Hatena::ブログ(Diary)

Limnology 水から環境を考える

2016-07-25

[] ポケモンGo

一昨日はそうでもなかったのですが、昨日の夕方はジョギングコースの公園で多くの若者がポケモンGoを楽しんでました。見てるとひとりでやっている人はほとんどなく、友達数人とかカップルでやってる人ばかりでした。

こうなると困るのが、細い道の近くにモンスターがいる時。自転車3台が立ち止まって道をふさいでいるので、回り道せざるを得ませんでした。

ニュースによると、国会議事堂では要請により、モンスターが出ないようにしたとか。そういったメジャーなところだけでなく、例えば旧に道幅が狭くなっているところなど、人が立ち止まると通行人の迷惑になりそうなところにはモンスターを配置しないでいただきたいです。

2016-07-24

[] 「ためしてガッテン 健康の新常識事典」(主婦と生活社

テレビでは毎日どこかの局が健康ネタとか料理・グルメネタの番組を放映していますが、その中で私が一番参考にしているのは「ガッテン」です。とはいえ毎回欠かさず見るわけではないので、この本はとても便利だと思いました。とても読みやすく、図書館で20分くらいで立ち読みしました。まず、世間で常識とされている事項について○か×か問う質問があります。次の頁が解説で、関連する詳細情報を知りたい方のために、何年何月何日の放送で取り上げたかが書かれています。インターネットを利用できる方は、その日付の番組を見ればよいわけです。

「へぇ?」と思った主な新常識は下記です。

・風邪予防はうがいより手洗い。ただしインフルエンザは空気感染するのでマスクとうがい。

・目を休めるのはぼ〜っと眺めるのではなく、遠くに視点を合わせて眺める。

・ストレッチをすればコラーゲンが再生し、血管が柔らかくなる。→一度硬くなった血管は元には戻らないと諦めていたので、俄然やる気になりました!

・蓄膿症は加齢で進行し、ほとんどの人が予備軍に入る。→幼児の頃、蓄膿症で一年以上耳鼻科通いしていました。いつも口呼吸で、頭に血がまわらず、口をあけたままぼ〜っとしているので、あの子は知恵後れではないかと近所で言われたこともありました。その状態がまた来ないように、ここで紹介されているチェックを怠らないようにしようと思いました。

2016-07-23

[] 東京は世界一危険な都市なのに

都知事選ではそれなりに防災に関する見解が聞かれますが、海外の保険会社のランキングで世界一自然災害リスクの高い都市とされている割には、切迫感が感じられません。

東京がいかに危険か知っていると、例えば本郷の講義で地上3階にあるTXから千代田線に乗り換え根津まで向かう間、「頼むから今だけは地震が起こらないで。。。」と思ってしまいます。特に今学期は木曜1限のほとんどが雨だったのでなおさらです。

ゼロメートル地帯の堤防は一部老朽化しており、また厚さ30cm程度のところもあるそうです。その上に地震液状化して脆弱になったところへ大雨や高潮が発生したら、決壊の可能性が十分あります。その水が地下鉄に流れ込んだらどうなるか?

東京メトロでは「浸水のおそれがある時、止水設備閉鎖のため、一般利用者の外への避難誘導が課題(避難場所が遠いなど)」としています(リスク対策.com, vol.52, p36)。つまりうまく地上に出れたとしても、そこから安全な所に避難できる仕組みが確立していないのです。

この号のリスク対策.comのあとがき(p111)で編集長がこう書いていました。

オリンピックまであと5年を切った。それまでにあと何回、大規模な災害や事故が起きるのかは想像もつかないが、関係者全員が『最善の対応ができた』と言える事案に変えていけるよう、努力していかなくてはならない。」

ここで問題なのは、どういうリスクがあるかを知らないで最善を尽くしても、それは最善の対応ではないということです。福島原発事故では、産総研の研究者が過去の津波堆積物などのエビデンスから、3.11のような地震が起こったらどれくらいの津波が来るか委員会で何度も説明していたのに、「異論がある」と無視されました。もっと低い想定をしていたのは、地学の研究者ではありません。一般に地学と土木は同じと思っている人が多いですが、全く別の学問です。例えば、土木は現在、あるいは極めて短いタイムスパンで起こったことしか視野にない傾向があります。ですので、地学で指摘したことを「異論があるから」と無視してはいけなかったのです。

