Hatena::ブログ(Diary)

Limnology 水から環境を考える

2016-08-26

[] 2月開催、ASLO2017 at ホノルル

ASLO2017の参加募集が始まりました。ハワイのホノルルで2月23日から3月6日まで開催されます。

今回のテーマは「Mountains to the Sea」です。陸水から海洋まで、128もの幅広いセッションが提案されています。

https://www.sgmeet.com/aslo/honolulu2017/sessionlist.asp

8番目のセッション、「Challenges of Large Lakes: Detecting Change, Identifying Drivers, and Implementing Restoration」は私がセッションチェアーを務めます。琵琶湖霞ヶ浦十和田湖など、比較的広い湖沼を研究されている方は、是非ご参加ください。海外での学会発表は初めてで英語に自信が無い方でも、いざとなったら日本語で質問に答えてくだされば、私が英訳します!

この時期のハワイでしたら、夏のシーズンより割安のパックもあると思います。日本から一番近いアメリカでのASLO開催、是非この機会にご参加ください。

下記は私のセッションの内容です。

008 - Challenges of Large Lakes: Detecting Change, Identifying Drivers, and Implementing Restoration

Detecting temporal trends and drivers of change in large lakes is challenging for multiple reasons. Large lakes are subject to substantial anthropogenic impacts because of the many human activities occurring in and around them. They have long residence times and respond slowly to external forcing with responses sometimes occurring first in the coastal zone. Consequently, monitoring programs must be customized for different impacts and implemented at large spatio-temporal scales including the coastal zone where it can be difficult to sample. Last, large lakes differ in their history of impacts and their responses to those impacts. For example, the Laurentian Great Lakes have similar histories of eutrophication and ecosystem alteration by over-fishing and invasive species. In contrast, Lake Baikal has just begun to eutrophy, has few problems with invasive species, and mostly retains its native flora and fauna. Despite the challenges of monitoring and managing large lakes, scientific connections among researchers working on them are often circumscribed regionally. This session will connect scientists studying the world’s large lakes and feature talks addressing the response of these ecosystems to a range of environmental stressors with the goal of identifying common drivers and coupling across sub-systems from the watershed to nearshore to offshore.

Organizers

Masumi Yamamuro , The University of Tokyo

yamamuro@k.u-tokyo.ac.jp

Lyubov Burlakova , Buffalo State College

burlakle@buffalostate.edu

Oleg Timoshkin , Limnological Institute SD RAS

timole.turgenevo@gmail.com

Lars Rudstam , Cornell University

rudstam@cornell.edu

Marianne V Moore , Wellesley College

mmoore@wellesley.edu

Alexander Karatayev , Buffalo State University

karataay@buffalostate.edu

(追伸)

本日午後からイルクーツクからちょっと離れた臨湖実験所に滞在します。ブログは9月1日まで書けない可能性大です。

2016-08-25

[] サンプリングは一瞬、ソーティングは3時間

24日はLimnological Instituteに場所を借りて、前日サンプリングした緑藻類のソーティングをしていました。湖岸への人為的負荷が異なる各地で緑藻を採取し、窒素安定同位体比の値を比較するためです。富栄養化の影響を受けていると大きめの値を示すのですが、動物が混ざっていても大きめの値を示すので、実体顕微鏡で見ながらひとつひとつ動物を除去します。

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下の写真のは、大きめのヨコエビです。この10分の1くらいのやら線虫やら、緑藻の中には無数の動物が住んでいます。

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3時間かかって、ようやく小さなシャーレ1杯分のソーティングが終わりました。私は学部1年から修論が終わるまで、バイトや自分の研究でベントスのソーティングをやっていて、両手にピンセットを持ってソーティングができます。それでもこれだけかかるので、慣れない人が片手でやったら1日かかると思います。

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最近は元素分析計直結の質量分析計が普及して安定同位体比を使った水界生態系に関する論文を多く目にするようになりましたが、こういったソーティングやクリーニングをどこまできちんとやっているのか、気になることがあります。メソッドのところで、どうやって綺麗にしたか書かれていない論文が多いからです。

2016-08-24

[] オームリ料理2種

バイカル湖と周辺の河川でしかとれないサケ科魚類「オームリ」。そのおいしさに惹かれてバイカル湖に来る日本人もいるようです(「オームリ」で検索すると報告がいくつか載っています)。

