかけたくないと、不調を言わず、振る舞いにも出さず、ひたすらストレスをため込んでおられたのかもしれません。夫は夫でそんな妻に仕事以外は一切託して、安心していたのかもしれません。

そんなことを考えていて、ふと、こんな統計を取ってみたいと思いました。

早くから離婚した、もしくは全く結婚したことがない80歳以上の女性と、50年以上結婚生活を続けた女性とで、日本の場合、どちらが認知症患者が多いか。同じことがアメリカではどうか。

2017-07-20

[] 水圏環境学、無事終了

本郷での水圏環境学、昨日が試験でした。

今年も新しい話題をたくさんいれて時間が押してしまい、「生元素:窒素」の回はかなりすっ飛ばしてしまって猛省していましたが、これだけは覚えていてほしいと思ったところは意識して強調するようにしたので、Chemolithotrophという初めて聞いたに違いない単語の内容もしっかり試験で書けていました。

日本の水資源環境はこうすれば少なくともあと50年は持続的であるはずとの私のメッセージ、毎年20名が受け止めてくれているとすれば、18年の担当期間で360名に伝わることになります。アメリカンインディアンの言い伝えだったかアボリジニの言い伝えだったかに、世界に5名の賢者がいれば地球は救われる、と聞いたことがあります。日本に5名の水に関する賢者がいれば、きっとこの国の水環境は安泰でしょう。

2017-07-19

[] ド根性イチョウ

どうやって入り込み、どうやって水分を吸収し、どうやってコンクリートに穴を開けたのか?

f:id:Limnology:20170719143721j:image

2017-07-18

[] 化学の知識があることを証明できない。。。

もう30年以上、水質や底質の化学分析をしてきた私ですが、危険物取扱者甲種の試験を受ける資格がないかも、という事態に陥っています。

試験を扱っている消防試験研究センターのホームページによると、「大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者」は資格があります。どういった学科が化学に関するかの一覧を見ると、林産学科とか環境生命科学科はOKですが、地学関係は一切ありません。念のため電話して「私が卒業した頃は理学部地理学科で、現在は地球惑星です。」と言ったら、「東大の地球惑星はダメです。」とのこと。因みに私が教授をしている「新領域創成科学研究科」ならOKとのことです。

卒業資格でダメな場合、履修科目で化学系を15単位取っていれば有資格になります。ところがこれもきわどくアウトかもしれないのです。岩石学、鉱物学は化学の科目扱いなのですが、陸水学はダメでした。「水質学」は化学扱いだったので、これも電話で「陸水学って水質学みたいなもんなんですけど。」と説明したのですが、「大学で化学の科目と証明してくれないとダメです。」と言われました。それで東大理学部に事情を説明して、成績証明書に化学の科目であると書いて頂けませんかとお願いしたのですが、半日検討していただいた結果、できませんとのお返事を頂きました。

修士、博士の学位を授与された者で、化学に関する事項を専攻したもの」という資格も、学位論文で明確に「窒素循環」と化学を扱った内容であることが示せても、専攻が地理だとダメとのことでした。

全然納得できませんけど、地学出身者でこういう資格が必要になって困った例が少なかったから、見過ごされてきたのでしょう。

2017-07-17

[] 間違った姿勢

銀座にある「ファンケルスクエアー」で、数年前まで近所のドラッグストアで無料で使っていた脳年齢診断器を見つけました。以来、仕事で近くに行くときは寄るようにしているのですが、最近、無料の姿勢診断器が追加されていました。

姿勢にはかなり気を遣っているのですが、全くダメという結果でした。上の写真が測定結果、下の写真が正しい姿勢です。

f:id:Limnology:20170717115507j:image

左右差があるのはジョギングシューズの靴底の減り方が違うので自覚していたのですが、重心がかかとに極端に偏っていました。もしかしたらこれが首の痛みの原因かもしれません。

