Hatena::ブログ(Diary)

Limnology 水から環境を考える

2016-05-25

[] 女性が大学でワーク・ライフ・バランスを保つのは困難 〜自然環境学専攻での経験から

産総研のネット掲示版に「第9回ワーク・ライフ・バランスセミナー認知症に関する知識とその対応』のご案内」が掲載されていました。平成19年以来開催してきた「介護に関する勉強会」等を発展させ、ワーク・ライフ・バランスセミナーを開催しているそうです。

介護に関するセミナーを行うことからも分かるように、産総研は女性にとって本当に働きやすい職場だと思います。例えば産総研構内にある保育園では、子供が病気になって普段通っている保育園に預かってもらえない時に緊急に預かってくれたり、奥様が病気になったご家庭のお子様を預かってくれます。東大でこういった機能を果たしているのは、唯一医学部保育園だけと聞いています。

また東大では、公的な会議は原則として17時以降は行わないとしているのに、所属している自然環境学専攻(私以外の教授は皆男性)では全く配慮せず、18時以降からの会議なんてザラでした。産総研では17時以降の会議(懇親会を除く)なんて、全く経験しませんでした。さらには自然環境学専攻では土日の試験監督について「土日はヘルパーが確保できないので、できません。」と平日を希望したら、「調査には土日でも行くくせに、試験監督はなぜできない?」などと、もはやパワハラとしか言えないレベルのプライバシーまで、専攻長から執拗に追求されました。「平日」17時以降の会議さえ原則行わないと宣言されているのに、です。東大だけかもしれませんが、大学では全体で決めたことを個別の部局が無視してよいようです。

ですので大学の場合、働きやすそうな謳い文句が本当に自分が志望する専攻で守られているかは、保証の限りではないと思うべきです。

その点産総研ワークライフバランスに関わることだけでなく、採用にしても昇格にしても、透明性の高いルールに基づいて行われるので、女性故の不利益は大学よりはるかに少ないと感じています。産総研にいたときには女性だから不利益と感じたことは皆無でしたが、東京大学自然環境学専攻に所属して初めて、なるほど、これがセクハラかと理解しました。

教員でさえそう感じるのですから、学生さんはなおさらかもしれませんね。志望専攻を検討するときには、そういった裏情報(=過去にその専攻で教員による女子学生に対するセクハラ事件が発生していないか)も調べるべきでしょう。

自然環境学専攻についてでしたら、私に連絡してくださったら個別に情報提供いたします(複数ありました)。

2016-05-24

[] 東アジア地域地震火山災害情報図

産総研地質調査総合センターが、「東アジア地域地震火山災害情報図」を公表しました。インド・中国から東南アジアまでカバーしています。出張先のリスクを調べるのに便利です。下記から無料でダウンロードできます。

https://unit.aist.go.jp/ievg/press/20160520/index.html

2016-05-23

[] クマ生息地での野外調査

産総研第7事業所のメーリスで、クマ生息地での調査について注意喚起メールが配られてました。

雪解け後1〜2か月は特に、クマの活動の活発な季節なんだそうです。

クマ生息地で調査する際には、以下の点に注意するように、とのことでした。

1)鈴ないしラジオで音を立てながら歩く。

2)特に危険地域ではクマ避けスプレーを体から外さない(リュックの中ではだめ)。

3)万一クマと出会ったら、目をそむけずにじりじりと後ずさる。死んだふりや、威嚇、 いきなり逃げ出すことは危険。

2016-05-22

[] ある貼り紙

松江のお肉屋さんで見つけた貼り紙です。

2012年の牛レバー生食用提供禁止を受けた文章だと思います。

なかなか気骨がある文章です。

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2016-05-21

[] EM菌に反対するより前にやるべきことがある

小中学校でのEM使用について、「その効果の有無をめぐる問題とは別に、EMの原理をめぐる非科学的主張に教育現場が一種の『お墨付き』を与えている。児童・生徒の科学リテラシー育成に重大な悪影響を与える可能性が危惧される。」として反対を呼び掛ける署名サイトがありました。

下記をクリックするとそのサイトにつながります。

小中学校におけるEMの利用を止めてほしい

反対する理由として5項目が解説されていました。そのうちのひとつが下記です。長文ですが、著者の意図が伝わるようにそのままコピペしました。

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(2)環境浄化への取り組みを誤解させた上、むしろ環境を悪くする可能性がある