私もいつかは食べてみたいと思っていたのですが、臨湖実験所での学生さんの自炊料理や船でのまかないでお願いするのは気が引けて延び延びになっていました。今日は車で2時間かけて移動してのサンプリングだったので、昼食に寄った食堂で、ようやく念願のオームリ料理を食べることができました。

食が細いのでスープだけ頼んだところ、同行者が気配りして、塩漬けオームリのマリネも頼んでくれました。それが下の写真。淡水魚ですが全く臭くなく、塩で少し締まった身はノドグロから脂分を少し抜いて塩漬けにしたらこんな感じ?というおいしさでした。もしかしたらノドグロより好きかも。

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スープには小ぶりのオームリが入っていました。サケ科ですけど白身であることが分かるように、スプーンで持ち上げて写しました。

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スーパーやオームリ専門店に行くと、燻製がよく売られています。今回は数日ホテルで過ごすので、次は夕食か昼食で燻製を狙いたいと思います。

2016-08-23

[] インチョン空港散策

インチョン空港に正午過ぎに着き、時間がたっぷりあるこの機会に、広い空港内のお店を観察してみました。電化製品の店では成田のように自国製品を中心に売っているかと思ったら、Sony,Canon,Elecomなど日本製が半分位を占めていて驚きました。

いろんなレストランがある中で、うどん専門店に人だかりができていました。欧米人も結構入ってました。「Udon」は日本食と自覚しているかは定かではありません。

ファーストフードでロッテリアが入っているのは「さもありなん」ですが、ダンキンドーナッツもありました。ホテルでも「ダンキンがある」と言われたので、韓国では日本のマクドナルドのような存在なのかもしれません。日本のミスドと違って、ドーナッツよりマフィンなどを使った食事パンの方が種類が多いようでした。

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不思議なのは、食事パンが3400〜3900ウオンだったのに対し、最も安いアメリカンでもコーヒーは4400ウオン。他の飲み物と比べてもココアが3500ウオン、紅茶が4100ウオンと、日本より相対的にコーヒーが高いようでした。それでも4400ウオンは約394円ですから、空港でコーヒーを味わう価格としては割安で、サイズも他のコーヒー専門ショップの倍くらいありました(そこでは500ウオン以上してました)。

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インフォメーション近くで伝統衣装を着た一団のパフォーマンスがあって、希望者が記念写真を撮ってました。

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お店見学の後は仕事に専念。日本製がそのまま使える110Vのコンセントがあって便利です。長い待ち時間も、6月のバイカル調査で経由した北京と違って、インチョンでは快適に過ごせました。

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この後、大韓航空イルクーツクへ。北京から成田に戻ったときの中国系のフライトでは成田行きでも日本語が分かる客室乗務員はゼロでした。今回はイルクーツク行きなのに、乗務員の大部分が日本語OKで、サービスもANAJALと遜色無く、実に快適に過ごしました。中国を経由しないフライトを選んで正解でした。

2016-08-22

[] 仁川空港近くで1泊

バイカル湖調査でイルクーツクに行くのに北京経由を排除した結果、昨夜成田発仁川着、今夜仁川イルクーツク着という結果になりました。

インチョンではExpediaから約6800円で予約したHotel SKY Incheon Airportに泊まりました。あとでたまたま、楽天からも予約できることが分かりました。値段も変わらないようです。

空港から電話したら15分くらいで迎えに来てくれました。空港から車で10分くらいの繁華街の中にあり、近くにミニストップもあります。写真は今朝の様子。日本からは欠席連絡をしていた千葉県環境審議会水環境部会から「台風の影響で中止」とのメールがあるなど、関東地方は悪天候のようですが、こちらは安定した夏空です。

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禁煙デラックスダブルルームは広々していて、無線インターネットも快適につながりました。お風呂はシャワーのみで石けん、シャンプー、櫛、化粧水はありましたが、歯ブラシと寝間着はありません。タオルは二人分と十分、ヘアドライアーと冷蔵庫もあります。ホテル内では朝食も含め食事できないのですが、付近にダンキンドーナッツや韓国の食堂がある、クレジットカードで大丈夫と言われました。私は近くのMinistopで適当に買ってきました。果物も野菜も売ってました。空港までの送迎は最終便の12時でお願いし、追加料金無くそれまで過ごせたので助かりました。