つくば市を始め、いくつかの自治体が、運動をするなど健康によいことをポイント化して、ポイントが貯まると景品などが得られる制度を導入しています。でも、たとえば姿勢が悪いままジョギングしていたら、膝を痛めるなど、かえって逆効果になるかもしれません。市役所や公民館など、手続きで行かざるを得ない市の施設で、脳や体の状態がわかりやすく表示される装置を無料公開してくれる方が、私にとってはポイント制度よりもよほどありがたいです。

2017-07-16

[] 鳥害

虫だけではなく鳥にも狙われている我が家の家庭菜園。

プラムはおいしくなるとテキメンに食べられます。同じ食べるにしても最後まできちんと食べてくれるならまだしも、こんなに食べ残されると、余計に腹が立ちます。

f:id:Limnology:20170716113441j:image

昨日はとうとう、キュウリにも手を出すようになりました。そろそろ鳥を追い払うことも考えねばならないとは思いますが、鳥がどれくらい害虫を食べているか分からないのが悩ましいところ。鳥と害虫の安定同位体比を測れば分かるのかもしれませんが。。

f:id:Limnology:20170716113515j:image

気になっているのは、ラズベリーの実は誰も食べないのに、葉が食べられていること。下の方の葉は手つかずなので、虫にしてはおかしく、かといって鳥が葉だけ食べるというのも不思議です。

f:id:Limnology:20170716113607j:image

2017-07-15

[] 虫対策

庭植えしていたサラダ菜が一晩で消滅した理由は鳥か虫か調べるために、種まきからずっとベランダで育てたサラダ菜がだいぶ大きくなりました。全く食べられていないので、5月末に一晩で食べてしまったのは、どうやら虫のようです。

f:id:Limnology:20170715152142j:image

6月になると庭植えしていたパセリもアゲハの幼虫に食べられていました。気づいたときにはかなり食べられていたので、アゲハの羽化の観察でもしようと食べ放題にさせていたら、あるとき5匹くらいいた幼虫が全員いなくなりました。周囲を探しても蛹がないので、鳥に食べられたのかもしれません。ウチは農薬を使わないことが近所の鳥たちに知れ渡っているらしく、結構な数の鳥がいつも庭にいて、糞害が大変です。

虫がつきにくいもの、鳥が食べにくいものといろいろ植えているうちに、いつのまにか庭に生えている野菜が20種類を越えていました。そのうちミツバとパセリは、虫対策のため鉢植えにして屋内で育てています。

市販の無農薬野菜は、虫が入ってこないような温室などで育てているのでしょうか。開放空間で無農薬で育てるって、相当難しいように思います。

2017-07-14

[] 不動産投資の勧誘

最近また大学の電話に、アパートとかマンションの購入勧誘話が来るようになりました。だいたい夕方になってかけてきますが、私の場合は名前から男性だと思い込んでいるようで、「先生はもうお帰りになりましたが、何か伝言いたしましょうか?」と返すと秘書と間違えて、「またかけ直します。」で片付きます。名簿等で年齢(そろそろ退職が近いとか)くらいを確認し、わざわざHPなどで性別までは確認してないでかけてくるんじゃないかと思います。

老後の備えにアパートとか中古マンションとか言われてますけど、そう簡単なもんじゃないことは、やってみると分かります。老後の備えは遅くとも50歳になったら少額からいろいろやってみてノーハウを蓄積すべきで、間違っても勧誘などにかからないようにするのが大切です。

そう言えば先月の週刊ダイヤモンドが不動産投資の特集をやってました。「特集 相続・副業の欲望につけこむ不動産投資の甘い罠」。目次は下記でご覧になれます。

https://bookwalker.jp/de5730f383-0488-4879-b07f-ba001fbd3958/

2017-07-13

[] なぜ食事を減らせば寿命が延びるのか

動物に与える食物の量を減らすと寿命が延びる(ただし必須栄養は適切に与える)ことはかなり以前から知られていて、子どもの頃からどちらかというと少食の私は、だから少食でいいんだと開き直る理由にしていました。