 河川や湖、海などで、「ヘドロが多い」「匂いがある」等の有機汚濁が問題になっている場所で水質を浄化するためには、

a)有機物の負荷を減らすこと、

b) 窒素やリンの負荷を減らすこと、

c)浄化機能を担う生物の生息場所である浅い 水域を増やすこと、

d)有機物を水域から取り除くこと、

e)水底まで酸素を行き渡らせること、

などが有効です。

 EMを投入するだけで環境浄化に役立つと教えることは、これらa)〜e)に示したまっとうな環境浄化の方法を学ぶ機会を失わせることになります。

 EMは微生物ですからそれ自体が有機物です。河川・湖・海に投入すればかえって水域への有機物負荷を増大させることになり、水質を悪化させる可能性があります。

 また、水中の有機物を分解する微生物は自然の中に多数いますので、そこにEMを追加しても、EMが狙った通りに増えるとは限りません。もし、狙った通り増えたとしたら外来の菌により元々の菌の組成を変えてしまうことになり、外来生物の導入という面からも望ましくありません。

 EMは「有用微生物群」であるとされ、複数の微生物の混合物と推定されます。しかし、製品としてどんな菌がどういう割合で入っているかは明らかにされていません。

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ところで私は小中学校の教科書をいろいろ調べましたが、EM菌を教科書で勧めているものは見つかりませんでした。一方で中学校理科の教科書には下記の記載がありました。

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上記EMの問題点として署名呼び掛け人が指摘していることがそのまま、アサザやヨシによる水質浄化と一致することが分かります。

EMが学校教育に広まってしまったのは、そもそもこのような教科書を作った科学者、それを検定して通してしまった科学者などからして、科学リテラシーが欠如しているからではないでしょうか。

私が特に問題だと思うのは、ヨシについては有機物を増やすので水質浄化にならないという指摘が以前からあったのに対し、アサザについては、学校教育アサザ植栽が全国的に広まってしまったのに、水質浄化効果どころか酸欠を招くという極々当然のことを、生態学者の誰も指摘しなかったことです。アサザに水質浄化機能があると最初に印刷物で唱えたのは、日本の著名な生態学者だったにもかかわらず、です(海外ではアサザは侵略的外来種として駆除の対象です)。

EM菌は教科書で推奨されるほど義務教育に浸透していませんが、生態学関係者が批判しているのをよく目にします。一方で義務教育の教科書でこのような非科学的な記載があり、かつアサザを植えれば自然が回復すると主張したり、霞ヶ浦でのアサザ植栽事業を批判するどころか推奨しているのは、科学的に公正な態度とは言えないと思います。EM批判の前に、まずは生態学関係者が猛省すべきではないでしょうか。

2016-05-20

[] 月照寺の亀

昨日・本日と1泊2日の松江出張でした。隙間時間を利用して、念願だった月照寺の寿蔵碑(亀の石像)を見に行きました。堂々たる石像です。

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側に立っていた札には意味不明な解説がありました。

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「明治の文豪小泉八雲の作品の中で『化け亀』として紹介されているが、台石が亀の形をしているこの石碑は古代中国の思想によって『亀趺碑』と呼ばれている。本当は『亀』ではなく『龍』である。」

この石像はどう見ても龍ではなく亀だと思うのですが。。。

2016-05-18

[] シジミだってグルメ

本日5月18日発行の「週刊さんいん学聞(まなぶん)」の「科学って面白い!」に私の文章が掲載されました。タイトルは「シジミだってグルメ」小学高学年から中学生に分かるように書いたつもりなのですが、どうでしょう。理科が大嫌いだった私がなぜ科学に興味を持つようになったかも書きました。

シジミだってグルメ.pdf 直

2016-05-17

[] 震度4で落下

昨夜9時23分頃、G7科学技術相会議が開かれていたつくば市のすぐ近くを震源地とする地震がありました。

つくば市は震度4で、3.11のときの震度6弱と比べたら全く問題にならない揺れだったのですが、科学関係大臣達は晩餐会が行われていたホテルの外に出て、不安そうにしていました(NHKニュース9の映像から)。

取材に来ていたNHKのアナウンサーの話も間が抜けていて、「窓ガラスが割れている様子はありません。電気もついているので、大規模な停電も起こっていないようです。」って、たかが震度4でそんな大げさな。。。震度5弱だった小美玉市のホテルのフロント担当者は電話インタビューで、「が〜ッと強い音がしたけど、揺れはたいしたことなくて、震度3くらいかと思った。」と落ち着いて話してました。

我が家も震度4程度で落ちるものは出ないよう耐震対策はバッチリなので、何も落ちませんでした。ただひとつ、電灯のカバーを除いて。

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上の写真がカバーが落ちてしまった電灯と、落ちたカバーです。まさかこんな物が落ちるなんて思わなかったので何の対策もしていなかったのですが、よく見るとパッキンが少し伸びていました。また電灯の枠も接続部が外れてました。15年経つとこういった部分が劣化していたのかもしれません。工務店さんに原因を調べてもらって、対策を立てようと思います。

今朝もまた2回、地震がありました。地震に慣れない外相達にはますます不安が募ったでしょうね。それでなくても猛暑や台風が心配される東京オリンピック。地震が起こらないよう祈るばかりです。。。