そういった観点から、東京はまずは地学リスクの棚卸しから始めるべきです。その上で何が起こりえるのか想定して、最善の対応とは何かを検討すべきでしょう。

2016-07-21

[] 都知事選

このところ、どのニュース番組でも必ず報道している都知事選。21人もの候補者がいるのに、選挙ポスターは6人しか貼っていませんでした。

経費削減のためでしょうか。ポスターを貼っていない候補者の中には、ネットで検索しても、政策などの発信が全く無い方が複数いました。立候補の動機が知りたいところです。

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2016-07-20

[] 京都大学白浜水族館の夏休みイベント

このブログでも紹介した、海の生物好き必見の白浜水族館。常設展示に加え、夏休みから下記の企画展が開かれるそうです。バックヤードツアーも行われるとのこと。

この夏、和歌山アドベンチャーワールドに双子パンダたちを見に行く予定がありましたら、是非、白浜水族館まで足を伸ばしてください。イチオシです。

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京都大学白浜水族館では下記の企画展を行います。皆様のご来館をお待ちします。

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企画展タイトル「ドレッジ調査〜白浜沖海底の生物相を探る」

内容概略:京都大学瀬戸臨海実験所及び学内外の研究者グループで、2012年から行ってきた白浜沖の海底生物相の調査について、その概要と成果をわかりやすく解説します。

開催期間:2016年7月28日〜11月前半

展示内容:調査概要と成果についてのパネル、調査機材、採集された標本、および採集された生きた動物、DVDビデオによるドレッジ採集の様子の紹介。

成果概要:採集された生物標本は、現在も専門家による調査の途中ですが、これまでに75科132種が確認され、そのうち23種は白浜周辺から初記録、2種は日本新記録で、9種は未記載の可能性が高いことがわかっています。白浜周辺の海に、まだ多くの発見が残されていることが示されました。

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なお夏休み中は毎日、瀬戸臨海実験所および白浜水族館の教職員、PD、院生による常設展示の「研究者と飼育係のこだわり解説ツアー」と、水族館裏側の飼育設備を見学できる「バックヤードツアー」の、2つのミュージアムトークを行っています。こちらもぜひご参加ください。詳しくは下記をご覧下さい。

 http://www.seto.kyoto-u.ac.jp/aquarium/event-annai/kaisetsu-tour.html

白浜水族館全般の情報はこちらからどうぞ。

 http://www.seto.kyoto-u.ac.jp/aquarium/index.html

2016-07-19

[] 学位論文提出

OBのK君、明日の締切を前に学位論文を書き上げたとのことです。お疲れ様でした。審査に通れば9月に学位を取得できる予定です。

修士卒業後に他の研究室で学位をとったA君のように、次はパーマネントの研究職に就くことが目標ですね。

陸水研はPDで在籍した人も含めて、学位取得者全員がパーマネントの研究職についている縁起のよい研究室なので、たぶん大丈夫と思います。

2016-07-18

[] 柴山元彦(著)「3D地形図で歩く日本の活断層

熊本地震発生直後は、テレビなどで「活断層」という言葉がよく使われていました。しかし活断層とはどういうものなのか、分かっていない人がほとんどだと思います。ましてや、それが高速道路や温泉の立地と関係しているなんで、思いも寄らないことでしょう。近くに火山がないのに温泉が自然に湧いているところは、地下深くから断層に沿って上がってきた場合が多いです。また活断層によって作られる谷は集落間を短距離で結ぶ道として古くから利用され、高速道路の多くがこの谷地形を利用しているのです。

本書では冒頭の「活断層ってなんだろう?」で活断層の定義や種類、断層に特有な地形、生活との関係などを紹介しています。この10頁を読むだけで、活断層をよく理解できると思います。

次に6・7頁の「本書の見かた」を読んでください。この本では18頁以降、日本各地の活断層地形図、3D地形図シームレス地質図、写真を使って説明しています。このうち地形図、3D地形図シームレス地質図の見方を説明しているのがここです。これらはインターネットで無料で公開されていますので、本書で判読法をマスターすれば、お住まいの地域の活断層の位置が分かります。また、熊本地震では益城町の軟弱地盤の場所に家屋倒壊が集中しました。地質図の見方が分かれば、軟弱地盤かどうかも無料でチェックすることができます。