なぜ少食で寿命が延びるかは、飢餓状態になることでオートファジーが活発化することで説明できるのかもしれないそうです(まだ、確実ではないそうです)。

昨年ノーベル賞を受賞した大隅氏のオートファジー研究、俄然興味がわいてきました。

2017-07-12

[] つくばでトロピカルフルーツ

庭仕事していて温暖化の影響が顕著なことから、数年前から熱帯果樹を育てるようになりました。冬は屋内に取り込みますが、暖候期の屋外での成長ぶりは石垣島とあまり変わらないかもです。

写真奥右はパパイア、その隣2つはバナナで、バナナは昨年1年育てただけで2株に増えました。

手前は昨年挿し木してもらったパッションフルーツです。冬越ししたときには10cmもなかったのに、もう、最初の花が咲きました。鑑賞用クレマチス並に綺麗です。

この他にアボガドとドラゴンフルーツ、ミニドラゴンフルーツを育てています。温帯果樹のプラムなどと違って、放置していても虫がつかないのが助かります。温帯の虫は餌とみなしていないのでしょうか?

f:id:Limnology:20170712141147j:image

f:id:Limnology:20170712141213j:image

(追伸)

もちろん温帯の果物も育てています。今食べているのはラズベリーブルーベリー、プラム、いちご。もうすぐプルーンが食べられます。秋になればアケビ、みかん、金柑、スダチ、姫リンゴ。何とか工夫してイチジク、びわ、キーウイも植えたいところ。

2017-07-11

[] アジアで食べられているナガエツルノゲイトウに似た植物

昨日ナガエツルノゲイトウを食べれないか書いたところ、スリランカ人はMukunuwennaと呼んでいてソウルフード扱いという情報を頂きました。ただし種名はAlternanthera sessilisでナガエツルノゲイトウ(Alternanthera philoxeroides)では無いらしいということだったので、Wikipediaで調べたところ、やはり別物でした。

原産地はいわゆる旧世界の亜熱帯・熱帯で、東南アジアの一部の地域で野菜や薬として利用されているそうです。ミャンマーで食べられているのも、もしかしたらこちらなのかもしれません。

ナガエツルノゲイトウと非常に似ていますので、ナガエツルノゲイトウも同様に利用できるかもしれません。

Alternanthera philoxeroidesWikipediaのリンクは

https://en.wikipedia.org/wiki/Alternanthera_sessilis

ナガエツルノゲイトウは

https://en.wikipedia.org/wiki/Alternanthera_philoxeroides

です。写真ではそっくりに見えます。

海ではゴミ扱いだったアカモクが今ではスーパーフードとして珍重されている例があるように、ナガエツルノゲイトウも価値さえでてくれば駆除しなくて済むように思うのですが。

2017-07-10

[] ナガエツルノゲイトウを味見するには?

ブログでナガエツルノゲイトウを原産地で何かに利用していないか調べては?と提案したところ、読者からミャンマーでは食べているとの情報が寄せられました。

http://d.hatena.ne.jp/Limnology/20170630

それでハタと、「そうだナガエツルノゲイトウはヒユ科だった。」と思い出しました。

実は私は夏になって無農薬だと菜っ葉が虫で全滅する時期は、スベリヒユを食べています。今年も最後の菜っ葉が全滅したのでスベリヒユを食べ始めていますが、私には普通の野菜よりおいしいですし、食べると体調もよくなります。下の写真は我が家のスベリヒユ畑と、スベリヒユとクルミのオイスターソース炒めです。

f:id:Limnology:20170709161134j:image

f:id:Limnology:20170708203505j:image

もしかしたら何か薬効があるのかもしれないとネットで「スベリヒユ効能」で検索したところ、スベリヒユは滅茶苦茶効能のある植物でした(上記で検索されたら驚かれると思います)。