面白かったのが窓際にEscape Ropeが設置されていたこと。法律で強制されているのでしょうか。

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2016-08-21

[] ヒガンバナ開花日、今年は猛暑年と同じ

今朝、お彼岸前に咲く、実をつけるヒガンバナが芽を出していました。

昨年の観察によると芽を出して1週間後に咲くので、今年の開花は猛暑だった2013年と同じ、8月28日になるようです。

昨年は「涼しくなったら芽を出す」との仮説を出していましたが、まだ全然涼しくなっていないので、この仮説は却下です。

これまでの開花日は、2009年・2010年は9月11日、2011年は9月4日、2012年は9月18日、2013年は8月28日、2014年は8月22日、2015年は8月30日でした。原因は分かりませんが、2013年から一気に早く咲くようになったと考える方が素直かもしれません。

正確にいつ咲くのか観察したいところですが、これからバイカル湖調査に出かけます。帰る頃には庭のも近所の公園のも満開になっていることでしょう。

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2016-08-20

[] トイレットペーパーのおみやげ

知人から静岡に行ったおみやげと下記をいただきました。

出張でいろんな所に行ってきましたが、国内外あわせてトイレットペーパーのおみやげは初めて見たような気がします。

好みに関わらず絶対に使うという点からは、外れのないおみやげですね。

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(追伸)

耳慣らしにBGMをロシア語会話に切り替えました。本当は1週間前から切り替えるハズだったのですが、MusicフォルダーにCDからコピーする際に一緒にアルゲリッチの「くるみ割り人形」をコピーしてしまったのが敗因で、1週間アルゲリッチばかり流してしまいました。。。

2016-08-19

[] バイカル湖で素潜り

バイカル海綿を潜って見たい!とことあるごとに共同研究者のT先生に訴え続けていたところ、「8月ならウエットスーツで素潜りできるし、湖面からも見えるだろう。」とT先生からメールがありました。本日たまたま大学にいたので、急遽、大学に保管していた素潜り用品一式を成田空港に送りました。

心配性のT先生は、当日はプロダイバー2名を護衛につけると言ってました。

バイカル博物館で水槽の中のバイカル海綿を初めて見たのが2007年。生きている現場で見たい!と思い続けて9年。強い願いはかなうものだと、またもや思いました。

ただしバイカル海綿はどんどん衰退していて、8月に健全なパッチがどれほど残っているかが気がかりです。

2016-08-18

[] 日本だけじゃない!バイカル湖でも中国人観光客増加

日本政府観光局が17日発表した7月の訪日外国人客数(推計値)は、前年同月比19.7%増の229万7000人、うち中国が26.8%増の73万1400人となり、単月として初めて70万人を超えたそうです。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL17HFS_X10C16A8000000/

7月下旬から約1ヶ月の予定でバイカル湖を調査しているアメリカ人研究者によると、バイカル湖を訪れる中国人観光客の数も半端な増え方ではないようです。彼女曰く「The number of Chinese tourists visiting the lake is amazing - in my 16 years visiting Baikal, I have never seen such large groups of tourists.」

バイカル湖富栄養化させている要因の1つは、観光地で増加しているホテルからの下水です。中国人観光客の増加が続くと、ますますバイカル湖が壊滅的になりそうで暗澹とします。

また、かつてはインチョン経由やウラジオ経由で中国を通らずに済んだフライトがほとんど無くなってしまったのも、中国人の需要が増えて北京経由のフライトが増え、そちらに飲まれてしまったということなのでしょう。

やれやれです。

2016-08-17

[] タカサゴユリの成長

昨年は50cmにも満たなかった、種で増える外来のタカサゴユリ(昨年8月14日の写真はこちら)、今年は倍以上の高さになり、花も6つもつきました。

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昨年の写真で分かるように、コンクリートの切れ間の、わずかに土がたまったところに生えています。こんな劣悪な環境で、よくここまで育つものです。