本書の使い方の応用編として、活断層による地形を紹介した写真を眺めておくことをお勧めします。上述のように、日本はどこに活断層があるか詳しく調査されていて、かつ無料で情報を入手できます。しかし海外、特に開発途上国では必ずしも十分ではありません。そもそも地質図や地形図も公開されていません。しかしインターネットを使えば、Google Earthで地形を見ることはできます。少なくとも川が断層によって曲がっているかくらいは、立体にしなくても分かります。もし滞在予定地に活断層があったら、宿泊するホテルではなるべく上の階を予約するなど、対策を立てることができます。

海外でのリスクはテロだけではありません。自分の身は自分で守ることが求められる時代なのです。

3D地形図で歩く日本の活断層

3D地形図で歩く日本の活断層

2016-07-17

[] 原因不明のハス衰退

手賀沼では繁茂域が年々拡大し、動植物多様性を低下させているとして問題になっているハス。全国でもハスが増えすぎないように管理をどうするか悩んでいる水域は結構あります。

そのうちのひとつ、琵琶湖の赤野井湾では、今年はハスがほとんどでてこないという異変が起こったそうです。

http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20160702000031

そして岐阜県木曽三川公園アクアワールド水郷パークセンターの池でも、ハスが壊滅状態になっているそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160717-00000020-asahi-soci

いずれも原因不明。アメリカザリガニやカメによる食害説もあるようですが、手賀沼では両者がわんさかいても全く影響はありませんから、別の原因だと思います。

原因がわかって、ハスの繁茂で困っている水域で応用できればよいのですが。

2016-07-16

[] トラックを凶器にしたテロ

フランスのニースで、トラックで80人以上を殺害したテロが発生しました。「走る凶器」と言われ続けながら、交通殺人での集団訴訟とか製造物責任を問うような訴訟などがなかったがために、車が抱える致命的な欠点を放置し続けてきた結果だと思いました。運転者が十分な技能を有し、法令を遵守した運転を行うという前提が崩れると、容易に凶器になるという欠点です。

このように運転者任せにするのではなく、全ての車にセンサーと自動制御装置をつけ、また道路にも発信器などを整備して、例えば歩行者天国付近に近づいた車は強制的にロックがかかるようにするとか、通学路では時速30km以上出ないようにするなどは、やろうと思えば普及できる技術だと思います。

文字通り車が「走る凶器」となったこの事件だけでなく、つい先日も通学中の児童に意図的に車を突っ込ませた事件が日本でもありましたし、秋葉原での事件もありました。もし日本が先行して車が走る凶器にならない抜本的な対策を官民挙げて開発すれば、世界に普及するんじゃないかと思います。

2016-07-15

[] 娘と外食♪

昨夜は関西出張を利用し、娘と外食してきました。東京では長い行列になるRed Rockの本店が娘の大学から近い三ノ宮にあるので、まずはローストビーフ丼でお食事にしました。狙い通り都内と違って、全く待たずに済みました。

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スーパーで買うよりは自分で作る方がおいしいと大抵手作りするのですが、ここのローストビーフはたまに外食してもいいかなと思いました。半熟卵とマヨネーズのたれなんてローストビーフに合うもんかと思ってましたが、不思議とマッチしてました。お値段もリーゾナブル。このお店、初めてだと、三ノ宮でバイトしていた娘でさえ迷うくらいわかりにくいところにあります。阪急三ノ宮駅西口を降りて、ソフトバンクを通り過ぎた、細い路地の左側です。

デザートもほしいよねということになって、娘が前から気になっていたという「星乃珈琲」に行ってスフレを2種類注文。いつものように半分づつ分けっこして頂きました。釜焼きスフレは焼きプリンに似たちょっと不思議な食感で、スフレの奥深さを感じました。

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クレマカタラナとアングレソースのスフレパンケーキ

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窯焼きスフレ チョコレートソース

この夏、娘はほとんどオーストラリアで過ごすので、帰省しない分おいしい物を食べさせてあげたくて、「ルームメートにもお裾分けしてあげなさい。」と、ちょと高価なプリンをおみやげに持たせて分かれました。彼女がうまれてからこれまでの20年間があっと言う間だったみたいに、あと数年というさらにあっという間にあの娘が結婚して孫を連れてくるのかもしれないと思うと、とても不思議な気がします。

2016-07-14

[] 卒業生がNHKに出演

メールチェックしながらNHKガッテン「アンチエイジングの新常識 毛細血管ケアSP」を見ていたら、一瞬ですが、OBのM君が出演してました。念のため「今のM君でしょ?」とメールしたら、やっぱりでした。