そこでまずナガエツルノゲイトウのお味はスベリヒユのようにおいしいかを確認して、おいしかったらスベリヒユのような薬効成分があるか分析してはどうかと思ったのですが、ナガエツルノゲイトウは特定外来生物なので、どこかで取ってきて自宅で料理しました、なんてことをやるのは法律違反になることです(運搬禁止)。

それに、うまく薬効があると分かっても、運搬禁止だと食べることでみんなで除草、という方法も難しくなりそうです。

どうしたらナガエツルノゲイトウの調理を法律に触れずにできるか、よい知恵があったら教えてください。因みに関東地方で薬効植物として利用するとしたら、まずは印旛沼あたりかと思っています。

2017-07-09

[] 祝!T君、科研費萌芽採択!

OBのT君から、萌芽枠で出していた科研費が採択されたとの連絡がありました。若手枠ではなく、研究歴や業績をはるかに積んだ教授などと同じ土俵への挑戦で採択されたのは、見事です。おめでとう!

内容は10年以上前に私が目指していた下記のような手法を、近年改良された装置を用いてより正確、かつ汎用性のある手法を新たに開発する、という感じのようです。

http://webpark1489.sakura.ne.jp/docs/profile/GIS_jp/index.html

教員としての私は完全な放任主義で、分析などの手法は基礎からきちんと教えますが、テーマは本人がしたいことをさせてきました。そうやって育った学生が、いつのまにか私がやっていたテーマを継いでくれていて、とても嬉しくなりました。

2017-07-08

[] 「ウナギの博物誌 ―謎多き生物の生態から文化まで」

私が所属する松江NPO法人では、かなり以前から汽水域こそウナギの重要な生息場所と考えていました。というのは、大阪では「出雲屋」という名のウナギ屋が多く、その理由として上方で売られるウナギ宍道湖・中海で取れたもので、天然物としては最もおいしいとされていたとの記載が残っているからです。

最近になって、ウナギの専門家の中から汽水域に着目した研究を行っている方がでてきました。たとえば下記の本の第四章「汽水域に生息するウナギと人」を読んでいただくと、汽水域、特に湖沼で汽水になっているところこそ、ウナギにとって非常に重要であることがわかると思います。

あいにく水産庁の研究所では、内水面漁業を担当している部署は河川しか研究していません(なのでセンターも河川の上流部にあります)。そもそも内水面漁業の漁獲内訳のうち、サケ・マスを除けが圧倒的多数が湖沼から採れているのです。海での漁業がサンマにみられるように近隣諸国の台頭で減産を強いられる今こそ、汽水域を含む湖沼を対象にした研究を進めるべきだと思います。

2017-07-07

[] ゴルゴ13の中小企業海外安全対策冊子

外務省は6月30日、同省の「海外安全ホームページ」に掲載していたさいとうたかを氏の漫画「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」の配布を開始したそうです。日本商工会議所日本貿易振興機構JETRO)など21団体を通じ10万部を中堅・中小企業に配布。空港などに置くことも検討しているとのことです。

http://www.risktaisaku.com/articles/-/3198

配布場所に行かなくても、下記からダウンロードできます。

http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html

第3話まではほとんど外務省ツールの宣伝ですが、第4話以降は参考になりそうです。

文章だけでなく画像で読むと記憶に残りやすいという面からは、お勧めだと思います。

2017-07-06

[] 福岡・大分の記録的豪雨

福岡・大分の記録的豪雨、予報ではまだしばらく降り続けるとのことで、現地でのご苦労はさぞかしと思います。お隣の常総市平成27年に起こった鬼怒川の決壊では、息子の出身中高に通う生徒さんのお宅が流され、教科書から制服から一切無くなってしまい、卒業生のお宅に残っているものの寄付を呼びかけていました。災害が起こるまでは全く予測していなかったことが起こります。平時から想像力をたくましくする必要があります。

そんなこともあり、本郷で開講している水圏環境学では、特に「治水」については最新の情報やビデオでの解説もいれて、どこに家を建てるべきか、出張先では何を気をつけるべきかなどを解説しています。