もう少しマシな環境だとどうなるんだろうと思って画像検索したら、やっぱり!でした。下記ブログに地植えされたタカサゴユリの写真があって、ひとつの球根から10以上もの花をつけていました。見事としか言いようがないです。

http://sdknz610.exblog.jp/8870132/

2016-08-16

[] アルゲリッチの「くるみ割り人形」

私の音楽の趣味はたびたび学生から顰蹙を買っていて、特にOBのT君からは「セカオワいいよねぇ。」「あいつら、終わってます。」とけんもほろろでした。

そのT君と久々に一緒にフィールドワークをやることになり、珍しくT君が車用の音楽を持参してなかったので、FMをつけてました。流れて来たのがアルゲリッチが弾く「くるみ割り人形」。

「これ、すごいじゃん!」「音の透明感がいいよね。」と、初めてT君と意見が一致。調査から帰って「アルゲリッチ くるみ割り人形」で検索したら複数選択肢があり、私達が聞いたのはこっちだろうとT君に確認して購入したのが下記。久々に、何度も何度も繰り返し流して聞いています。あと1ヶ月は、こればっかり聞くかもしれません。

音楽にほぼこだわりのない私が唯一「楽器ならピアノでしょう」とこだわっているピアノの可能性を、とても豊かに表現していると思います。いやぁ〜、すごいわこれ。さすがアルゲリッチ。

下記リンクの「 CD1 ラフマニノフ:交響的舞曲、チャイコフスキー:くるみ割り人形 アルゲリッチ、エコノム」です。

http://www.hmv.co.jp/news/article/1007160032/

2016-08-15

[] 注意を要する分析項目1.強熱減量

「強熱減量」は堆積物中の有機物量を反映するとされます。堆積物を高温で焼いた時の減量なので、電気炉さえあれば分析でき、元素分析計やCNアナライザーなどが開発される以前から測定されていました。

水環境分野で、簡単で昔から測られてきた指標として透明度があります。「直径30cmの白色円板を水中に沈め、肉眼により水面から識別できる限界の深さ。」と定義されます。個人誤差が発生するなど数値の解釈に注意を要するものの、懸濁物の増減を10年以上のスパンで比較するなどの長期傾向の解析には、十分使えるデータです。

ところが強熱減量は、原理は簡単なのですが、過去からの比較には全く役立たないことが多いです。

例えば宍道湖堆積物については1982年から2012年までに、ある程度面的な情報をカバーする強熱減量の調査が4回行われています。それらを比較したところ、1982年と1997年では、1997年の方が似た地点でも有機物濃度が少ない結果になりました。1982年は700℃4時間の処理だけですが、1997年はまず110℃2時間で乾燥してから秤量し、その後600℃2時間焼いたものの減量を測っています。このため110℃2時間の乾燥での減量分が、1982年には強熱減量として上乗せされていたと考えられます。

2000年については800℃12時間で加熱したとあり、事前に100℃で乾燥させたかどうかは書かれていませんでした。2012年は600℃1時間の加熱による減量です。ヨシ植栽後の2012年の方が有機物濃度は高いはずなのですが、2000年と2012年でほとんど変わっていなかったのは、2000年の方が加熱温度が高かったために減量が大かった為と考えられます。

今年度の研究テーマとして、このように異なる方法で出した強熱減量がどれくらい違った値になるか、検討しています。

環境省(2012)では、105〜110℃で乾燥した試料を。600±25℃で約1 時間強熱した後の減量を強熱減量としています。今後、全国的にこの方法に統一されるとよいのではと思います。また、過去の強熱減量データを参照するときには、何度で何時間焼いたのか、方法を必ず確認しましょう。

次回以降は、泥分率、全窒素を解説する予定です。

2016-08-14

[] スマップ解散

錦織VSマレー戦の最中にNHKニュース速報を流したSMAP解散。

「速報流すほどのことか」との声もあるようですが、それだけ社会の関心も高いということなのでしょう。

私自身は、「若さ」が重要因子であるジャニーズ系アイドルグループが40代にもなって今のポジションをどう維持していくのかに関心があって、時々出演番組を見るなどフォローしてきました。こういった形で終わってしまうのは、ちょっと残念です。

