アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ADVANCE AND VANQUISH

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「悪魔は理論家である。悪魔は現世のよさや官能の悦びなどの代表者であるにとどまらず、彼はまた人間理性の代表者である」

By ハインリッヒ・ハイネ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*電脳の中の大自然

 和ゲーが未だ洋ゲーに遠く及ばないジャンルは何か。その答えの一つが「オープンワールドゲーム」だと思うのである。やっぱこの分野においては、まだまだ洋ゲーの独壇場なのである。グラの良さや物理演算の巧みさやプログラミング技術もそうだけど、やっぱこの分野でのノウハウをたくさん持ってるというのと、倒産上等で新しい事を次々と試せるってのが大きいと思うのである。スタジオが潰れても別のトコに買い取って貰えば良いし、中の人は優秀であれば別のトコが拾ってくれる。そういう流動性があるトコが、新しいモンを色々と生み出せる洋ゲーの強みだと思うのである。そう思ったのも、コレをプレイし始めてからである:

ファークライ プライマル - PS4

ファークライ プライマル - PS4

紀元前一万年の石器時代を舞台にしたオープンワールド。和ゲーがようやくオープンワールドに着手したその時には、洋ゲーは更にその先へ行っちゃってたって話である。石器時代が舞台なのも新鮮だったけど、ちゃんとその世界をシッカリ作り込んでるトコがまた凄いのである:

最初は装備もショボい上に力も弱いから、フィールド歩いてて獣の咆哮が聞こえる度にビクッってなるのだが(笑)獣を手懐ける事が出来るようになると少しづつ楽になっていき、徐々に堂々とフィールドを歩けるようになるのである。


 ワタクシの場合、手懐けられる獣がドール→オオカミ→ジャガー→ヒグマ→サーベルタイガーって具合に成長していき、連れ歩ける獣が強くなれば強くなるほど冒険が楽になり、経験値も上がって更に強くなれる、その良循環が楽しいのである(^-^)特にサーベルタイガーを手懐けられるようになると、もう何をするにしても「サーベルタイガー先生オナシャス」である(笑)近づいてくる他の弱っちい獣は先生の一吠えで尻尾巻いて逃げていくし、他部族の戦いの時もワタクシは1人殺ってる間に先生が2人ぐらい仕留めていたりするのである(爆)そうやって自分を強くしたり、自部族の拠点や勢力を大きくしていったり、レアモノを探しに行ったり、気が付けば原始時代にグイグイ引き込まれていく。神ゲー誕生の瞬間である。


*新たなるニッポン代表の誕生?

 ニッポンを代表する世界的ミュージシャンと言えば誰か?コレがオーストラリアなら”AC/DC”と、ドイツなら”スコーピオンズ”と、メキシコなら”カルロス・サンタナ”と、アイスランドなら”ビョーク”って答えられるのだが、ことニッポンだと”?”としか言い様が無いのである(笑)強いて言うなら坂本九ラウドネスなんだけど、ソレも随分古い話である(^_^;)もうこのまんまニッポンの音楽はガラパゴス一直線なのか(;´Д`)・・・と思ったら、最近変わった事が起こってたのである:

何時の間にか【BABYMETALがビルボード全米39位入り】してたって話である。コレについては賛否両論あるけど、ワタクシは賛に一票である。ワタクシは音楽的に合わないからBABYMETAL全然聴いてないけど、ソレでも”アリかナシか?”と問われたら”大いにアリ”と答える次第である。何故ならHR/HMってのは反抗の音楽であり、ソコに様式美だとかお作法だとか、そんなモンを求める方がバカげてるのである。



 上記動画の映画でマーティ・フリードマンが「ニッポンのシーンにはタブーが無いから、欧米じゃ考えられないような音楽が生まれている」って言ってるんだけど、ワタクシは寧ろ「何故HR/HMにタブーがあるんだ(。´・ω・)?」って疑問を抱かざるを得ないのである。HR/HMって上記にもあるように反抗の音楽で、親や教師や社会や政府といったモンによる”決まり事”だとか”道徳”だとか”常識”だとかいうモンの無言の圧力に抗議するためにやってるモンであり、そういう連中との決別を示すためにボサボサの長髪にして身体のあっちこっちにタトゥーを入れてる筈なのに、何時の間にか「長髪&タトゥーでなけりゃメタルじゃない」になってるんだから、矛盾してるだろって話なのである。


 故にワタクシは「ベビメタは聴かないけど、在り方としては大いにアリ」としてるのである。本人達にその意図があったのかどうかは分からんが、否に一票投じるヤツの「こんなのメタルじゃないッ!」に対し「じゃあ貴方の言うメタルって何?」って議論が起こる。ワタクシは密かにソレを期待しているのである。今のメタルシーンの何がダメかって、その矛盾で自縄自縛になってるトコなのである。未だ20年前のミュージシャンがトップに居座っていて、ファンも何も変わらぬまま高齢化だけが進んでいき、若い子はメタルに興味を示さない。今はまだいいけど、20年後30年後どうなるんだって話である┐(´д`)┌若い子が来なきゃ、どんなシーンだって先細って消えてくだけである。


*反権力という名の権力

 そう、権力に反発して生まれた筈のモンが世間に受け入れられて富と名誉と支持を得られるようになるにつれて、今度は自分が新たな権力と化し、反発する者を弾圧する。古今東西、人類の歴史において絶えず繰り返されてきた事であるが、ソレをHR/HMといったニッチな分野でも見られるようになっちゃったって話である(^_^;)ならばその新たな権力による弾圧に対し、再度反抗の意を示して何が悪いんだってワタクシは思うワケである。結局何だかんだ言って、反抗する側って「自分は反逆者である」って自覚はホントは無いのである。口ではそういっても本心じゃそう思ってないから、いざ権力に付くと「自分以外は悪」って考えるようになるのである。


 故にワタクシは音楽や政治に限らず「反○○」だとか「アンチ××」とかいう旗を掲げるヤツは信用しない事にしてるのである。こういうヤツは、テメェが権力の座に座った途端、間違いなく暴君と化すからである。とは言っても「自分は完全に正しいワケじゃないけど、絶えず自問自答しながら自分の道を進んでく」って事は口で言うほど簡単じゃないのである。一方的に「自分は正義、相手は悪」って思い込むからこそ思い切りの良い行動がとれるし、集うにおいても安心して集う事が出来るし、万が一なんかあった場合にも簡単に責任転換が出来る。人間は非安定な自由よりも、安定した束縛の方を好むモンであり、自由人やるってホント難しいなと思う今日この頃であった。