例えば、今回の豪雨で道路が川のようになっていました。膝下くらいの深さですが、あのように流れていると、そこから抜け出すのはかなり大変です。日が落ちてから、道路が川になっているのに気づかず入り込んでしまったら、流されてしまう危険が大きいのです。

講義では流れの中をあるく困難さを映したビデオも見せています。昨日のニュースを見た学生さんたちが、なぜ私があのビデオを見せたのか納得していてくれたら本望です。

2017-07-05

[] お散歩コースの植物

腰痛になった父親に代わり、クリ(5歳の柴犬)の散歩は私が担当しています。生後4ヶ月から80歳を越える父に合わせて歩いていたので、すごっく歩くのが遅く、1kmも歩くと帰りたがります。これではボケ犬化は必至なので、ジョグ3kmか4km以上の散歩かにして鍛えています。当初は座り込むクリを引きずりながらのジョグで、ようやく1km程度は続けて走れるようになったものの、7kmくらいは続けて走りたい私にとってはかなりのストレスです。

他方、クリを連れての4km以上のお散歩は、これまで歩いたことのないところを歩くようにしたり、ジョギングでは見落としていた花を見つけたりで楽しんでいます。

この写真はジョグコースの洞峰公園で見かけました。公園や歩道でよく植え込まれている植物ですが、花を見るのは初めてです。

f:id:Limnology:20170705142935j:image

この写真は、小野崎の畑でよく植わっている植物です。どの作物の植物なのか、全く見当がつきません。どなたかご存知でしたら教えてください。

f:id:Limnology:20170625180044j:image

2017-07-04

[] 多自然型川づくりで日本の内水面漁業は衰退する

「内水面漁業の振興に関する法律」が平成二十六年に施行されました。

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H26/H26HO103.html

そこには下記のように、河川管理者が河川を内水面漁業が振興するように整備することが義務づけられています。

第十八条  国及び地方公共団体は、内水面水産資源の生育に資するため、魚道の整備及びその適切な維持管理、産卵場の造成その他必要な措置を講ずるよう努めるものとする。

第十九条  国及び地方公共団体は、内水面水産資源の生育環境の改善その他内水面に係る生態系の保全に資するよう、自然との共生及び環境との調和に配慮した河川の整備を推進するよう努めるものとする。

一級河川の管理者は国土交通省です。その国土交通省から先月、「持続性ある実践的多自然川づくりに向けて」という提言が発表されました。

http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo04_hh_000052.html

全16ページのその提言を読んでビックリ!「産業」という単語が1カ所でてくるだけで、「水産」「内水面」「漁業」には一言も触れられていないのです。

「内水面漁業の振興に関する法律」ができて3年になるのに、なぜこのような提言になってしまったのか。

実は国交省の川づくりの検討の場では、長良川河口堰問題以前も以後も、水産関係者は蚊帳の外なのです。だから長良川ではシジミやアユが壊滅状態になっているのに、河口堰問題以後も、そして内水面振興法ができてもまだこういった川づくりを提唱するのは、なぜなのか(その答えを私は分かっていると思っていますが、敢えて書きません)。

内水面漁業に関わる方々は是非この提言を読んで、対策を考えてください。河川行政がこのままだと、日本の内水面漁業は壊滅状態になると危惧しています。

提言全文へのリンクは下記です。

http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tashizen/pdf/01honbun.pdf

2017-07-03

[] 岐路と決断

昨年の沖縄大会でご報告したように、今は私が会長を務める日本陸水学会は、とても大変な状況にあります。ですが交渉した結果、学会をここまで大変な状況にした最大要因について打開できる可能性が出てきました。

しかしこの打開案に乗ると、別のリスクも背負う可能性があるようです。

会長としてどうすればいいのか。ここ数ヶ月、精神的プレッシャーの最大要因がこれでした。それで、この学会設立に奔走された吉村信吉先生の直弟子で、東大地理の大先輩で、陸水学会会長も務められた故・西條八束先生に相談しています。