M君の近況を見たい方は再放送をご覧ください。19日(火)午前0時20分からです。

内容もなかなかよかったです。確認してませんが、M君がプロデュースしたのではないかと思います。

2016-07-13

[] 締切間近!陸水学会沖縄大会参加登録

今年の陸水学会大会は、初めての沖縄開催です。

巡検やベントス同定会と、楽しい企画満載です。

http://d.hatena.ne.jp/Limnology/20160621

この機会に大浦湾付近の陸水環境を見に行きたいと考えています。大浦湾については前会長の時代に学会として貴重な自然の保全環境大臣などに要望しています。

http://d.hatena.ne.jp/Limnology/20150815

会長となったからには、学会として要望を出した場所がどういうところか把握しておくのは責務かな、と思って。関心のある方の同行大歓迎なので、後日このブログなどでアナウンス流します。

一般公開以外の行事に参加される場合、発表しなくても参加登録が必要です。7月20日締切なので、この記事を読んだら即、下記から登録されてください。

http://conference.wdc-jp.com/jslim/81/entry.html

2016-07-12

[] 帰省しない子供達

息子も娘も就職先が内定し、今年が学生として最後の夏休み。社会人になったらゆっくり休めないだろうから実家でのんびりしたら?と思っていたのですが、子供達の発想は違ってました。

息子は「帰省しないかもしれない、しても8月後半だけになりそう。」とか。娘に至っては「この機会にワーキングホリデーオーストラリアに行く!」そうです。

はいはい、好きにしてください。。。

2016-07-11

[] 科学研究の比較

Scientific American誌に世界の科学研究を比較した図がありました。

科学研究に支出された金額は、アメリカ→中国→日本→ドイツの順でした。

http://www.scientificamerican.com/sciam/assets/Image/sad1015Flet4p_updatelarge.jpg

これに対してNature Indexで見た主要学術誌への貢献度は、アメリカ→中国→ドイツ→イギリス→日本の順でした。

http://www.scientificamerican.com/article/world-leaders/

ドイツと日本では金額と論文数で逆転していました。ドイツは研究支出金額が約1002億ドルで貢献度は3964、日本は支出金額が約1481億ドルで貢献度が3066でした。ドイツには効果的に科学研究を行う何らかの仕組みがあるのでしょうか。

2016-07-10

[] ふたりとも東大女性教授

高校2年で東大文科三類を受験したときにロシア語クラスを選択した理由は

1)チャイコフスキーが音楽家の中で一番好きだった(次はシベリウス)

2)他の欧米の言葉は高校2年で留学したアメリカでラテン語を取ったりして何とかなると思ったけど、ロシア語はさすがに当時のアメリカの高校で学べなかった

の2点だけでした。いかにも私らしく極めて単純!

1970年代後半にロシア語を二語に取るなんて東大では本当にマイナーで、例えば私のクラスは13人しかいませんでした。

ところがその唯一の女性二人が、今はそろって東大教授なんです。1クラスの女子学生全員が東大教授になるなんて、おそらく東大史上空前絶後でしょう(しかもひとりは文学博士、もうひとりは理学博士なんて、未来永劫ありそうにない)。そしてもう一人の女性教授は「それでも日本は戦争を選んだ」で有名な加藤陽子教授です。

数年前からなぜか私はバイカル湖に行かなければと思うようになって、その際に全く文化の違和感を感じなかったのは、東大教養学部のときにロシア語クラスにいたからだと思います。

運命って、あるのかしら?

(追伸)私はなぜ「理学」博士なのか?

当時の東大文科三類から理学部地理学教室に進学できたのです。制約として理系からの志願者が定員を割ったとき、という感じの条項があったようですが、なぜか(?)、私が志願したときは定員が1名増えていて、めでたく文系から理転できたのでした。

規則とは、例外を作るためにある?

2016-07-09

[] つくば地形教室「第43回 石ころセミナー

池田宏先生の地形教室のご案内です。

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★ 第4回 鬼怒川セミナー

日 時:2016年7月16日(土)午前10時〜12時

会 場:池田さんちの夢空間 午前9時半開場  

「山川(山地河川)の地形変化を小型水路実験で学ぼう!」

最終氷期の石川化、後氷期の岩川化に伴う蛇行河道や河岸段丘やステップ・プールの形成過程などを学びましょう。気になること、知りたいことがあったら提案してください。

  

★午後の石岡市八郷盆地ジオツアー

日 時:セミナー後の午後1時〜午後5時(雨天中止)

笠間盆地や八郷盆地はなぜ豊かなの? 