2016-08-13

[] 今年の猛暑

今日も各地で猛暑日になっています。

関東地方でも群馬県館林市など、昨日までに19日も猛暑日になっています。

が、関東全体で見るとそれほど猛暑日になっておらず、つくば市では7月の1日だけです。

http://weather.time-j.net/Summer/SummerDayList/2016

実家があった大阪府寝屋川市の隣の枚方市では、13日も猛暑日になっています。実家での夏はエアコン無しには過ごせませんでしたが、つくばでは昨年の夏に何度か使ったものの、今年は全く使っていません。クリ(もうすぐ5歳の柴犬)も昨年のように舌を出してあえぐことなく、風通しのよいところでゆったり過ごしています。今年はむしろ昨年より涼しい夏だと感じています。

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今年の猛暑の影響、地域によって相当違いますね。

2016-08-12

[] スズメバチの駆除

最近、庭にしょっちゅうスズメバチがいると思っていたら、ブルーベリーの茂みの中に直径20cm強の巣を作っていました。

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今年、毛虫の大発生がなかったのはスズメバチが食べてくれていたのかもと思いましたが、刺されてアナフィラキシーで死ぬのもいやなので、つくば市「すぐ対応室」に電話して駆除をお願いしたところ、お盆期間にも関わらずその日のうちに来てくれました。

さぞ物々しい防護服で来るかと思ったら、普通の作業服でした。殺虫剤スプレーの先に2mくらいのパイプをつけ、先端を巣の中にいれて数十秒まいたあと、刈り込みハサミで巣を切り落とし、用意していたゴミ袋にいれて終了。5分とかかりませんでした。ゴミ袋の前には他のお宅で回収した巣も入ってました。

因みに、ホームページのつくば市「すぐ対応室」の説明には下記が書かれていました。名前のせいで、発足当初はいろいろ要望があったのでしょうね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

すぐ対応室は,「なんでも引き受ける,なんでもやる課」ではありません。個人の家の「清掃」「庭の草刈り」「害虫駆除」「鳥の巣撤去」「鳥のふん害処理」「ヘビの駆除」「小動物の処理及び捕獲」はお受けすることができません。

2016-08-11

[] 水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準の改正

昨日の記事でネオニコチノイド系殺虫剤に、新たにユスリカを使った試験が行われるようになるとご紹介しました。

昨日ご紹介した「資料4」は「案」の段階でしたが、7月1日に最終改正されたとのことです。下記は関連情報のリンクです。

水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準について

http://www.env.go.jp/water/sui-kaitei/kijun.html

上記を一枚紙で説明したもの

http://www.env.go.jp/water/sui-kaitei/kijun/mech_2.pdf

中央環境審議会土壌農薬部会農薬小委員会(第50 回)の議事録

http://www.env.go.jp/council/10dojo/y104-55a.html

2016-08-10

[] ワカサギの餌「ユスリカ」、毒性試験への追加で復活なるか?

8月5日記事で、宍道湖底生動物の中でユスリカだけ減っていることを書きました。この原因として私はネオニコチノイド系殺虫剤を考えています(例えば2015年2月19日記事)。

今日の会議で学生時代から知り合いの環境省の方と会って宍道湖の状況を話したら、「ユスリカについては新たに殺虫剤の毒性試験の対象にした」と教えてもらいました。

さっそくネットで調べたところ、中央環境審議会土壌農薬部会農薬小委員会(第50 回)の資料4に「(1) 今後我が国において新たに登録を受けようとする殺虫剤、及び(2)既に登録されているニコチン性アセチルコリン受容体又はGABA 受容体に作用する殺虫剤(ネライストキシン系殺虫剤を除く。)については、ユスリカを用いた毒性試験の提出を要求することとする。」と書かれていました(3頁)。

ユスリカはワカサギなどの有用水産種の重要な餌でもあります。この規制によって、ワカサギが多少とも増えるといいなと思います。

2016-08-09

[] ヨシマルチは使えそう

出雲河川事務所では、枯れヨシが宍道湖流入して汚濁負荷にならなによう、刈り取りを行っています。刈り取ったヨシの有効利用の一環として、裁断して雑草抑制マルチに使えないか試しています。4月25日記事で紹介した場所では昨年2月に裁断ヨシを15cmくらい敷き詰めたところ、1年以上経っても効果が持続していました。しかし視察したのは春先だったので、夏にはさすがに雑草に覆われているかもしれず、今回、確認に行ってきました。

ご覧の通り、1年半経ってもほとんど雑草は生えていません。

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手作業で抜いていないか確認したところ、時々ひょろひょろっと1,2本生えてくるのを抜いているくらいで、以前は一面に生えて来たのと比べると管理が比べものにならないくらい楽、とのことでした。同じ敷地の砂利の場所と比べると、その違いは一目瞭然でした。

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島根県の研究機関が分析したところ、重金属などの有害物質は検出されず、アレロパシー効果がある有機化合物が検出されたそうです。

ヨシマルチ、使えそうです!