ご遺族から頂いた先生直筆「退院の日」と題された絵、そしてお元気だった頃「紀子と一緒に選びました。あなたにとても合うと思います。」と贈ってもらった香水、ゲランのアクア。そういった先生からプライベートに頂いたモノが、先生との会話の架け橋になるというのが、とても不思議です。

まだまだお元気でいてほしかった奥田元会長も先日、西條先生がおられる場所に行ってしまわれたのですが、アクアをつけたら、きっとお二人ともこの学会を守ってくださっているに違いないと確信しました。

さて、明日、どういうメールを幹事会に出しましょうか。。

2017-07-02

[] 人件費

博士課程の学生だった頃、フィールドでばてないようにジョギングを始めたところ、あまりにひどい走り方を見かねて声をかけてくれた方がいました。その方から「僕にはサイズが合わなかったから。」と頂いたジャージは、数年前にその方が亡くなり形見の品となってしまい、膝のあたりが多少ほころんでも着続けていました。

最近になってぱっくり穴があいてしまったので、いくつかリフォーム店に相談したのですが、当て布をしてミシンで縫うだけなのに、1カ所2000円、2カ所で4000円とのこと。新品を買う倍以上の値段です。

新品を製造しているのは海外の人件費が安いところだと思いますが、新品を造るまでの材料と作業代より繕いの方が倍以上という人件費の違いは、どうなんだろうと思います。海外の人達が私たち日本人よりはるかに安い人件費で働いてくれているから、今の生活が成り立っているのですね。

2017-07-01

[] 当たり!

日本ではマイクロプラスチック同様の深刻な問題になるかもと提案した科研費の萌芽が「採択された」と連絡がありました。ネオニコチノイド系殺虫剤が内水面漁業に影響を与えた可能性の検討と並んで、かなり斬新的なテーマです。陸水研がカバーする水環境問題の幅がさらに広がりそうです。

「原産地のタイワンシジミを食べに行きた〜い!」で某食品会社の助成に出したプロジェクトは落選したので、別の食品系助成に再度トライします。二度目の正直、当たるといいなぁ。

2017-06-30

[] ナガエツルノゲイトウは食べられる!

6月27日記事で「ナガエツルノゲイトウの原産地である南米で先住民がこの草をどう利用していたか調べてみるのも一案」と書いたところ、読者の方から「ミャンマーでは食べているらしい。」との情報をいただきました。貴重な情報、ありがとうございました。

下記のURLでその情報を見ることができます。

http://www.eattheweeds.com/alligator-weed/

この記事にもあるように、ナガエツルノゲイトウはヒユ科ですから、野草を食べることに長けている人なら「これは食べられるかも。」思っていたかもしれません。

以前にこのブログで故・小寺とき様から葉物野菜が無農薬で作れないときにアカザがおいしくて便利と教えてもらったことを紹介しましたが、同じく小寺様から教えてもらったのがスベリヒユです。少し酸味がありますが、おひたしにするとおいしいです。

ナガエツルノゲイトウのお味を試したくなりましたが、特定外来生物に指定されているので運搬は原則禁止。生息地に調理器具を持ち込まないとダメそうです。残念。

これほど繁茂力が強い植物ですから、ウナギとかスッポンとか生命力旺盛な動物は昔から滋養強壮成分があると信じられていて実際に特定の栄養物質が豊富だったように、ナガエツルノゲイトウにも何らかの特異な栄養物質があるかもしれませんね。

2017-06-28

[] 医者からもらった薬で認知症になる!