「谷側積載」についてまた学びましょう。参加希望者は昼食をお持ちください。飲み物と野菜サラダは用意します。

午前のセミナーと午後のジオツアー、片方だけの参加も歓迎です。

参加いただける方は7月14日(木)までにお知らせいただければ幸いです。

参加申し込み・お問い合わせは

tsrfh511アットybb.ne.jp

2016-07-08

[] また行きます、バイカル湖

宍道湖の次にこの湖が好きなのは、この湖を愛する人たちが好きだからかもしれません。黄色のレインコートを着ているのが私です。

8月にまた行きます。北京経由でないフライトがほとんど無く、行きはインチョンで1泊、帰りはバンコク経由という、とんでもないルートになりました。ちょっと前まではリーゾナブルな乗り継ぎ時間で成田〜インチョン〜イルクーツク便が頻繁に飛んでいたのに、どうして急に北京経由ばかりになったのでしょう。。。

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2016-07-07

[] バイカル湖の護岸工事

驚いたことに、あのバイカル湖でも護岸工事されたところがありました。

しかしながら、この工事によって波が高くなったなんて科学リテラシーを疑わせるようなことを言う生態学者は、当然ながらロシアにはいません。

霞ヶ浦では護岸工事で波が強くなったのでアサザがいなくなったのだから、消波堤を作ってアサザを植えよう」などというデマを支持した日本の一部の生態学者は、地形学の基本を学ぶべきだと思います。場の特性が分からずに生態系を論じるなんて、できるはずないですから。

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2016-07-06

[] 宿がとれない。。。

前々から、夏の宍道湖で調査をするのは、とても大変でした。

何が大変かと言うと、「宿」です。今回も8月上旬に調査しようとしたら、8月6日(土)の宿が米子出雲まで広げても、ネットでは全て予約済み。調査にかりだしたOBのT君は「車に泊まったら?」なんて言うのですが、炎天下を船で走り回り採泥する前日に、車中泊などもってのほか!

私が学生として宍道湖に関わった30年前は、旅費はおろか実験消耗品とか冷凍庫まで自腹で購入して研究してたので宿に泊まる余裕はなく、水産関係とか環境関係の実験室とかにゴロ寝させてもらっていました。しかし2,3年後頃から「年頃の女子学生にそれは問題あり」との意見がでたようで、農協学校の寮の、夏に寮生が帰省して空いている部屋に、1日○円で泊めさせて頂いてました。

今の宍道湖では金額ではなく、観光客を受け入れるキャパがないことが問題です。出雲大社イベントに続き松江城が国宝になったことで、これほど観光客が増えるとの想定が無かったのかもしれません。松江出雲大社エリアが東京より早く、民泊特区申請していたらこんなことにならなかっただけではなく、日本のポピュラーな観光地を一巡したリピーターを呼び込める地になるのでは?

(追伸)

本日、某ホテルからキャンセルがでたようで、T君ともども何とか予約いれることができました。

2016-07-05

[] ハーモニー

花と虫と太古の礫のハーモニー。6月のバイカル湖出張で撮影した中で、一番気に入った写真です。

廃工場など貴重な写真もろとも間違って消去してしまい相当な自己嫌悪に陥ったのですが、復活ソフトで無事回復しました。

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2016-07-04

[] 無差別発砲事件で生き残る方法

バングラデシュでのテロを受けて、このブログ右下でリンクを貼っている「リスク対策ドットコム」に「無差別発砲事件で生き残る方法」というタイトルの動画が紹介されていました。

国際空港でも無差別発砲事件が起こるこの頃、一度は見ておくとよいと思います。

RUN. HIDE. FIGHT.R Surviving anActive Shooter Event (米国土安全保障省)「RUN. HIDE. FIGHT.」日本語字幕版動画

https://youtu.be/tCEuKEIbB_M

2016-07-03

[] ナメクジ対策

ナメクジ対策、せいぜいイチゴを砂利に植えるくらいしかしていなかったら、花までナメクジにやられるようになりました。私の背丈より高いところにあるユリの花まで食べていました。夜間の移動速度は相当ありそうです。