2016-08-08

[] 松江のお勧め:スイーツ編

国交省のTさんのお勧めには外れがないのですが、その彼女が松江でイチオシのケーキ屋さんがパティスリー・キュイール松江に出張すると期間中一度は、昼食はここでのケーキになります。地元の知り合いによると、お子様の名前もチョコとかケーキから取っているとか。あまり洋酒を効かさず、素材のおいしさを引き立てる感じです。店内でいただくと、盛り付けも素敵です。写真はガトーショコラとグレープフルーツのティラミスです。

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お店からはお堀など松江らしい景色も楽しめます。

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2016-08-07

[] 松江のお勧め:お食事編

地元の知り合いイチオシの焼肉店が、駅から徒歩5分ほどのところにあります。竹山寺町店。地元御用達らしく、いつ行っても満員なのに、食べログとかには投稿がありません。

量は結構多く、4人なら2〜3人分で足ります。肉の鮮度がよく、牛肉ユッケ、センマイ刺し、チャンジャ(腸)は生肉です。下の写真はチャンジャ1人前(410円)です。みんなでわいわい食べたいときには、ここは結構お勧めです。

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安くあげたくて、かつ美しい光景でリフレッシュできるのは、ガスト松江南店。今の時期なら18時過ぎに行くと、食事をしながら宍道湖の沈む夕日を楽しめます。嫁ヶ島が見えるスポットからは少し外れていますが、太陽と湖面の色合いの変化を楽しみむには十分です。混み出すのは日没後なので、窓際の席は大抵あいています。駅前からはちょっとありますが、湖岸の散歩と割り切れば歩ける距離です。

「今日は高くてもいいから、おいしいお刺身が食べたい!」と思ったら呉竹寿司。県庁などでの会議後なら、歩いて行ける距離です。せっかくなので、地元かつ魚に詳しい方と行きましょう。私がここで頂いて一番おいしかったのはノドグロのお刺身と、地元の知人が頼んでくれたアワビの内蔵でした。

2016-08-06

[] 中海の底質が変わった

今日は1994年に調べた論文の底質データとの違いを見るために、中海で採泥してました。下の写真は水深約7mで粘土質の地点です。1994年当時はかなり還元的で黒色だったように思いますが、中浦水門が撤去された今は、海水が入りやすいのか、褐色をしていました。20年経つと環境がいろいろ変わります。

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(追伸)

島根県保健環境研究所の研究船がある桟橋に居着いているという白鳥です。縄張りに船が入ってくるのが気にくわないのか、目の前まで来て威嚇していました。

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2016-08-05

[] やはりユスリカがいない。。。

卒論で1982年夏に248地点で宍道湖のベントス分布を調べた結果では、西側にオオユスリカ、東側にユハズカユスリカが分布していました。その中から40地点を選んで水産技術センターに採泥いただきました。今日はそのうち6地点分をソーティングしたのですが、着底間もない小さなヤマトスピオが無数にいたり、ケヤリムシがごろんと横たわっていたりと、多毛類は30数年前と同じ感じだったのですが、ユスリカ類は全くいませんでした。

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今回は堆積物の有機物濃度も測定します。宍道湖は貧栄養化は起こっていないので減っていないはずですが、念のためです。

有機物濃度も減っておらず、塩分も昔とそれほど変わらず、多毛類は昔通りいるのにユスリカ類だけ減ったとしたら、昆虫をターゲットにした殺虫剤の影響である可能性が高まると思います。

2016-08-04

[] 東京には空は無い

今日の正午過ぎに離陸した直後の東京の写真です。

「東京には空は無い」との言葉通り、どんよりした空気に覆われています。

子供の頃、生駒山から大阪に下りてくるときに、大阪一帯がどんよりした空気に覆われていて、これが大気汚染というものなんだと思いました。

1970年代よりはだいぶマシになったとは言え、まだこういう状態なんですね。

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(追伸)