2016-05-16

[] 日本人は靴クリームを食べる

英語が下手なのでBGMは極力英語を流して、これ以上下手にならないよう努めています。そのBGMのひとつのAFNラジオで、日本人が英語起源と信じて使っているデザート名の紹介がありました。

なるほどなぁ、と思ったのが「シュークリーム」。これは英語ネイティブが聞くとshoe creamになってしまうそうです。デザートのシュークリームは英語だとcream puff。

もうひとつ、「レアチーズケーキ」も和製英語なんだそうです。英語ではどういうのかは聞き損ねてしまったのですが、下記によるとno bake cheesecakeなのかもしれません。

http://d.hatena.ne.jp/shima-shima27/20130319/1363694699

高校でアメリカに留学したとき、一緒に留学した日本人が「僕が好きな飲み物はカルピスです」と言った途端、アメリカ人達が吹き出しました。「カルピス= cow's pees(牛のオシッコ)」に聞こえたからでした。

カタカナ言葉には用心しないと。。。

2016-05-15

[] ニシン蕎麦

今日は陸水学会企画委員会出席のため、京都日帰り出張でした。

ちょっと早めに出かけて、知恩院前にあるお店で水運び用のバッグを買い、お昼は八坂神社近くのお店で「ニシン蕎麦」を初めて食べました。いつか食べてみたいと思いつつ、機会を逃して40年近く。ニシンの味付けは私にはちょっと濃すぎましたが、お汁のダシはまさしく関西風で、とてもおいしく頂きました。

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京大農学部に進学してタキイに就職するつもりだったので、大学に入ったら好きな仏像や寺社巡りをしようと思っていました。アメリカの高校卒業資格では京大は受けられず、計画頓挫。以来、ゆっくり京都に行く暇が取れず、墓が大谷にあるので京都には数年に一度は行くのですが、墓参りだけでやっとでした。

会議場がある京都駅に向かうバスが大谷廟のある五条坂を過ぎ、高校まで何度も見に行った仏像がある三十三間堂の前を過ぎるのを見ながら、そろそろ「したいこと」に使う時間をもう少し増やす年齢かなと思いました。

2016-05-14

[] トマトはドライなのがお好き

タキイ種苗株式会社の会誌「花と野菜」に「ぐうたら流有機農法のすすめ」という連載があります。私とセンスが似てるなぁと思っていたら、最新の5月号に「リンも窒素も空から降ってくる、過剰投与に注意」と、私達が研究で明らかにしたことが農業にどういう意味を持つのかが書かれていて、ビックリしました。

その1月号の記事に、毛むくじゃらの植物は乾燥地出身ということを念頭に育てろと書かれていました。トマト、カボチャ、キュウリなど毛むくじゃらの植物は乾燥地が原産地なので、雨水ではなく夜露ををためて地面に落として水分を得るために毛むくじゃらなんだそうです。それで筆者は乾燥地出身のミニトマトを水も肥料もやらずに育てたところ、毎年藪のように育ったそうです。

自宅でもミニトマトを育てていて、ちょっと目を離すと藪のようになりました。またミニトマトの後は嫌地で他の作物が育たなかったことから「これだ!」と思い、ミニトマトを他の作物を育てるのが難しい、南西のほとんど雨があたらないところに植えて、水やりしないで育ててみました。

下の写真で手前の方にミニトマトが植えてあります。ご覧のように全く草採りしていないのに雑草さえまばらにしか生えない乾燥地ですが、ミニトマトはしっかり実をつけて大きくなっています。

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今度は「野菜のシェアハウス」(数種類の種を混ぜてまく)に挑戦しようと思っています。

2016-05-13

[] 構想躍進中

刈り取ったヨシを雑草抑制材として有効利用できないか、島根県にある複数の機関のご協力を頂いて、実地実験できることになりました。

フィリピンジュゴンとマンタとジンベエザメが来る海岸のエコツーリズムセンター構想についても、現地と日本とで共同プロジェクトを提案することで動き出しました。

水資源環境技術研究所設立については、大学でクレームが入り頓挫して以来、自分で研究調査会社を造る方向で数年間検討してきました。最近になってようやく、設備や資金面で定年までに十分できそうな見通しが立ってきました。

ここ2年、broad-mindedとは決して言えない方々と接する時間が大幅に減ってくれたことが、構想躍進の原動力になっているようです。「朱に交われば赤くなる」とは、よく言ったものです。おかしな集団で波風無く過ごそうと苦労するよりは、波風が立ってもおかしいことはおかしいと指摘し孤立する方が、長期的には正しい決断と言えそうです。

2016-05-12

[] いよいよサミット

柏市にある大学のキャンパスで「つくば市において5月15日(土)から17日(火)まで、科学技術大臣会合が開催されることから、各研究室等におかれましても警戒願います。」と、テロ・ゲリラ事件発生防止についての注意喚起が流れました。つくば市の会場から車(一般道)で一時間近く離れているのに、念を入れた警備です。