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以前にトアローというアメリカシロヒトリ用の微生物剤を教えてくださった方に聞いたところ、メタアルデヒドを使ったものを紹介されました。ただ、うちの庭はクリが走り回るので、犬にも有毒なものはダメ。ネットで調べるとリン酸第二鉄を使った製品もあることがわかりました。昨日、近くのホームセンターに行ったところ、メタアルデヒド系しか販売しておらず、本日ネットで注文。

平行して、分析に使った残りのヨシで、ヨシマルチがナメクジの巣と化すのか、あるいはアレロパシー効果を発揮するのか実験しようと思います。

不思議なことに、今年はナメクジで手を焼いている私に同情してくれたのか、昨年まで猛威をふるっていたアメリカシロヒトリは全く発生しません。

(追伸)

私はいろいろ気遣っているのに、クリときたら全く気配りしてくれません。台所仕事が終わってソファでくつろごうとしても、「早い者勝ちよ!」とでも言っているように、デンとしてゆずらない。子育て同様、甘やかし過ぎたか。。。

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2016-07-01

[] データは紙で残すこと

卒業論文として1982年夏に宍道湖248地点で採泥して調べたベントス、特にオオユスリカの分布が今とどれくらい違うか調べようと思って、元データの家捜しをしました。自宅は散らかり放題の私ですがデータ管理は及第だったようで、1985年に専門家に種まで同定していただいた結果のリストがすぐに出てきました。

同じデータは多変量解析するために電子データにもしていたのですが、何分当時は248地点×20項目以上の多変量解析はパソコンではできず、磁気テープにいれて大型計算機センターに持参して解析していて、磁気テープはさすがに残っていません。解析結果の表だけは一辺20cmくらいあったフロッピーディスクと呼ばれていたぺらぺらの媒体にいれていましたが、これも今は残っていません。紙にしてフォルダーに整理していて正解でした。

この夏は、就職して初めて担当したプロジェクトの一環として調べた20年前の宍道湖と中海の表層堆積物についても、現在と比較しようと考えています。これらの元データはフォルダーに打ち出しが無くて一瞬青ざめたのですが、捨てないで取ってあるOS9を搭載した当時のマッキントッシュにエクセルで残っていたので、何とか採泥点の緯度経度データを回収できました(分析値自体は論文になっているので不要でした)。

若手のみなさんの今のデータも、みなさんが50代を過ぎる頃には、20年前、30年前を物語る貴重なデータになります。分析値だけでなく位置情報も整理して、電子媒体と紙媒体の双方で残すことをお勧めします。

2016-06-30

[] 役に立たなかった内閣府の防災情報ページ

昨日のブログで書いた「どこが安全性の高い土地なのか」に関連して、内閣府の「防災情報のページ」に「防災まちづくり道具箱」というサイトを見つけました。

http://www.bousai.go.jp/kyoiku/minna/machidukuri/matidukuri/dougu/001.htm

その中の「街の危険な場所を調べたい、知りたい」という項目に

土砂災害に対する地域防災力の自己診断(内閣府)】

【水害に対する地域防災力の自己診断(内閣府)】

と、まさにこんなのがあれば便利というリンクがあったのでクリックしたら、どちらも「指定されたページまたはファイルは存在しません。」との表示が出ました。全く役立たずです。

担当者に確認するよう伝えようと思いましたが、代表電話しか書かれていません。メールなら気軽に指摘できるのですが、電話だと担当をたらい回しにされたりなど不快な対応をされる可能性もあるので、やめました。

他に「特定非営利活動法人 環境防災総合政策研究機構」のサイトも見つけました。

http://www.npo-cemi.com/index.html

「広く市民に対して、環境保全と防災に関する調査・研究や普及啓発事業を行い、社会教育の推進を図ることにより、地球環境問題の解決や地域防災力の向上に寄与することを目的としています」とあり、有益な情報がありそうだったのでチェックしたところ、書籍などの制作は2012年が最新、ニュースレターは2006年が最新、講演会は2015年が最新でした。小中学校を対象にした出前授業は2016年までありました。活動は継続されているものの、人手不足なのかなと思いました。

国と自治体、国研やNPOなどが連携して、人手不足を補えないものかと思いました。

2016-06-29

[] 自然災害が気になったら

九州では豪雨が続き、土砂崩れの被害が相次いでいます。

http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20160629-OYS1T50000.html

地質図や地形図、古い地名などを参照すると、その場所がどのような災害に遭いやすいか予測することができます。陸水研で地理の知見があるOBが災害地調査に関わったことがあるのですが、「そもそもあんな所になんで、一生に一度の買い物であるマイホームを建てたのか理解できない。」と、私が言いそうな感想を漏らしてました。

