自然災害が気になったら

九州では豪雨が続き、土砂崩れの被害が相次いでいます。
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20160629-OYS1T50000.html
地質図や地形図、古い地名などを参照すると、その場所がどのような災害に遭いやすいか予測することができます。陸水研で地理の知見があるOBが災害地調査に関わったことがあるのですが、「そもそもあんな所になんで、一生に一度の買い物であるマイホームを建てたのか理解できない。」と、私が言いそうな感想を漏らしてました。
あいにく日本では地学を教えない高校がメジャーという、信じがたい状況になっています。今から家を建てるのだけど、どこが安全性の高い土地なのか分からないという方は、地学のプロに予め相談して調べてみるとよいと思います。
相談窓口としては、例えば下記「地質相談お問い合わせ窓口」などがあります。「地質」というと土の種類のことと考える人が多いと思いますが、地質調査総合センターでいう「地質」とは、防災、郷土の地史など、非常に広い範囲を指します。
https://www.gsj.jp/inquiries/consul.html