会場に近い自宅周辺ではパトカーを見ない日はなく、また伸び放題だった歩道の雑草がきれいに刈られ、会場前の歩道には新たに花壇がいくつも設置されました。

会場周辺は私の通勤経路なのでこうした整備が進むのは歓迎ですが、かかった経費はつくば市負担なのか国の負担なのか、気になるところです。

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2016-05-10

[] 花のある玄関

スイセンが咲き始める3月からアジサイの花が終わる頃まで、庭の花で玄関を飾るのが楽しみのひとつです。ボタンは見頃が短いのですが、スイセンジャーマンアイリスは品種によって咲く時期がずれてくれるので、長く楽しむことができます。我が家の場合、オレンジ色のジャーマンアイリスがすっかり萎んだ頃にブルー系が咲き始めます。これが終わる頃に今度は黄色系が咲き始め、5月末まで楽しめます。

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6月にはアジサイ、7月にはユリがあるのですが、8月から11月はサルスベリなど花樹しか咲かず、草花は9月のヒガンバナ秋明菊くらい。12月にシャコバサボテンが咲くまで、玄関に花の無い状態が続きます。

玄関に花があるのと無いのとでは雰囲気が全然違うので、できれば年中何か咲いていてほしいところです。来年用の通販のカタログが届く秋頃までに、庭のどこにまだスペースがあるか、その場所(日当たり、風通し、土質)でも育って8月から11月に花が咲いて、かつ殺虫剤無しでOKの強い品種は何か、研究しておこうと思います。

2016-05-09

[] 脳脊髄液減少症なら7時間は寝ましょう

昨年秋にざっと読んだ「生涯健康脳」、脳脊髄液減少症対策に役立つ部分に線を引いたままにしていて、ようやく再度目を通す時間が取れました。

69頁の記載:脳脊髄液は脳の老廃物を排出する。脳細胞間の隙間は睡眠中は通常の6割増しになり、より速いスピードで老廃物を洗い流す。

脳脊髄液減少症患者は液量が少なくなっている可能性が高いので、睡眠時間を削ると、その悪影響は健常者よりも大きくなる可能性があるわけです。

88頁以降の記載:睡眠時間が短いと脳が萎縮するため、睡眠時間が短い高齢者は脳の老化が早い。理想的な睡眠時間は7時間程度。

→3度のブラッドパッチやアミノ酸服用で回復してからも、睡眠時間だけは絶体に削らないようにしています。脳脊髄液減少症になってからは自分の脳の状態に特に過敏になっていて、睡眠時間が足りないと脳に違和感を感じます。そんなときは迷うこと無く二度寝します。平均睡眠時間は7時間で、上記の記載と不思議と一致していました。

ほかにも、この本で認知症にならないために勧めていることは、脳脊髄液減少症の回復にも役立つと思われます。例えば1日30分の有酸素運動の継続や、デュアルタスク(洗濯しながら料理するなど)、カラオケやピアノなどの音楽を楽しむこと、などです。

2016-05-08

[] 米沢富美子「人生は楽しんだ者が勝ちだ」

調べ物で図書館に行って、ふと目がとまって一気に立ち読みしてしまいました。女性研究者の卵さん達には、素敵なエールになると思います。由緒正しき日本語(いわゆる大阪弁)で書かれているのも、大阪出身者にとっては魅力です。

世の中、何とかなると思ってやってれば必ず何とかなるという思考は、もしかしたら大阪の女性に多いのかもしれないと思いました。朝ドラでも、現実の女性をモデルにした成功物語の主人公は、大阪の女性が多いような気がします(「カーネーション」の小篠綾子、「あさが来た」の広岡浅子など)。

(追伸)

東大入学で上京したときに山の手線で母親と話していたら、「あの親子、漫才みたい。」と言われ、以来、静岡県以北では標準語で話すようにしています。「ピアノ」の発音以外は大阪出身とは滅多にバレず、「日本語のバイリンガルです」と茶化しています。大阪弁で本を書いてしまったこの方は、どうなんでしょう?