あいにく日本では地学を教えない高校がメジャーという、信じがたい状況になっています。今から家を建てるのだけど、どこが安全性の高い土地なのか分からないという方は、地学のプロに予め相談して調べてみるとよいと思います。

相談窓口としては、例えば下記「地質相談お問い合わせ窓口」などがあります。「地質」というと土の種類のことと考える人が多いと思いますが、地質調査総合センターでいう「地質」とは、防災、郷土の地史など、非常に広い範囲を指します。

https://www.gsj.jp/inquiries/consul.html

2016-06-28

[] リスク対策.COM

昨日からブログ右下にある「リンク集」に「リスク対策.COM」を加えました。身を守る上で大切な情報がいろいろ得られると思います。

都内にお住まいの方なら、とりあえず下記を読まれるとよいのではないかと思います。

http://www.risktaisaku.com/articles/-/1445

2016-06-27

[] 沈黙の夏

このブログで時々書いているように、1990年代以降、全国の富栄養化湖沼でユスリカの大発生が見られなくなった原因は、ネオニコチノイド系農薬ではないかと考えています。

バイカル湖断層崖になっていて周辺に人が住んでいない場所は農薬の影響は極めて少ないと考えられますが、そういう環境では虫が崖をおおっていました。

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虫の群を拡大したのが下の写真です。

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集落からの流入河川が流れ混むところでも、渚の礫をひっくり返すと虫が隠れていました。

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実家のあった寝屋川市でも、昔はハエや蚊やユスリカがわんさかいました。今の異様に虫がいない環境しか知らない子供達は、それが自然な状態だと思い込んでしまうのではないかと心配です。

2016-06-26

[] 2016年の査読付き論文、10を超えました

しばらく集計を怠っていたら、いつのまにか10を超えていました。和文誌3本はまだ受理段階ですが、この時期に受理になっているので、たぶん2016年の論文になると思います。この他に受理されたらすぐにオンラインになる投稿中論文が3本くらいあるので、2016年については目標達成としてよさそうです。

11本のうち4本が修論を投稿したものです。

2017年も年間10本以上印刷(特にまだ投稿していない修論)を目指して、今から心して投稿しなければ。

現時点での2016年印刷論文リスト(受理論文を含む

1) 加茂川 優紀・山室 真澄 (2016) 霞ヶ浦アサザ植栽地において消波施設が底質に与えた影響, 陸水学雑誌, 77, 39-45, 2016年1月

2) T. Komuro, H. Sakayamai, H. Kamiya and M. Yamamuro (2016) Reconstruction of the charophyte community of Lake Shinji by oospore collection, Knowledge and Management of Aquatic Ecosystems 417, DOI: 10.1051/kmae/2015045, 2016年2月

3) 田林雄・堀内政誌・神谷宏・山室真澄(2016)炭素窒素・リンの存在比を指標とした森林における硝酸流出, 陸水研究, 3(1), 75-80,2016年2月

4) 堀内政誌・田林雄・神谷宏・山室真澄(2016)渓流域の表層土壌のC/N比と樹木葉のN/P比,陸水研究,3(1),67-74,2016年2月

5) Ali P. Yunus, Ram Avtar, Steven Kraines, Masumi Yamamuro, Fredrik Lindberg and C. S. B. Grimmond (2016) Uncertainties in tidally adjusted estimates of sea level rise flooding (Bathtub Model) for the Greater London, Remote Sensing, 8, 366, DOI:10.3390/rs8050366, 2016年4月

6) 山室真澄・神谷宏(2016)宍道湖におけるヤマトシジミ年間漁獲量と夏季の水温・塩分との関係, 陸水学雑誌,77:223-229,2016年5月

7) O.A. Timoshkin, D.P. Samsonov, M. Yamamuro, M.V. Moore, O.I. Belykh, V.V. Malnik, M.V. Sakirko, A.A. Shirokaya, N.A. Bondarenko, V.M. Domysheva, G.A. Fedorova, A.I. Kochetkov, A.V. Kuzmin, A.G. Lukhnev, O.V. Medvezhonkova, A.V. Nepokrytykh, E.M. Pasynkova, A.E. Poberezhnaya, N.V. Potapskaya, N.A. Rozhkova, N.G. Sheveleva, I.V. Tikhonova, E.M. Timoshkina, I.V. Tomberg, E.A. Volkova, E.P. Zaitseva, Yu.M. Zvereva, A.B. Kupchinsky, N.A. Bukshuk(2016)Rapid ecological change in the coastal zone of Lake Baikal (East Siberia): Is the site of the world's greatest freshwater biodiversity in danger?, Journal of Great Lakes Research, 42(3):487-497, doi:10.1016/j.jglr.2016.02.011, 2016年6月

