バイカル湖間隙水、アンモニアが1000mg/L?

バイカル湖東岸の河口付近の湖岸で間隙水の栄養塩濃度を測ったところ、アンモニアが一瞬で明るいオレンジ色になった地点がありました。鉄でも入っていたのかとその場ではNDにしたのですが、後で解説を見ると1000mg/Lを超えたら褐色になると書かれていました。下の写真がその場所です。堆積物は、まるでアサザが植栽されてしまった霞ヶ浦湖岸のように、還元的になっていました。間隙水がそこまで高いとすると貧栄養湖であるバイカル湖に与える影響は大きいと考えられるので、8月にまた行って測ろうと考えています。

その川は河口から500mくらいのところに下水処理場の排水が流入しています。処理場水もパックテストで測ったところ、硝酸・アンモニアとも10mg/Lを超え、リンも1mg/L超えでした。アンモニアが出ているので、曝気を十分していないと考えられます。日本でも、法律上、下水はTNで120mg/Lまで許容されているのでこれくらいの排水を出しているところはあるのかもしれませんが、何といっても行き着く先がバイカル湖ですから、もう少し善処してもらいたいところです。