日本老年医学会のホームページに「高齢者が気を付けたい多すぎる薬と副作用」が掲載されています。

高齢になるほど処方される薬が多くなるのは仕方ないと思いがちですが、6つ以上になると副作用が出やすくなり危険とのことです。高齢者では排泄作用も衰えるため、若いときより薬の作用が効き過ぎやすくなるという問題もあります。

この冊子の7ページを見ると、高齢者に処方されがちな薬で認知機能の低下が起こることが分かります。

思い当たることがあったら「調べる」ことをお勧めします。

「調べる」と書いた理由は、例えば副作用が出る可能性がある鎮痛剤として「すべての非ステロイド性抗炎症薬」と書かれていて、処方薬の名前ではないからです。父が処方されていた薬で言うと、整形外科で処方されたロキソニンや、歯科で処方されたボルタレンがこれに該当していました。

製品名だと多くなるとか、その製品を出している製薬会社からクレームがつくかもしれないなどの理由かもしれませんが、一般向けの冊子なのですから、製品名で書いていただくのが親切かなと思います。

2017-06-27

[] アカモクに思う

「生命力の強さからグングン繁殖していき、藻場を形成します。その為、漁場での網や漁船のスクリュー、養殖施設等に絡みつく為、漁師の方に『邪魔藻』と厄介者扱いとされて来ました。」

https://to-evah.net/about-akamoku/

まるでナガエツルノゲイトウなどの外来水草と同様の迷惑生物だったこの植物、今では健康や美容によいとブームになっている「アカモク」です。

印旛沼手賀沼で繁茂しているナガエツルノゲイトウもアカモクのようにヒットする利用価値が見つかれば、行政が税金かけて、あるいは市民団体ボランティアで駆除しなくてもよくなるでしょう。

アカモクの場合はもともと食べる地域があったことで食材として活用するアイディアがでたのではないかと思います。とすると、ナガエツルノゲイトウの原産地である南米で先住民がこの草をどう利用していたか調べてみるのも一案かもしれません。

例えば日本では雑草扱いのドクダミは、ベトナムでは香草として生で食べます(Wikipediaドクダミで検索すれば確認できます)。韓国では焼肉をカボチャの葉で包んで食べます(「カボチャの葉 韓国」でググルと記事多数。私も釜山の焼肉屋で食べて以来、夏の葉物野菜として珍重してます)。

その土地土地でよく増える植物は、利用法も考えられていたのではないかと思うのです。

2017-06-26

[] 高血圧対策に酢タマネギサラダ

5月、6月と血圧を低くするアムロジンの服用をやめましたが、5月半ば以降は常に130未満でした。昨年の5〜7月は薬を服用していても常に130以上、月1〜2回は150超えもありました。どうやら少なくとも暖かい時期については、高血圧を制圧したようです。首から肩の痛みを取るためのリハビリや漢方薬の服用は数年前から始めていたので、今回効いたのはタマネギ・きのこ・海藻・大豆を毎晩食べるようにしたことだと考えています。

大豆については、最近「エクオール」というキーワードで注目されていますが、私が大豆に注目したのは、日野原重明氏の日常を追ったテレビ番組を見て以来です。ネットで日野原氏の食事を検索しても全くでてきませんが、その番組では確かに「朝食では必ず大豆イソフラボンのサプリをとる」と説明されていました。

タマネギ・きのこ・海藻・大豆を合わせたサラダは、もともとは5月18日付記事で紹介したものでした。しかしこの方法だと醤油を使うので、もっと塩分を控えるために玉葱を酢タマネギに変更してから、調理時間もさらに短縮できました。作り置きのキノコ・大豆・酢タマネギに乾燥ワカメを戻して和えるだけなので、待ち時間はワカメが戻る間だけです。

「酢タマネギ 血圧」でググルと多数記事がでてきますが、作り方はいろいろあるようです。私は酢は「千鳥酢」を使っています。このお酢の味だけでもおいしいのですが、デトックス効果を狙ってアスコルビン酸と、血圧が高くなってから食べるのを控えている自家製梅干し代わりにクエン酸を加え、少しフルーティな味にしています。