2016-05-07

[] 子供がほしい共働き女性必見「赤ちゃんが危ない」

フルタイムで働く女性にとって、子供が病弱だと大変です。学校で問題を起こすようになっても困るでしょう。免疫が低下したり、切れやすくなったりといった症状の原因の一部は、人工化学物質である可能性が指摘されています。

環境ホルモン最新事情 赤ちゃんが危ない」はわずか23ページの中に、環境ホルモンが人間に悪影響を与える仕組みや、どのような物質がどのような製品に含まれているのか、どうしたら暴露を防げるのかを、平易な言葉で解説しています。

冊子は下記「ダイオキシン環境ホルモン対策国民会議」のサイトからダウンロードできます。

http://kokumin-kaigi.org/wp-content/uploads/2015/05/%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%8C%E5%8D%B1%E3%81%AA%E3%81%84_%E4%BF%AE%E6%AD%A30519-1.pdf

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2016-05-06

[] 2016年論文公表状況

2016年の3分の1が過ぎた現時点で、印刷になった査読付き論文は7本になりました。投稿中も9本あるので、今年は年間10本以上印刷にする目標がようやく達成できそうです。37歳で交通事故にあって脳脊髄液減少症になってしまってから18年。ようやく事故前ペースに戻りました。ちょっと長かったけど、その分、元気で長生きして、生涯全体をみたときに優れた論文を多数だしていればいいやと割り切りました。

1) 加茂川優紀・山室真澄:霞ヶ浦アサザ植栽地において消波施設が底質に与えた影響.陸水学雑誌, 77, 39-45, 2016年1月

2) T. Komuro, H. Sakayama, H. Kamiya and M. Yamamuro: Reconstruction of the charophyte community of Lake Shinji by oospore collection, Knowledge and Management of Aquatic Ecosystems 417, 12,DOI: 10.1051/kmae/2015045, 2016年2月

3) 田林雄・堀内政誌・神谷宏・山室真澄:炭素窒素・リンの存在比を指標とした森林における硝酸流出, 陸水研究, 3(1), 75-80,2016年2月

4) 堀内政誌・田林雄・神谷宏・山室真澄:渓流域の表層土壌のC/N比と樹木葉のN/P比,陸水研究,3(1),67-74,2016年2月

5) O.A. Timoshkin, D.P. Samsonov, M. Yamamuroほか:Rapid ecological change in the coastal zone of Lake Baikal (East Siberia): Is the site of the world's greatest freshwater biodiversity in danger? Journal of Great Lakes Research, Available online 4 March 2016, doi:10.1016/j.jglr, 2016年3月

6) Ali P. Yunus, Ram Avtar, Steven Kraines, Masumi Yamamuro, Fredrik Lindberg and C. S. B. Grimmond : Uncertainties in tidally adjusted estimates of sea level rise flooding (Bathtub Model) for the Greater London, Remote Sensing, 8, 366, DOI:10.3390/rs8050366, 2016年4月

7) 山室真澄・神谷宏:宍道湖におけるヤマトシジミ年間漁獲量と夏季の水温・塩分との関係,陸水学雑誌,77:223-229,2016年5月

2016-05-05

[] ケーキ屋さんの柏餅

ケーキや和菓子は大好きですが、太りやすい体質なので、誕生日やクリスマスなどのイベントに限って買うようにしています。ゴールデンウィーク後半は、例年なら子供の日を言い訳に柏餅を買いますが、いつも買っていた和菓子屋が移転してしまい、駅の百貨店まで行くのも面倒なので、今年はお気に入りのケーキ屋さんで柏餅の代わりにケーキを買うことにしました。

行ってビックリ、ケーキに混じって柏餅が並んでいました!

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何でケーキ屋に柏餅?と説明を見たら、空豆と生クリームのペーストを牛皮で包んだもので、いわゆる柏餅とは別物でした。中はこんな感じです。甘さを抑え気味にしてあって、本物の柏餅よりもさわやかな、この季節の風のような爽やかな後味でした。

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このお店のご主人はオーストリアで修行しバームクーヘンのマイスター号を持つ本格派です。それでいて、こういった自由な発想を形にしてしまうところが素敵です。

2016-05-04

[] 生態系を保全するために欠けてはならない知見

下記PDFは東京都生物教育研究会教育課程委員会が作成したもので、本ブログでの掲載を特別にご許可いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

ESJ63都生研参考資料.pdf 直

この資料は、高校の生物の教科書に盛り込むべき内容を提案したものと理解しています。身近な環境の観察を元に自ら考える姿勢をうながす仕組みが模索されている点、評価したいと思います。

ただし気になったのは、生物多様性保全が重要なキーワードであるにも関わらず、除草剤や殺虫剤などの化学物質や、それらの生物濃縮について全く触れていないことです。

この傾向は日本の生態学全般にあると感じています。例えば平野部の湖沼で沈水植物が衰退した原因として、著名な生態学者は富栄養化や護岸工事など、目に見える事象が原因だと主張しています。しかし平野部の湖沼で消滅時期を調べたところ、富栄養化が顕著になる以前の1950年代後半に一斉に減っており、それは除草剤の使用開始時期と一致するのです。

トキやコウノトリを復活させた地域では必ず無農薬・減農薬に取り組んでいることからも、何が衰退の大きな原因だったかわかります。

では日本では農薬などの化学物質が環境に与える影響が研究されていないかと言えばそんなことは全く無く、例えば所属している水環境学会では、農薬だけでなくその分解物の毒性や、抗生物質など医薬品の廃液が環境に与える影響も数多く発表されています。そういった研究はLC/MS/MSなど、生態学を専門にしている日本の研究者のほとんどが使ったことがないであろう分析機器を使用して、環境中の濃度を測ります。