こんな空気だとPM2.5も結構あるんじゃないかと思ったら、やはり夏は環境基準以上になる日が結構あるようでした。

下記リンクで8月11日現在の予報を見ると、13日からは多くなるようです。

http://pm25.jp/p/13/

2016-08-03

[] B級グルメ「山賊焼き」は同じ長野でも諏訪にはない

長野県アセスメント委員会の現地調査で、道の駅「風穴の里」で昼食を取りました。私は特産のスイカと味噌どら焼きで済ませたのですが、そこで「山賊焼き」という、初めて聞くメニューを目の当たりにしました。

いかにもおいしそうだったので、その日の夜の宿泊先の上諏訪で夕食にしようと思い、ホテルのフロントで聞いたら、「それは松本のメニューで、諏訪にはありません。」と言われました。

真田丸」で見ている通り、今の長野県全体を長く掌握した武将はほとんどいないので、長野県では地方ごとにかなり異なる食文化を有しているのかもしれないと思いました。長野と言えば昆虫食で有名ですが、あれももしかしたら食べる所と食べない所があるのかもしれません。

2016-08-02

[] つくば地形教室「第44回 石ころセミナー

池田宏先生の地形教室のご案内です。

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★ 第5回 鬼怒川セミナー

 日 時:2016年8月13日(土)午前10時〜12時

 会 場:池田さんちの夢空間 午前9時半開場   

「山川(山地河川)の地形変化を小型水路実験で学ぼう!」

穿入蛇行河道や砂礫堆(バー、bar)の形成過程を小型水路実験で学びましょう。

参加いただける方は8月11日(木)までにお知らせいただければ幸いです。

参加申し込み・お問い合わせは

tsrfh511アットybb.ne.jp

2016-08-01

[] 陸水学会でロゴマークを募集中!

日本陸水学会は1931年6月に創設された日本では比較的歴史の長い学会ですが、これまでロゴマークがありませんでした。

会長になってすぐの今年の1月くらいだったか、2018年に東京で開催される12th International Symposium on Ecohydraulics (ISE 2018)の後援依頼がありOKしたところ、学会のロゴマークをホームページに掲載するので送ってくれと言われました。「うちの学会、ロゴマークありません。」「では暫定案を適当に作って下さい。」

芸の無い私が作ったロゴマークが下記の左下でご覧になれます。

http://ise2018.com/

ロゴマークはこういった後援先のサイトで使われたり、学会長名で発行する手紙(特に英文)でレターヘッドとして使用することになります。ただいま陸水学会では、今年11月に開催される沖縄大会総会での決定を目指し、会員を対象にデザイン案を募集しています。縦横サイズや配色、ファイルの形式は特に限定していません。

自分の作ったデザインをどこかで使われるのが夢という方には、是非会員になっていただき、応募してください。

募集の詳細は下記をご覧ください。

http://www.jslim.jp/?p=1710

2016-07-31

[] Alternative stable state theory という妄想

7月27日付ブログで紹介した八郎湖だけでなく、一部の生態学者が「沈水植物が繁茂する湖沼ではアオコが出ない」とのファンタジーにとらわれているおかげで、多くの湖で水質浄化(透明度を高める、アオコを防ぐ)の手段として水草を増やそうとしています。

元になったのはSchefferほかのNature論文で説かれたAlternative stable state theoryですが、こと沈水植物に関しては、日本の生態学者はこの論文をきちんと読まずに広めてしまったとしか思えない、トンデモ論文です。下記でこの論文のどこがトンデモ論文か、メモ程度に解説しています。

参考資料.pdf 直

実際、沈水植物が復活した琵琶湖南湖では、「沈水植物の除去によるアオコ発生抑制効果調査」という報告が為されています。宍道湖でも水草が大繁茂した2012年夏は、過去に例がないほどアオコが一面に広がりました。

琵琶湖の報告は下記からダウンロードできます。

http://www.pref.shiga.lg.jp/d/biwako-kankyo/lberi/03yomu/03-01kankoubutsu/03-01-03research_report/no1/files/dai4syou-3.pdf

生態学者も科学者であるのならば、ファンタジーではなく事実に基づいて発言してもらいたいものです。

2016-07-30

[] 相模原事件

障害者福祉施設で19人もの方が殺された事件、犯人は人を殺す危険があるとして措置入院していたのに、担当医師が「他人に危害を加える恐れがなくなった」と診断して退院させたと報道されています。