8) Yukiko Tanabe, Saori Yasui, Takashi Osono, Masaki Uchida, Sakae Kudoh, Masumi Yamamuro(2016)Abundant deposits of nutrients inside lakebeds of Antarctic oligotrophic lakes, Polar Biology, DOI 10.1007/s00300-016-1983-1, 2016年6月

9) 管原庄吾・神谷 宏・山室真澄・鈴木 舞・勢村 均・千賀有希子・江川美千子・清家 泰:ガラスシリンジを用いたヤマトシジミ硫化水素耐性試験.水産増殖(受理)

10) Shogo SUGAHARA, Mai SUZUKI Hiroshi KAMIYA, Masumi YAMAMURO, Hitoshi SEMURA, Yukiko SENGA, Michiko EGAWA and Yasushi SEIKE:Colorimetric Determination of Sulfide in Microsamples. Geochemical Journal (受理)

11) 神谷 宏・江角敏明・中島結衣・大城 等・管原庄吾・田林 雄・山室真澄:森山堤防開削が夏季の中海本庄水域の水質に与えた影響.陸水学雑誌(受理)

2016-06-24

[] 幸せホルモン

ユリがきれいに咲いてくれました。記念撮影しようとしたら、めざとくクリが駆け寄ってきました。見なれない物があると興味津々で探りをいれに来ます。

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もうすぐ5歳のクリ。犬としては大人ですが、精神年齢は子供に例えると3歳くらいなんだそうです。子供達が小さかった時もそうだったのですが、好奇心満々であどけない生き物がそばにいると、物理的には相当疲れているはずなのに全く疲れを感じません。

最近、「飼い主とイヌが触れ合うことで互いにオキシトシンが分泌される」という論文がサイエンス誌に掲載されたそうです。幼い子供もそんな効果をもっていることと思います。

2016-06-23

[] 大型研究計画「集中豪雨に伴う生態系の撹乱とレジームシフト」

九州地方は記録的豪雨に見舞われていますが、IPCCの予測では、日本では今後、豪雨と干ばつの強度は増加する傾向にあるとされています。

5月24日に地球惑星連合大会では、陸水学会からの大型研究計画「集中豪雨に伴う生態系の撹乱とレジームシフト」を紹介しました。発表したセッションは「U-06 大型研究計画−マスタープラン2017とその先を見据えて」で、全部で13の大型研究計画が紹介されました。提案の概要は下記のリンクから見ることができます。

前半7計画

https://confit.atlas.jp/guide/event/jpgu2016/session/U06_24PM1/class

後半6計画

https://confit.atlas.jp/guide/event/jpgu2016/session/U06_24PM2/class

みな高額の大型機器を購入・製造したらこういったことができますという感じの発表で、機器購入でない提案は陸水学会の提案と、「Future Earth -持続可能な地球社会をめざして」という提案だけでした。このFuture Earthに対しては「何をしたいのか分からない」とコメントされていましたが、「機器があればこれができます」という比較的単純な説明で済むのと同列で考えるのはどうかと思いました。私達の発表についても「監視カメラ網を作ればよいことでは?」と言われました。物を買うこと=大型研究、との考え方がこのセッションの関係者では主流のようでした。また、他の提案はなぜか期間・金額が10年・180億円ばかりで、5年・50億円という陸水学会の提案は異色でした。

というわけで、陸水学会が考える重要な大型研究と、地球惑星連合の主流派が考える大型研究とはちょっとズレがあるようでしたが、発表後これまでに、マスコミから2件(全国ネットの報道番組と大手新聞社)、問い合わせがありました。「これは確かに重要だ。」と判断いただいたからだと思います。他の大型研究にはマスコミから問い合わせがあったのか、知りたいところです。

なお陸水学会の発表内容は、下記の学会ホームページリンクからダウンロードできます。

http://www.jslim.jp/wp-content/uploads/2016/02/0a023cb1ed1564e7a959aa5cb59d9a93.pdf

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