私が専門とする地学は生態学同様フィールド科学ですが、大きな違いがあります。地学はもともと、地表にはない活断層とか、過去に起こった津波とか、古環境の復元など、目に見えないものを見える化するためにあらゆる手法を積極的に取り入れる学問です。ですので化学分析に対する敷居は比較的低いです。しかし日本の生態学は個体数とか成長量とか、目に見えるものを対象にする研究が現状ではほとんどで、化学分析を取り入れた研究を行っている方は少数派です。このような背景から、日本の生態学で化学物質による生態系撹乱がほぼ無視されているのではないかと思われます。

例えば資料の1ページ目に「スーパーで売られている果物はどれだけある?それらはどのような生態系があるから作り出せるのか。」という項目があります。この文章は「スーパーで売られている果物はどれだけある?それらはどのように生態系を破壊するから作り出せるのか。」に変更してはどうでしょうか。例えば花壇などでイチゴを作らせ、殺虫剤などを全くまかなかったらどうなるか観察させます。ナメクジや蟻に食われて、とても商品として出せるものにはなりません。イチゴを商品として出荷するためには、少なくともイチゴを食べてしまう動物がいない、極めて人工的な環境を整えていることが理解できると思います。

(追伸)

山室一族は三重県多度にルーツがあり、多度神社の上げ馬神事は私にとって、人と家畜との関係の原点でした。田んぼがレンゲでピンクに染まる中、子供達は竹の先に赤白青の紙を丸めて切り込んだ飾りをつけて、その竹でこれから神事に挑む馬の尻をたたいて、怖がるんじゃ無いよ、無事に坂を上がれよと励ましてました。

村の若者(男)であれば、あの坂に馬とともに挑戦することほどの名誉はありません(従姉妹は「私は女だから挑戦できないのが悔しい」と言ってました)。たぶん東大合格、なんてこととはレベルの違う重みがあることだったと思います。

その上げ馬神事で本日、坂を駆け上がった馬が突然興奮して、暴れだしたとのニュースを目にしました。

http://breaking-news.jp/2016/05/04/024133

子供の頃の記憶では、駆け上がった後に暴れ出すような状況ではなかったのにと、40年近く行くことの無かった祖先の地の現状が心配になりました。

2016-05-03

[] 煎茶作り

ネットで緑茶、紅茶、ウーロン茶の超簡単な作り方を見つけたので、今日はまず一番茶(八十八夜頃に摘む茶)を使って煎茶を作ってみました。

幸い虫はまだついておらず、元気な芽を摘むことができました。

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50gづつ電子レンジに2分かけました。全部で200gありました。

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ネットで書かれていたように、レンジにかけた茶を洗濯板の上で揉んで中の水分を出しました。ネット情報には洗濯板か筵を使うと書かれていましたが、どちらも普通の家庭にはないと思うので、まな板でもよいと思います。

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そのあとホットプレートを120度くらいにして、右手に菜箸、左手に軍手をして、絶えず茶葉を持ち上げるようにして乾かします。乾いたらまた洗濯板の上に固めて揉み、中の水分を表面に出してからホットプレートに戻します。これを数度繰り返します。

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余熱で完全に乾燥させて完成。レンジにかけてから余熱乾燥を始めるまでの時間は40分足らず。ニュースを見ながらの作業で、とっても楽チンでした。

私は緑茶はあまり好きでは無かったのですが、緑茶はとても農薬を使うので、子供達には無農薬の緑茶を飲ませたいと思って庭に茶の木を植えたのが15年前でした。翌年、ほんのわずかに取れた茶葉で作った緑茶が本当においしくて、ある程度収穫できるまで待っていました。

今回もとてもおいしくできたので、紅茶とウーロン茶にしようと思っていた二番茶(6月)、三番茶(8月)も煎茶にしようかと迷ってしまいます。

2016-05-02

[] アマガエル

我が家には数年前までアマガエルが住んでいました。一代で10年以上も生きるとは思えないので、きっと近くの水辺で育ってから我が家までたどりつくを繰り返していたのだと思います。寝屋川大阪府)の実家でも、両親が引き払うまでずっとアマガエルが住んでいました。

カエルは化学物質の影響を受けやすいと言われています(例えば下記)。

http://kaerutanteidan.jp/index.php/2014-03-27-18-05-50/2014-03-29-07-29-20

かねてよりアマガエルを使って化学物質汚染を検知できないかと考えていました。アマガエルならどこにでもいると思っていたからです。上記リンクでは「環境のカナリア」と表現しています。