退院させる分には本人から訴えられる可能性は少ないですが、拘束する分には人権侵害として訴えられる可能性があります。なので、多少のことでは退院させよう、という雰囲気があったのかもしれません。

私が知っているケースでも、ハラスメントを行った後に精神的病いを理由に休職している者に対して、何の問題行動も起こしていなかったとの対応をして当人の復職を促していました。ハラスメントを受けた被害者が外部に訴える可能性は無いと踏んで、一方で加害者の方はクレームをつける可能性があるとの計算なのかもしれません。

交通殺人でもそうですが、日本は被害者(あるいは被害者予備軍)の人権よりも加害者(あるいは加害者予備軍)の人権を重んじている気がします。「死人に口無し」とか「泣き寝入り」という言葉は、死語になるのが理想だと思うのですが。

2016-07-29

[] 諏訪湖でワカサギ大量死

朝日新聞によると、諏訪湖でワカサギが大量死し、全滅の恐れもあると報道されていました。

http://www.asahi.com/articles/ASJ7X5S3BJ7XUOOB016.html?iref=comtop_8_05

原因として酸欠が疑われているようです。

一般に夏季の諏訪湖は底層で貧酸素化します。しかし魚は泳げるので、酸欠水から逃げようと思えば逃げれるはずです。それでも死亡したとしたら、

1)酸素が豊富な表層は暑すぎて、水温が低めの底層にとどまるか、暑い表層に逃げ込んで衰弱した。

2)逃げ込んだ表層も何らかの原因で酸欠していた。

などが考えられます。

ワカサギの生息南限である宍道湖で過去に起こった大量死は、高水温による衰弱が原因と考えられているそうです。

他の原因もあるかもしれませんが、まずは酸素と水温の状況を知りたいところです。

2016-07-28

[] 防災に最も必要なこと

私は日頃から「地学は高校まで全員が必修、小学校でも地学の知見を踏まえた防災教育が必要」と考えています。そのような観点から、リスク対策.com52号の「鬼怒川決壊への対応を検証」という特集を検討してみました。

記事では被害を拡大させた常総市のミスとして、

常総市ハザードマップの浸水域に市役所を建設し、さらに非常用自家発電装置を地上に設置していたために水没、電力が途絶えた。

気象庁から発せられる大雨特別警報への対応も遅れ、避難者は迅速に必要な行動を取ることができなかった。さらには鬼怒川東側の住民に対して、堤防が決壊した河川側(西側)に避難誘導した。

常総市市役所本庁だけではなく、本庁が使用できない場合の代替候補である常総市役所石下支所、常総市生涯学習センター、常総市水海道保健センターの3拠点全てがハザードマップの浸水予想範囲に入っており、実際、今回の洪水でも浸水被害にあった。

などを指摘していました。

これに関連して、「常総市には防災や危機管理の専門知識を持つ防災専門監がいない。それならばなおさらのこと、平時からの国や県との連携が必要になる。」と書かれていました。しかし、国も自治体も担当者が2,3年で交代する現状で、連携は本当に有効なのでしょうか?

また特集では「災害基本法は3.11を受けて改正され、市区町村長から助言を求められた場合に、国や都道府県にはこれに答える応答義務が課せられた。」と記していました。しかし国のどこがどのようなことを担当しているのか、疑問に思いました。例えば防災研のホームページを見ましたが、一般の方は自治体の方が問い合わせる窓口は見当たりませんでした。あるのかもしれませんが、とてもわかりにくいです。また国はともかく、県に市町村に助言できる専門家がいるのでしょうか?

特集では、常総市の間違った避難誘導を例に「行政はミスを犯すものと考えた方が合理的な場合もある。自分や家族の命を守るために何が必要かは、住民ひとりひとりが判断しなくてはならない問題。」と説いていました。しかし市役所を、自身が出した防災マップで洪水リスクが高いところに建ててしまうほど、日本人は総じて地学リスクに疎いものです。自分の命を守れと言われて、守れるものではないと思います。

やはりまず、国民全員がハザードマップ活断層図などを読みこなせる教育を義務教育で充実させることが第一でしょう。

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