こどもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑

きれいな色、おもしろい形、水面を何度もかすめて飛ばせる。。。子供の生活には石集めのきっかけがあふれています。3月19日付記事で紹介した鈴木福君のように、出会いがあれば石に魅了される子供は多いでしょう。
そんなお子様に超お勧めの本です。
第1章でまず、日本で普通に見られる石(正確には鉱物)が美しい写真で紹介されています。
次に第2章で、どういう環境でその石(鉱物)ができるか、とても分かりやすい図で説明されています。私のイチオシはこの部分で、高校の時に地学で習った内容と全く同じなのですが、図が本当に分かりやすく、高校で暗記するのにすごく苦労していたのがバカらしくなりました。火山岩、深成岩、変成岩、堆積岩の合計17種類がすぐに覚えられると思います。さらには鉱物についても地球のどこで造られるのかが図解されているので、川原で拾った石がどんな旅を経てそこにいるのか、容易に想像できるようになります。高校で地学の先生がよく「君たちは石と話ができるようになれ。」と言ってましたが、石と話せるようになるのは地球と話せることだと思います。
第3章では実際に石(鉱物)探しに行くときのノーハウや石探しのホットスポットが紹介されています。川の砂を流水で洗いながら宝石や砂金を探すパンニングに使う道具を100均で買える材料で手作りする方法や、水で濡れた時のような美しさを保てる研磨法(これも市販の研磨用耐水ペーパーでOK)も紹介されています。
この本があれば、身近な川原で石拾いをするだけで夏休みの自由研究もできちゃいます。夏休みはもう終盤ですが、今から始めれば来年の夏休みと合わせて、たくさんの石・鉱物とお友達になれますヨ!

こどもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑

こどもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑

(追伸)
お子さんが石好きになったら、「こんなタダの石、捨てて来なさい」と言わず、石を置いてもかまわない一画を用意してあげてください。私は子供の頃、複雑な色を呈したチャートとか、まん丸に磨き上げられた川原の石とかを持ち帰って眺めるのが好きだったのですが、ある日、母親にごっそり捨てられてしまいました。それで見つからないように2階の天井裏に隠していたら、重量に耐えかねて、ある日突然、天井板が割れて石の雨が降りました。誰もケガしなくてよかったです(そして私の石達は完全に捨てられました(涙))。