しかし自宅にいなくなる(ということは近所でオタマジャクシが成長できる場所がなくなる)事態となり、どうも日本ではアマガエルメダカのように絶滅危惧種になるんじゃないかと心配になりました。それで元旦に決める今年の目標のひとつを、アマガエルの飼育に挑戦、としました。

GWに入ってつくばでも田植えが始まり、水田は湛水しています。もうしばらくしたら親のアマガエルとオタマジャクシの双方を取りに行って、なるべく手をかけない飼育法を検討しようと思います。少なくとも親カエルは自宅に何年も住んでいたので、親カエルが自宅で産卵し、そのオタマジャクシが親にまで成長できる場を整えればOKということになります。池などを掘らずに繁殖できる簡単な方法があれば、アマガエル絶滅危惧種になることなく、環境のカナリアとして機能してくれることと思います。

2016-05-01

[] こんなによい天気なのに。。。

バイカル湖研究の共同研究者から6月調査の同行依頼が昨夜突然舞い込み、今日はこんなによい天気なのに、東京〜イルクーツクのチケットを抑えるべくPCとにらめっこでした。

まずSkyscannerで検索。東京〜イルクーツクの安いチケットは、モスクワ経由とか、結構大回りするものがおおいので、なるべく直線で行けるのを探すのにまず時間がかかります。

次に「これは!」と思うのを見つけても手続きをしている間に売れてしまって、国内某社のサイトでは「申し訳ありません、既に満席です」との表示が3度も出ました。その国内某社、普段は窓口でお願いしていて対応がとてもよいのですが、ネットのサイトはイマイチでした。諦めて別のサイトで予約しようとすると、トップページに「あと○席」と表示してあるので安心でした。北京経由で片道10時間前後で行けて、価格も12万円強とまずまずのフライトを抑えることができました。

これに2時間近くかかってしまい、そのままずるずる科研費の報告書作ったり、某国際誌の修正原稿を受理する手続きをしたりしてました。私自身はこの国際誌からリジェクトくらったばかりなので複雑な気持ちでしたが、受理された著者は気分よい一日になるでしょうから、まあいいかと思いました。

連休後半は庭仕事か、久々にクリ(4歳の柴犬)と長距離散歩か、仕事するにしても雑用は見ないふりして論文か本を書くなど気分よくできるものに限定しようと思います。

2016-04-30

[] おいしい庭

今日は天気に恵まれ、夕食後の今までPCに触れること無く、家事と庭仕事にいそしんでいました。

ナメクジを避けて砂利に植えたイチゴが色づき始めていました。昨年はアリにやられたのですが、この時期はまだアリの動きが不活発で、収穫まで無事に過ごせそうです。

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今年初めて挑戦した大根とニンジン。ニンジンはなかなか芽が出ずやきもきしましたが、ようやく本葉まで育ちました。それでもまだまだか細く、雑草と区別がつかない大きさです。

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冬越ししたセロリが急成長中。ネット情報では「セロリは収穫せずに放任すると多年草化するが、よい葉を収穫するためには毎年更新する」とあったのですが、多年草化したときのデメリットがどれくらいか、今年試してみようと思います。

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2016-04-29

[] 陸水研近況

5年間勤務してくださった秘書Hさん、昨日で退職されました。非常勤職員は5年間しか働けないルールがあるからです。後任のSさんは、私が産総研の職員だったときに技術補佐をお願いしていた方です。機器分析は詳しいので頼りになると思います。

またOBのK君に、火・木・金と勤務してもらっています。陸水研の武器のひとつとしてドローンを購入し、K君にメンテしてもらっています。ドローン以外は特に武器は増えていませんが、地域でプレゼンするときのために小型のプロジェクターとスクリーンを購入し、K君がいるプロジェクト室で保管しています。その他にマイクロ天秤のかなりいいのを購入しました。

Nさんの一周忌が過ぎた頃に、Nさんと中学から大学まで一緒だったという方からメールいただきました。その方は熱帯魚、Nさんは錦鯉に夢中で、魚談義が尽きることがなかったそうです。改めてご冥福をお祈りいたします。

私に用事があるときは、木・金は大学にいる確率が高いです。また4月から産総研に、クロスアポイントメントフェローとして勤務することになりました。月曜は産総研にいる確率が高いです。

2016-04-28

[] ニセ科学

本郷で学部対象に開講している水圏環境学では、毎年、ニセ科学がなぜ社会に広まるかの背景の一部を解説しています。水環境に関連するニセ科学があまりにも多く、一部は学会を挙げてそれを信じてしまう例もあるからです。今年は今日がその回にあたり、2014年から使用している「もうダマされないための『科学』講義」第2章を題材に解説しました。