作り方ですが、玉葱2個分をみじん切りにし、大きめのジャムの瓶(ガラス瓶)にいれます。アスコルビン酸クエン酸を小さじ2杯分くらいつつふりかけ、容器の玉葱が半分くらいひたるまで酢をいれてから、アスコルビン酸クエン酸が一様になるように容器内でスプーンを使ってかき混ぜます。一晩以上おいて、上下を混ぜてから使います。

2017-06-24

[] 豪華な一種いけ

アケビ棚の下に植えていた3種類のユリのうち、このユリだけが生き残りました。やっと生き残ったという感じでなく、日陰環境が合っていたようで、昨年の3倍近い30もの花が咲きました。昨年はナメクジにかじられたのですが、イチゴ同様、今年は全くかじられず。こんな豪華な一種いけ、花屋さんで買ってではまずできません。。

f:id:Limnology:20170624095253j:image

2017-06-23

[] ふざけんな!の委員会

今日は長野県アセスメント委員会でした(正式名は長野県環境影響評価技術委員会)。3件の審議のうちひとつが諏訪湖周辺のバイパス道路案件だったのですが、おおよそのルートは住民アンケートの結果に沿って決まったとされる諏訪神社近くを含む山や上川(ワカサギの採卵が行われている漁業にとっては大切な川)に橋を造る案と決まっているものの、事業者側の説明では正確にどこを通るのかまだ未定、トンネルをどうやって掘るのかも未定、橋脚が河道内に入るのかどうかも未定。こんな状態で、どういうことが懸念されるからどういった調査をすべきなんて、全く検討できませんよね。委員の方々、内心は「ふざけるな!」と言いたかったのではないでしょうか。

私は我慢が苦手なので、それに近い発言を連発してました。議事録が公開されたら、どれだけ怒っていたかわかると思います。

2017-06-22

[] 環境省公表資料「水生生物による水質評価法マニュアル−日本版平均スコア法−」「河川生物の絵解き検索」

下記URLから両資料をダウンロードできるサイトに接続できます。

http://www.env.go.jp/press/104101.html

環境省の説明には「水生生物を用いた河川の水質評価手法や環境学習を行う際のツールとして広くご活用いただくため、河川を調査・評価するために必要な事項をとりまとめた」と書かれています。

個人的には、水生生物を用いて水質を「とても良好・良好・やや良好・良好といえない」と価値観を含む言葉で区分するのは、全く科学的ではないと思います。

そもそも環境省が指標生物を最初に指定したときの説明は下記でした(現在はリンク切れになっています)。担当者が代わる間に、いつのまにか「これらの生物がすんでいるから、その水がきれい、きたないというわけではありません。」という基本が忘れられたようです。

f:id:Limnology:20170622112637j:image

f:id:Limnology:20170622112634j:image

「水質を評価するのに利用しない」のであれば、「河川生物の絵解き検索」は淡水陸水ベントスの検索図鑑として、「水生生物による水質評価法マニュアル−日本版平均スコア法−」はベントス調査マニュアルとして利用価値が高い資料だと思います。

2017-06-21

[] フレッシュマンへの防災の勧め

東海地方の一部で洪水による避難勧告が出ています。

4月からひとり暮らしを始めた娘が東海地方で川の近くのアパート1階に住んでいるため、気になって電話しました。

「アラートとか登録してる?」「知らな〜い。」「ハザードマップとか持ってる?」「持ってない〜。」「じゃぁ、避難指示になったときに、どこに行くか知ってる?」「知らな〜い。」

ともかくどこが避難場所かくらいは今のうちに調べるように言いました。

4月から新生活をスタートさせた若者の多くが、その土地にどういうリスクがあるのか考える余裕なく今に至る、だと思います。これから豪雨災害が多くなる季節、今のうちに住んでいる地域のハザードマップくらいは取り寄せ、職場と住んでいる場所をYahoo防災速報などで登録するようにしましょう。

Copyright (C) 2007 「Limnology 水から環境を考える」 All Rights Reserved