本書は「3・11以降の科学に対するモヤモヤがきれいになくなる一冊」とありますが、まさにこの本の第2章にある考え方がニセ科学をはびこらせてしまうこと、そのことにニセ科学問題を扱っている研究者自身が気づいていないことを示し、なぜこうなってしまうのかを菊地聡著「なぜ疑似科学を信じるのか」を使って解説を試みています。下記は講義スライドの一部です。

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なぜ疑似科学を信じるのか: 思い込みが生みだすニセの科学 (DOJIN選書)

なぜ疑似科学を信じるのか: 思い込みが生みだすニセの科学 (DOJIN選書)

2016-04-27

[] つくば地形教室「第41回石ころセミナー

池田宏先生の地形教室のご案内です。

今回は昨年大きな災害をもたらした鬼怒川が対象です。

午後にはジオツアーも予定されています。

参加いただける方は5月5日までに池田先生へお知らせください。

参加申し込み・お問い合わせは

tsrfh511アットybb.ne.jp

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★ 第2回 鬼怒川セミナー

日時:2016年5月7日(土)午前10時〜12時

会場:池田さんちの夢空間  午前9時半開場   

 「鬼怒川上流山地の地形、とくに谷地形の成り立ち」を小型実験で学びましょう。

筑波山麓 車窓ジオツアー

日時:2016年5月7日(土)午後1時〜午後5時(雨天中止)

 「筑波山麓を流れる桜川の石ころや筑波山地域の地形を見る車窓ジオツアー」   桜川の石ころを今までに見たことの無い人が主対象です。車に分乗して行きます。

 参加希望者は昼食をお持ちください。飲み物と野菜サラダは用意します。

2016-04-26

[] 河川地形と植生

島根県を流れる神戸川はもともと2級河川で県が管理していました。その頃に行われたと思われる施工です。

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そこから数百m下ると、急に川幅が大きくなり、不自然な位置に護岸があります。

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さらに数百mくだると川幅はさらに広がります。この橋は広げた後に架けられたと思われます。平成15年、今から13年前。川岸にはそれ以降に侵入したと考えられる年齢を示すオニグルミが生えています。ここからさらに下流の砂がたまるところになると、セイタカヨシが出てきますが、この地点まではツルヨシとヨシしかありませんでした。

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私は地理を卒業していて、地理はもともと土壌帯とか気候帯とか、大地の状況と植生について大きな貢献をしてきた学問ですが、日本の河川の樹林化・草地化がかくも河川地形を変えることで如実に現れているのは、現代版教科書だと思いました(しかし日本の生態学者には、この醍醐味はわかってもらえなさそうです)。

2016-04-25

[] ヨシの有効利用

出雲河川事務所では、宍道湖に枯れたヨシが流れて水質汚濁を引き起こすことがないように、毎年刈り取りを行っています。刈り取ったヨシの利用法の一つとして、裁断して雑草抑制マルチとして使ってみたところ、少なくとも1年間は抑制効果があったそうです。

今日はその現場を案内してもらいました。

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写真右斜め上の花壇には雑草が生えていますが、左斜め下の木が植わってる部分は雑草が生えていません。ここは昨年2月に裁断ヨシを15cmくらい敷き詰めたそうです。1年以上経っても効果が持続している上、遠目には自然な土壌に見えます。敷地の所有者の方によると、それまでは除草剤を何度もまいていたが、裁断ヨシをまいてからは全く除草剤をまかず、今年になって生えて来た雑草も簡単に抜けるとのことでした。下は拡大写真です。

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何年くらいこの効果が持続するのか興味深いところです。このマルチの場合、効果がなくなる=ヨシが雑草が生えられるくらい土壌化したということなので、ビニールのマルチと違って廃棄物にならないのがメリットだと思います。

2016-04-24

[] 「明日の神話」が心配

熊本の震災で大きな損傷を受けた熊本城を見るにつけ、もし首都直下型地震が起こったら渋谷駅にある「明日の神話」は大丈夫だろうかと心配になります。

オバマ大統領の広島訪問が決まったようですが、日本は広島・長崎以外にもアメリカによる被爆者を出しています。1954年、第五福竜丸の船員が水爆実験により被爆したのです。「明日の神話」はこの事件を描いたとされています。

メキシコで長らく行方不明になっていた「明日の神話」は現在では渋谷駅に設置されています。渋谷近くで用事があるときには、遠回りしてでも見に行く絵です。「ゲルニカ」も見ましたし、ルーブル美術館の絵なども見てきましたけど、私にとってこの絵ほど言葉を超えたメッセージを送り続けてくれる絵はありません。

この絵に関して太郎は下記を残しています(「川崎市岡本太郎美術館所蔵作品集 TARO」35頁)。

キノコ雲も見なかったし、

火傷もしなかった、

そして現在、生活をたくましく打ち出し、

新しい日本の現実を作り上げる情熱と力をもった日本人、

その生きる意志の中にこそ、

あの瞬間が爆発しつづけなければ

ならないのだ

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